さよならの儀式

2004年9月24日 宝塚
緑野師匠はおっしゃった。

「私、ご贔屓さんが退団するの初めてなんです」

え?だって、宝塚歴16年とおっしゃってませんでした?

「だってイシちゃんのファンだったんです」

そりゃあ・・・永遠に退団公演はなさそうですなぁ。頑張ってください。

私が宝塚ファンになったのは「LUNA/BMB」からだからかれこれ4年?まだまだひよっこです。なのに、ご贔屓の退団はもう2度目。げんなり。

退団という儀式はファンに多大な心労と出費を強いる。全てが終わった時にはへとへと、財布はからっぽだ。

でもそれだけやらないと、ファンとしても終わった気になれないのだ。新陳代謝を旨とする宝塚歌劇団、「今しかみられませんよ」とあおることでファンの財布をこじあけ、劇場へと追い立てる。その戦略にハマっているとわかっていても、さよなら公演にすべてをかけて追いかけていくのだ。

間もなく初日。

まず公演を観られるだけ観る。チケット確保にも手を尽くす。FCに入っていれば、ウエアも普通のと退団用の2つ用意する。

スタークラスならDSやら何やらもある。

最後のお茶会には行く。千秋楽はなんとしても観る。同じ日にフェアウエルパーティもあるが、これはFCに入っていないと行けない場合もある。

これが大劇場と東宝と2回繰り返される。

そして最後の日、袴を身に付けたご贔屓さんを劇場前から見送って、フェアウエルパーティに行って、見送って・・・それが最後だ。

ここまで追いかけて、やり抜いた!という達成感でやっとご贔屓さんのジェンヌ姿とさよならした、と思えるようになるのだ。

前のご贔屓さんときなんて、1年前に退団発表だったから、なんだかマラソンしているような気になった。今回は短距離走。はぁはぁ。

その前のご贔屓さんの、退団公演を観に行った東宝「愛のソナタ」。「いますみれ花咲く」に春日野御大がご出演になっていたのだが、朝、劇場入り口でそのお姿を見たことがある。お隣の帝国ホテルから来られていたらしいが、なんとその後ろに数名のおば(あ)さまのファンがついておられたのだ!

春日野御大は楽屋口ではなくて、劇場入り口から入って行かれたが、そのおば(あ)さまファンたちは、手を振ってお見送りされていた。

今のFCと全くおんなじ。年齢が大体5〜60歳位プラスされているだけ。

緑野師匠、頑張ってくださいねっ!イシちゃんは春日野御大の後継者ですから!

その前にケロちゃん退団、燃え尽きましょうねっ!もしかしてもしかして来るかもしれない(可能性0.5%位か?)イシちゃんさよなら公演の心構えができるかもしれないし。

私も前のご贔屓さんのさよなら公演があったから、今回、少しは落ち着いて対処できているような気がする。

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