大劇場の新公と東宝の新公
2014年9月26日 宝塚友人から東宝の「The Lost Glory」の新人公演のチケットを思いがけず譲っていただきました。もちろんいつもどおり行く予定はなかったのですが、チケットが手元にある、となると遠征をしたっていいじゃない?という気持ちがむくむくと。
それはやはり、大劇場で観た琴ちゃん(礼真琴)のイヴァーノがものすごく気に入ったから。パワー全開の悪役。楽しかったからもう1回観たい!「Who knows?」聞きたい!
それと、今後ここまで色濃い悪役を演じる琴ちゃんを観ることはないかもしれない、と思ったから。もともとイヴァーノは特殊で、トップさんがやっていて出番が多い(人物が描かれてるとは言わない)悪役。琴ちゃんの持ち味とも遠いと思われているので、間もなく新公を卒業する琴ちゃんが今後本役でこのような役に当たることはなかなか難しいかも、と思ったのです。れおんくん(柚希礼音)ですらマトモな悪役はイヴァーノとショーヴラン位で、そもそも数が少ないものだと思うし。
などと自分に言い訳しながら着々と行く算段を整えました。
もう一つ、以前から気になっていたことがありました。東宝の新人公演のレポを読んでいると、何かテンションが違うのです。どの組もそうなのですが、感想が大人しい。よかった、まとまってた、とかそういう感想が多い。
琴ちゃんファンになって自分が大劇場で観るようになると特に、東宝での感想が自分がムラで観た時の感想と何か違う。同じものを観ているはずなのに?なんでなんだろう?ムラだとハチャメチャだったり突き抜けたり、良くても悪くても感想が飛び跳ねてるのです。琴ちゃんが東宝行くと小さくまとまっちゃうのか?いや、他の組の新公の感想も同じような傾向だし、とずっと引っかかるものを感じていました。
今回やっとわかりました。
観ているものが違ってました。そりゃ、東宝の新公の感想はこういうふうになるわ!と合点がいきました。
東宝はムラの新公を踏まえて、生徒さんそれぞれが課題を修正する。そして全体がひとつにまとまるよう整えていってるんですね。だから良くも悪くもムラの新公より“大人しい”ものになってしまうんだ。せっかくとんがってたところが丸くなってしまうんだ。まだ荒削りな新人さんたちが演じる公演だからそれがより顕著なのでしょう。
特に今回は東宝新公の開催日が遅くて、じっくり練り直す時間があったのでしょうね。琴ちゃんに関していえば、大劇場と東宝、2パターンの新公を観たような気持ちになりました。
★
琴ちゃんはものすごくていねいに役作りをしてました。ひとつひとつの芝居の動作や声の調子、表情を計算し、作りこんでいました。一瞬も気を抜いてなかったんじゃないか。ムラ同様かなり表情豊かだったのですが、大げさな方向ではなく繊細な表情に変わってた。
その作りこんだ芝居の元となったイヴァーノの動機もムラとは少し違っていたように思います。
基本は変わらない。信じていたものに裏切られ、復讐を!という動機。そこにさらに怒りの裏にある虚しさが見えた。オットーを中心とするこの世の全てが信じるに足らないものである、という不信感が感じられた。銀橋でせおっち(瀬央ゆりあ)のロナルドに語るセリフだったかな、それでぐっと来ました。ディアナに「信じていいのよ」と言われてディアナを見る、その目の表情は冷たく、哀しく、なんて目をするんだろう、と胸が痛みました。
その動機がラストシーンにつながるようになっているんですね。
ムラでも違っていた琴イヴァーノとれおんイヴァーノとはさらに違うものになっていた。れおんイヴァーノは存在感がすごすぎて、もし轟オットーと共に現れたら「社長はこちらさまですね」とれおんくんを見てしまいそう(イシちゃんは会長)。ゴールドスタイン社の成長の原動力となった幹部、だけど経歴は営業畑を歩んできた人、みたいな。琴イヴァーノはもう少しソフト。麻央オットーはやっぱり社長、でも経営実権はこちらの方が握ってるのはなんとなくわかります、みたいな。経歴は経営企画かな。
細かい表情や仕草もでも、琴イヴァーノは見た目はソフトで良い人を演じている、が裏ではすごい目つきをしている。皮肉をこめて唇の端を上げて笑う。冷たい声が刺さる。2面性を強調していたように思います。
他にも細かいことですが「説明する手間が省けた」のセリフは、笑い声を入れながら。こことか、れおんくんとは全く違う表現になっていた。
全体でのバランスも琴ちゃんは考えていたと思う。やりたい放題に全場面フルパワー!ってことにはなってなかった。麻央くん(麻央侑希)とのバランスも考えたのでしょうか。
でも実は、最初はその辺の琴ちゃんの変化がわからなくて、楽しみにしていた船上パーティでの「勝つか負けるか」の歌とか「Who knows?」で、ムラで気持ち良いほどに迫力たっぷりに歌いあげていたのが、全然物足りなくて「え?え?え?」と動揺してました。なんか微妙に音程を外してる部分もあるし。もしかして琴ちゃん、喉痛めてるとか発熱してるとかで、思うようにパワーが出せないの!?と。
でも、新公の前に観た本公演では、元気いっぱい踊ってたしカポエイラの歌もしっかり歌ってよね。だから多分大丈夫(もし本当に体調不良だったのだったらすみません)。と思いつつどきどきしながら観てました。疲れた。お前は母か(銀橋歌はエコーの掛かり具合も大劇比下がっていた気がするので、音響側の調整もあったかも?)。
じっくり観ていると先に書いたように芝居が細かくなっていて、ていねいに繊細に表現している。だんだんパワーが上がってきて、ロナルドを突き飛ばす辺りからパワーが抑えきれなくなってきて、最後の場面がピークに。
結局、また、ピカレスクものになっていた。感情の流れをていねいにつないできて、オットーに「あなたがうらやましかった!」と最後の本音を告げて死んでいった。
琴ちゃん、撃たれ方も変えてましたね。弾の勢いに押された反動のように身体を反応させていた。相変わらずの身体能力。
衣装の補正もよくなってたと思う。最初の登場シーンで、身体にスーツがぴったりしてるな、結局れおんくんの衣装着なかったのかな?と思った位。ムラではもう少しシワとかあった気がしたから。でも多分一緒。身体も痩せたので補正を調整したんでしょうか。
衣装といえば船上パーティの開襟、頑張ってました。おいおい、って位開けてて、琴ちゃんムネあるはずでしょ?東宝の客席は2階の上まで角度あるんだから無理しないで~!とちょっとハラハラ(笑)。でもキレイに開けてましたね。
★
今回の東宝の新人公演での琴ちゃんのテーマは芝居だったのではないかなーと、勝手に憶測してます。心情の変化をきちんと表現できる芝居。観客に伝わる芝居。私はできていたと思うんですが、どうでしょうか。
歌もダンスも超級、に芝居が追いついてきている。研5の試験ではお芝居、1番だったのでしたっけ。どこまでいくんだ、礼真琴。
遠征してよかったです。しみじみ。
★
他の人では、瀬央っちはムラ同様良かったです。銀橋の歌に力強さも出ていたし、本当によい人なのにイヴァーノに騙され(「せおっち、そのひと、悪いひとだからついてっちゃだめー!」と心のなかで叫んでました)、あざ笑われ、凶行に走る転換点がよくわかった。キレ方も良かった。最後にディアナの顔を見て一瞬正気に戻るところも。
しどりゅう(紫藤りゅう)も、ムラから良くなっていたかな。力強く印象に残るようになっていた。ムラではちょっと大人しすぎたから。
98期コンビの天華えまちゃん(レイモンド)と綾凰華ちゃん(パット)も良かったです。琴ちゃんの役をやった人はついつい見ちゃいますね。
新聞売りのりらちゃん(紫りら)が可愛くて!顔にそばかすつけてた?
★
いつもは東宝の新公をご覧になっている方、機会があればぜひムラの新公ご覧になってみてください。面白いですよ!緊張感がただならないですよ!ひっくり返るような出来や気持ち良いほどの突き抜け方を目の当たりにすることもありますよ!生徒さんたちの最初の素の役作りが見えて、本当に面白い。立ち見なら当日でも買えることが多いし!
(エリザのムラ新公も観ましたが面白かったです!)
私もできるなら、これからも琴ちゃんの東宝の新公は観てみたい。あとチャンスは2回ですが。
★
追加。
新公の前の本公演も観たのですが、あまりの琴ちゃんの痩せっぷりにびっくりしてしまいました。ムラの後半もたいがい痩せてたのに、また痩せてる~!顔つきが違う!そういうお年ごろもあるとは思うんですが、ちょっと、大丈夫?と心配です。東宝公演もあと少し。身体に気をつけてやり遂げて欲しいです。その後、運動会、あるのね。
それはやはり、大劇場で観た琴ちゃん(礼真琴)のイヴァーノがものすごく気に入ったから。パワー全開の悪役。楽しかったからもう1回観たい!「Who knows?」聞きたい!
それと、今後ここまで色濃い悪役を演じる琴ちゃんを観ることはないかもしれない、と思ったから。もともとイヴァーノは特殊で、トップさんがやっていて出番が多い(人物が描かれてるとは言わない)悪役。琴ちゃんの持ち味とも遠いと思われているので、間もなく新公を卒業する琴ちゃんが今後本役でこのような役に当たることはなかなか難しいかも、と思ったのです。れおんくん(柚希礼音)ですらマトモな悪役はイヴァーノとショーヴラン位で、そもそも数が少ないものだと思うし。
などと自分に言い訳しながら着々と行く算段を整えました。
もう一つ、以前から気になっていたことがありました。東宝の新人公演のレポを読んでいると、何かテンションが違うのです。どの組もそうなのですが、感想が大人しい。よかった、まとまってた、とかそういう感想が多い。
琴ちゃんファンになって自分が大劇場で観るようになると特に、東宝での感想が自分がムラで観た時の感想と何か違う。同じものを観ているはずなのに?なんでなんだろう?ムラだとハチャメチャだったり突き抜けたり、良くても悪くても感想が飛び跳ねてるのです。琴ちゃんが東宝行くと小さくまとまっちゃうのか?いや、他の組の新公の感想も同じような傾向だし、とずっと引っかかるものを感じていました。
今回やっとわかりました。
観ているものが違ってました。そりゃ、東宝の新公の感想はこういうふうになるわ!と合点がいきました。
東宝はムラの新公を踏まえて、生徒さんそれぞれが課題を修正する。そして全体がひとつにまとまるよう整えていってるんですね。だから良くも悪くもムラの新公より“大人しい”ものになってしまうんだ。せっかくとんがってたところが丸くなってしまうんだ。まだ荒削りな新人さんたちが演じる公演だからそれがより顕著なのでしょう。
特に今回は東宝新公の開催日が遅くて、じっくり練り直す時間があったのでしょうね。琴ちゃんに関していえば、大劇場と東宝、2パターンの新公を観たような気持ちになりました。
★
琴ちゃんはものすごくていねいに役作りをしてました。ひとつひとつの芝居の動作や声の調子、表情を計算し、作りこんでいました。一瞬も気を抜いてなかったんじゃないか。ムラ同様かなり表情豊かだったのですが、大げさな方向ではなく繊細な表情に変わってた。
その作りこんだ芝居の元となったイヴァーノの動機もムラとは少し違っていたように思います。
基本は変わらない。信じていたものに裏切られ、復讐を!という動機。そこにさらに怒りの裏にある虚しさが見えた。オットーを中心とするこの世の全てが信じるに足らないものである、という不信感が感じられた。銀橋でせおっち(瀬央ゆりあ)のロナルドに語るセリフだったかな、それでぐっと来ました。ディアナに「信じていいのよ」と言われてディアナを見る、その目の表情は冷たく、哀しく、なんて目をするんだろう、と胸が痛みました。
その動機がラストシーンにつながるようになっているんですね。
ムラでも違っていた琴イヴァーノとれおんイヴァーノとはさらに違うものになっていた。れおんイヴァーノは存在感がすごすぎて、もし轟オットーと共に現れたら「社長はこちらさまですね」とれおんくんを見てしまいそう(イシちゃんは会長)。ゴールドスタイン社の成長の原動力となった幹部、だけど経歴は営業畑を歩んできた人、みたいな。琴イヴァーノはもう少しソフト。麻央オットーはやっぱり社長、でも経営実権はこちらの方が握ってるのはなんとなくわかります、みたいな。経歴は経営企画かな。
細かい表情や仕草もでも、琴イヴァーノは見た目はソフトで良い人を演じている、が裏ではすごい目つきをしている。皮肉をこめて唇の端を上げて笑う。冷たい声が刺さる。2面性を強調していたように思います。
他にも細かいことですが「説明する手間が省けた」のセリフは、笑い声を入れながら。こことか、れおんくんとは全く違う表現になっていた。
全体でのバランスも琴ちゃんは考えていたと思う。やりたい放題に全場面フルパワー!ってことにはなってなかった。麻央くん(麻央侑希)とのバランスも考えたのでしょうか。
でも実は、最初はその辺の琴ちゃんの変化がわからなくて、楽しみにしていた船上パーティでの「勝つか負けるか」の歌とか「Who knows?」で、ムラで気持ち良いほどに迫力たっぷりに歌いあげていたのが、全然物足りなくて「え?え?え?」と動揺してました。なんか微妙に音程を外してる部分もあるし。もしかして琴ちゃん、喉痛めてるとか発熱してるとかで、思うようにパワーが出せないの!?と。
でも、新公の前に観た本公演では、元気いっぱい踊ってたしカポエイラの歌もしっかり歌ってよね。だから多分大丈夫(もし本当に体調不良だったのだったらすみません)。と思いつつどきどきしながら観てました。疲れた。お前は母か(銀橋歌はエコーの掛かり具合も大劇比下がっていた気がするので、音響側の調整もあったかも?)。
じっくり観ていると先に書いたように芝居が細かくなっていて、ていねいに繊細に表現している。だんだんパワーが上がってきて、ロナルドを突き飛ばす辺りからパワーが抑えきれなくなってきて、最後の場面がピークに。
結局、また、ピカレスクものになっていた。感情の流れをていねいにつないできて、オットーに「あなたがうらやましかった!」と最後の本音を告げて死んでいった。
琴ちゃん、撃たれ方も変えてましたね。弾の勢いに押された反動のように身体を反応させていた。相変わらずの身体能力。
衣装の補正もよくなってたと思う。最初の登場シーンで、身体にスーツがぴったりしてるな、結局れおんくんの衣装着なかったのかな?と思った位。ムラではもう少しシワとかあった気がしたから。でも多分一緒。身体も痩せたので補正を調整したんでしょうか。
衣装といえば船上パーティの開襟、頑張ってました。おいおい、って位開けてて、琴ちゃんムネあるはずでしょ?東宝の客席は2階の上まで角度あるんだから無理しないで~!とちょっとハラハラ(笑)。でもキレイに開けてましたね。
★
今回の東宝の新人公演での琴ちゃんのテーマは芝居だったのではないかなーと、勝手に憶測してます。心情の変化をきちんと表現できる芝居。観客に伝わる芝居。私はできていたと思うんですが、どうでしょうか。
歌もダンスも超級、に芝居が追いついてきている。研5の試験ではお芝居、1番だったのでしたっけ。どこまでいくんだ、礼真琴。
遠征してよかったです。しみじみ。
★
他の人では、瀬央っちはムラ同様良かったです。銀橋の歌に力強さも出ていたし、本当によい人なのにイヴァーノに騙され(「せおっち、そのひと、悪いひとだからついてっちゃだめー!」と心のなかで叫んでました)、あざ笑われ、凶行に走る転換点がよくわかった。キレ方も良かった。最後にディアナの顔を見て一瞬正気に戻るところも。
しどりゅう(紫藤りゅう)も、ムラから良くなっていたかな。力強く印象に残るようになっていた。ムラではちょっと大人しすぎたから。
98期コンビの天華えまちゃん(レイモンド)と綾凰華ちゃん(パット)も良かったです。琴ちゃんの役をやった人はついつい見ちゃいますね。
新聞売りのりらちゃん(紫りら)が可愛くて!顔にそばかすつけてた?
★
いつもは東宝の新公をご覧になっている方、機会があればぜひムラの新公ご覧になってみてください。面白いですよ!緊張感がただならないですよ!ひっくり返るような出来や気持ち良いほどの突き抜け方を目の当たりにすることもありますよ!生徒さんたちの最初の素の役作りが見えて、本当に面白い。立ち見なら当日でも買えることが多いし!
(エリザのムラ新公も観ましたが面白かったです!)
私もできるなら、これからも琴ちゃんの東宝の新公は観てみたい。あとチャンスは2回ですが。
★
追加。
新公の前の本公演も観たのですが、あまりの琴ちゃんの痩せっぷりにびっくりしてしまいました。ムラの後半もたいがい痩せてたのに、また痩せてる~!顔つきが違う!そういうお年ごろもあるとは思うんですが、ちょっと、大丈夫?と心配です。東宝公演もあと少し。身体に気をつけてやり遂げて欲しいです。その後、運動会、あるのね。
その後のLost Gloryと琴スカーレット
2014年8月29日 宝塚夏休み、子持ちは辛いよ、ということでお盆期間中は家族サービス優先、大劇には全く行けませんでした。当然千秋楽も無理。なので、新公直後に観たのが、私の「The Lost Glory/パッショネイト!」のラスト観劇となりました。
もう劇場じゅうすごい熱気で、一度時間が合わずショーだけ立ち見したのですが、1階席最後方、冷房なんか全く効かない。暑くてフラフラになりそうでした。
2階の隅っこで観た時も、熱気はバンバン伝わってきた。組子も観客も存分にこの公演を楽しんでいました。
琴ちゃん(礼真琴)ですが、歌がね、またよくなってた。新公で思い切りやってすっきりしたのか、さらに声が際立つようになってた。歌の伸びも。特にカポエイラのアカペラは、すっかり自分のものにして、自在に音を操ってた。すごかった。初日観た時ですら、こんな歌よく歌えるな、とただただ、感心しかなかったのですがさらにそれを伸ばしてくるとは。驚異でしかないです。
男役としての輪郭線もまた一弾と太くなってたと思います(本人は痩せちゃってるけど。そりゃ、暑い時期にあれだけ踊ってたら、ねぇ)。お芝居で舞台の上で思うままに存在し、ショーでばんばんアピールしまくる。新公経験ってすごいな、と思います。バウの主演はもちろん琴ちゃんの大きな経験値になったのだけど、大劇場の広さに負けずにパワーを出すことというのは、やはり何ものにも代えがたいんだな。
The Lost Gloryですが、初日に観た時に、れおんくん(柚希礼音)が情け容赦なくイシちゃん(轟悠)をふっ飛ばしていたのでどうなることかと思っていたのですが、そこはさすがイシちゃん。お盆前に観た時には、すごく強くなってました。もうふっ飛ばされてませんでした。
組によってお芝居にクセってあると思うんです。星組はとにかく皆が一歩前へ!と出てくる。イシちゃんが育った雪組のような美しい調和とは異なる。多分どの組よりも一番メリハリのついた芝居をするのが星組(それがいいとか悪いとかじゃなくて)。それにきちんと合わせて通常のイシちゃんにはあり得ない位強くメリハリを効かせてました。
星組のお芝居のなかにしっかり組み込まれ、そしてもちろん、飲み込まれず主演として立っていた。さすがだなーと、うなりました。いや、れおんくんもちょっと加減するようになってたけど、油断するとれおんくんフルパワー出すから、それはやはりイシちゃんの力なのでしょう。
観ることはできませんが東京でどうなるか、楽しみです。
★
全国ツアー公演「風と共に去りぬ」のポスター出てしまいましたね。画像アップの時にちょっとどきどきしてたのですが、一緒に出ずほっとひと息。ポスターがいつ出るかとどきどきしていたのですが、とうとう。
琴ちゃん、スカーレットは可愛いに決まってるじゃないですか。でもスカーレットってどうやったってあのビビアン・リーのあのイメージがあってこそ。「あ、スカーレット」というらしさが必要だと思うのです。まぁ、だから男役ばっかキャスティングされるんでしょうけど。
男役とは言ってもまだ研6の琴ちゃんに、それが出せるかなぁ、と心配でしたが(丸顔だしさぁ)、まぁ、何とかなってます?
ま、まだ正面向いてないしっ!腕や肩の筋肉見えないようになってるしっ!(カポエイラあって運動会あるから、もう筋肉落ちないよね)ドレスの全体像も見えないから、果たして大丈夫かどうかは油断なりませんが、一応、スカーレットの扮装にはなってますよね。メイクもきれいだし、髪型もよいと思います。
でもなんていうか、自分で道を切り開いていく、意志と実行力をもったスカーレットに見える。スカーレットは最初のうちは(ラストシーン直前まで)、世間知らずの勝ち気な女性、っていう無垢だからこその愛おしさ、魅力が強く出てる人、というのが私のイメージなんですが、琴スカーレットはなんかアシュレもバトラーも必要なさそうな・・・。ま、若いけど。
いやいや、まだこれから動いてみなければわかんないですね。娘役としての声の出し方、立ち居振る舞いも心配!まぁ、本気の娘役でなくてもいいので気は楽ですが。
繰り返しになりますが、普通に琴ちゃんのスカーレット役は楽しみです。いろんな引き出し、増やして欲しいし。みりおくん(明日海りお)も新公学年中でしたっけ?大劇場のミーマイでジャッキーやったの。いろいろやったらいいと思うんです。全国ツアーのいろいろな会場、客層の前で舞台を務めること。決して無駄にはならないから。
★
れおんくんの退団発表に伴い、ディナーショーの予定も発表になりましたが、ぜひぜひ!琴ちゃんにはれおんくんのDSに出て欲しいっ!
歌って踊れるし、DS経験したことあるし、お役に立ちます!武道館出ないんだからこっち出して!と強く強く希望します。
もちろん琴ちゃんが出ないにしても行きたい。でもチケット、まず取れないよね。どうやって取ったらいいのか。今から途方に暮れてます。
れおんくんのDSならDVD出るでしょうから、全く観られないということはないけど。生で観たい。隅っこでも立ち見でもいいから!って思ってる人がきっと会場キャパの10倍はいると思うのでため息しか出ません。
★
「かもめ」と「The Lost Glory」の音源が配信になったので、さっそくダウンロード。
やっぱり琴ちゃんの歌声はいいなぁ。うっとり。特に「かもめ」の4場の「ニーナ(rep.)」は長さの半分位が琴ちゃんのセリフになっているのですが、芝居の力も上がっているなとはっきりわかります。また1場「ニーナ」と続けて聞くと、同じ歌詞・メロディなのに、ラブソングと悲恋の歌、と全く違う歌になっていることもわかる。おすすめです。
「The Lost Glory」もいいです。クラッシュとか、迫力のある琴ちゃんの歌声聞くと元気がでます。
もう劇場じゅうすごい熱気で、一度時間が合わずショーだけ立ち見したのですが、1階席最後方、冷房なんか全く効かない。暑くてフラフラになりそうでした。
2階の隅っこで観た時も、熱気はバンバン伝わってきた。組子も観客も存分にこの公演を楽しんでいました。
琴ちゃん(礼真琴)ですが、歌がね、またよくなってた。新公で思い切りやってすっきりしたのか、さらに声が際立つようになってた。歌の伸びも。特にカポエイラのアカペラは、すっかり自分のものにして、自在に音を操ってた。すごかった。初日観た時ですら、こんな歌よく歌えるな、とただただ、感心しかなかったのですがさらにそれを伸ばしてくるとは。驚異でしかないです。
男役としての輪郭線もまた一弾と太くなってたと思います(本人は痩せちゃってるけど。そりゃ、暑い時期にあれだけ踊ってたら、ねぇ)。お芝居で舞台の上で思うままに存在し、ショーでばんばんアピールしまくる。新公経験ってすごいな、と思います。バウの主演はもちろん琴ちゃんの大きな経験値になったのだけど、大劇場の広さに負けずにパワーを出すことというのは、やはり何ものにも代えがたいんだな。
The Lost Gloryですが、初日に観た時に、れおんくん(柚希礼音)が情け容赦なくイシちゃん(轟悠)をふっ飛ばしていたのでどうなることかと思っていたのですが、そこはさすがイシちゃん。お盆前に観た時には、すごく強くなってました。もうふっ飛ばされてませんでした。
組によってお芝居にクセってあると思うんです。星組はとにかく皆が一歩前へ!と出てくる。イシちゃんが育った雪組のような美しい調和とは異なる。多分どの組よりも一番メリハリのついた芝居をするのが星組(それがいいとか悪いとかじゃなくて)。それにきちんと合わせて通常のイシちゃんにはあり得ない位強くメリハリを効かせてました。
星組のお芝居のなかにしっかり組み込まれ、そしてもちろん、飲み込まれず主演として立っていた。さすがだなーと、うなりました。いや、れおんくんもちょっと加減するようになってたけど、油断するとれおんくんフルパワー出すから、それはやはりイシちゃんの力なのでしょう。
観ることはできませんが東京でどうなるか、楽しみです。
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全国ツアー公演「風と共に去りぬ」のポスター出てしまいましたね。画像アップの時にちょっとどきどきしてたのですが、一緒に出ずほっとひと息。ポスターがいつ出るかとどきどきしていたのですが、とうとう。
琴ちゃん、スカーレットは可愛いに決まってるじゃないですか。でもスカーレットってどうやったってあのビビアン・リーのあのイメージがあってこそ。「あ、スカーレット」というらしさが必要だと思うのです。まぁ、だから男役ばっかキャスティングされるんでしょうけど。
男役とは言ってもまだ研6の琴ちゃんに、それが出せるかなぁ、と心配でしたが(丸顔だしさぁ)、まぁ、何とかなってます?
ま、まだ正面向いてないしっ!腕や肩の筋肉見えないようになってるしっ!(カポエイラあって運動会あるから、もう筋肉落ちないよね)ドレスの全体像も見えないから、果たして大丈夫かどうかは油断なりませんが、一応、スカーレットの扮装にはなってますよね。メイクもきれいだし、髪型もよいと思います。
でもなんていうか、自分で道を切り開いていく、意志と実行力をもったスカーレットに見える。スカーレットは最初のうちは(ラストシーン直前まで)、世間知らずの勝ち気な女性、っていう無垢だからこその愛おしさ、魅力が強く出てる人、というのが私のイメージなんですが、琴スカーレットはなんかアシュレもバトラーも必要なさそうな・・・。ま、若いけど。
いやいや、まだこれから動いてみなければわかんないですね。娘役としての声の出し方、立ち居振る舞いも心配!まぁ、本気の娘役でなくてもいいので気は楽ですが。
繰り返しになりますが、普通に琴ちゃんのスカーレット役は楽しみです。いろんな引き出し、増やして欲しいし。みりおくん(明日海りお)も新公学年中でしたっけ?大劇場のミーマイでジャッキーやったの。いろいろやったらいいと思うんです。全国ツアーのいろいろな会場、客層の前で舞台を務めること。決して無駄にはならないから。
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れおんくんの退団発表に伴い、ディナーショーの予定も発表になりましたが、ぜひぜひ!琴ちゃんにはれおんくんのDSに出て欲しいっ!
歌って踊れるし、DS経験したことあるし、お役に立ちます!武道館出ないんだからこっち出して!と強く強く希望します。
もちろん琴ちゃんが出ないにしても行きたい。でもチケット、まず取れないよね。どうやって取ったらいいのか。今から途方に暮れてます。
れおんくんのDSならDVD出るでしょうから、全く観られないということはないけど。生で観たい。隅っこでも立ち見でもいいから!って思ってる人がきっと会場キャパの10倍はいると思うのでため息しか出ません。
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「かもめ」と「The Lost Glory」の音源が配信になったので、さっそくダウンロード。
やっぱり琴ちゃんの歌声はいいなぁ。うっとり。特に「かもめ」の4場の「ニーナ(rep.)」は長さの半分位が琴ちゃんのセリフになっているのですが、芝居の力も上がっているなとはっきりわかります。また1場「ニーナ」と続けて聞くと、同じ歌詞・メロディなのに、ラブソングと悲恋の歌、と全く違う歌になっていることもわかる。おすすめです。
「The Lost Glory」もいいです。クラッシュとか、迫力のある琴ちゃんの歌声聞くと元気がでます。
思っていた以上にダメージくらいました。
退団発表のあった日、妙にハイになってしまってほとんど眠れないし食べられないし、でも元気だし、で。不思議でした。
ケロファンかられおんくんファンに流れた人も結構いて、どこか共通点がある人だったので、私ももちろん、よく見ていたし、キライになれなかったし。
結局好き、だったんだ。
れおんくんの舞台歴を見ると、出産・育児期間で見られなかった作品もいくつかはあるけど、かなりその姿を思い出せる。「イーハトーヴ 夢」のザネリはもう、ジャイアンそのものだったなぁ、とか、「愛燃える」のしどころない息子役とか、でもダンサー役でハツラツと踊ってたな、とか。「花の業平」の新人公演の梅若は元気いっぱいだったな、とか。「プラハの春」の新人公演でとうこちゃんのお衣装がぱつぱつだったなぁ、とか。
もちろんトップになってからの大劇場公演は全部観てるし。
私のヅカ歴とれおんくんの舞台歴ってほとんど一致するんだった、と振り返りながら思い当たりました。そりゃダメージ受けるわ。自分の中でもひとつの時代が終わってしまうのだから。
それでもって、今のご贔屓、礼真琴さんを宝塚に導いたのがれおんくん。れおんくんの存在がなければ「礼真琴」もなかったのは今更いうまでもないこと。
どこか、柚希礼音はいつまでも宝塚にいてくれるんじゃないか、という幻想を持っていたようです。いてもいいのに。まだまだできそうなのに。でもそうじゃなかったんだ。
関西ではNHKのローカルニュースで、退団発表記者会見の様子が繰り返し流れました。私はトップさんが辞めるのがニュースになるのは初めて見ました。やはり100周年を成し遂げた、トップオブトップ、だったのだ。
その様子、れおんくんの顔がとても美しくて、よくて。もう充分なのかな、とちょっと納得できました。きっと、れおんくんにとって一番いい時に辞めるんだ。そう思えたから。
退団発表が早めだったので、これからが長いですね。DSもあるようだからぜひ行きたい!ですがチケット、どうやって取ったらいいのか。それでもって、ぜひ!琴ちゃんDSに出て欲しい!武道館に出られないんだから、DSにはぜひ!ますますチケット取れなさそうだけど。
れおんくんに憧れた女の子が音校に合格し、星組に配属され、その人の役を新公でやらせてもらえる。奇跡のような、ドラマのようなお話もそろそろ終わりか、と。どんなことがあっても、黒豹までは一緒の舞台に立たせてあげて欲しいです。
れおんくんが卒業したら、いよいよ琴ちゃんも新公卒業で、宝塚の男役としてひとりで立っていく時期が来る。応援していきます。
なんかとりとめないですが、今の気持ちを書いてみました。
れおんくんとファンの皆様が最後まで幸せに過ごせますように。
退団発表のあった日、妙にハイになってしまってほとんど眠れないし食べられないし、でも元気だし、で。不思議でした。
ケロファンかられおんくんファンに流れた人も結構いて、どこか共通点がある人だったので、私ももちろん、よく見ていたし、キライになれなかったし。
結局好き、だったんだ。
れおんくんの舞台歴を見ると、出産・育児期間で見られなかった作品もいくつかはあるけど、かなりその姿を思い出せる。「イーハトーヴ 夢」のザネリはもう、ジャイアンそのものだったなぁ、とか、「愛燃える」のしどころない息子役とか、でもダンサー役でハツラツと踊ってたな、とか。「花の業平」の新人公演の梅若は元気いっぱいだったな、とか。「プラハの春」の新人公演でとうこちゃんのお衣装がぱつぱつだったなぁ、とか。
もちろんトップになってからの大劇場公演は全部観てるし。
私のヅカ歴とれおんくんの舞台歴ってほとんど一致するんだった、と振り返りながら思い当たりました。そりゃダメージ受けるわ。自分の中でもひとつの時代が終わってしまうのだから。
それでもって、今のご贔屓、礼真琴さんを宝塚に導いたのがれおんくん。れおんくんの存在がなければ「礼真琴」もなかったのは今更いうまでもないこと。
どこか、柚希礼音はいつまでも宝塚にいてくれるんじゃないか、という幻想を持っていたようです。いてもいいのに。まだまだできそうなのに。でもそうじゃなかったんだ。
関西ではNHKのローカルニュースで、退団発表記者会見の様子が繰り返し流れました。私はトップさんが辞めるのがニュースになるのは初めて見ました。やはり100周年を成し遂げた、トップオブトップ、だったのだ。
その様子、れおんくんの顔がとても美しくて、よくて。もう充分なのかな、とちょっと納得できました。きっと、れおんくんにとって一番いい時に辞めるんだ。そう思えたから。
退団発表が早めだったので、これからが長いですね。DSもあるようだからぜひ行きたい!ですがチケット、どうやって取ったらいいのか。それでもって、ぜひ!琴ちゃんDSに出て欲しい!武道館に出られないんだから、DSにはぜひ!ますますチケット取れなさそうだけど。
れおんくんに憧れた女の子が音校に合格し、星組に配属され、その人の役を新公でやらせてもらえる。奇跡のような、ドラマのようなお話もそろそろ終わりか、と。どんなことがあっても、黒豹までは一緒の舞台に立たせてあげて欲しいです。
れおんくんが卒業したら、いよいよ琴ちゃんも新公卒業で、宝塚の男役としてひとりで立っていく時期が来る。応援していきます。
なんかとりとめないですが、今の気持ちを書いてみました。
れおんくんとファンの皆様が最後まで幸せに過ごせますように。
宝塚の悪。「The Lost Glory」本公演と新人公演
2014年8月7日 宝塚いったいどこが「オセロー」やねん!と、星組の「The Lost Glory(ザ・ロスト・グローリー)」の初日を観ながら思いましたよ。原作読んで臨んだっていうのに。
あまりにれおんくん(柚希礼音)が、王者すぎて。星組のトップスターがそのまま悪い顔してるだけで、改心するような必然性は微塵もなく、「悪ですがそれが何か?」でした。ブラック・キングライオン、で、黒いたてがみを持った大きな特別なライオンがどんっと鎮座している、と見えて仕方なかったです。
今のれおんくんに相対するには、イシちゃん(轟悠)といえども厳しかった。いっそねねちゃん(夢咲ねね)が悪女になってれおんくんと対峙してくれた方が、カタルシスを感じたかもしれない。それぐらい、今のれおんくんに対峙できる人はいないんだなぁ、とナポレオンを経て6年目に突入したれおんくんの凄みをまざまざと感じました。
初日だったので、れおんくんも加減がわからず(どれだけ力を入れて噛めば相手を噛み殺さずに済むかとか)、イシちゃんも久々の大劇場でいきなりトップスピードに乗れなかったっていうのもあったと思います。
にしてもなぁ。景子たん、脚本上と舞台に乗った時の生徒のパワーバランスの違いを読みきれなかったのね。これから舞台が進んで、東京に行くにつれてもう少し噛み合ってくるかな。
もちろん、イシちゃんも伊達に経験積んでない。オットーの懐の広さ、人生を感じさせる佇まいとかがあって主役なんだな、と感じる。そう見える場面も用意されている。前の日記に書いたように難役であるオセローを、演じられるのはイシちゃんだからだと思います。
だからこの話を観ていても、オットーとイヴァーノ、どっちの気持ちに乗っかればよいのか迷ってしまって、見終わってもすっきりしないんです。この結末で良かったのか、悪かったのか。「オセロー」ならオセローのコンプレックスや猜疑心に同化したり。観客だけが知っているイアーゴーの2面性にハラハラしたりすっきりしたりするものではないのか?
「The Lost Glory」はそのどっちにも乗れない。時間不足か描き込み不足か。イシちゃんとれおんくん、どっちも立てようとした報いか。これは心を決めて「どっちかを主人公として観る!」と観る側が心を決めて観たほうがストレスがないかもしれません。
★
で、新人公演ですよ。琴ちゃん(礼真琴)はイヴァーノ。昨年の「おとめ」でやりたい役に挙げていた「悪役」ですよ!
「ロミオとジュリエット」の新公の時のような初めての主演で心配!心配!心配!ってのものなかったし「ナポレオン」の時のように研5にして力技でこの話を成立させられる?という不安もなかったです。悪役といえども「まー、琴ちゃんならなんとかするでしょー(衣装以外)」という信頼感がありました。なんでかな。「かもめ」があったからかな。これが経験というものか。
新人公演、楽しかったです。ファンだから、ってのもあるかもしれません。はい、私は素直にイヴァーノの気持ちに乗っかって観てました(イヴァーノしか観てなかったし。きっぱり)。
幕開けの登場シーンこそ、見慣れたれおんくんのシルエットに比べて「小さっ!」と思ったことは白状しますが、動き出すともうしっかりイヴァーノで。イタリア男なんだから小さくたってアリ!だしその存在感は決して小さくない。背中を見せて立っている姿も堂々としたもの。背中に神経集中して語らせてました。
礼音イヴァーノがブラック・キングライオンなら、琴イヴァーノは獅子身中の虫、だと思いました。小さいという意味ではなく、獅子をも殺す体内に潜む悪、です。小さいブラックライオンではない。別のあり方に見えました。
普段は普通の顔をしていながら、悪の顔をも見せる。イヴァーノの船上パーティでのセリフと歌がしゃれにならん・・・と本気で怖かったり、銀橋での歌は、広い大劇場と立ち見まで完売の満場の観客を底から揺さぶってました。歌の途中にまで高笑い入れたり。容赦なし。怖いひとだな、礼真琴は。
瀬央っち(瀬央ゆりあ)がまた最後にあんなことをする人に見えなくてねぇ(誉めてます)。そんなロナルドを追い込む琴イヴァーノの極悪ぶり。際立たせてくれた瀬央ロナルドの役作りもうまかった。
琴イヴァーノは礼音イヴァーノより、ニタ、と笑うことも多く、表情豊かなイヴァーノだったように思います。
信じていたものに裏切られ、彼の中で何かが切れ、復讐を!という気持ちがよくわかった。
実際、会社生活ではよくあることで、やった方は全然何も考えてないとかシステム上の都合だったりすることで、それまでの努力が報われなかった挫折感、よーくわかります。でもそれは自分が勝手にかけた期待で、勝手に裏切られたと思い込み、勝手に傷ついていることもある。琴イヴァーノの勝手な思い込み。
まおくん(麻央侑希)がナチュラルな存在感なので琴イヴァーノの身勝手さがよくわかる。別に彼は悪気はまったくなかったんだよね。余計に腹が立ったんだよね。オットーの、気付かなかった自分を悔やむセリフが生きていたと思います。
最後、いよいよ琴イヴァーノの悪の中身が出てきて。それが哀しいものだということもよくわかって。「かもめ」効果かお芝居がぐんとうまくなってた。撃たれるのも上手くて!弾丸が当たっているのがわかるんですよ~。前のめりに倒れて咳き込み(吐血してるな)、息も絶え絶えになっていく。その苦しい息の中、ちょっとした救いをディアナに求めて、いってしまった琴イヴァーノ。自滅の最期。本当にすがりたかったのはオットーに、なんだろうけど。
新公は宝塚の演目に稀にあるピカレスクものになっていたと思います。これは琴ちゃんが主演ではないから。トップさんじゃないからそうなった、と思います。
本公演はれおんくんもまた主演でなければならないし、トップスターでなければならない。イシちゃんも立てなければならない。やりたいようにやれる新人公演とは違う。
よい経験をさせてもらえたと思います。望んでいた悪役に最高の形で挑戦させてもらえた。トップスターが悪役のピカレスクものは、とうこちゃん(安蘭けい)の「エル・アルコン」とか時々あるんだけど、トップが悪役やりつつもうひとり主役がいる、なんてのはもうないでしょうね。2番手悪役は定石だけど、ここまで描かれてることは少ないしな。
東京の新人公演、小さくまとまらず今回みたいにやりたいように思い切りやって欲しいと思います。
★
えー、緑野こあら師匠からご紹介にあずかりました、”ご贔屓の初ひとり銀橋渡りを見逃した女「み」”です(号泣)。だってだって!琴ちゃんてばあっちに出たりこっちに出たり、出番多いのはいいんだけど、激しく動きまわってて舞台上のどこにいるか把握に一所懸命だったんだもの!
定番の2階B席からオペラで舞台上を追っかけ回していたら、なんか今、銀橋を琴ちゃんに似た人が手前を通って行ったような・・・と、上手観てみたら、銀橋から本舞台に戻ってくる琴ちゃんが!!!「・・・今、渡ったよね。一人だったよね???」。ぼーぜんとしてしまいました。
カポエイラの衝撃的なアカペラソロもあって、ぼーぜんとしたままフィナーレを迎えました。階段降り、どーかなぁ、真ん中降ろしてもらえるかなぁ、と思っていたら風ちゃんの後にひとりで歌いながら降りてきた!これもびっくりしているうちにすぐ終わってしまったけど。
お芝居の方も、パットくんは「歌劇」の座談会で言っていた通り、少年というよりも青年に近い(この辺、演じ分けられるのがすごい)。短めの歌が随所にあり、場面を切り替え、場の雰囲気を盛り上げ、そして緊張を走らせる。最後に次の時代への希望まで掲げさせる。礼真琴の歌の力を景子たんは上手に使っているんです。
「かもめ」や琴ちゃん主演の新公をずっと観ていたので、なーんにも思わず観てたのですが、真ん中、多いですね。群衆を率いて踊ってみたり歌ったり。引っ込むか、と思った場面でも舞台の端っこで無言のお芝居してたりする。他の方の感想読んでいても、礼真琴の出世具合に驚いておられる方が多いですね。
実はもう、私としてはよくわかってないんです。琴ちゃんの扱われ方がよいのか悪いのか。組ごとに編成が異なるので比較できるものでもないし。自分のオペラの中心は常にご贔屓、なのは当たり前。琴ちゃんが異例のスピードであがっているのだ!ということを自分に言い聞かせていないとつい「これが当然」と思ってしまう、そして「もっと!もっと!」と。ファンて欲深い。そして与えられた特別なものを当然と思ってしまう。そう思わないように、立場も、そして琴ちゃんの努力も。琴ちゃんの歌もダンスも決して努力なしで手に入れたものではないと思っているから。
★
師匠に会う度に「スカーレットは琴ちゃんでなくてもいいよね?」と言ってはウザがられておりました。過去形じゃないな、うざがられています(今もまだ言ってる)。
武道館が発表になった瞬間から、実は私は琴ちゃんは武道館組だと信じてました。歌って踊れるから。REON1にも2にも出てたから。
しかし何やら、状況を整理してみるとスカーレット役とかが逃れられないのではないかということに気づいてしまいました。だから余計に何とか武道館にならないかと思考を巡らせておりました。
ベニー(紅ゆずる)はしっかりバトラーをやった方がいい。最初に、みっちゃん(北翔海莉)のスケジュールを確認しましたね。エリザとかぶってましたね。まかぜ(真風涼帆)は3番手だしスカーレットで、というと誰も見たくないという(泣)。タイミングよくみつるくん(華形ひかる)が専科異動!みつるくんはどう?いや、星組内には風ちゃん(妃海風)がいるじゃない!とどんな可能性を探ってみてもダメだし食らうばっかりで(泣・泣)。琴ちゃんまだ新公世代なのよー?スカ2ならまだしもこんな若くしてスカーレットやらせるの?丸顔なのよー!!!
ううう、武道館に琴ちゃん出たらお役に立ちますよ?れおんくんの周りで下級生男役として踊りまくれますよ?コーラスもできますよ?ソロ(REON2のFeeling Good)でダンス盛り上げますよ?男役の低音から、ソプラノハモリ(REON1のBefore The Dawn)までOK!過去作品のオマージュもできるし(REON1のロミジュリ)、デュエットダンスの相手(REON2のパパラギ)もできるし、なんだったらお着替えタイム中に場つなぎで歌いますよ?踊りますよ?(紅子みたいなMC除く)何でもできるのにー!!
琴ちゃんは東京出身のコだし、武道館なんて13年に1度、運動会よりレア。大好きなれおんくんのコンサートに出してあげたかった。しくしく。
しかし下級生のひとりとして出るには、琴ちゃんは上がりすぎてしまった。経験積み過ぎてしまった。現在の星組の状況から考えるとベストなんだろうなぁ、と思いますが。しくしく、しくしく。
“できるとわかっていること”ではなく、新たな挑戦をするほうが本人のためでもあるんだろうけどさぁ。しくしく、しくしく、しくしく。
私は中日・台湾を観ていないので、琴ちゃんのガチ女役は知りません。ロミジュリの愛は人間役ではないし。友人に台湾のDVD見せてもらったのですが、琴ちゃん、娘役の声でセリフいうと棒になっちゃう!?最初見たときびっくりしました。ご本人の地声はとにかく低いので、娘役の声を作らなければならない(普通の人と逆)。そっちに気が行っちゃうのかなぁ。
今回はスカーレットなので、そんなに作りこまなくてもいいかな。日生のあさこちゃん(瀬名じゅん)スカーレットは生で観ましたが、あれでいいなら、いいか。あさこちゃん、声作ってなかったもんな。男役のまんまだったし。
ま、出番は多いだろうし長い歌は聞けるし(大劇場公演、歌はたくさん歌ってるけどフルコーラスはないので)、楽しみではありますが。武道館に予定してた遠征費、浮いたわ。
あまりにれおんくん(柚希礼音)が、王者すぎて。星組のトップスターがそのまま悪い顔してるだけで、改心するような必然性は微塵もなく、「悪ですがそれが何か?」でした。ブラック・キングライオン、で、黒いたてがみを持った大きな特別なライオンがどんっと鎮座している、と見えて仕方なかったです。
今のれおんくんに相対するには、イシちゃん(轟悠)といえども厳しかった。いっそねねちゃん(夢咲ねね)が悪女になってれおんくんと対峙してくれた方が、カタルシスを感じたかもしれない。それぐらい、今のれおんくんに対峙できる人はいないんだなぁ、とナポレオンを経て6年目に突入したれおんくんの凄みをまざまざと感じました。
初日だったので、れおんくんも加減がわからず(どれだけ力を入れて噛めば相手を噛み殺さずに済むかとか)、イシちゃんも久々の大劇場でいきなりトップスピードに乗れなかったっていうのもあったと思います。
にしてもなぁ。景子たん、脚本上と舞台に乗った時の生徒のパワーバランスの違いを読みきれなかったのね。これから舞台が進んで、東京に行くにつれてもう少し噛み合ってくるかな。
もちろん、イシちゃんも伊達に経験積んでない。オットーの懐の広さ、人生を感じさせる佇まいとかがあって主役なんだな、と感じる。そう見える場面も用意されている。前の日記に書いたように難役であるオセローを、演じられるのはイシちゃんだからだと思います。
だからこの話を観ていても、オットーとイヴァーノ、どっちの気持ちに乗っかればよいのか迷ってしまって、見終わってもすっきりしないんです。この結末で良かったのか、悪かったのか。「オセロー」ならオセローのコンプレックスや猜疑心に同化したり。観客だけが知っているイアーゴーの2面性にハラハラしたりすっきりしたりするものではないのか?
「The Lost Glory」はそのどっちにも乗れない。時間不足か描き込み不足か。イシちゃんとれおんくん、どっちも立てようとした報いか。これは心を決めて「どっちかを主人公として観る!」と観る側が心を決めて観たほうがストレスがないかもしれません。
★
で、新人公演ですよ。琴ちゃん(礼真琴)はイヴァーノ。昨年の「おとめ」でやりたい役に挙げていた「悪役」ですよ!
「ロミオとジュリエット」の新公の時のような初めての主演で心配!心配!心配!ってのものなかったし「ナポレオン」の時のように研5にして力技でこの話を成立させられる?という不安もなかったです。悪役といえども「まー、琴ちゃんならなんとかするでしょー(衣装以外)」という信頼感がありました。なんでかな。「かもめ」があったからかな。これが経験というものか。
新人公演、楽しかったです。ファンだから、ってのもあるかもしれません。はい、私は素直にイヴァーノの気持ちに乗っかって観てました(イヴァーノしか観てなかったし。きっぱり)。
幕開けの登場シーンこそ、見慣れたれおんくんのシルエットに比べて「小さっ!」と思ったことは白状しますが、動き出すともうしっかりイヴァーノで。イタリア男なんだから小さくたってアリ!だしその存在感は決して小さくない。背中を見せて立っている姿も堂々としたもの。背中に神経集中して語らせてました。
礼音イヴァーノがブラック・キングライオンなら、琴イヴァーノは獅子身中の虫、だと思いました。小さいという意味ではなく、獅子をも殺す体内に潜む悪、です。小さいブラックライオンではない。別のあり方に見えました。
普段は普通の顔をしていながら、悪の顔をも見せる。イヴァーノの船上パーティでのセリフと歌がしゃれにならん・・・と本気で怖かったり、銀橋での歌は、広い大劇場と立ち見まで完売の満場の観客を底から揺さぶってました。歌の途中にまで高笑い入れたり。容赦なし。怖いひとだな、礼真琴は。
瀬央っち(瀬央ゆりあ)がまた最後にあんなことをする人に見えなくてねぇ(誉めてます)。そんなロナルドを追い込む琴イヴァーノの極悪ぶり。際立たせてくれた瀬央ロナルドの役作りもうまかった。
琴イヴァーノは礼音イヴァーノより、ニタ、と笑うことも多く、表情豊かなイヴァーノだったように思います。
信じていたものに裏切られ、彼の中で何かが切れ、復讐を!という気持ちがよくわかった。
実際、会社生活ではよくあることで、やった方は全然何も考えてないとかシステム上の都合だったりすることで、それまでの努力が報われなかった挫折感、よーくわかります。でもそれは自分が勝手にかけた期待で、勝手に裏切られたと思い込み、勝手に傷ついていることもある。琴イヴァーノの勝手な思い込み。
まおくん(麻央侑希)がナチュラルな存在感なので琴イヴァーノの身勝手さがよくわかる。別に彼は悪気はまったくなかったんだよね。余計に腹が立ったんだよね。オットーの、気付かなかった自分を悔やむセリフが生きていたと思います。
最後、いよいよ琴イヴァーノの悪の中身が出てきて。それが哀しいものだということもよくわかって。「かもめ」効果かお芝居がぐんとうまくなってた。撃たれるのも上手くて!弾丸が当たっているのがわかるんですよ~。前のめりに倒れて咳き込み(吐血してるな)、息も絶え絶えになっていく。その苦しい息の中、ちょっとした救いをディアナに求めて、いってしまった琴イヴァーノ。自滅の最期。本当にすがりたかったのはオットーに、なんだろうけど。
新公は宝塚の演目に稀にあるピカレスクものになっていたと思います。これは琴ちゃんが主演ではないから。トップさんじゃないからそうなった、と思います。
本公演はれおんくんもまた主演でなければならないし、トップスターでなければならない。イシちゃんも立てなければならない。やりたいようにやれる新人公演とは違う。
よい経験をさせてもらえたと思います。望んでいた悪役に最高の形で挑戦させてもらえた。トップスターが悪役のピカレスクものは、とうこちゃん(安蘭けい)の「エル・アルコン」とか時々あるんだけど、トップが悪役やりつつもうひとり主役がいる、なんてのはもうないでしょうね。2番手悪役は定石だけど、ここまで描かれてることは少ないしな。
東京の新人公演、小さくまとまらず今回みたいにやりたいように思い切りやって欲しいと思います。
★
えー、緑野こあら師匠からご紹介にあずかりました、”ご贔屓の初ひとり銀橋渡りを見逃した女「み」”です(号泣)。だってだって!琴ちゃんてばあっちに出たりこっちに出たり、出番多いのはいいんだけど、激しく動きまわってて舞台上のどこにいるか把握に一所懸命だったんだもの!
定番の2階B席からオペラで舞台上を追っかけ回していたら、なんか今、銀橋を琴ちゃんに似た人が手前を通って行ったような・・・と、上手観てみたら、銀橋から本舞台に戻ってくる琴ちゃんが!!!「・・・今、渡ったよね。一人だったよね???」。ぼーぜんとしてしまいました。
カポエイラの衝撃的なアカペラソロもあって、ぼーぜんとしたままフィナーレを迎えました。階段降り、どーかなぁ、真ん中降ろしてもらえるかなぁ、と思っていたら風ちゃんの後にひとりで歌いながら降りてきた!これもびっくりしているうちにすぐ終わってしまったけど。
お芝居の方も、パットくんは「歌劇」の座談会で言っていた通り、少年というよりも青年に近い(この辺、演じ分けられるのがすごい)。短めの歌が随所にあり、場面を切り替え、場の雰囲気を盛り上げ、そして緊張を走らせる。最後に次の時代への希望まで掲げさせる。礼真琴の歌の力を景子たんは上手に使っているんです。
「かもめ」や琴ちゃん主演の新公をずっと観ていたので、なーんにも思わず観てたのですが、真ん中、多いですね。群衆を率いて踊ってみたり歌ったり。引っ込むか、と思った場面でも舞台の端っこで無言のお芝居してたりする。他の方の感想読んでいても、礼真琴の出世具合に驚いておられる方が多いですね。
実はもう、私としてはよくわかってないんです。琴ちゃんの扱われ方がよいのか悪いのか。組ごとに編成が異なるので比較できるものでもないし。自分のオペラの中心は常にご贔屓、なのは当たり前。琴ちゃんが異例のスピードであがっているのだ!ということを自分に言い聞かせていないとつい「これが当然」と思ってしまう、そして「もっと!もっと!」と。ファンて欲深い。そして与えられた特別なものを当然と思ってしまう。そう思わないように、立場も、そして琴ちゃんの努力も。琴ちゃんの歌もダンスも決して努力なしで手に入れたものではないと思っているから。
★
師匠に会う度に「スカーレットは琴ちゃんでなくてもいいよね?」と言ってはウザがられておりました。過去形じゃないな、うざがられています(今もまだ言ってる)。
武道館が発表になった瞬間から、実は私は琴ちゃんは武道館組だと信じてました。歌って踊れるから。REON1にも2にも出てたから。
しかし何やら、状況を整理してみるとスカーレット役とかが逃れられないのではないかということに気づいてしまいました。だから余計に何とか武道館にならないかと思考を巡らせておりました。
ベニー(紅ゆずる)はしっかりバトラーをやった方がいい。最初に、みっちゃん(北翔海莉)のスケジュールを確認しましたね。エリザとかぶってましたね。まかぜ(真風涼帆)は3番手だしスカーレットで、というと誰も見たくないという(泣)。タイミングよくみつるくん(華形ひかる)が専科異動!みつるくんはどう?いや、星組内には風ちゃん(妃海風)がいるじゃない!とどんな可能性を探ってみてもダメだし食らうばっかりで(泣・泣)。琴ちゃんまだ新公世代なのよー?スカ2ならまだしもこんな若くしてスカーレットやらせるの?丸顔なのよー!!!
ううう、武道館に琴ちゃん出たらお役に立ちますよ?れおんくんの周りで下級生男役として踊りまくれますよ?コーラスもできますよ?ソロ(REON2のFeeling Good)でダンス盛り上げますよ?男役の低音から、ソプラノハモリ(REON1のBefore The Dawn)までOK!過去作品のオマージュもできるし(REON1のロミジュリ)、デュエットダンスの相手(REON2のパパラギ)もできるし、なんだったらお着替えタイム中に場つなぎで歌いますよ?踊りますよ?(紅子みたいなMC除く)何でもできるのにー!!
琴ちゃんは東京出身のコだし、武道館なんて13年に1度、運動会よりレア。大好きなれおんくんのコンサートに出してあげたかった。しくしく。
しかし下級生のひとりとして出るには、琴ちゃんは上がりすぎてしまった。経験積み過ぎてしまった。現在の星組の状況から考えるとベストなんだろうなぁ、と思いますが。しくしく、しくしく。
“できるとわかっていること”ではなく、新たな挑戦をするほうが本人のためでもあるんだろうけどさぁ。しくしく、しくしく、しくしく。
私は中日・台湾を観ていないので、琴ちゃんのガチ女役は知りません。ロミジュリの愛は人間役ではないし。友人に台湾のDVD見せてもらったのですが、琴ちゃん、娘役の声でセリフいうと棒になっちゃう!?最初見たときびっくりしました。ご本人の地声はとにかく低いので、娘役の声を作らなければならない(普通の人と逆)。そっちに気が行っちゃうのかなぁ。
今回はスカーレットなので、そんなに作りこまなくてもいいかな。日生のあさこちゃん(瀬名じゅん)スカーレットは生で観ましたが、あれでいいなら、いいか。あさこちゃん、声作ってなかったもんな。男役のまんまだったし。
ま、出番は多いだろうし長い歌は聞けるし(大劇場公演、歌はたくさん歌ってるけどフルコーラスはないので)、楽しみではありますが。武道館に予定してた遠征費、浮いたわ。
「かもめ」と「オセロー」
2014年6月10日 宝塚図書館で「かもめ」を再度借りてきて、合わせて「オセロー」も借りました。せっかく贔屓が原作付の作品に出ているのだし、贔屓の公演をしっかり楽しまなきゃ損!と思っているので。
前のご贔屓の真琴つばささん、汐美真帆さんは幸いなことに今の動向もけっこうわかる人たちですが、今はもう追いかけたりはしていないです。好きだった安蘭けいさん(とうこちゃん)や湖月わたるさん(わたさん)の退団後の公演も最初とかは観に行ったけどもう行ってません。花ちゃんだけは舞台を観たい!と思うもののレディ・ベスは星公演とかぶってるしなぁ。という感じでやっぱり私は宝塚の舞台を観るのが好きなのだと思う。
贔屓が現役で宝塚の舞台に立っている期間はほんの束の間です。今は「礼真琴」が宝塚の舞台に立っていることに感謝し、しっかり観ていきたいと思っています。
★
で、借りてきた「かもめ」を読んでみるとあら不思議。公演観る前はつまんなくて放り出した原作がすらすら読めるじゃないですか!それでもってとっても面白いのは何故なんでしょう?コースチャのセリフが琴ちゃんの声で聞こえてくるからでしょうね。
それでもって、いやぁ、本当に、チェーホフの戯曲そのまんまなんですね。今回私が借りたのが白水社の小田島雄志訳のもの。「マイケル・フレインの英訳による」とあるので、ロシア語から英語に訳されたものを日本語訳にしてるのですね。だからきっと、ロシア語のニュアンスとかはまた違うのかもしれないけど、とても読みやすかったです。
よくこの戯曲まんま、宝塚の舞台に上げたなぁ。しかも研6初主演の人を主役にして。小柳先生は、自分の好きな戯曲を、礼真琴で観てみたかったんじゃないかな、と思いますね。いいなぁ。
戯曲で私が気になっていたのは、4場でニーナが来る前のコースチャの様子。コースチャは自分なりの何かを掴みかけていたのだろうか。読み返してみると、きちんと戯曲にもそういうセリフがあるんですね。
今回の「かもめ」の舞台では、そこがあまりよくわからなくて、今思い返してみるともったいなかったな、と思うのです。あそこでコースチャが自分の道をつかみかけていたのに!という光がもっとはっきり見えていたら、そこからの落差が際立ってより悲劇性が強まったのにな、と思うのです。まぁ、これは琴ちゃんの演技というより演出プランなのかもしれません。その後にもっと強烈なダンスが来るし。
この本の裏表紙には「かもめ」のあらすじが書いてあるのですが、「名声を夢見て有名作家のもとに身を寄せたニーナが、恋に破れ、愛児を失いながらも、新進作家トレープレフとの再会の中で自己に目覚め、女優としての道を歩み始める物語」とあります。ヲイ。いろんな解釈があるでしょうがねぇ。
もうちょっとじっくり読んでみようと思います。
★
「オセロー」も読みました。こっちは「かもめ」より読みやすい~。割と単純な話だし。
イアーゴーがすごい!結局話を動かしているのはイアーゴー。そしてその2面性!人々には良い人と思われているのに、裏の顔がもう。「The Lost Glory」では、仮にも100周年のトップオブトップにやらせるのだから、卑劣なだけのキャラクターにはしないでしょうけど、美味しい悪役だと思います。宝塚では2番手で悪役をやってファンを増やす、というけどれおんくん、これ以上ファン増やしてどうすんねん、です。
逆にオセローは難しい役だと思います。主役、だから。シェークスピアさまに恐れ多いことですが、受け身、なのですね。作劇をする人がよく言われる「作者が主人公にしたから魅力出るわけではない。主人公の魅力が必要」という、その部分がね。嫉妬に狂う愚かさなど、魅力的な部分はあるけどそれが宝塚の舞台でどう描き出されるかも楽しみです。7歳の頃の役もあるので、きっと生い立ちなどでふくらませるのかな。イシちゃんなら立ってるだけでも格好いいだろうなぁ。楽しみ!
その他の役で大きいのは、ロダリーゴー。デズデモーナに横恋慕中でイアーゴーに利用される。名前から考えてベニーの「ロナルド・マーティン」ですね。それとオセローの副官でこれもイアーゴーに利用されるキャシオー。真風くんの「カーティス・ダンフォード」かな。後は、イアーゴーの妻でデズデモーナを陥れる手伝いをしちゃうエミリア、キャシオーの愛人のビアンカ。はるこちゃあんの「ランシス・デュモント」と、風ちゃんの「エヴァ」、あいりちゃんの「ミラベル」。さてどれに当たるのか。うーん。後はデズデモーナの父親位ですか。
で、琴ちゃんの「パット・ボローニャ」って???パット・ボローニャを検索してみると、大恐慌時代に靴磨きをしながら投資をした18歳の少年、、、って出てきます。しかし、「オセロー」にそんな靴磨きなんて出てこないし。これは観るまでわからないか。歌劇の座談会でちょっとはわかるかな。また少年かい、という気がしないでもないですが少年ができるのも今のうちか、と楽しみにしています。
★
星組の年末の予定もわかってきましたが、琴ちゃんはどれに出るのでしょうね。れおんくんの武道館か、全ツの風共か。私は武道館だろう、と思っているのですが武道館にはねねちゃんも出るから、必要なのはバックダンサーなのかなぁ。「REON!!」ではなくてコンサートなので、れおんくんがひたすら歌って踊るんですよね、きっと。お着替え中はねねちゃんが真ん中務められるし。
全ツは私はベニーはバトラーだと思っています。琴ちゃんはまさかのスカーレット!?アシュレって柄でもなさそうだしフランクとか??スカ2とかもあり得る???
わかりませんね。みりおくんも研6でミーマイのジャッキーとかやってるしな。何やらされるかわからない。まぁ、これも待ってるしかないですね。全ツだと交通費・宿泊費かかんなくていいなー、程度で待ってようと思います。
(しかし丸顔のスカーレットって今までいたっけ?あ、まぁさまがいましたね。スカ2ならとなみちゃんとか)
前のご贔屓の真琴つばささん、汐美真帆さんは幸いなことに今の動向もけっこうわかる人たちですが、今はもう追いかけたりはしていないです。好きだった安蘭けいさん(とうこちゃん)や湖月わたるさん(わたさん)の退団後の公演も最初とかは観に行ったけどもう行ってません。花ちゃんだけは舞台を観たい!と思うもののレディ・ベスは星公演とかぶってるしなぁ。という感じでやっぱり私は宝塚の舞台を観るのが好きなのだと思う。
贔屓が現役で宝塚の舞台に立っている期間はほんの束の間です。今は「礼真琴」が宝塚の舞台に立っていることに感謝し、しっかり観ていきたいと思っています。
★
で、借りてきた「かもめ」を読んでみるとあら不思議。公演観る前はつまんなくて放り出した原作がすらすら読めるじゃないですか!それでもってとっても面白いのは何故なんでしょう?コースチャのセリフが琴ちゃんの声で聞こえてくるからでしょうね。
それでもって、いやぁ、本当に、チェーホフの戯曲そのまんまなんですね。今回私が借りたのが白水社の小田島雄志訳のもの。「マイケル・フレインの英訳による」とあるので、ロシア語から英語に訳されたものを日本語訳にしてるのですね。だからきっと、ロシア語のニュアンスとかはまた違うのかもしれないけど、とても読みやすかったです。
よくこの戯曲まんま、宝塚の舞台に上げたなぁ。しかも研6初主演の人を主役にして。小柳先生は、自分の好きな戯曲を、礼真琴で観てみたかったんじゃないかな、と思いますね。いいなぁ。
戯曲で私が気になっていたのは、4場でニーナが来る前のコースチャの様子。コースチャは自分なりの何かを掴みかけていたのだろうか。読み返してみると、きちんと戯曲にもそういうセリフがあるんですね。
今回の「かもめ」の舞台では、そこがあまりよくわからなくて、今思い返してみるともったいなかったな、と思うのです。あそこでコースチャが自分の道をつかみかけていたのに!という光がもっとはっきり見えていたら、そこからの落差が際立ってより悲劇性が強まったのにな、と思うのです。まぁ、これは琴ちゃんの演技というより演出プランなのかもしれません。その後にもっと強烈なダンスが来るし。
この本の裏表紙には「かもめ」のあらすじが書いてあるのですが、「名声を夢見て有名作家のもとに身を寄せたニーナが、恋に破れ、愛児を失いながらも、新進作家トレープレフとの再会の中で自己に目覚め、女優としての道を歩み始める物語」とあります。ヲイ。いろんな解釈があるでしょうがねぇ。
もうちょっとじっくり読んでみようと思います。
★
「オセロー」も読みました。こっちは「かもめ」より読みやすい~。割と単純な話だし。
イアーゴーがすごい!結局話を動かしているのはイアーゴー。そしてその2面性!人々には良い人と思われているのに、裏の顔がもう。「The Lost Glory」では、仮にも100周年のトップオブトップにやらせるのだから、卑劣なだけのキャラクターにはしないでしょうけど、美味しい悪役だと思います。宝塚では2番手で悪役をやってファンを増やす、というけどれおんくん、これ以上ファン増やしてどうすんねん、です。
逆にオセローは難しい役だと思います。主役、だから。シェークスピアさまに恐れ多いことですが、受け身、なのですね。作劇をする人がよく言われる「作者が主人公にしたから魅力出るわけではない。主人公の魅力が必要」という、その部分がね。嫉妬に狂う愚かさなど、魅力的な部分はあるけどそれが宝塚の舞台でどう描き出されるかも楽しみです。7歳の頃の役もあるので、きっと生い立ちなどでふくらませるのかな。イシちゃんなら立ってるだけでも格好いいだろうなぁ。楽しみ!
その他の役で大きいのは、ロダリーゴー。デズデモーナに横恋慕中でイアーゴーに利用される。名前から考えてベニーの「ロナルド・マーティン」ですね。それとオセローの副官でこれもイアーゴーに利用されるキャシオー。真風くんの「カーティス・ダンフォード」かな。後は、イアーゴーの妻でデズデモーナを陥れる手伝いをしちゃうエミリア、キャシオーの愛人のビアンカ。はるこちゃあんの「ランシス・デュモント」と、風ちゃんの「エヴァ」、あいりちゃんの「ミラベル」。さてどれに当たるのか。うーん。後はデズデモーナの父親位ですか。
で、琴ちゃんの「パット・ボローニャ」って???パット・ボローニャを検索してみると、大恐慌時代に靴磨きをしながら投資をした18歳の少年、、、って出てきます。しかし、「オセロー」にそんな靴磨きなんて出てこないし。これは観るまでわからないか。歌劇の座談会でちょっとはわかるかな。また少年かい、という気がしないでもないですが少年ができるのも今のうちか、と楽しみにしています。
★
星組の年末の予定もわかってきましたが、琴ちゃんはどれに出るのでしょうね。れおんくんの武道館か、全ツの風共か。私は武道館だろう、と思っているのですが武道館にはねねちゃんも出るから、必要なのはバックダンサーなのかなぁ。「REON!!」ではなくてコンサートなので、れおんくんがひたすら歌って踊るんですよね、きっと。お着替え中はねねちゃんが真ん中務められるし。
全ツは私はベニーはバトラーだと思っています。琴ちゃんはまさかのスカーレット!?アシュレって柄でもなさそうだしフランクとか??スカ2とかもあり得る???
わかりませんね。みりおくんも研6でミーマイのジャッキーとかやってるしな。何やらされるかわからない。まぁ、これも待ってるしかないですね。全ツだと交通費・宿泊費かかんなくていいなー、程度で待ってようと思います。
(しかし丸顔のスカーレットって今までいたっけ?あ、まぁさまがいましたね。スカ2ならとなみちゃんとか)
「かもめ」終わりました
2014年6月3日 宝塚ご贔屓の公演をしっかり観る体験、久々で疲労感を感じつつ(劇場に行かなくても気になって疲れるし、観たあとテンション上がってしまうし)余韻に浸っています。
★
前楽と楽、2回を観ました。
1週間ぶりの公演はぐっと良くなっていました。セリフが芝居の中にきちんと納まるようになって、より息づいて聞こえてきました。
特に2場の琴ちゃん、かもめを撃ち落とした後のお芝居をかなり強めにしてきて、狂気が増してて怖い位。メリハリがつくようになっていました。さらに4場。お茶会でダンスはお芝居のダンスと聞いたせいもあって、より流れのなかで見えるようになっていました。1週間前は「ダンス」としてきちんと踊っていた部分が崩れているのだけどそれが余計に苦しさとして伝わって来た。下手に出て行くときもよろよろと力なく歩くように変わっていた。銃声の音量も上げた?乾いた音が「・・・死んだんだ・・・」と胸に響いてきました。
楽は初めてのセンターブロック、後方でした。
前楽でも琴ちゃんが「かも、かもめを撃ち落としました」と噛んでたけど、楽では花占いの花がぼろっと茎からハズれてしまった。それでも花だけで占いをして、最後は「愛してない」で終わるところが「愛してる」で終わってしまったからもう爆笑。みきちぐさんも「ほら愛してるじゃないか」と追い打ちかけるし。袖に「(メドヴェジェンコ)先生!段取りが違うんですけど!」とアドリブ入れて元のお芝居に戻りました。
ナポレオンのムラ新公でもそうなのですが、トラブル後は琴ちゃん、お芝居が良くなるように思います。完璧にやろう!というタガが外れるのではないでしょうか。その方がいいと思います。
11時公演でテンション低め?と思った3場、楽はもう少し上げてきていました。ママとの喧嘩のシーン、よく聞くとものすごく難しい。伴奏がまったく旋律を追ってないので、音程もリズムも自分で取らないといけない。琴ちゃんもコロちゃんも歌がうまいからできることだなぁ。4場の琴ちゃん、キレイだよなぁ。後方席なのでもう遠慮なく、オペラで琴ちゃんの顔を見ていました。ニーナの言葉を聞いているコースチャの表情、特に目の表情がどんどん変わる。琴ちゃんのあの大きな目が語る。コースチャが追い込まれていくクライマックスを。ダンスはこれが最後!の気迫で踊っていたように思います。
楽のご挨拶はみきちぐさんから。専科のさやかさんのご紹介があり「お待たせしました。初主演をつとめました礼真琴からご挨拶です」、皆様母性本能をくすぐられたのではないでしょうか、とか言ってらっしゃいました。琴ちゃんのご挨拶はあんまり覚えていないのですが「連日たくさんのお客さまにお越しいただきありがとうございました」とか「あんまりたくさんしゃべると泣いちゃうので」とか「不安だった」とか「今日もいろいろありました。舞台裏でもいろいろあったし」とか言っていたような。
アンコールでまず1人で登場。でもしっかりしゃべれなくて両袖に向かって皆さん来てください〜とオーバーアクションで手を降る琴ちゃん。スター性があってしっかり話せる琴ちゃんですが、こういう様子を見るといやぁ、まだまだ研6なったばかりの下級生だなぁ、と。みっきぃに救い求めるようにそっちばっかり見たり小声で話してるし。”本当に”という単語を多分20回以上言ってるし。「しっかりしゃべれなくて何やってんだろう」と自分の頭を叩いたりしてました。次の公演の紹介をする時など「ショーがありますので」「ショーで踊りまくりますので」「踊りたい、歌いたいの虫が騒いでおります」。ショーの話ばっかりしてました。
「こうやってバウの真ん中でご挨拶させていただくのは、音楽学校の文化祭以来で初心に戻ります」「でもその時とは見える風景が全然違っていて」と。幕が降りた後もスタオベ。幕が開くと全員がそろっていて琴ちゃんの腕にはかもめがあって笑いが。「千秋楽にしてやっと愛着が湧いてきました」。「この経験を絶対次に活かします」「次の大劇場にいらしてください」。再び幕が降りても拍手をやめない客席。これはもう星組の慣習だなぁ。下手袖から幕前に琴ちゃんがかもめつきで出てきて挨拶してやっと終わり。
楽しかったです。1週間前よりももっとコースチャの絶望が伝染してしまって、終演後の気分は重かったのですが、それでも楽しかったと思うのは何なんでしょうね。
★
この公演は、星組としてこういう芝居ができる、というのがわかったのも収穫でした。星担のひとりとしても星組エンタテイメントステージ!みたいなのを見慣れていて、宙組「ブラームス」を観にいったとき、せっかくの素敵な舞台だったのに「もうちょっと脚本に穴があってスターの力技で埋める楽しさがあっても」なんてもったいないことを思ったりしていたのがリセットされました。次、星公演は景子先生だよ。
この「かもめ」という戯曲を宝塚でやる意義は?とか、今の礼真琴にやらせる意味は?とか、演目そのものへの意味付けは、まぁ、私はあんまり考えたくないというか。私は宝塚以外は舞台はほとんど観ないし、読書で戯曲を楽しむこともないし。
私の長くない観劇歴の中でも、バウやDC公演、いろいろありました。傑作、ファンアイテム作、駄作、珍作、爆笑作、熟睡作・・・。もちろん客席赤いよ作も。でもどんな公演に当たっても、それを糧に前へ進んでいくしかないんですよね。実際、私が観た爆笑作、熟睡作、客席赤いよ作の主演の方々はトップになられましたもの。
劇団側が何を課題とし、それをクリアしたかどう判断するかは全くわかりません。ただ、間違いなく、今回、礼真琴に課せられたのは「お芝居」。私はそれはクリアできたのではないかと思っています。前半で観た時に感じた「歌・ダンス」と「お芝居」の差は、後半では感じなかった。作品の流れの中に歌もダンスもきちんと納まり、お芝居の底上げが確実になされたな、と思いました。
無事に終わってよかった、そうファンのひとりとして思います。
★
でもねー、思い切りファン視点に落とすとですね。「こんな礼真琴が観たかった!」欲はまだまだ満足してないんですよ!!!
「もっと礼真琴が観たければ、どうぞ大劇場へ」って?新公主演も研5までひっぱるし、劇団って商売が上手!くすんくすん。
初主演ならね、主演らしいお衣装の数々、ドラマチックなストーリィ、思いきり拍手を入れられる派手派手登場シーン、たくさんの主題歌、格好いいダンスシーン、ラブシーン(!)、フィナーレ・・・。書いてて悲しくなってきた。それらほとんど今回の公演では割愛されちゃってたじゃないですか!(泣・ケロちゃんの「血と砂」では全部あったんですよね・・・)。そりゃ、実力者に周りを固めてもらったし、ポスターもよかったし、今の学年にしかできない役柄だったと思うし、期待してたモノが皆無だったとは言いませんよ。でもねー!!と欲深く聞き分けのないファンは思うわけですよ。「もっと真ん中の礼真琴が観たい!」と。
つらつら考えて思い至ったのは、そう、琴ちゃんはいわゆる「初主演作」をスキップされてしまったのかも?ということ。普通、こういう公演は主演2作目とか3作目でやらせませんかねぇ。いくら「できると思うから、課題だからやらせる」んだとしてもねぇ。ぐちぐち。
ちょっと話が飛びますが、ナポレオンで久々に東宝遠征しました。かなりの前方席で観ることができたのですが、私が一番印象に残ったのが、銀橋を歩くれおんくんの後ろ姿でした。特にブーツのかかとの後ろ。「崖の淵を歩いてきた人のかかとだ」と。一分の隙もない、隙どころかかかとの後ろからも放つ緊張感、オーラ。
路線って、トップって、そういう道を歩き続けてきた人のことを言うんだ、そう思いました。れおんくんだってファンが少なかった時期もある、初主演作はWSだったし、トップになってからだって力技発動!ねじ伏せ!なんて数知れず。いわゆる劇団愛だけでなんとかなる世界ではない。
琴ちゃんもその道をいくのか。それとも別の道をいくのか。どの道をいくとしても、まずは目の前の、崖の淵の細い道を通り抜けなければならない。今回通り抜けたとして、次はあるのかな、と思います。具体的には、またバウ主演をやらせてもらえるのか?もうないのか。逆にもっと大きな箱になってしまうのか。ちゃんと席は埋まるのか。
さらに道が細くなるのでは?進んでいけるのか?とファンって気をもむのが商売ですかね。それが醍醐味ですか。どういう判断になるのかは私には全くわかりませんが。
まだまだ琴ちゃんには課題もあると思うし、「まだ研◯!?」と言われていた時代はそろそろ過ぎて、「もう研◯」という時代になってきたし。琴ちゃんならきっと期待に応えてくれるはず!なので、また次の公演を楽しみに待ちたいと思います。
★
さしあたっての希望は、れおんくんが退団するその日まで、星組にいさせてー!ってことです。なんかそれを見届けないと、礼真琴の最初のステージは完結しないと思うので。いや、それが5年後でも、花ちゃんと同期間続けていただいて7年後でも私は一向に構いませんが。
★
(おまけ)
ご贔屓ができると、他の公演が観られなくなる矛盾。オヅキアンドレは発表になったときあれだけ驚いたり喜んだりだったのに「かもめ」と丸かぶりで観られず。ベルばらで都合がついたら当日行く、なんて甘いチケット事情でもなかったし、そこまでして観たいかベルばら?だったし。次の宙組は行きたいな。
でも、月の新人公演は観ました。ショーの新公は貴重なのでぜひ観ておきたかった。星のショーの新公が楽しかったので。あーさが良かったです。彼も95期なんですね。95期、すごいわー。音校時代からあのメンバーの中でもまれてきたんだから、実力、アピール力が磨かれるのも当然っちゃ当然ですね。
花ちゃんの「レディ・ベス」は観たいのだけど、これも次の星公演と丸かぶりなんだよな。ホント、時間のやりくりが難しいです。
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前楽と楽、2回を観ました。
1週間ぶりの公演はぐっと良くなっていました。セリフが芝居の中にきちんと納まるようになって、より息づいて聞こえてきました。
特に2場の琴ちゃん、かもめを撃ち落とした後のお芝居をかなり強めにしてきて、狂気が増してて怖い位。メリハリがつくようになっていました。さらに4場。お茶会でダンスはお芝居のダンスと聞いたせいもあって、より流れのなかで見えるようになっていました。1週間前は「ダンス」としてきちんと踊っていた部分が崩れているのだけどそれが余計に苦しさとして伝わって来た。下手に出て行くときもよろよろと力なく歩くように変わっていた。銃声の音量も上げた?乾いた音が「・・・死んだんだ・・・」と胸に響いてきました。
楽は初めてのセンターブロック、後方でした。
前楽でも琴ちゃんが「かも、かもめを撃ち落としました」と噛んでたけど、楽では花占いの花がぼろっと茎からハズれてしまった。それでも花だけで占いをして、最後は「愛してない」で終わるところが「愛してる」で終わってしまったからもう爆笑。みきちぐさんも「ほら愛してるじゃないか」と追い打ちかけるし。袖に「(メドヴェジェンコ)先生!段取りが違うんですけど!」とアドリブ入れて元のお芝居に戻りました。
ナポレオンのムラ新公でもそうなのですが、トラブル後は琴ちゃん、お芝居が良くなるように思います。完璧にやろう!というタガが外れるのではないでしょうか。その方がいいと思います。
11時公演でテンション低め?と思った3場、楽はもう少し上げてきていました。ママとの喧嘩のシーン、よく聞くとものすごく難しい。伴奏がまったく旋律を追ってないので、音程もリズムも自分で取らないといけない。琴ちゃんもコロちゃんも歌がうまいからできることだなぁ。4場の琴ちゃん、キレイだよなぁ。後方席なのでもう遠慮なく、オペラで琴ちゃんの顔を見ていました。ニーナの言葉を聞いているコースチャの表情、特に目の表情がどんどん変わる。琴ちゃんのあの大きな目が語る。コースチャが追い込まれていくクライマックスを。ダンスはこれが最後!の気迫で踊っていたように思います。
楽のご挨拶はみきちぐさんから。専科のさやかさんのご紹介があり「お待たせしました。初主演をつとめました礼真琴からご挨拶です」、皆様母性本能をくすぐられたのではないでしょうか、とか言ってらっしゃいました。琴ちゃんのご挨拶はあんまり覚えていないのですが「連日たくさんのお客さまにお越しいただきありがとうございました」とか「あんまりたくさんしゃべると泣いちゃうので」とか「不安だった」とか「今日もいろいろありました。舞台裏でもいろいろあったし」とか言っていたような。
アンコールでまず1人で登場。でもしっかりしゃべれなくて両袖に向かって皆さん来てください〜とオーバーアクションで手を降る琴ちゃん。スター性があってしっかり話せる琴ちゃんですが、こういう様子を見るといやぁ、まだまだ研6なったばかりの下級生だなぁ、と。みっきぃに救い求めるようにそっちばっかり見たり小声で話してるし。”本当に”という単語を多分20回以上言ってるし。「しっかりしゃべれなくて何やってんだろう」と自分の頭を叩いたりしてました。次の公演の紹介をする時など「ショーがありますので」「ショーで踊りまくりますので」「踊りたい、歌いたいの虫が騒いでおります」。ショーの話ばっかりしてました。
「こうやってバウの真ん中でご挨拶させていただくのは、音楽学校の文化祭以来で初心に戻ります」「でもその時とは見える風景が全然違っていて」と。幕が降りた後もスタオベ。幕が開くと全員がそろっていて琴ちゃんの腕にはかもめがあって笑いが。「千秋楽にしてやっと愛着が湧いてきました」。「この経験を絶対次に活かします」「次の大劇場にいらしてください」。再び幕が降りても拍手をやめない客席。これはもう星組の慣習だなぁ。下手袖から幕前に琴ちゃんがかもめつきで出てきて挨拶してやっと終わり。
楽しかったです。1週間前よりももっとコースチャの絶望が伝染してしまって、終演後の気分は重かったのですが、それでも楽しかったと思うのは何なんでしょうね。
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この公演は、星組としてこういう芝居ができる、というのがわかったのも収穫でした。星担のひとりとしても星組エンタテイメントステージ!みたいなのを見慣れていて、宙組「ブラームス」を観にいったとき、せっかくの素敵な舞台だったのに「もうちょっと脚本に穴があってスターの力技で埋める楽しさがあっても」なんてもったいないことを思ったりしていたのがリセットされました。次、星公演は景子先生だよ。
この「かもめ」という戯曲を宝塚でやる意義は?とか、今の礼真琴にやらせる意味は?とか、演目そのものへの意味付けは、まぁ、私はあんまり考えたくないというか。私は宝塚以外は舞台はほとんど観ないし、読書で戯曲を楽しむこともないし。
私の長くない観劇歴の中でも、バウやDC公演、いろいろありました。傑作、ファンアイテム作、駄作、珍作、爆笑作、熟睡作・・・。もちろん客席赤いよ作も。でもどんな公演に当たっても、それを糧に前へ進んでいくしかないんですよね。実際、私が観た爆笑作、熟睡作、客席赤いよ作の主演の方々はトップになられましたもの。
劇団側が何を課題とし、それをクリアしたかどう判断するかは全くわかりません。ただ、間違いなく、今回、礼真琴に課せられたのは「お芝居」。私はそれはクリアできたのではないかと思っています。前半で観た時に感じた「歌・ダンス」と「お芝居」の差は、後半では感じなかった。作品の流れの中に歌もダンスもきちんと納まり、お芝居の底上げが確実になされたな、と思いました。
無事に終わってよかった、そうファンのひとりとして思います。
★
でもねー、思い切りファン視点に落とすとですね。「こんな礼真琴が観たかった!」欲はまだまだ満足してないんですよ!!!
「もっと礼真琴が観たければ、どうぞ大劇場へ」って?新公主演も研5までひっぱるし、劇団って商売が上手!くすんくすん。
初主演ならね、主演らしいお衣装の数々、ドラマチックなストーリィ、思いきり拍手を入れられる派手派手登場シーン、たくさんの主題歌、格好いいダンスシーン、ラブシーン(!)、フィナーレ・・・。書いてて悲しくなってきた。それらほとんど今回の公演では割愛されちゃってたじゃないですか!(泣・ケロちゃんの「血と砂」では全部あったんですよね・・・)。そりゃ、実力者に周りを固めてもらったし、ポスターもよかったし、今の学年にしかできない役柄だったと思うし、期待してたモノが皆無だったとは言いませんよ。でもねー!!と欲深く聞き分けのないファンは思うわけですよ。「もっと真ん中の礼真琴が観たい!」と。
つらつら考えて思い至ったのは、そう、琴ちゃんはいわゆる「初主演作」をスキップされてしまったのかも?ということ。普通、こういう公演は主演2作目とか3作目でやらせませんかねぇ。いくら「できると思うから、課題だからやらせる」んだとしてもねぇ。ぐちぐち。
ちょっと話が飛びますが、ナポレオンで久々に東宝遠征しました。かなりの前方席で観ることができたのですが、私が一番印象に残ったのが、銀橋を歩くれおんくんの後ろ姿でした。特にブーツのかかとの後ろ。「崖の淵を歩いてきた人のかかとだ」と。一分の隙もない、隙どころかかかとの後ろからも放つ緊張感、オーラ。
路線って、トップって、そういう道を歩き続けてきた人のことを言うんだ、そう思いました。れおんくんだってファンが少なかった時期もある、初主演作はWSだったし、トップになってからだって力技発動!ねじ伏せ!なんて数知れず。いわゆる劇団愛だけでなんとかなる世界ではない。
琴ちゃんもその道をいくのか。それとも別の道をいくのか。どの道をいくとしても、まずは目の前の、崖の淵の細い道を通り抜けなければならない。今回通り抜けたとして、次はあるのかな、と思います。具体的には、またバウ主演をやらせてもらえるのか?もうないのか。逆にもっと大きな箱になってしまうのか。ちゃんと席は埋まるのか。
さらに道が細くなるのでは?進んでいけるのか?とファンって気をもむのが商売ですかね。それが醍醐味ですか。どういう判断になるのかは私には全くわかりませんが。
まだまだ琴ちゃんには課題もあると思うし、「まだ研◯!?」と言われていた時代はそろそろ過ぎて、「もう研◯」という時代になってきたし。琴ちゃんならきっと期待に応えてくれるはず!なので、また次の公演を楽しみに待ちたいと思います。
★
さしあたっての希望は、れおんくんが退団するその日まで、星組にいさせてー!ってことです。なんかそれを見届けないと、礼真琴の最初のステージは完結しないと思うので。いや、それが5年後でも、花ちゃんと同期間続けていただいて7年後でも私は一向に構いませんが。
★
(おまけ)
ご贔屓ができると、他の公演が観られなくなる矛盾。オヅキアンドレは発表になったときあれだけ驚いたり喜んだりだったのに「かもめ」と丸かぶりで観られず。ベルばらで都合がついたら当日行く、なんて甘いチケット事情でもなかったし、そこまでして観たいかベルばら?だったし。次の宙組は行きたいな。
でも、月の新人公演は観ました。ショーの新公は貴重なのでぜひ観ておきたかった。星のショーの新公が楽しかったので。あーさが良かったです。彼も95期なんですね。95期、すごいわー。音校時代からあのメンバーの中でもまれてきたんだから、実力、アピール力が磨かれるのも当然っちゃ当然ですね。
花ちゃんの「レディ・ベス」は観たいのだけど、これも次の星公演と丸かぶりなんだよな。ホント、時間のやりくりが難しいです。
「かもめ」観てきました
2014年5月26日 宝塚「かもめ」面白かったです!
ええ、所詮ファンですから、結局は贔屓が舞台に立っていれば、それで充分満足!ということになりますか。
でも、やっぱり思い返してみても、面白かった。「今日は楽しかった!」とじわじわ余韻を楽しんでました。
「かもめ」の原作は早々に図書館で借りて読んでみたのだけど、つまんなかった。というか全編読み通せなかった。拾い読みして終わってしまった。戯曲を読み慣れていないせいもあるのでしょう、頭の中にイメージできなかったんです。山場もあるんだかないんだか。
新聞や雑誌のインタビュー記事が出始めると、どうも原作そのまんまらしい。うーむと思いつつ、my初日を迎えました。
1幕目、眠たかったです。でも原作よりは面白いな、なるほど、戯曲が舞台に乗り、生の人間がしゃべるとこうなるんだ、と思ったよりは楽しめました。コロちゃんが身につまされまして。私、息子にああいうことやってそうだなぁ、自尊心、ちゃんと尊重しなきゃなと肩身が狭く感じたり、10代の女の子の有名人への憧れとかを懐かしく思ったり。でもって、みっきぃが悪い男だな~(褒めてます)と見入ってしまったり。
2幕目、だんだん話が動き出して、人の心も絡み合い出して。客席も、ここは笑っていいんだ、ということがわかり始めて反応が出るようになって。割と前の方の席だったので、オペラはあまり使っていなかったのですが、つい、琴ちゃんの顔をアップで見てしまっていたんですね(なんだか4場になってから琴ちゃんの顔が急に大人びたんですよ)。かっこいい〜、とうっとり見ていたらその瞳が大きく大きくなって、でも何も映さない、うつろな目になって。
いや、もうそれだけど満足してしまいました。
もちろんその前の表情の移り変わりや、その後のダンスもすごかったのだけど。
琴ちゃんの目に飲まれてしまいました。すごかった。
バウの舞台というものも面白かった。2回目観た時は1回目と違って客席の反応が薄かった。それが、コロちゃんが包帯を取り落とすというハプニングがあったのをきっかけにどっと客席がわいて、その後の親子喧嘩のシーンがより派手になっていたように思います。客席も舞台に反応するし、舞台も客席に反応するんだ…と、バウならではの狭さを楽しめました。
当時の戯曲ってこうやって客席と一緒になって作りながら楽しんでいたものではないのかな?
この作品の登場人物は、ロシアのKYな人々の集まりを、外側から観て楽しむものなんでしょうね。日本人なら読んでしまう空気をあえて読まないことで生み出される喜劇、いや、日本人でも実は心の中はこんなものなのでしょう。
今回のメンバーは、本当にみんな上手かった!歌も歌えてるし、あれだけ膨大なのに聞き取れないセリフはなかった。
みれいちゃんの劇中劇はちゃんと劇中になっていたし、歌声も本当に綺麗。存在感のある娘役さんだと思います。
なっちゃんも上手かったなぁ。昔は子役やってたのに、こんな役も似合うようになってきたのですね。
どいちゃんのお医者さんがよかった!どいちゃんのお芝居ってあまり記憶がなかったのですが、とてもよかったように思います。
みっきぃはねぇ、もうねぇ、悪い男で(褒めてます)どうしようもないですね。地団駄踏むほどです。印象に残り過ぎです。
みきちぐは頼りになる公演長さまです。ありがとうございます。
ことちゃんは、お芝居、頑張ってましたし充分できていたと思います。それなのに、歌い出すとがっとレベルが上がってしまう。伝わってくるものの量が増える感じ。芝居も絶対悪くないと思うのに、歌が遥かに高い表現力を持っているからそう見えてしまうんじゃないかと思います。
気になったのは、もうちょっと場ごとのつながりが見えてもいいのかな、ということ。出番がとびとびなので、出てくると前の場の感情とのつながりがうまくいってないようなに思えるところがありました。それが却って功を奏したのが3場から4場へかな。
もうひとつ、最後のご挨拶のところ、すたすたと出てきてしまうのがもったいないっ!と。せっかく主演なんだからちょっとタメを作って主演らしく出てきてよ〜と贅沢に思ってしまいました。まぁ、そんなところは初主演らしくて初々しいからいいのかもしれませんね。
あとまだ2回観るので、楽しみにしています!
ええ、所詮ファンですから、結局は贔屓が舞台に立っていれば、それで充分満足!ということになりますか。
でも、やっぱり思い返してみても、面白かった。「今日は楽しかった!」とじわじわ余韻を楽しんでました。
「かもめ」の原作は早々に図書館で借りて読んでみたのだけど、つまんなかった。というか全編読み通せなかった。拾い読みして終わってしまった。戯曲を読み慣れていないせいもあるのでしょう、頭の中にイメージできなかったんです。山場もあるんだかないんだか。
新聞や雑誌のインタビュー記事が出始めると、どうも原作そのまんまらしい。うーむと思いつつ、my初日を迎えました。
1幕目、眠たかったです。でも原作よりは面白いな、なるほど、戯曲が舞台に乗り、生の人間がしゃべるとこうなるんだ、と思ったよりは楽しめました。コロちゃんが身につまされまして。私、息子にああいうことやってそうだなぁ、自尊心、ちゃんと尊重しなきゃなと肩身が狭く感じたり、10代の女の子の有名人への憧れとかを懐かしく思ったり。でもって、みっきぃが悪い男だな~(褒めてます)と見入ってしまったり。
2幕目、だんだん話が動き出して、人の心も絡み合い出して。客席も、ここは笑っていいんだ、ということがわかり始めて反応が出るようになって。割と前の方の席だったので、オペラはあまり使っていなかったのですが、つい、琴ちゃんの顔をアップで見てしまっていたんですね(なんだか4場になってから琴ちゃんの顔が急に大人びたんですよ)。かっこいい〜、とうっとり見ていたらその瞳が大きく大きくなって、でも何も映さない、うつろな目になって。
いや、もうそれだけど満足してしまいました。
もちろんその前の表情の移り変わりや、その後のダンスもすごかったのだけど。
琴ちゃんの目に飲まれてしまいました。すごかった。
バウの舞台というものも面白かった。2回目観た時は1回目と違って客席の反応が薄かった。それが、コロちゃんが包帯を取り落とすというハプニングがあったのをきっかけにどっと客席がわいて、その後の親子喧嘩のシーンがより派手になっていたように思います。客席も舞台に反応するし、舞台も客席に反応するんだ…と、バウならではの狭さを楽しめました。
当時の戯曲ってこうやって客席と一緒になって作りながら楽しんでいたものではないのかな?
この作品の登場人物は、ロシアのKYな人々の集まりを、外側から観て楽しむものなんでしょうね。日本人なら読んでしまう空気をあえて読まないことで生み出される喜劇、いや、日本人でも実は心の中はこんなものなのでしょう。
今回のメンバーは、本当にみんな上手かった!歌も歌えてるし、あれだけ膨大なのに聞き取れないセリフはなかった。
みれいちゃんの劇中劇はちゃんと劇中になっていたし、歌声も本当に綺麗。存在感のある娘役さんだと思います。
なっちゃんも上手かったなぁ。昔は子役やってたのに、こんな役も似合うようになってきたのですね。
どいちゃんのお医者さんがよかった!どいちゃんのお芝居ってあまり記憶がなかったのですが、とてもよかったように思います。
みっきぃはねぇ、もうねぇ、悪い男で(褒めてます)どうしようもないですね。地団駄踏むほどです。印象に残り過ぎです。
みきちぐは頼りになる公演長さまです。ありがとうございます。
ことちゃんは、お芝居、頑張ってましたし充分できていたと思います。それなのに、歌い出すとがっとレベルが上がってしまう。伝わってくるものの量が増える感じ。芝居も絶対悪くないと思うのに、歌が遥かに高い表現力を持っているからそう見えてしまうんじゃないかと思います。
気になったのは、もうちょっと場ごとのつながりが見えてもいいのかな、ということ。出番がとびとびなので、出てくると前の場の感情とのつながりがうまくいってないようなに思えるところがありました。それが却って功を奏したのが3場から4場へかな。
もうひとつ、最後のご挨拶のところ、すたすたと出てきてしまうのがもったいないっ!と。せっかく主演なんだからちょっとタメを作って主演らしく出てきてよ〜と贅沢に思ってしまいました。まぁ、そんなところは初主演らしくて初々しいからいいのかもしれませんね。
あとまだ2回観るので、楽しみにしています!
「かもめ」とか「ナポレオン」とか
2014年2月25日 宝塚せっかく琴ちゃんがいろいろ活躍しているというのに、仕事は繁忙だわ子供はやっぱり熱出すわ(インフルです)で、書きたいことも思うように書けない日々が続いています。
でも覚書レベルでも書いておかないと忘れそうなので、時系列逆順になりますが、ぽつぽつと。
☆
「かもめ」の先行画像みて「小柳タン、趣味全開っ!!」と絶句していたのですが、一方、ナポレオンの公演期間中に撮影されたもの(多分)なのに、研5にしてウジェーヌやナポレオンを引きずらずに演出家の意図(ですよね?)を体現するプロ意識、技にうなってみたりしていました。
その間に「かもめ」の文庫本を図書館から借りだして読んでみたものの、興味レベルが及ばず「つまんなーい!」と投げ出し、ウィキや藤原竜也や生田斗真の舞台解説などを読んで「これって、琴ちゃんに合うのかなぁ??」との不安も湧き上がっておりました。
そこへ「あの」ポスター!!なんでこんなことに??と目が点になりましたよ。ひとり映りに劇団本気だな、と公式のバックナンバーをみてみたら、最近の若手バウってけっこうひとり映りなんですね。これでは相手役、2番手がわかんないじゃん、という不満はありますが、それはそれで嬉しかったです。
しかし、私が読み取った限り「かもめ」は群像劇で、登場人物それぞれに愛憎の物語がある。それを表現するとポスターはあんな風にはならんのではないか?と思います。しかも、なんで、寝てんの!?この表情は何!?かもめの羽根、握ってるし。小柳タン、どんな話にするつもりなんだろう。ぶるぶる。
キャトルでちらしももらってきました。デザインとしては、全体が淡いモスグリーンのトーンで統一されていてとてもキレイだと思います。
お茶会で見た元気印の、お芝居に苦手意識があるという琴ちゃんが、果たしてどんな舞台を見せてくれるのか、楽しみなような不安なような気持ちで、チケット手配を思案しております。
☆
そしてお茶会。初琴茶です。自分のご贔屓のお茶会なんて、ケロちゃん以来だから10年近く前。しみじみしておりました。
琴ちゃんて、めっちゃ元気なんですよ。明るいし。れおんくんに通じる底なしのパワーも感じられました。映像や誌面で知っていた琴ちゃんとはイメージがちょっと違いました。お茶会を盛り上げようとしてくれる意欲があり、とても楽しかった。
近くで見ると、細い~、顔小さい~、側に立ちたくない~。スターさん、でした。
☆
「ナポレオン」の新公も観ることができました。本公演の短縮版だったのですが、カットされた部分はナポレオンに関するところでは、雪合戦、戴冠式、肖像画を描くところ、500人会議。その他では温泉、となると・・・琴ちゃん出ずっぱりで歌いっぱなしなんですね。
すごかった。とにかく歌ってた。最初は緊張感が見て取れて温度低めだったのが、指輪を落としたアクシデントから段々盛り上がって来たのはいいんですが、このテンションまで最後まで保つのか!?・・・保ちました。保つ以上に最後の凋落のところでフルパワー。琴ちゃんがパワーを出せば出すほど、ナポレオンという人の哀しさがひしひしと伝わってきて、切なかった。客席からは泣き声も聞こえてきました。
ラストシーン、大セリが回転しながらせり上がる場面。去っていく後ろ姿はとても大きく見えました。よくぞやりきった!この作品をやり遂げるには、喉も身体も心も相当タフでないとできない・・・そう思います。この作品を毎日やっているれおんくんてどんだけタフなんだと思いますが、新公世代でやりきった琴ちゃんもやはりすごいと思います。
正直のこの作品は、真ん中力に頼ったものなので、真ん中にパワーがないと成立しない。最初に本公演を見た時に、ため息ついてしまいました。これを琴ちゃんがやれるのか、と。でも見事にやりきったことに心から拍手したいですし、私はロミオよりもこちらの方が好きでした。見かけはロミオにぴったりな琴ちゃんですが、実際はナポレオンの方が向いているのかもしれない。
観られてよかった・・・数日は感動を反芻して余韻にひたってました。ぜひもう一度、観たくなる、そんな新公でした。
☆
本公演は初日明けて数日して観たのですが、まだ舞台が落ち着かない頃で、琴ちゃんの出番やウジェーヌ云々よりも、「つ、つまらない・・・」とがっかりしていました。小池先生はやっぱり原作あった方がいいですね・・・。
客席は平日でも2階席までいっぱいで盛り上がっていたのに。でも数日たって2度目観た時は、全然印象が変わってとても楽しかった!何かが変わったわけではないのでしょうが、観る方が見どころをきちんと掴んでいれば、スペクタクルな舞台を楽しむことができるのでしょう。
ウジェーヌは長いソロもあり、1幕から2幕へとどんどん年齢を重ねる様子がわかり、ありがたいことに人物としてもちゃんと描かれているので見ていて楽しいし。フィナーレの銀橋の並びもロミジュリ同様すごくて「・・・・」と。組長・副組長の内側なんてケロちゃんなんていつから入れたのか。いや、比べてもしょうがないんですが。
ロケットに出ている琴ちゃんを意識して観たのは初めてなので、新鮮でした。
琴ちゃんの動向を追いかけるようになって驚いたのは、新公世代の生徒さんの苛酷さ。本公演はもちろん、新人公演に、トークにとこれでもか、という位詰め込まれる。ここを切り抜けて結果を出していかないと残っていけないのでしょう。
今まで知らない世界でした。
☆
年末にかけて、聞こえてくるのは「小池先生の台本が上がっていない」。予想はついていましたが、これでなんとかなるのかー?と皆やきもきしていたと思います。
れおんくんがこれだけ任期が長いのは、何より劇団からの信頼が厚いのでしょう。歌劇団といえ組織でビジネスですから、どんな結果が出るかわからない新作を、しっかりお金の取れる作品に仕上げてくれるれおんくんは手放しがたいはず。
緑野こあら師匠が以前おっしゃってた、トップ期間中に作品に恵まれる確率は1/10というのは本当にそのとおりだと思います。トップとは、駄作・トンデモ作を「いいもの観たわ」と観客に納得させて帰すことだ、と。
応えて結果を出すれおんくんは本当にすごい。このひとが100周年のトップであってくれれよかった。その場に立ち会えて本当によかった。
☆
まだずっと先、と思っていた東宝の新公もまもなく。もう1度観たい!と思うものの、東京まではさすがに無理なので我慢します。
観られる方がうらやましい。ぜひ琴ちゃんのナポレオンをしっかり観てきてください。そして無事に、新人公演が終わりますよう、関西から祈っています。
でも覚書レベルでも書いておかないと忘れそうなので、時系列逆順になりますが、ぽつぽつと。
☆
「かもめ」の先行画像みて「小柳タン、趣味全開っ!!」と絶句していたのですが、一方、ナポレオンの公演期間中に撮影されたもの(多分)なのに、研5にしてウジェーヌやナポレオンを引きずらずに演出家の意図(ですよね?)を体現するプロ意識、技にうなってみたりしていました。
その間に「かもめ」の文庫本を図書館から借りだして読んでみたものの、興味レベルが及ばず「つまんなーい!」と投げ出し、ウィキや藤原竜也や生田斗真の舞台解説などを読んで「これって、琴ちゃんに合うのかなぁ??」との不安も湧き上がっておりました。
そこへ「あの」ポスター!!なんでこんなことに??と目が点になりましたよ。ひとり映りに劇団本気だな、と公式のバックナンバーをみてみたら、最近の若手バウってけっこうひとり映りなんですね。これでは相手役、2番手がわかんないじゃん、という不満はありますが、それはそれで嬉しかったです。
しかし、私が読み取った限り「かもめ」は群像劇で、登場人物それぞれに愛憎の物語がある。それを表現するとポスターはあんな風にはならんのではないか?と思います。しかも、なんで、寝てんの!?この表情は何!?かもめの羽根、握ってるし。小柳タン、どんな話にするつもりなんだろう。ぶるぶる。
キャトルでちらしももらってきました。デザインとしては、全体が淡いモスグリーンのトーンで統一されていてとてもキレイだと思います。
お茶会で見た元気印の、お芝居に苦手意識があるという琴ちゃんが、果たしてどんな舞台を見せてくれるのか、楽しみなような不安なような気持ちで、チケット手配を思案しております。
☆
そしてお茶会。初琴茶です。自分のご贔屓のお茶会なんて、ケロちゃん以来だから10年近く前。しみじみしておりました。
琴ちゃんて、めっちゃ元気なんですよ。明るいし。れおんくんに通じる底なしのパワーも感じられました。映像や誌面で知っていた琴ちゃんとはイメージがちょっと違いました。お茶会を盛り上げようとしてくれる意欲があり、とても楽しかった。
近くで見ると、細い~、顔小さい~、側に立ちたくない~。スターさん、でした。
☆
「ナポレオン」の新公も観ることができました。本公演の短縮版だったのですが、カットされた部分はナポレオンに関するところでは、雪合戦、戴冠式、肖像画を描くところ、500人会議。その他では温泉、となると・・・琴ちゃん出ずっぱりで歌いっぱなしなんですね。
すごかった。とにかく歌ってた。最初は緊張感が見て取れて温度低めだったのが、指輪を落としたアクシデントから段々盛り上がって来たのはいいんですが、このテンションまで最後まで保つのか!?・・・保ちました。保つ以上に最後の凋落のところでフルパワー。琴ちゃんがパワーを出せば出すほど、ナポレオンという人の哀しさがひしひしと伝わってきて、切なかった。客席からは泣き声も聞こえてきました。
ラストシーン、大セリが回転しながらせり上がる場面。去っていく後ろ姿はとても大きく見えました。よくぞやりきった!この作品をやり遂げるには、喉も身体も心も相当タフでないとできない・・・そう思います。この作品を毎日やっているれおんくんてどんだけタフなんだと思いますが、新公世代でやりきった琴ちゃんもやはりすごいと思います。
正直のこの作品は、真ん中力に頼ったものなので、真ん中にパワーがないと成立しない。最初に本公演を見た時に、ため息ついてしまいました。これを琴ちゃんがやれるのか、と。でも見事にやりきったことに心から拍手したいですし、私はロミオよりもこちらの方が好きでした。見かけはロミオにぴったりな琴ちゃんですが、実際はナポレオンの方が向いているのかもしれない。
観られてよかった・・・数日は感動を反芻して余韻にひたってました。ぜひもう一度、観たくなる、そんな新公でした。
☆
本公演は初日明けて数日して観たのですが、まだ舞台が落ち着かない頃で、琴ちゃんの出番やウジェーヌ云々よりも、「つ、つまらない・・・」とがっかりしていました。小池先生はやっぱり原作あった方がいいですね・・・。
客席は平日でも2階席までいっぱいで盛り上がっていたのに。でも数日たって2度目観た時は、全然印象が変わってとても楽しかった!何かが変わったわけではないのでしょうが、観る方が見どころをきちんと掴んでいれば、スペクタクルな舞台を楽しむことができるのでしょう。
ウジェーヌは長いソロもあり、1幕から2幕へとどんどん年齢を重ねる様子がわかり、ありがたいことに人物としてもちゃんと描かれているので見ていて楽しいし。フィナーレの銀橋の並びもロミジュリ同様すごくて「・・・・」と。組長・副組長の内側なんてケロちゃんなんていつから入れたのか。いや、比べてもしょうがないんですが。
ロケットに出ている琴ちゃんを意識して観たのは初めてなので、新鮮でした。
琴ちゃんの動向を追いかけるようになって驚いたのは、新公世代の生徒さんの苛酷さ。本公演はもちろん、新人公演に、トークにとこれでもか、という位詰め込まれる。ここを切り抜けて結果を出していかないと残っていけないのでしょう。
今まで知らない世界でした。
☆
年末にかけて、聞こえてくるのは「小池先生の台本が上がっていない」。予想はついていましたが、これでなんとかなるのかー?と皆やきもきしていたと思います。
れおんくんがこれだけ任期が長いのは、何より劇団からの信頼が厚いのでしょう。歌劇団といえ組織でビジネスですから、どんな結果が出るかわからない新作を、しっかりお金の取れる作品に仕上げてくれるれおんくんは手放しがたいはず。
緑野こあら師匠が以前おっしゃってた、トップ期間中に作品に恵まれる確率は1/10というのは本当にそのとおりだと思います。トップとは、駄作・トンデモ作を「いいもの観たわ」と観客に納得させて帰すことだ、と。
応えて結果を出すれおんくんは本当にすごい。このひとが100周年のトップであってくれれよかった。その場に立ち会えて本当によかった。
☆
まだずっと先、と思っていた東宝の新公もまもなく。もう1度観たい!と思うものの、東京まではさすがに無理なので我慢します。
観られる方がうらやましい。ぜひ琴ちゃんのナポレオンをしっかり観てきてください。そして無事に、新人公演が終わりますよう、関西から祈っています。
「REONⅡ!!」博多座!楽しかった!
2013年11月1日 宝塚まず最初に、私が博多座を楽しんでいる間に、雪組でこんなことが起こっていようとは・・・。公式や師匠のブログにある通り、まっつの休演が発表されました。
オヅキが女役ということで「私はロミジュリで年内大劇終了!」とか言っていたのだけど、Shall Weの映画は観たし、なんか面白そう、ふらっと観に行ければいいなと思っていたのだけど。東宝までのお休みとはなっていないのだから、きっと出ると信じてます。ただ、しっかり治してから・・・無理をしてより重篤なことにならないよう、それだけは気がかりです。まっつにもファンの皆様にも1月2日の歓喜の日が来ることを陰ながらお祈りしております。
★
気を取り直して、「REONⅡ!!」!「博多座」!ヅカ遠征は実にケロちゃんの東宝退団公演以来という。ひたすら、琴ちゃんが観たい!と1泊2日、4公演の遠征を敢行してしまいました。
行ってよかった!そう心から感じたのは琴ちゃんの「ドルチェ・ヴィータ」を聞いた時でした。繰り返し聞いたあの歌、思えば前に博多座に来たのも、ケロちゃんの博多座の「ドルチェ・ヴィータ」のためでした。
わたさんともとうこちゃんとも違う歌声が、博多座で迎えてくれようとは思っていませんでした。オギーの歌詞をもっと琴ちゃんで聞きたいなぁ。あの毒を含んだオギーの歌詞を。
ムラ組ですから、いつもは公演はできるだけ早く観て、観劇レポなどを共有しつつ読むのがとても楽しみなのですが、今回は楽前にしか行けず友人の話やネットなどでしこたま情報を仕入れてから行きました。
琴ちゃんがまた女役で、今度はれおんくんとデュエットを踊るとか。舞台写真見ても可愛いしキレイだし、評判もよいし。で見てみたら・・・結構オカマでした。私にとっては。いや、私にとって男役が女役をした時にオカマである、というのは必要条件というか褒め言葉というか、当然そうであって欲しい、ということなので、琴ちゃん見てちょっと嬉しかったです。
私はやっぱり男役の琴ちゃんが好きで、どーせ退団したら女役は見られるのだし(琴ちゃんは退団後もきっと舞台に立つ人だと思ってます)、宝塚にいる間だけしか出来ない男役を極めて欲しいと思っています。
白いドレスはワンショルダーで、そこから見える肩や腕の筋肉がしっかりしていて。そして腕の上げ方がしゅぱっ!って感じなんです。きちんとれおんくんと揃っているけど、男役としての揃え方だなぁ、と。娘役さんは腕を上げる時もたとえ角度やタイミングを男役さんに合わせても、たおやかというかふんわり感がある。これはもう花ちゃんを見ていただくしかない。娘役さんの娘役芸を基準に見ると、どんなに可愛くて、どんなにダンサーでも、琴ちゃんは男役なんだな、と実際に見てよかったです。
琴ちゃん以外のれおんくんのパートナーも、それぞれで楽しかった。どいちゃんの背中の筋肉は何をどうしたらあんなになるんだろう、と唖然、ほれぼれ、という感じでした。4回観たうち1回がロングヘアで素敵でした。ベニーはなんというか異種格闘技というか、本人も大変そう、というか。そこへ行くとコロちゃんはしっくり、上手ですよね。その分、インパクトは女装さんたちの方に軍配が上がるので、劇団はそれを狙っているのでしょうけど。でも、どの組、どの劇場でも女装祭りでうーん、です。
れおんくんと組んだもう一人、記憶の少女、あいりちゃん。パンフレットだけは先に読んでいたので、随所に出てくる「記憶の少女」ってどんなにすごい役なんだろう、と気になっていました。実際に見てみると「・・・?」。ちょっと待て。幼いころのあったかい幸せな思い出の風景から、いきなり地下のホストクラブへいざなってどーすんねん。れおんに何させるん?
どうしてもつぎはぎになってしまう場面をつなぐ役割だったのはわかるけど、回収しきれてない。2幕の最後に黄色いREONのTシャツのあいりちゃんがひとり残っても、意味がつながんないです。そこはやっぱり「記憶の少女」が白いドレスでれおんくんとデュエットダンスをして物語をまとめるべきでしょう。もし本当にこの舞台を紡ぐ芯になる糸が必要なら。(いや、琴ちゃんに記憶の少女になって欲しいわけでは決して!!ないです)藤井先生の苦肉の策、なのでしょうか。
で、前の日記で危惧していた、「私は琴ちゃんを見失わずに済むか!?」・・・大丈夫でした!!
1日目は2公演とも3階席しか取れず、上からオペラで琴ちゃんを追っかけまわしていたのですが、わかりました。照明が落ちた舞台の隅で静止しているとぱっとはわからないのですが、動き出すと、わかる。他の人とは、違う。ダンスが、身体の使い方が。
なんだろうなぁ、あのダンス。好きだな、と思います。
それと髪型かな。大分髪が伸びてさらに前髪を立てていたので上からでもわかりやすかったです。2日目は1階でもう大丈夫、1日目にしっかり場所を把握できていたので、見失うことなく見られました。
琴ちゃんの立ち位置、やはり最初は驚きました。れおんくんが高速セリで登場して、その後出てくる男役4人に混じってるとは思わなかったので。
その他もいい位置で踊っているなぁと思うこともあれば、でもそればかりではありませんでした。舞台の端っこの学年相応の場所にいることもあり、何だか安心するようなちょっと残念のような。まぁ、本公演ではないコンサートですし、あまり深く考えない方がいいのかもしれません。
そうやって追いかけまわしていて感心したのは、とにかく手抜きなしで踊りまくっていること。どんな暗いところ、隅にいてもガンガン踊ってました(ずっとオペラで見てました、はい)。若いせいもあるでしょうし、身体を動かすことが苦ではない人なのではないか。ジェンヌさんはとにかく無限の体力が必要ですから、頼もしかったです。
で、突然止まって歌い出す。それがまた上手い。芝居としての歌はまだこれからでしょうけど、ショーの中で礼真琴タイムが始まるとこれはすごいですね。聞き惚れました。
琴ちゃんも堪能したのですが、れおんくんが非常に良かったことも、このコンサートが楽しかった大きな理由です。
いや、すごい。1幕最後の「影を逃れて」。ああ、この人は宝塚の男役になるために生まれてきたのだな、と息を飲みながら舞台に見入っていました。何度でもいつまでも見ていたいシーンでした。
ロミジュリの最後の方はかなり痩せていたし、精魂尽き果てるまで、という雰囲気だったと思うのですが、今度のコンサートまでにきっちり身体を戻してきていた。ダンサートップであり、歌も歌えるれおんくんは、身体に厚みが絶対必要。短いお休みで間にお仕事もあったでしょうに、きちんと舞台を務める身体を作ってくるのがまた底力のあるプロだなーと感心しました。
また、場を把握する気迫もすごかった。楽近くの舞台はフリーダムで、客席からバンバン声が飛ぶ。ベニーのようにいなすのが得意なわけではないので、客席からの声をただただ受けてしまっているのに、客席が興奮状態で騒いでいるのに、「聞いてください」とのひとことの次に、もう次の場面に持っていく。キャリアのあるトップの姿でした。
オープニングで高速セリで登場した後のタメ、ポーズの決め方もボディバランスの素晴らしさを感じさせてもらったし、客席の声にほわわんと応えるまさこさんを「あれが彼女のよさですから」と評する懐の深さ、大きさ。
いいトップさんになったなぁ、と思います。売り出しがすごかった頃に今ひとつ人気がなくて、最初にプライベートブック出た時には大丈夫かな、などと考えていたのですが今はものすごい人気で、それもわかる堂々たるトップさんでした。
まさこさんは本当に癒し系で。それでいて女役のれおんくんの相手役がつとまる身体のスケールと線の太さ、伸びやかさ。英語の発音がうまい!星組に来てくれてありがとう!
ベニーはもうトークが自在過ぎて。あれだけしゃべれるジェンヌさんていないんじゃないでしょうか。ぜひ!退団後は上沼恵美子の後継として「生活笑百科」に出ていただきたい位。彼女のトークは嫌な感じがしないです。あれだけマシンガントークで相手にも切り込むのに。私は関西人だからでしょうか?
もちろん、男役としても歌がうまくなって、今回のコンサートでは歌手グループによく入ってましたね。
2日目は1階の通路側をとれたので、れおんくん、ベニーはもちろん、コロちゃんとしーらんにタッチしてもらえました。しーらんは自分の立ち位置ではないのに、手を伸ばす私のところまで来てタッチしてくれました。嬉しかった!
30分延長がデフォルトになりつつある中、旅先での気軽さから、入りや出もギャラリーしてました。いや、もう、れおんくんとこやベニーとこのすごい人数!圧倒されました。
2日目の入りの時、琴ちゃん見たいな~、でももう入っちゃったかな?と立っていたら琴ちゃんが目の前を通りすぎて行ってフリーズ。細い~!色白い~!上背もしっかりあるな、という印象でした。出もギャラリーしてました。琴ちゃんは結構長い間会の人にしゃべっていたのですが、ほとんど聞こえなかった。とにかく声が低いんです。あのルーチェくんの声とかどっから出してたんだ?って位、フツーにしゃべってる地声は低い人でした。普通男役は、地声でしゃべりだすとその高さに驚くことが多いのだけど(例:わたさん)、琴ちゃんは逆で低すぎてびっくりでした。
そんなこんなで、とてもとても楽しかった博多遠征でした。お友達にも久々に会えたし、屋台にも初めて入ってみたりできたし。
今後もなかなか遠征は難しいけど(遠征はおろか観劇も難しい)元気になれるし、またぜひ、行きたいなぁと思ってます。
オヅキが女役ということで「私はロミジュリで年内大劇終了!」とか言っていたのだけど、Shall Weの映画は観たし、なんか面白そう、ふらっと観に行ければいいなと思っていたのだけど。東宝までのお休みとはなっていないのだから、きっと出ると信じてます。ただ、しっかり治してから・・・無理をしてより重篤なことにならないよう、それだけは気がかりです。まっつにもファンの皆様にも1月2日の歓喜の日が来ることを陰ながらお祈りしております。
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気を取り直して、「REONⅡ!!」!「博多座」!ヅカ遠征は実にケロちゃんの東宝退団公演以来という。ひたすら、琴ちゃんが観たい!と1泊2日、4公演の遠征を敢行してしまいました。
行ってよかった!そう心から感じたのは琴ちゃんの「ドルチェ・ヴィータ」を聞いた時でした。繰り返し聞いたあの歌、思えば前に博多座に来たのも、ケロちゃんの博多座の「ドルチェ・ヴィータ」のためでした。
わたさんともとうこちゃんとも違う歌声が、博多座で迎えてくれようとは思っていませんでした。オギーの歌詞をもっと琴ちゃんで聞きたいなぁ。あの毒を含んだオギーの歌詞を。
ムラ組ですから、いつもは公演はできるだけ早く観て、観劇レポなどを共有しつつ読むのがとても楽しみなのですが、今回は楽前にしか行けず友人の話やネットなどでしこたま情報を仕入れてから行きました。
琴ちゃんがまた女役で、今度はれおんくんとデュエットを踊るとか。舞台写真見ても可愛いしキレイだし、評判もよいし。で見てみたら・・・結構オカマでした。私にとっては。いや、私にとって男役が女役をした時にオカマである、というのは必要条件というか褒め言葉というか、当然そうであって欲しい、ということなので、琴ちゃん見てちょっと嬉しかったです。
私はやっぱり男役の琴ちゃんが好きで、どーせ退団したら女役は見られるのだし(琴ちゃんは退団後もきっと舞台に立つ人だと思ってます)、宝塚にいる間だけしか出来ない男役を極めて欲しいと思っています。
白いドレスはワンショルダーで、そこから見える肩や腕の筋肉がしっかりしていて。そして腕の上げ方がしゅぱっ!って感じなんです。きちんとれおんくんと揃っているけど、男役としての揃え方だなぁ、と。娘役さんは腕を上げる時もたとえ角度やタイミングを男役さんに合わせても、たおやかというかふんわり感がある。これはもう花ちゃんを見ていただくしかない。娘役さんの娘役芸を基準に見ると、どんなに可愛くて、どんなにダンサーでも、琴ちゃんは男役なんだな、と実際に見てよかったです。
琴ちゃん以外のれおんくんのパートナーも、それぞれで楽しかった。どいちゃんの背中の筋肉は何をどうしたらあんなになるんだろう、と唖然、ほれぼれ、という感じでした。4回観たうち1回がロングヘアで素敵でした。ベニーはなんというか異種格闘技というか、本人も大変そう、というか。そこへ行くとコロちゃんはしっくり、上手ですよね。その分、インパクトは女装さんたちの方に軍配が上がるので、劇団はそれを狙っているのでしょうけど。でも、どの組、どの劇場でも女装祭りでうーん、です。
れおんくんと組んだもう一人、記憶の少女、あいりちゃん。パンフレットだけは先に読んでいたので、随所に出てくる「記憶の少女」ってどんなにすごい役なんだろう、と気になっていました。実際に見てみると「・・・?」。ちょっと待て。幼いころのあったかい幸せな思い出の風景から、いきなり地下のホストクラブへいざなってどーすんねん。れおんに何させるん?
どうしてもつぎはぎになってしまう場面をつなぐ役割だったのはわかるけど、回収しきれてない。2幕の最後に黄色いREONのTシャツのあいりちゃんがひとり残っても、意味がつながんないです。そこはやっぱり「記憶の少女」が白いドレスでれおんくんとデュエットダンスをして物語をまとめるべきでしょう。もし本当にこの舞台を紡ぐ芯になる糸が必要なら。(いや、琴ちゃんに記憶の少女になって欲しいわけでは決して!!ないです)藤井先生の苦肉の策、なのでしょうか。
で、前の日記で危惧していた、「私は琴ちゃんを見失わずに済むか!?」・・・大丈夫でした!!
1日目は2公演とも3階席しか取れず、上からオペラで琴ちゃんを追っかけまわしていたのですが、わかりました。照明が落ちた舞台の隅で静止しているとぱっとはわからないのですが、動き出すと、わかる。他の人とは、違う。ダンスが、身体の使い方が。
なんだろうなぁ、あのダンス。好きだな、と思います。
それと髪型かな。大分髪が伸びてさらに前髪を立てていたので上からでもわかりやすかったです。2日目は1階でもう大丈夫、1日目にしっかり場所を把握できていたので、見失うことなく見られました。
琴ちゃんの立ち位置、やはり最初は驚きました。れおんくんが高速セリで登場して、その後出てくる男役4人に混じってるとは思わなかったので。
その他もいい位置で踊っているなぁと思うこともあれば、でもそればかりではありませんでした。舞台の端っこの学年相応の場所にいることもあり、何だか安心するようなちょっと残念のような。まぁ、本公演ではないコンサートですし、あまり深く考えない方がいいのかもしれません。
そうやって追いかけまわしていて感心したのは、とにかく手抜きなしで踊りまくっていること。どんな暗いところ、隅にいてもガンガン踊ってました(ずっとオペラで見てました、はい)。若いせいもあるでしょうし、身体を動かすことが苦ではない人なのではないか。ジェンヌさんはとにかく無限の体力が必要ですから、頼もしかったです。
で、突然止まって歌い出す。それがまた上手い。芝居としての歌はまだこれからでしょうけど、ショーの中で礼真琴タイムが始まるとこれはすごいですね。聞き惚れました。
琴ちゃんも堪能したのですが、れおんくんが非常に良かったことも、このコンサートが楽しかった大きな理由です。
いや、すごい。1幕最後の「影を逃れて」。ああ、この人は宝塚の男役になるために生まれてきたのだな、と息を飲みながら舞台に見入っていました。何度でもいつまでも見ていたいシーンでした。
ロミジュリの最後の方はかなり痩せていたし、精魂尽き果てるまで、という雰囲気だったと思うのですが、今度のコンサートまでにきっちり身体を戻してきていた。ダンサートップであり、歌も歌えるれおんくんは、身体に厚みが絶対必要。短いお休みで間にお仕事もあったでしょうに、きちんと舞台を務める身体を作ってくるのがまた底力のあるプロだなーと感心しました。
また、場を把握する気迫もすごかった。楽近くの舞台はフリーダムで、客席からバンバン声が飛ぶ。ベニーのようにいなすのが得意なわけではないので、客席からの声をただただ受けてしまっているのに、客席が興奮状態で騒いでいるのに、「聞いてください」とのひとことの次に、もう次の場面に持っていく。キャリアのあるトップの姿でした。
オープニングで高速セリで登場した後のタメ、ポーズの決め方もボディバランスの素晴らしさを感じさせてもらったし、客席の声にほわわんと応えるまさこさんを「あれが彼女のよさですから」と評する懐の深さ、大きさ。
いいトップさんになったなぁ、と思います。売り出しがすごかった頃に今ひとつ人気がなくて、最初にプライベートブック出た時には大丈夫かな、などと考えていたのですが今はものすごい人気で、それもわかる堂々たるトップさんでした。
まさこさんは本当に癒し系で。それでいて女役のれおんくんの相手役がつとまる身体のスケールと線の太さ、伸びやかさ。英語の発音がうまい!星組に来てくれてありがとう!
ベニーはもうトークが自在過ぎて。あれだけしゃべれるジェンヌさんていないんじゃないでしょうか。ぜひ!退団後は上沼恵美子の後継として「生活笑百科」に出ていただきたい位。彼女のトークは嫌な感じがしないです。あれだけマシンガントークで相手にも切り込むのに。私は関西人だからでしょうか?
もちろん、男役としても歌がうまくなって、今回のコンサートでは歌手グループによく入ってましたね。
2日目は1階の通路側をとれたので、れおんくん、ベニーはもちろん、コロちゃんとしーらんにタッチしてもらえました。しーらんは自分の立ち位置ではないのに、手を伸ばす私のところまで来てタッチしてくれました。嬉しかった!
30分延長がデフォルトになりつつある中、旅先での気軽さから、入りや出もギャラリーしてました。いや、もう、れおんくんとこやベニーとこのすごい人数!圧倒されました。
2日目の入りの時、琴ちゃん見たいな~、でももう入っちゃったかな?と立っていたら琴ちゃんが目の前を通りすぎて行ってフリーズ。細い~!色白い~!上背もしっかりあるな、という印象でした。出もギャラリーしてました。琴ちゃんは結構長い間会の人にしゃべっていたのですが、ほとんど聞こえなかった。とにかく声が低いんです。あのルーチェくんの声とかどっから出してたんだ?って位、フツーにしゃべってる地声は低い人でした。普通男役は、地声でしゃべりだすとその高さに驚くことが多いのだけど(例:わたさん)、琴ちゃんは逆で低すぎてびっくりでした。
そんなこんなで、とてもとても楽しかった博多遠征でした。お友達にも久々に会えたし、屋台にも初めて入ってみたりできたし。
今後もなかなか遠征は難しいけど(遠征はおろか観劇も難しい)元気になれるし、またぜひ、行きたいなぁと思ってます。
実は「REON!!」で琴ちゃんを見失っていた
2013年9月26日 宝塚いよいよ明日から「REON2!!」かぁ。友人からもうっかり余らせたという初日チケットのお誘いがあったりして、ココロはグラグラ。でもぐっと我慢。これからまだまだこういう機会はあるはず。お財布にも身体にも優しい観劇生活を心がけねば、といつ揺らぐかわからない決意をしております。
「REON!!」は、もちろん観ています。緑野こあら師匠とご一緒させていただいて、DC初日に観ました。すっごくよいお席で、お隣の師匠はれおんやベニーとあと50cmとかそんな感じ。初日だったもんだから、前知識ナシでぽかーんという感じだった。もちろん、とっても楽しかったのですが!
つらつらと思い出すことを。
・琴ちゃんの「愛」がロミオ=れおんにぶんぶん振り回されていた。れおんくんが琴ちゃん振り回すのはよいとして、ロミオが愛を振り回してよかったんだろうか。
・どいちゃんの背中の逞しかったこと!とても女とは思えぬ・・・もとい、女役とは思えない筋肉だった。初日だったので女役になりきれておらず、れおんくんが差し出した手に下から、手のひらを上にして手を差し出して、れおんくんに手首からぐいっと逆向けられていた。男役ならそうなるよね。
・れみちゃんがすごすぎた。
・娘役さんが歌ってないのに、ソプラノの声が聞こえる!舞台上には琴ちゃんがいました。
・れおんくんのショーブランが嬉しかったなぁ。
そんな感じ?DVDも持ってないし、スカステ難民なので記憶の上書きが出来てません。
その頃から実は琴ちゃんが気になっていたらしい私。最後のラインナップで「愛の子どれかな~?」と探したことは覚えてる。そして見つけられなかったことも!!!
下手端から順番に見ていって「???」、上手端の方を見て「???」。顔の丸いあれかな?いや、違うかな?あれ?いや違うような??と何度も行ったり来たりしているうちに、幕は降りてしまった。
その時はそれで終わったのだけど、その後も大劇場(ダンサ)や梅芸(琥珀)でも見つけられてなかった。なんでかなー。やっぱり観る回数かな。どうしても1公演1回が限界なので。
今回は、見失わない!(と思う)。だから無事に観られますように。
「REON!!」は、もちろん観ています。緑野こあら師匠とご一緒させていただいて、DC初日に観ました。すっごくよいお席で、お隣の師匠はれおんやベニーとあと50cmとかそんな感じ。初日だったもんだから、前知識ナシでぽかーんという感じだった。もちろん、とっても楽しかったのですが!
つらつらと思い出すことを。
・琴ちゃんの「愛」がロミオ=れおんにぶんぶん振り回されていた。れおんくんが琴ちゃん振り回すのはよいとして、ロミオが愛を振り回してよかったんだろうか。
・どいちゃんの背中の逞しかったこと!とても女とは思えぬ・・・もとい、女役とは思えない筋肉だった。初日だったので女役になりきれておらず、れおんくんが差し出した手に下から、手のひらを上にして手を差し出して、れおんくんに手首からぐいっと逆向けられていた。男役ならそうなるよね。
・れみちゃんがすごすぎた。
・娘役さんが歌ってないのに、ソプラノの声が聞こえる!舞台上には琴ちゃんがいました。
・れおんくんのショーブランが嬉しかったなぁ。
そんな感じ?DVDも持ってないし、スカステ難民なので記憶の上書きが出来てません。
その頃から実は琴ちゃんが気になっていたらしい私。最後のラインナップで「愛の子どれかな~?」と探したことは覚えてる。そして見つけられなかったことも!!!
下手端から順番に見ていって「???」、上手端の方を見て「???」。顔の丸いあれかな?いや、違うかな?あれ?いや違うような??と何度も行ったり来たりしているうちに、幕は降りてしまった。
その時はそれで終わったのだけど、その後も大劇場(ダンサ)や梅芸(琥珀)でも見つけられてなかった。なんでかなー。やっぱり観る回数かな。どうしても1公演1回が限界なので。
今回は、見失わない!(と思う)。だから無事に観られますように。
ケロちゃん(汐美真帆)からなかなか成仏できない、次のご贔屓ができない…と放置していたこのブログ。本当に久しぶりにログインしたのは、そう、次のご贔屓ができたから。
「礼真琴」、琴ちゃんにおちました。
その後、子育てや仕事の合間に、星組を中心にゆるゆる観劇していたのだけど、オヅキやっぱりいいな、せしる綺麗だな、まなはるもいいな、みりおくん綺麗だな、とかでご贔屓と言える人はいなかったのだけど。
あれは星組の「オーシャンズ11」、フィナーレの真風中心のストリート系の場面の時、キレッキレに踊っている子がいて。それで気になったのが始まりでした。
「あれが『愛』の子か」「あれがMCの子か」。
「めぐり愛は再び」で、ルーチェくん?エラい長いこと舞台上にいるんですが?んでもって新人公演、踊りまくってますが?
星担友人への年賀状に、気がつくと「礼くんはロミジュリの新公とれるでしょうか?」と書いてしまい「年賀状でそれ聞かれても答えようがないんですが!」と返されたりして。気がついたらおちてました。
ダンサーである琴ちゃんにおちたのだけど、琴ちゃんは歌うまさんだった。私の耳は寛容で(耳音痴ともいう)、歌がヘタだなぁと思ったジェンヌさんはタニちゃん位なので(わたさんOK!檀ちゃんOK!水くんOK!)歌うまはさほど価値がわからなかったのだけど、琴ちゃんの歌声は本当に好き。昨日はiTunesで「アメイジンググレイス」を買ってしまった。
「OTOKOUTA」の『どんなときも』も含めてリピってると、本当に幸せ。シンガーのジェンヌのファンってこんないいことがあったんだ!と目鱗でした。
でも本当のところは、ダンサーでありシンガーである琴ちゃんよりも、私は琴ちゃんの色気に魅力を感じているのだと思います。子供とか中学生とか女の子とか言われている琴ちゃんだけど、きっとそれだけではない、可愛い見掛けの中に隠している男に期待しています。
しかしなー、琴ちゃんの場合、常に、常に、女役さんの心配をしなければならんからなー。さしあたっては「REON2」にねねちゃんが出ないからヒロイン枠ではないとgkbrなんですが。
琴ちゃんの女役さんは本当に可愛くて、全然悪くないんだけど。
「ロミジュリ」のフィナーレで、いきなり銀橋、組長の内側とかもう仰天しまくってるんですが(だってだってまだ研5でしょ?ケロちゃんなんて…)、ご本人がそれをきちんと受け止めて期待に応えているからまたすごいっ!と思ってしまうし、何より楽しそうなのでこちらも嬉しくて。
というわけで、新しいご贔屓ができて幸せです。
★
新しい男阻止!とばかりに発熱しまくっていた息子ですが、その後もとにかくよく発熱しました。扁桃腺による発熱が多く、特に溶連菌を何度やったか。業を煮やしたのと、友人に「ぜひ手術してやってください。俺は大人になってからも何度も扁桃腺腫らしてどんっと熱が出て仕事が辛かった」と聞いて大人になってから困るよなぁと決断し、扁桃腺を取る手術をしました。
お陰さまでその後はぴたりと発熱することもなくなりました。手術後、取った扁桃腺を見せてもらったのだけど、まるで桃の種のようになっていて執刀医いわく「溶連菌の巣になってました」。
息子もだんだんと自分の世界ができ始めつつあり、新しい男も認めてくれるかな、という感じです。
仕事も忙しく観劇が難しい状況に変わりはないのだけど、これからは琴ちゃんの活躍をできるかぎり応援していきたいと思っています。
「礼真琴」、琴ちゃんにおちました。
その後、子育てや仕事の合間に、星組を中心にゆるゆる観劇していたのだけど、オヅキやっぱりいいな、せしる綺麗だな、まなはるもいいな、みりおくん綺麗だな、とかでご贔屓と言える人はいなかったのだけど。
あれは星組の「オーシャンズ11」、フィナーレの真風中心のストリート系の場面の時、キレッキレに踊っている子がいて。それで気になったのが始まりでした。
「あれが『愛』の子か」「あれがMCの子か」。
「めぐり愛は再び」で、ルーチェくん?エラい長いこと舞台上にいるんですが?んでもって新人公演、踊りまくってますが?
星担友人への年賀状に、気がつくと「礼くんはロミジュリの新公とれるでしょうか?」と書いてしまい「年賀状でそれ聞かれても答えようがないんですが!」と返されたりして。気がついたらおちてました。
ダンサーである琴ちゃんにおちたのだけど、琴ちゃんは歌うまさんだった。私の耳は寛容で(耳音痴ともいう)、歌がヘタだなぁと思ったジェンヌさんはタニちゃん位なので(わたさんOK!檀ちゃんOK!水くんOK!)歌うまはさほど価値がわからなかったのだけど、琴ちゃんの歌声は本当に好き。昨日はiTunesで「アメイジンググレイス」を買ってしまった。
「OTOKOUTA」の『どんなときも』も含めてリピってると、本当に幸せ。シンガーのジェンヌのファンってこんないいことがあったんだ!と目鱗でした。
でも本当のところは、ダンサーでありシンガーである琴ちゃんよりも、私は琴ちゃんの色気に魅力を感じているのだと思います。子供とか中学生とか女の子とか言われている琴ちゃんだけど、きっとそれだけではない、可愛い見掛けの中に隠している男に期待しています。
しかしなー、琴ちゃんの場合、常に、常に、女役さんの心配をしなければならんからなー。さしあたっては「REON2」にねねちゃんが出ないからヒロイン枠ではないとgkbrなんですが。
琴ちゃんの女役さんは本当に可愛くて、全然悪くないんだけど。
「ロミジュリ」のフィナーレで、いきなり銀橋、組長の内側とかもう仰天しまくってるんですが(だってだってまだ研5でしょ?ケロちゃんなんて…)、ご本人がそれをきちんと受け止めて期待に応えているからまたすごいっ!と思ってしまうし、何より楽しそうなのでこちらも嬉しくて。
というわけで、新しいご贔屓ができて幸せです。
★
新しい男阻止!とばかりに発熱しまくっていた息子ですが、その後もとにかくよく発熱しました。扁桃腺による発熱が多く、特に溶連菌を何度やったか。業を煮やしたのと、友人に「ぜひ手術してやってください。俺は大人になってからも何度も扁桃腺腫らしてどんっと熱が出て仕事が辛かった」と聞いて大人になってから困るよなぁと決断し、扁桃腺を取る手術をしました。
お陰さまでその後はぴたりと発熱することもなくなりました。手術後、取った扁桃腺を見せてもらったのだけど、まるで桃の種のようになっていて執刀医いわく「溶連菌の巣になってました」。
息子もだんだんと自分の世界ができ始めつつあり、新しい男も認めてくれるかな、という感じです。
仕事も忙しく観劇が難しい状況に変わりはないのだけど、これからは琴ちゃんの活躍をできるかぎり応援していきたいと思っています。
私がケロちゃんに会ったのは、東京のフェアウエルが最後で。その後はミクやブログをずっと見ていたので、実物には会わないけど身近には感じるという不思議な状態で。
だからトークショーをやる、と発表になった時は実はちょっと躊躇した。一人なら参加できないと思った。怖かったから。私が大好きだった汐美真帆さん。研ぎ澄まされ、美しさが極まったと思われた「ドルチェ・ヴィータ」のあの姿からどう変わっているのか、それを確かめるのが怖かった。
でも緑野こあら師匠が参加してくださるとわかり、木ノ実さんも同席くださることになり、ほっとして参加申し込みをした。
髪の毛も伸ばしてるらしい、女性役(…)でフィルムにも出てるらしい、などなど、一般人になった汐美さんの様子も伝わってくる。午前中は雪の全国ツアーを観て、どきどきしながら・・・もとい、3人でDSの「どうぶつの森」をしながら宝塚に向かった。
宝塚ホテルは「琥珀の間」。いつも汐美会のお茶会が開かれていた会場。あの頃と何も変わっていない。会場も円卓、ケーキとお茶だけがあるのも同じ。いったいこれは何なんだろう?いつものお茶会とどう違うの?そして集まってきているメンバーも見知った顔がいっぱい。本当にわからなくなってきた。汐美さんはもう退団してるの?
そしていつものように、会場後方の後ろのいつもの扉が開き、汐美さんが現れた。
膝上のパンツルックに長ブーツ。髪の毛はウバルドのよう。変わってない。髪の毛の長さ以外はあの時のままだ。もちろん退団オーラに包まれたあの透明感はないけど、ムラで油断してるスターオーラ少なめの現役時代のあのままだ。会場を練り歩きながらステージに上がり、正面を向いた時だった。
ケロちゃんは短い上着の襟をつかんで引き下ろし、ぴしっと整えたのだ。まるでエンビであるかのように。
そのしぐさひとつで、私はもう何もかも良くなった。安堵した。汐美さんはあの時のままだ。
普通の女性は上着を調えるのにそんなしぐさはしない。したとしても人前はしない。ケロちゃんは汐美真帆のままだった。
その後、やっぱりとうこちゃんの話ばっかりしたり、履いてたブーツが「巌流」の時のもので今も入るとういことで私が一番心配してた太ったのではないか疑惑も解消されたり、相変わらずゆうひくんの話はしてくれなかったり、で、結局変わってなかった。
りんごさんの司会も大変よくって、トークショーの流れ全体がぐだぐだにもならず、最後まで楽しくお話を聞けた。そして2曲の歌。「プラチナ」と「Good Bye,Good Guy,Good Fellow」。プラチナはさておき「Good Bye,Good Guy,Good Fellow」は最後のDSのタイトルでありテーマ曲。「なにがGood Bye,Good Guy,Good Fellowよっ!お別れなんて勝手に決めてっ!」とタイトルのセンスの良さにすら八つ当たりしていたあの頃。DSであの曲が流れると「いよいよ最後だ・・」と身構えてしまっていたあの曲。
それがこんな歌詞だったなんて。こんなに明るい希望に満ちた曲だったなんで。全然知らなかった。
あの曲を聴いていた3年前、こんな風にこの曲を聴けるようになるなんて、想像もしなかった。
改めてオギーのすごさに感謝と尊敬を捧げた。
ケロちゃんが扉の向こうに消えてからも、このトークショーが現役時代のお茶会とどう違うのか、わからないままだった。ただ、私自身の気持ちはとてもすっきりしていた。私はヨガの教室に行くことはないだろうが、芝居やショーに出るなら見てみたいなと思った。東京まで行くのはなかなか難しいだろうけど。関西で予定されているというDSは「Good Bye,Good Guy,Good Fellow」のいい思い出を壊したくない気持ち(笑)があるので、いくかどうかは不明。
ところで師匠が以前の日記で書いておられたが、どりーず内で「愛するには短すぎるのフレッドとバーバラはヤったかヤらなかったか」で意見が2分したことがある。私含めて元ケロファンの師匠、ドリーさんは「ヤった派」。その後、ケロファンに会うと「どっちだと思う?」なんて聞いたりしてたが、やっぱり皆ヤってると答えてくれた。師匠も「ケロを好きになるようなタイプの女はあそこでプラトニックはありえないと思うのだろう」と書いておられた。
ケロファン全員がそうとは限らないだろうけど、少なくとも私はその通り。あそこでプラトニックだったらフレッド・・・じゃない、ケロちゃんじゃない。
また、ヅカ歴が長い師匠から教えていただいたのだが、雪組時代のケロちゃんは「いい人、お友達タイプ」だったそうだ。月組からのファンである私は全くもって信じられない。が、そういえば「イカロス」の作家さんとかやってたよな・・・でも私は「イカロス」は1回ビデオで見て「ふーん」程度。若く美しいケロちゃんがこれまた美しい檀ちゃんを後ろから抱き締めているのに、そんな感想しか持てなかった。
雪組から月組に組替えするときに、持ち味チェンジをしたそうだ。もしそのまま月組でも「いい人、お友達タイプ」だったら、私は絶対ファンになってないと思う。
つまり、そういうことだ。私はケロちゃんに?そういう部分”を押さえられているのだ。好み、とか志向の部分ではなくもっと本能的な部分。
これはやっかいだな、と我ながら思う。なかなか次のご贔屓、ができないわけだ。
ご本人はそういうつもりはなんかなさそーだなー、とトークショーで顔を見ながらぼーっと考えていた。自覚がないのに、そういう部分を押さえてしまう。そして押さえられることを待っているファンを持っているケロちゃん。不思議なもんだ。
これまでのOGさんで、ファンの“そういう部分”を押さえてた方はいらしたと思う。退団後、そのファンの方たちはどうやってケリをつけていかれたのか、知りたいと思う。そして私が、そしてケロちゃんがこれからどうなっていくのか。まぁ、よくわかんないのだが、元気で生きていってくれればそれでいいか、と思っている。
だからトークショーをやる、と発表になった時は実はちょっと躊躇した。一人なら参加できないと思った。怖かったから。私が大好きだった汐美真帆さん。研ぎ澄まされ、美しさが極まったと思われた「ドルチェ・ヴィータ」のあの姿からどう変わっているのか、それを確かめるのが怖かった。
でも緑野こあら師匠が参加してくださるとわかり、木ノ実さんも同席くださることになり、ほっとして参加申し込みをした。
髪の毛も伸ばしてるらしい、女性役(…)でフィルムにも出てるらしい、などなど、一般人になった汐美さんの様子も伝わってくる。午前中は雪の全国ツアーを観て、どきどきしながら・・・もとい、3人でDSの「どうぶつの森」をしながら宝塚に向かった。
宝塚ホテルは「琥珀の間」。いつも汐美会のお茶会が開かれていた会場。あの頃と何も変わっていない。会場も円卓、ケーキとお茶だけがあるのも同じ。いったいこれは何なんだろう?いつものお茶会とどう違うの?そして集まってきているメンバーも見知った顔がいっぱい。本当にわからなくなってきた。汐美さんはもう退団してるの?
そしていつものように、会場後方の後ろのいつもの扉が開き、汐美さんが現れた。
膝上のパンツルックに長ブーツ。髪の毛はウバルドのよう。変わってない。髪の毛の長さ以外はあの時のままだ。もちろん退団オーラに包まれたあの透明感はないけど、ムラで油断してるスターオーラ少なめの現役時代のあのままだ。会場を練り歩きながらステージに上がり、正面を向いた時だった。
ケロちゃんは短い上着の襟をつかんで引き下ろし、ぴしっと整えたのだ。まるでエンビであるかのように。
そのしぐさひとつで、私はもう何もかも良くなった。安堵した。汐美さんはあの時のままだ。
普通の女性は上着を調えるのにそんなしぐさはしない。したとしても人前はしない。ケロちゃんは汐美真帆のままだった。
その後、やっぱりとうこちゃんの話ばっかりしたり、履いてたブーツが「巌流」の時のもので今も入るとういことで私が一番心配してた太ったのではないか疑惑も解消されたり、相変わらずゆうひくんの話はしてくれなかったり、で、結局変わってなかった。
りんごさんの司会も大変よくって、トークショーの流れ全体がぐだぐだにもならず、最後まで楽しくお話を聞けた。そして2曲の歌。「プラチナ」と「Good Bye,Good Guy,Good Fellow」。プラチナはさておき「Good Bye,Good Guy,Good Fellow」は最後のDSのタイトルでありテーマ曲。「なにがGood Bye,Good Guy,Good Fellowよっ!お別れなんて勝手に決めてっ!」とタイトルのセンスの良さにすら八つ当たりしていたあの頃。DSであの曲が流れると「いよいよ最後だ・・」と身構えてしまっていたあの曲。
それがこんな歌詞だったなんて。こんなに明るい希望に満ちた曲だったなんで。全然知らなかった。
あの曲を聴いていた3年前、こんな風にこの曲を聴けるようになるなんて、想像もしなかった。
改めてオギーのすごさに感謝と尊敬を捧げた。
ケロちゃんが扉の向こうに消えてからも、このトークショーが現役時代のお茶会とどう違うのか、わからないままだった。ただ、私自身の気持ちはとてもすっきりしていた。私はヨガの教室に行くことはないだろうが、芝居やショーに出るなら見てみたいなと思った。東京まで行くのはなかなか難しいだろうけど。関西で予定されているというDSは「Good Bye,Good Guy,Good Fellow」のいい思い出を壊したくない気持ち(笑)があるので、いくかどうかは不明。
ところで師匠が以前の日記で書いておられたが、どりーず内で「愛するには短すぎるのフレッドとバーバラはヤったかヤらなかったか」で意見が2分したことがある。私含めて元ケロファンの師匠、ドリーさんは「ヤった派」。その後、ケロファンに会うと「どっちだと思う?」なんて聞いたりしてたが、やっぱり皆ヤってると答えてくれた。師匠も「ケロを好きになるようなタイプの女はあそこでプラトニックはありえないと思うのだろう」と書いておられた。
ケロファン全員がそうとは限らないだろうけど、少なくとも私はその通り。あそこでプラトニックだったらフレッド・・・じゃない、ケロちゃんじゃない。
また、ヅカ歴が長い師匠から教えていただいたのだが、雪組時代のケロちゃんは「いい人、お友達タイプ」だったそうだ。月組からのファンである私は全くもって信じられない。が、そういえば「イカロス」の作家さんとかやってたよな・・・でも私は「イカロス」は1回ビデオで見て「ふーん」程度。若く美しいケロちゃんがこれまた美しい檀ちゃんを後ろから抱き締めているのに、そんな感想しか持てなかった。
雪組から月組に組替えするときに、持ち味チェンジをしたそうだ。もしそのまま月組でも「いい人、お友達タイプ」だったら、私は絶対ファンになってないと思う。
つまり、そういうことだ。私はケロちゃんに?そういう部分”を押さえられているのだ。好み、とか志向の部分ではなくもっと本能的な部分。
これはやっかいだな、と我ながら思う。なかなか次のご贔屓、ができないわけだ。
ご本人はそういうつもりはなんかなさそーだなー、とトークショーで顔を見ながらぼーっと考えていた。自覚がないのに、そういう部分を押さえてしまう。そして押さえられることを待っているファンを持っているケロちゃん。不思議なもんだ。
これまでのOGさんで、ファンの“そういう部分”を押さえてた方はいらしたと思う。退団後、そのファンの方たちはどうやってケリをつけていかれたのか、知りたいと思う。そして私が、そしてケロちゃんがこれからどうなっていくのか。まぁ、よくわかんないのだが、元気で生きていってくれればそれでいいか、と思っている。
2007年夏 観劇記録
2007年9月19日 宝塚■雪組大劇場「エリザベート」
(後半・楽)
2回観たのにさらに2回。大劇でこんなに観るのは久しぶり。どんどんパワーアップする水くん、となみちゃん。この「エリザベート」はどこへ行くのだろう。キムはキムで勝手にやってるし、はまこゾフィーは強大だし。まっとうなフランツ=ゆみこちゃんだけがそこにいる。
楽はエリザながらアドリブがいくつか。ハマコゾフィーをお迎えにくるトート閣下。だけどスカートの下をくぐりぬけてこられるとあっけに取られてしまって、拍手も歓声も起きなかったよ。いやー、楽しかった。
■宙組大劇場「バレンシアの熱い花/宙ファンタジスタ」
(前半)
らんとむラモン、ほっくんロドリーゴバージョン。
話はたるい。スピード感が現代に合わない。タニちゃんは真ん中にいるのが当然って感じで違和感なし。しかし。芝居は、ねぇ。フェルナンドが何考えてるのか全然わからなかった。この話は誰の感情、意志で動いているのか???タニちゃん本気で復讐したかったのかなぁ(遠い目)。まりえったさんの意志に違いない、ね。いや、ほっくんロドリーゴの意志かもしれん。幕切れが唐突で観る人が戸惑っていたことは、幕が降りた後の消え入りそうな拍手でもわかりました。ときいりと七帆が格好よかったっす。
藤井ショー。男役2番手はうめ。す、すげえ。シャープでびしびしのレーザー光線のようなオーラが劇場中を飛び交ってました。自分が芯の場面、普通は娘役はこういう率い方しないよなぁ。うめちゃん、並みの男役はばりばり食べちゃうからなぁ。ほっくん、食われてた。らんとむはさすがに大丈夫。怖い娘役さんだ。いいなぁ、うっとり。
タニも真ん中で輝くのがお仕事のショーはばっちり。真ん中に置いとくのが一番の人でした、やっぱり。どんな衣装、どんなカツラでも全く負けない。飛行船に乗ってもそれが当然のようなファンタジーぶり。タニちゃんのオーラは劇場中を満たす光のオーラで、うめちゃんと違うのね。
当日Bで観ましたが、大劇場の天井にまで青紫の照明が満ちていて、とってもキレイだった。その光がタニちゃんと重なるようでした。
■花組バウ「舞姫」
(後半)
完成度の高い、よい作品でした。想定外のよいお席でまっつ席!斜め下からまっつの顔を眺めておりました。下手に行ってもオペラでまっつの表情がしっかり見えた。歌もこっち向いて歌ってくれるので、びんびん届くし。
ゆまちゃんのお衣装の胸がぱつんぱつん。苦しくないだろうかとは余計なお世話。まっつのお衣装のフロックコートのどれかがケロちゃんの画商時のお衣装らしいとチェックする気満々だったのに、まっつ、フロックコートを次から次へと着替えるのでよくわからなかった・・・orz。
みわっちは得意技のひとつが女装、というのが信じられないくらい、しっかり男役でした。よかったです。ののすみは狂気と夢の間に生きる少女、をきっちり演じていました。千の仮面を持つ少女だなぁ。
お話は今までの「景子先生、そこにこだわりたい気持ちはよくわかるけど、そこんとここだわったって自己満足だよ」というような部分(すみません、わかりにくくて)がかなりそぎ落とされ、すっきり、伝わりやすいお話になっていました。
■花組梅芸「あさきゆめみし2」
(楽)
光源氏は目が悪いのか!?女は見た目じゃないとは思うけど、ちょっとあんまり。朧月夜をオペラで覗いて途端に下げたので、お隣の師匠が笑ってらした。
最悪、とインプットしてから行ったので1幕はまぁ耐えてたんだけど、2幕目の幕切れでブチ切れた。なんじゃありゃあ!関西圏以外の方、“ぱっちもん”ってわかります?“エリザのぱっちもん”でした。まとぶんのせいではないけど、刻のスダマはひどすぎる。草野でてこい!と叫びたくなった。
それでもオサはさすがで、トップスターさまでした。一人で登場するなり空気を替えていた。タモ源氏とは違うアプローチ。前方席だったので彼の表情を見ているだけで、なんか納得させられました。
しかし、これが退団イベントのひとつと思うとオサちゃんとオサファンが気の毒です。
■「DANCIN’ CRAZY」
(前半)
高いチケット代だけのことはある、素晴らしい舞台でした!退団後に生で見るのは初めての人ばかりだったので、それも嬉しかった。
しかし、胸のあるわたさんに違和感が(^^;)。そういう場面は割と少なくて、男役そのままに踊りまくってて。ダンサーのゆりちゃんをぶんぶん振り回すし(檀ちゃんやとなみちゃんでは無理だったハズ)、ナチュラルにキスシーンあるし。相変わらず愛、ダダ漏れでうっとり。
トップさんは真ん中でがんがん踊ることは少ないとおもうんですが、今回はわたさん、くるくる回ってました。わたさんがダンサーという認識は正直なかったのですが、考え改めました。
胸といえば、コムちゃん、胸につめもの入れ過ぎw。相変わらず中性なコムちゃんなのですが、髪を男役風に撫で付けてでてきた時にはほっとしました。
なつめさんは私は生で初めてみました。なんか、モノが違うというか覚悟が違う。確かに前方席で見るとお年も感じるんですが、ダンスの神様に魅入られた人、それを受け入れることを決めた人ってこういう人なんだろうなぁ、と見惚れてました。
ヅカ時代の場面再現は、コムちゃんとかタランテラでもいいじゃないかと思ったのですが、三木先生の作品から選んでたんですね。どんな作品にせよ、ファンは嬉しいかな。わたさんはシバのオープニングでした。また生で観られるとは思いませんでした。
その他の人たちでは、タラちゃんは退団後も鍛えてたなぁ、というのがわかるダンスの切れ味。つぐみちゃんはあの「大きくなったら闘牛士になる!」ってあの顔のままで、嬉しく懐かしかったです。
みらんくん、ナチュラルにオンナの子になっちゃって。髪の毛を真上で結んでて可愛かったのが複雑。まだまだ男でいて欲しいなぁ、などと考えたのですが、ミニスカートで踊り始めると、いやいや、その表情の作り方、肩での風の切り方、足の振り上げる勢い、オカマちゃんで、なぜか嬉しくなりました。踊ってると「元男」ってすぐわかりますね。他の人も含めて。
私が観た回はリカ会総見だったようで、大変盛り上がってました。退団してしばらくたつのに、2階席全体で白いグッズ振り回して歓声が上がってました。
■月組大劇場「MAHOROB/マジシャンの憂鬱」
(前半)
「MAHOROBA」。
日本の神話は、かすかーに知っている程度。言われればそんな話だったような、と記憶が甦ってくるが、詳しくは知らない。そういえば淡路島から作ったんだよな、とか。女装したっけ、とか。
謝先生だから、とにかく群舞群舞群舞。それも振り付けもフォーメーションもパワーのある力強いものが多い。この中でトップスター!として輝くには、さらにその上をいかねばならなかったんだ。「ポラリス」のわたさんってすごかったんだなぁ、と今さら感心。
かなみちゃんはキレイで髪飾りが凝ってて(私はかなみちゃんとアクセの好みが同じらしいw)、もちろん歌はばっちりだし。
ゆうひちゃんはビジュアル担当。どうしてあんな衣装やカツラが似合って、さらに妖しく魅力的に見えてしまうのか。女装は衣装がもそもそして、動きももたもたでいや、その。死ぬ場面がやっぱりいいわー。うっとり。
そのかの立ち位置がよく、マギーがあの顔で和モノやると不思議ちゃんになってて、えりちゃんもちゃんと使われてて、タキちゃんも健在で。
場面としてはやはり津軽三味線のところがよかったなー。迫力迫力。音が舞台に観客を引きずりこんでいくってあるんだ、と。
「マジシャンの憂鬱」
正塚苦手の私。でも今回は平気だった!理由は主人公が自分探ししてないから!軽い存在感のシャンドール。あさこちゃん、この役はやりやすかったのかな。なんだかほっとしてる気がした。ベロニカと2人で柱の周りを回りながら会話する場面で、そうか、この人はこの状況が辛かったんだな、いい人だったんだな、と心情も伝わってきたし。
自分探しをしていたのはベロニカ@かなみちゃん。主人公が2分割されていたので、ストーリー上の心の動きがわかりやすかったのかな。やっと!かなみちゃんヒロインだよ!よかったよかった。
Wヒロインの座は譲ったけど、しっかり2番手娘役の位置は確保したタキちゃん。次も2番手娘役確約だよね?すげーなー・・・。
タキちゃん含む取り巻きたちはあんなに人数必要なのか?あひちゃんは髪型まで前の公演と同じだし。正塚ってゆうひちゃん好みやじゃないのね、漫画的な人が。サイトーと真逆の好みのように思う。
そのかのアレってイジメですか?ギャグですか?ネタですか?出てきたとき仰天したよ。あの顔にあの髪型、あの衣装。芝居は可愛いから本気なんだろうなぁ。
あいあい、キレ可愛かったです。3年もよくあんな場所で。半年位にしていたらもう少し緊張感のある話になったのではなかろーか。
■TCAスペシャル
(初日)
オサさまのプレサヨナラショーでした。トップ4人に重点的にスポットを当て、そのトップ4人も歌の2人とダンスの2人とすっきり分けられ、また組ごとの演目がほとんどの、端正なTCAでした。
「モンパリ」がテーマだったので、懐メロ&懐古話ばかりで退屈かと思ったのですが、そんなこともなく。2幕目は普通のショーでした。お遊びらしきものは、おさあさのトーク位かなぁ。おさとうこの歌対決で、アフロを被って出てきたことと。とうこちゃんの声が心配でしたが、1幕目は押さえ気味。2幕目になると喉が暖まってきたのか、好調に歌い上げてました。
2幕目の最後に、トップさん4人がトップになってからの持ち歌を歌うのですが、水は最後のダンス、とうこちゃんはシークレットハンターのテーマ曲、オサはファントムだったんです。あさこちゃんのがわからない!あれ、何の歌だったんだろう?
トップの並び順や階段降り順は、トップ就任順(または逆)。最初や最後にオサが来るようになってました。もちろん組順だと花から順で、星が最後。そうそう、星組は人数が他組に比べて少なかったんですが、頑張ってました!これでほんとはれおんやあかし、みなみちゃんもいるんだから!と心の中で応援してました。
2幕目の最初は2番手4人(きり、ゆうひ、ゆみこ、まとぶ)が中心にディスコナンバーなのですが、ゆうひちゃんだけ衣装の色がほんのちょっと違う。残り3人はショッキングピンク&オレンジの色が混じったコート+中は黒なんですが、ゆうひちゃんだけコートがオレンジのみ、なんですよ。よく観ないと分からないのですが、なんでそんな微妙な差のつけかたするかなー。
最後の2番手3番手集団での大階段での歌は、三角形の頂点がきりやんで、歌はずっときりやん一人。2番手の中できりやんが突出してました。トップ内定済のまとぶんより扱いよかったです。
オヅキは元気よく踊ってましたよ。今回は贅沢に1階S席で見たので、オヅキが捕獲しにくかった。
なかなか楽しめたTCAでした。
■雪組全国ツアー「星影の人/Joyfull2」
(初日)
キムすごすぎ。土方でも何の違和感もありませんでした。ちゃんと華もある。水くんの青少年プレイぶりにくらくらきたりもしましたが、土方の方がちゃんと年上・・・経験豊富に見えるんです。
ショーもキム、でずっぱり。歌って踊って客席にアピって。水くんと一緒に出てる場面でも、水くんに互角の気合で負けてないし、トップさんを皆で見るシーン以外は、きっちり客席に意識(と視線)が向いてるんです。2番手初めての人とは思えん。
となみちゃん、かーわーいー。丸顔だから日本髪のかつらが似合う。お化粧も(髪解きはタイミングずれちった)。ショーはタコ足ダルマでみせてくれた美脚のうつくしーこと!!!大人っぽい場面が多いのも、となみちゃんにぴったりでした。
水くんととなみちゃん、TCAの時はまだエリザをひきずってて、ハブとマングースのような気がしたのですが、今回はお芝居でもショーでもばっちりお似合いでした。いいなぁ、ショースターだわ。
はまこ先生も活躍してたし。客席降りが3回あるので、これから席選ぶ方はぜひ1階で御覧になってください。
・・・・・・・・汐美真帆トークショーも行きました。感想はまた後日。
(後半・楽)
2回観たのにさらに2回。大劇でこんなに観るのは久しぶり。どんどんパワーアップする水くん、となみちゃん。この「エリザベート」はどこへ行くのだろう。キムはキムで勝手にやってるし、はまこゾフィーは強大だし。まっとうなフランツ=ゆみこちゃんだけがそこにいる。
楽はエリザながらアドリブがいくつか。ハマコゾフィーをお迎えにくるトート閣下。だけどスカートの下をくぐりぬけてこられるとあっけに取られてしまって、拍手も歓声も起きなかったよ。いやー、楽しかった。
■宙組大劇場「バレンシアの熱い花/宙ファンタジスタ」
(前半)
らんとむラモン、ほっくんロドリーゴバージョン。
話はたるい。スピード感が現代に合わない。タニちゃんは真ん中にいるのが当然って感じで違和感なし。しかし。芝居は、ねぇ。フェルナンドが何考えてるのか全然わからなかった。この話は誰の感情、意志で動いているのか???タニちゃん本気で復讐したかったのかなぁ(遠い目)。まりえったさんの意志に違いない、ね。いや、ほっくんロドリーゴの意志かもしれん。幕切れが唐突で観る人が戸惑っていたことは、幕が降りた後の消え入りそうな拍手でもわかりました。ときいりと七帆が格好よかったっす。
藤井ショー。男役2番手はうめ。す、すげえ。シャープでびしびしのレーザー光線のようなオーラが劇場中を飛び交ってました。自分が芯の場面、普通は娘役はこういう率い方しないよなぁ。うめちゃん、並みの男役はばりばり食べちゃうからなぁ。ほっくん、食われてた。らんとむはさすがに大丈夫。怖い娘役さんだ。いいなぁ、うっとり。
タニも真ん中で輝くのがお仕事のショーはばっちり。真ん中に置いとくのが一番の人でした、やっぱり。どんな衣装、どんなカツラでも全く負けない。飛行船に乗ってもそれが当然のようなファンタジーぶり。タニちゃんのオーラは劇場中を満たす光のオーラで、うめちゃんと違うのね。
当日Bで観ましたが、大劇場の天井にまで青紫の照明が満ちていて、とってもキレイだった。その光がタニちゃんと重なるようでした。
■花組バウ「舞姫」
(後半)
完成度の高い、よい作品でした。想定外のよいお席でまっつ席!斜め下からまっつの顔を眺めておりました。下手に行ってもオペラでまっつの表情がしっかり見えた。歌もこっち向いて歌ってくれるので、びんびん届くし。
ゆまちゃんのお衣装の胸がぱつんぱつん。苦しくないだろうかとは余計なお世話。まっつのお衣装のフロックコートのどれかがケロちゃんの画商時のお衣装らしいとチェックする気満々だったのに、まっつ、フロックコートを次から次へと着替えるのでよくわからなかった・・・orz。
みわっちは得意技のひとつが女装、というのが信じられないくらい、しっかり男役でした。よかったです。ののすみは狂気と夢の間に生きる少女、をきっちり演じていました。千の仮面を持つ少女だなぁ。
お話は今までの「景子先生、そこにこだわりたい気持ちはよくわかるけど、そこんとここだわったって自己満足だよ」というような部分(すみません、わかりにくくて)がかなりそぎ落とされ、すっきり、伝わりやすいお話になっていました。
■花組梅芸「あさきゆめみし2」
(楽)
光源氏は目が悪いのか!?女は見た目じゃないとは思うけど、ちょっとあんまり。朧月夜をオペラで覗いて途端に下げたので、お隣の師匠が笑ってらした。
最悪、とインプットしてから行ったので1幕はまぁ耐えてたんだけど、2幕目の幕切れでブチ切れた。なんじゃありゃあ!関西圏以外の方、“ぱっちもん”ってわかります?“エリザのぱっちもん”でした。まとぶんのせいではないけど、刻のスダマはひどすぎる。草野でてこい!と叫びたくなった。
それでもオサはさすがで、トップスターさまでした。一人で登場するなり空気を替えていた。タモ源氏とは違うアプローチ。前方席だったので彼の表情を見ているだけで、なんか納得させられました。
しかし、これが退団イベントのひとつと思うとオサちゃんとオサファンが気の毒です。
■「DANCIN’ CRAZY」
(前半)
高いチケット代だけのことはある、素晴らしい舞台でした!退団後に生で見るのは初めての人ばかりだったので、それも嬉しかった。
しかし、胸のあるわたさんに違和感が(^^;)。そういう場面は割と少なくて、男役そのままに踊りまくってて。ダンサーのゆりちゃんをぶんぶん振り回すし(檀ちゃんやとなみちゃんでは無理だったハズ)、ナチュラルにキスシーンあるし。相変わらず愛、ダダ漏れでうっとり。
トップさんは真ん中でがんがん踊ることは少ないとおもうんですが、今回はわたさん、くるくる回ってました。わたさんがダンサーという認識は正直なかったのですが、考え改めました。
胸といえば、コムちゃん、胸につめもの入れ過ぎw。相変わらず中性なコムちゃんなのですが、髪を男役風に撫で付けてでてきた時にはほっとしました。
なつめさんは私は生で初めてみました。なんか、モノが違うというか覚悟が違う。確かに前方席で見るとお年も感じるんですが、ダンスの神様に魅入られた人、それを受け入れることを決めた人ってこういう人なんだろうなぁ、と見惚れてました。
ヅカ時代の場面再現は、コムちゃんとかタランテラでもいいじゃないかと思ったのですが、三木先生の作品から選んでたんですね。どんな作品にせよ、ファンは嬉しいかな。わたさんはシバのオープニングでした。また生で観られるとは思いませんでした。
その他の人たちでは、タラちゃんは退団後も鍛えてたなぁ、というのがわかるダンスの切れ味。つぐみちゃんはあの「大きくなったら闘牛士になる!」ってあの顔のままで、嬉しく懐かしかったです。
みらんくん、ナチュラルにオンナの子になっちゃって。髪の毛を真上で結んでて可愛かったのが複雑。まだまだ男でいて欲しいなぁ、などと考えたのですが、ミニスカートで踊り始めると、いやいや、その表情の作り方、肩での風の切り方、足の振り上げる勢い、オカマちゃんで、なぜか嬉しくなりました。踊ってると「元男」ってすぐわかりますね。他の人も含めて。
私が観た回はリカ会総見だったようで、大変盛り上がってました。退団してしばらくたつのに、2階席全体で白いグッズ振り回して歓声が上がってました。
■月組大劇場「MAHOROB/マジシャンの憂鬱」
(前半)
「MAHOROBA」。
日本の神話は、かすかーに知っている程度。言われればそんな話だったような、と記憶が甦ってくるが、詳しくは知らない。そういえば淡路島から作ったんだよな、とか。女装したっけ、とか。
謝先生だから、とにかく群舞群舞群舞。それも振り付けもフォーメーションもパワーのある力強いものが多い。この中でトップスター!として輝くには、さらにその上をいかねばならなかったんだ。「ポラリス」のわたさんってすごかったんだなぁ、と今さら感心。
かなみちゃんはキレイで髪飾りが凝ってて(私はかなみちゃんとアクセの好みが同じらしいw)、もちろん歌はばっちりだし。
ゆうひちゃんはビジュアル担当。どうしてあんな衣装やカツラが似合って、さらに妖しく魅力的に見えてしまうのか。女装は衣装がもそもそして、動きももたもたでいや、その。死ぬ場面がやっぱりいいわー。うっとり。
そのかの立ち位置がよく、マギーがあの顔で和モノやると不思議ちゃんになってて、えりちゃんもちゃんと使われてて、タキちゃんも健在で。
場面としてはやはり津軽三味線のところがよかったなー。迫力迫力。音が舞台に観客を引きずりこんでいくってあるんだ、と。
「マジシャンの憂鬱」
正塚苦手の私。でも今回は平気だった!理由は主人公が自分探ししてないから!軽い存在感のシャンドール。あさこちゃん、この役はやりやすかったのかな。なんだかほっとしてる気がした。ベロニカと2人で柱の周りを回りながら会話する場面で、そうか、この人はこの状況が辛かったんだな、いい人だったんだな、と心情も伝わってきたし。
自分探しをしていたのはベロニカ@かなみちゃん。主人公が2分割されていたので、ストーリー上の心の動きがわかりやすかったのかな。やっと!かなみちゃんヒロインだよ!よかったよかった。
Wヒロインの座は譲ったけど、しっかり2番手娘役の位置は確保したタキちゃん。次も2番手娘役確約だよね?すげーなー・・・。
タキちゃん含む取り巻きたちはあんなに人数必要なのか?あひちゃんは髪型まで前の公演と同じだし。正塚ってゆうひちゃん好みやじゃないのね、漫画的な人が。サイトーと真逆の好みのように思う。
そのかのアレってイジメですか?ギャグですか?ネタですか?出てきたとき仰天したよ。あの顔にあの髪型、あの衣装。芝居は可愛いから本気なんだろうなぁ。
あいあい、キレ可愛かったです。3年もよくあんな場所で。半年位にしていたらもう少し緊張感のある話になったのではなかろーか。
■TCAスペシャル
(初日)
オサさまのプレサヨナラショーでした。トップ4人に重点的にスポットを当て、そのトップ4人も歌の2人とダンスの2人とすっきり分けられ、また組ごとの演目がほとんどの、端正なTCAでした。
「モンパリ」がテーマだったので、懐メロ&懐古話ばかりで退屈かと思ったのですが、そんなこともなく。2幕目は普通のショーでした。お遊びらしきものは、おさあさのトーク位かなぁ。おさとうこの歌対決で、アフロを被って出てきたことと。とうこちゃんの声が心配でしたが、1幕目は押さえ気味。2幕目になると喉が暖まってきたのか、好調に歌い上げてました。
2幕目の最後に、トップさん4人がトップになってからの持ち歌を歌うのですが、水は最後のダンス、とうこちゃんはシークレットハンターのテーマ曲、オサはファントムだったんです。あさこちゃんのがわからない!あれ、何の歌だったんだろう?
トップの並び順や階段降り順は、トップ就任順(または逆)。最初や最後にオサが来るようになってました。もちろん組順だと花から順で、星が最後。そうそう、星組は人数が他組に比べて少なかったんですが、頑張ってました!これでほんとはれおんやあかし、みなみちゃんもいるんだから!と心の中で応援してました。
2幕目の最初は2番手4人(きり、ゆうひ、ゆみこ、まとぶ)が中心にディスコナンバーなのですが、ゆうひちゃんだけ衣装の色がほんのちょっと違う。残り3人はショッキングピンク&オレンジの色が混じったコート+中は黒なんですが、ゆうひちゃんだけコートがオレンジのみ、なんですよ。よく観ないと分からないのですが、なんでそんな微妙な差のつけかたするかなー。
最後の2番手3番手集団での大階段での歌は、三角形の頂点がきりやんで、歌はずっときりやん一人。2番手の中できりやんが突出してました。トップ内定済のまとぶんより扱いよかったです。
オヅキは元気よく踊ってましたよ。今回は贅沢に1階S席で見たので、オヅキが捕獲しにくかった。
なかなか楽しめたTCAでした。
■雪組全国ツアー「星影の人/Joyfull2」
(初日)
キムすごすぎ。土方でも何の違和感もありませんでした。ちゃんと華もある。水くんの青少年プレイぶりにくらくらきたりもしましたが、土方の方がちゃんと年上・・・経験豊富に見えるんです。
ショーもキム、でずっぱり。歌って踊って客席にアピって。水くんと一緒に出てる場面でも、水くんに互角の気合で負けてないし、トップさんを皆で見るシーン以外は、きっちり客席に意識(と視線)が向いてるんです。2番手初めての人とは思えん。
となみちゃん、かーわーいー。丸顔だから日本髪のかつらが似合う。お化粧も(髪解きはタイミングずれちった)。ショーはタコ足ダルマでみせてくれた美脚のうつくしーこと!!!大人っぽい場面が多いのも、となみちゃんにぴったりでした。
水くんととなみちゃん、TCAの時はまだエリザをひきずってて、ハブとマングースのような気がしたのですが、今回はお芝居でもショーでもばっちりお似合いでした。いいなぁ、ショースターだわ。
はまこ先生も活躍してたし。客席降りが3回あるので、これから席選ぶ方はぜひ1階で御覧になってください。
・・・・・・・・汐美真帆トークショーも行きました。感想はまた後日。
エリザベート、あなたは私の鏡だから
2007年6月22日 宝塚初日と初日あけてすぐに観てから久々に、「エリザベート」の楽直前と楽を観た。なんで4回も観ることになっちゃったんだろう。友会で当たった2階席が売れそうになかったというのもあるのだけど、やっぱり作品として観て損はない、と思える力があるからだろうなぁ。
久々に観て様変わりぶりに驚いた。ハマコゾフィーが強大にっ!水トートも表情の強弱と感情の起伏がより激しくなってるし。キムの自在ぶりも磨きがかかってかなりの完成度。ゆみこフランツは余裕すら感じられるようになっていた。
一番驚いたのが、となみエリザベートの強さ、だ。初日辺りに観たときも強かったんだけど、さらに強くなっていた。
特に感じたのが、「私だけに」の場面。強く強く歌い上げる。そして「寝室」のシーン。爬虫類系のモーションで誘いかけるトートを拒絶するところ、ああも強く拒絶されたら、トートは立つ瀬ないわなぁ。せっかくねっとり行ったのに。
うーんうーん。
芝居の前半でエリザは既に自分が思うままに生きる強さを獲得しているように思える。だからその後の「鏡の間」であるとか、2幕最初の「私はもう一人で歩ける」がなんだかな、と思ってしまう。最初っから一人で歩いてるじゃん、と。
もともと「エリザベート」は、歴史大作であるにもかかわらず、現実の女性像とかなり近いものが描かれている。断頭台に消えたり美貌で国を滅ぼしたり、なんていう宝塚の典型的パターンの夢物語とはちょっと違うと私は思っている。
私は宝塚大劇場に一時の夢を観にいくのが一番の目的なので、正直なところ「エリザベート」は見ていて居心地の悪さがあるのだ。
自由にのびのびと育った少女時代、王子様との結婚、出産、しかし姑との確執を経て、自分の力でキャリアを積み夫とも対等な関係を築く。夫の浮気、子供の問題も経験する。人生の全てを影から見守ってくれる真に自分を愛してくれる存在もいる。
現実世界で生きる女性像、憧れとされる生き方に重なる部分があり、素直になれない。
それがとなみエリザでは、さらに強調されているように感じるのだ。特にそれを感じたのは「鏡の間」の歌。
「お気持ち嬉しくうかがいました。陛下とともに歩いてゆきます。でも私の人生は私のもの」
となみエリザはこの歌詞の中で「でも私の人生は私のもの」をもっとも強く強く歌い上げる。この場面は、この一言が言いたかったためにある、というように感じたのだ。
1巡目雪エリザを見た時はそうは感じなかった。最後通告まで突きつけた夫とやはり共に歩いていく決意。少女時代に別れを告げ、自分の弱さを克服し、大人の女性として周りと一緒にやっていくという宣言にも似た告白、その中でも自分らしさは失わないことを自分に誓う、というように聞こえた。
それはまさしく、夢物語だ。
となみエリザは、現実だ。いったい何をそんなに拒絶し、主張し続けるのか。あなたが守りたいものは一体何?
となみエリザの姿は、私自身だ。自分を見ているようだった。嫌なことは嫌でしかなく、主張することしかできない幼い私。受け入れてくれない周りが悪い。花總エリザのようになぜ周囲の人や弱い自分を受け入れ、その上で生きていこうとできないのか。となみエリザに自分自身をみつけ、宝塚という夢物語を観にいったはずが現実の自分を突きつけられる。せつなくなる。
不器用というのではない、賢くないのだ、私は。キーキーと自分を主張することしかしない、ダメダメな自分。しょぼん。
となみエリザは最後に何を得たんだろう。4回観たけど私にはわからなかった。私自身は何を得るんだろう、とも思う。
となみちゃんは娘役にしては線が太い(やわらかいけど)。バーンという押し出しがある。だから余計に強さが強調されてしまう面があるだろうと思う。対トートですら愛するというより競う相手に見えるほどのパワーがある。そのパワーで全ての場面を最高潮に盛り上げてしまう。だから今回のエリザベートは名場面集のショーなのだと思うことにした。
それでいいんじゃないかな。前にも書いたけど6回目のエリザベートともなると、前とどう違うかが演じる側も観る側も興味のポイントになる。場面ごとにきちんと作り上げることも必要なことだもの。
水くん&となみちゃんのコンビではやはりショーが観たい。エリザもフィナーレでひとりセリ上がる自信と余裕に満ちたとなみちゃんが大好き。2人で銀橋に出る前に一瞬、となみちゃんはひとり銀橋の付け根でタメを作ってポーズをとってから水くんを追いかける。このひとりでもなんら問題なく余裕をもてるところが特にすき。
2人には場面ごとにフルパワーで盛り上げる骨太のショーがふさわしい。
東京ではこのエリザがどうなっていくのか、怖いような観たいような。東宝までは行かないのでもう観ないけどね。お披露目にもかかわらず2幕全てを盛り上げ続けていく水&となみを応援しています。
★
雪組の振り分けが発表になって、想定どおりオヅキはDC組。うきゃきゃ。悪役ねっ!悪役っ!あらすじを読むと、この演出家は小柳先生じゃなくて小池先生の間違い?「LUNA」か「薔薇の封印」」かというような感じなんで、悪役が美味しいはず!と脳内決定しています。パンチのある悪役が観たいのよー!
・・・これでオヅキがアイドルだったらどうしよう!?
久々に観て様変わりぶりに驚いた。ハマコゾフィーが強大にっ!水トートも表情の強弱と感情の起伏がより激しくなってるし。キムの自在ぶりも磨きがかかってかなりの完成度。ゆみこフランツは余裕すら感じられるようになっていた。
一番驚いたのが、となみエリザベートの強さ、だ。初日辺りに観たときも強かったんだけど、さらに強くなっていた。
特に感じたのが、「私だけに」の場面。強く強く歌い上げる。そして「寝室」のシーン。爬虫類系のモーションで誘いかけるトートを拒絶するところ、ああも強く拒絶されたら、トートは立つ瀬ないわなぁ。せっかくねっとり行ったのに。
うーんうーん。
芝居の前半でエリザは既に自分が思うままに生きる強さを獲得しているように思える。だからその後の「鏡の間」であるとか、2幕最初の「私はもう一人で歩ける」がなんだかな、と思ってしまう。最初っから一人で歩いてるじゃん、と。
もともと「エリザベート」は、歴史大作であるにもかかわらず、現実の女性像とかなり近いものが描かれている。断頭台に消えたり美貌で国を滅ぼしたり、なんていう宝塚の典型的パターンの夢物語とはちょっと違うと私は思っている。
私は宝塚大劇場に一時の夢を観にいくのが一番の目的なので、正直なところ「エリザベート」は見ていて居心地の悪さがあるのだ。
自由にのびのびと育った少女時代、王子様との結婚、出産、しかし姑との確執を経て、自分の力でキャリアを積み夫とも対等な関係を築く。夫の浮気、子供の問題も経験する。人生の全てを影から見守ってくれる真に自分を愛してくれる存在もいる。
現実世界で生きる女性像、憧れとされる生き方に重なる部分があり、素直になれない。
それがとなみエリザでは、さらに強調されているように感じるのだ。特にそれを感じたのは「鏡の間」の歌。
「お気持ち嬉しくうかがいました。陛下とともに歩いてゆきます。でも私の人生は私のもの」
となみエリザはこの歌詞の中で「でも私の人生は私のもの」をもっとも強く強く歌い上げる。この場面は、この一言が言いたかったためにある、というように感じたのだ。
1巡目雪エリザを見た時はそうは感じなかった。最後通告まで突きつけた夫とやはり共に歩いていく決意。少女時代に別れを告げ、自分の弱さを克服し、大人の女性として周りと一緒にやっていくという宣言にも似た告白、その中でも自分らしさは失わないことを自分に誓う、というように聞こえた。
それはまさしく、夢物語だ。
となみエリザは、現実だ。いったい何をそんなに拒絶し、主張し続けるのか。あなたが守りたいものは一体何?
となみエリザの姿は、私自身だ。自分を見ているようだった。嫌なことは嫌でしかなく、主張することしかできない幼い私。受け入れてくれない周りが悪い。花總エリザのようになぜ周囲の人や弱い自分を受け入れ、その上で生きていこうとできないのか。となみエリザに自分自身をみつけ、宝塚という夢物語を観にいったはずが現実の自分を突きつけられる。せつなくなる。
不器用というのではない、賢くないのだ、私は。キーキーと自分を主張することしかしない、ダメダメな自分。しょぼん。
となみエリザは最後に何を得たんだろう。4回観たけど私にはわからなかった。私自身は何を得るんだろう、とも思う。
となみちゃんは娘役にしては線が太い(やわらかいけど)。バーンという押し出しがある。だから余計に強さが強調されてしまう面があるだろうと思う。対トートですら愛するというより競う相手に見えるほどのパワーがある。そのパワーで全ての場面を最高潮に盛り上げてしまう。だから今回のエリザベートは名場面集のショーなのだと思うことにした。
それでいいんじゃないかな。前にも書いたけど6回目のエリザベートともなると、前とどう違うかが演じる側も観る側も興味のポイントになる。場面ごとにきちんと作り上げることも必要なことだもの。
水くん&となみちゃんのコンビではやはりショーが観たい。エリザもフィナーレでひとりセリ上がる自信と余裕に満ちたとなみちゃんが大好き。2人で銀橋に出る前に一瞬、となみちゃんはひとり銀橋の付け根でタメを作ってポーズをとってから水くんを追いかける。このひとりでもなんら問題なく余裕をもてるところが特にすき。
2人には場面ごとにフルパワーで盛り上げる骨太のショーがふさわしい。
東京ではこのエリザがどうなっていくのか、怖いような観たいような。東宝までは行かないのでもう観ないけどね。お披露目にもかかわらず2幕全てを盛り上げ続けていく水&となみを応援しています。
★
雪組の振り分けが発表になって、想定どおりオヅキはDC組。うきゃきゃ。悪役ねっ!悪役っ!あらすじを読むと、この演出家は小柳先生じゃなくて小池先生の間違い?「LUNA」か「薔薇の封印」」かというような感じなんで、悪役が美味しいはず!と脳内決定しています。パンチのある悪役が観たいのよー!
・・・これでオヅキがアイドルだったらどうしよう!?
2007年春 観劇記録
2007年5月24日 宝塚自分のための覚書レベルです。すみません。
■花組大劇場「黒蜥蜴/タキシードジャズ」
(初日・後半)
・初日はなんと30分の遅刻。せっかくのS席だったのにー!おかげでどんな筋の芝居か、全然わからなかった。いかにもキムシン的なお話ではあるな、と思ったが。
・ショーは待望のオギー。オギーにしては毒の少ない一般向けのショーだと思った。ショーをひっぱるミューズがいないせいかな、とも思った。
・どうしてももう一度見たくて、無理をして後半にB席で見た。いやはや、ののすみってすごかったんですね。
・そしてショー。観終わったとき、「もしかしてこれは、とても怖いお話なのかもしれない」と思った。オギーがマラケシュの前に言っていたこと「最近、舞台全体の使い方がわかってきた」。でもオギーほど舞台の奥行きまで使って舞台を作る人はいないと思う。B席から見たおかげで、舞台の奥まで見え、人の重なりもなく全体が見えた。やはりオギーはすごいな、と思う。
・オギー語りは難しい。言葉で表現できない。すみません。
■花組大劇場新人公演「黒蜥蜴」
・芝居を通しで見たのは新人公演から。こんな話だったのかー、とやっと納得。たかちゃん似のまぁくん、スーツ姿がうつくしー!!
・ののすみ、すごすぎる。実は私、ののすみが研2とは知らなかったんだ。いやはや。こういう子はさっさとトップにしないと老成しすぎてしまうんじゃないかと心配になる。
■宙組ドラマシティ「A/L」
(初日)
・張り切って初日チケット確保。ポスターにだまされていた、シリアスでドラマティックな話だと。だからコメディだと理解できるまで首をかしげてばかりだった。心の中で突っ込みまくりだったよ。さいとーくん、最初からコメディだと言っておいてくれなきゃ!
・タニちゃんは相変わらずの輝き。だがそれ以上にすごかったのがうめちゃん。まぁこのどうでもいいお話を、最後に「どうして私を連れていってくれなかったの!?」と立ちつくす場面だけで名作に変えたと思う。普通はこれは男役トップのやる役割だよ。タニちゃんがそれをできてるできてない、ということではなく、娘役トップでこれほどの力技を繰り出す(しかもお披露目で)うめちゃんはとんでもないパワーの持ち主だと感服した。
■星組大劇場「さくら/シークレットハンター」
(初日・後半・楽)
・頑張って頑張って初日確保。どうしても行きたかったんだもん!
・とうこちゃんはもう既に数年トップやってきたかのような貫禄。本人も嬉しかったろうなぁ。
・あすかちゃんも可愛くて上手。何より表情がのびのびしてて、とうこちゃんとやってて安心できてるんだろうなぁ、心からの祝福を。芝居はもちろん歌に心を乗せて歌うのが上手い。
・ショーの最後の場面で、とうこちゃんとあすかちゃんがくるくると背中合わせ(?)にまわるシーンがある。同じ振り付けでとうこちゃんとみえこ先生でまわるシーンもあるのだが、全く印象が違っていて驚いた。とうこちゃんとあすかちゃんはまわっているだけなのに“この二人には何かある”と感じさせるものがあった。ドラマってやつでしょうか。みえこ先生との場合は、単なる振り付けなんだけど。この二人が組んでこれからどんなドラマが生まれるんだろう。楽しみでしょうがない。それが一日でも長くあらんことを祈る。
・しぃちゃんの悪役は初日が一番悪役らしかったと思う。本人も相当「悪役!」と意識して作っていたようだったし。ところが後半や楽になると「いつものしぃちゃん!」で。まぁ、しぃちゃんはしぃちゃんだからいいんだよな。
・しぃちゃんを観ながらふと思う。もしかして「長安」の時もしぃちゃんは悪役だったのか!?うーん。玄宗の側にいた人の方がよっぽど悪役だったよなぁ。玄宗ダイスキだったはずなのだけど。
・男爵をケロちゃんがやってたらどうなったろう、なんて考えてみたけど、相手がとうこちゃんだからなぁ。ジェニファーなんてどうでもよくって、ダグだけをターゲットに暑苦しく追い掛け回して話をゆがめている可能性があるから、愉快だけどやめといた方がいいだろうな。
・あかしの立ち位置がちょっとよくなってたかな。やる気もあるしきちんと仕事をこなす子だからこれからの成長の期待したい。
・初日に見た時は和くん、うすいなー、宙組では一番濃かったのになーと思って苦笑していたが、楽にみたらかなり濃くなっていて驚いた。星組で生きていくにはそうだ、その意気だ!
・みなみちゃんが2番手娘役で驚いた。フィナーレでも銀橋に出ていたし。この前まで花道で幕のたびに出たり入ったりしていたのに。嬉しいなぁ。
■星組大劇場新人公演「シークレットハンター」
・生徒席の前の列を入手。うきうきと行く。オーラ一杯の生徒さんたちをついつい見てしまった。しぃちゃん、舞台から降りてもあの顔のまま。うわー、はでー。美くしー。
・新公はしゅんくんのひとり勝ち。上手いわ、さすがに。もちろん最初のつかみ部分とかはしんどかったようだが、特に歌いだすと落ち着くようだ。
・しゅんくん嫌いじゃないけど見た目がねぇ。なんとかほっぺた落ち着くといいのにね。
・余裕にみえたしゅくんくんだけど、挨拶では大泣き。
・しずくちゃんはクラシカルな姫できれいだった。歌は大変だった。しずくちゃんが大変だった分をしゅんくんがひっぱってくれていた。
・新公の男爵はステッキ扱いが素晴らしかった。トワラーだったのね。
■雪組大劇場「エリザベート」
(初日・前半)
・どうしてオヅキがシュルヴァンなの!?と配役発表を見て叫ぶ。
・でも初日に駆けつける。キムルキーニが観たかったんだもん。
・水くんは緊張していたせいもあったのだろうけど、人間ぽくないトートだった。机にぬめーっと寝そべったり。左手の甲のタトゥーが効いていて、手の動きに見とれてしまった。
・初日明けてすぐまた見たら、どんどん人間ぽくなっていたけど。
・となみちゃんはしっかりやっていた。いいと思うんだけどまたピンと来ない。なんだろうな。特に鏡の間がね。エリザベートの魅力のひとつは、1幕最初では無力な少女でしかなかったエリザベートが、1幕最後でとびきり大きな白い蝶になるこの落差だと思うんだが、となみちゃんは最初から毛虫・さなぎというより蝶で、この落差がばーんと来ないように思う。持ち味だし2幕のほうが彼女の魅力があってると思うので、これはこれだろうな。
・ゆみこちゃんは、初日は2階センターから見たので、ビジュアル的にいまひとつ、と思ってしまったのだけど、次は1階の右斜め下辺りから見たらもう格好よくて格好よくて!ほれそうになりました。歌はもちろん安定してるし、きちんと心情が伝わってくる。歌がすごすぎて、最終答弁、なんでエリザはトート閣下より皇帝陛下を選ばなかったのかわからないくらいだった。
・キムはさすが。ちょっと期待しすぎていたかもしれないが、舞台と客席の間でひとり存在し、どちらとも馴れ合わず狂言回しができていたと思う。2回目見た時のほうがもっとよくなっていたから、これからが楽しみ。
・オヅキは格好よかったです。マダムヴォルフのシーン、椅子に座って女の子を抱えてるんですが、手がお尻にっ!ちゃんとスターさん扱い(階段センター降り)だったのが嬉しかったし。フィナーレは銀橋に出てるし革命家より中にいるし。不思議な扱いだ。なのにフィナーレのダンスでは10人口からはずれるんだよっ!ああ、何か懐かしい感覚。こうやって立ち位置や扱いでどきどきし、舞台のセンター以外を必死でオペラで探すのは久しぶりでした。
・2回目観ながらついつい「1巡目雪エリザ」を思い出してしまっていた。といっても私はビデオで数回しか見たことなかったのだけど。私は「1巡目雪エリザ」を過大評価しすぎてる?夢見すぎてる?と思い、ついDVDを衝動買いしてしまった。
・見比べてみてわかったこと。今回の「2巡目雪エリザ」との大きな違いは「1巡目」のキャストは、歌を芝居(セリフ)のひとつとして解釈していて、歌で観客に伝えようとしていた。トートもエリザもフランツもルキーニも。皆が同じ方向を向いていた。だから伝わってきた。宝塚で初めてこんな歌ばっかりのミュージカルをやるという、チャレンジの気持ち、必死さがあった。
・今回はもう6回目。見ているほうも伝えてもらわなくても話はわかるし、場面ごとの人物の心情もわかる(わかっているつもり)。だから今までとの違いや個性の表現の方に力点が置かれてもそれはそういうものだろう。
・1巡目は10年以上前になるんだね。置かれた状況も生徒の個性も違いすぎる。
・でもやっぱり私は花ちゃんのエリザベートを尊敬に近いものをもって見てしまった。一路トートの歌で伝える力、ユキフランツの甘さ、イシルキーニの狂気。全てやっぱり大好きだ。ひとつの作品としてのまとまり、エネルギーを“懐かしいもの”として大切にしたいと思う。
■花組大劇場「黒蜥蜴/タキシードジャズ」
(初日・後半)
・初日はなんと30分の遅刻。せっかくのS席だったのにー!おかげでどんな筋の芝居か、全然わからなかった。いかにもキムシン的なお話ではあるな、と思ったが。
・ショーは待望のオギー。オギーにしては毒の少ない一般向けのショーだと思った。ショーをひっぱるミューズがいないせいかな、とも思った。
・どうしてももう一度見たくて、無理をして後半にB席で見た。いやはや、ののすみってすごかったんですね。
・そしてショー。観終わったとき、「もしかしてこれは、とても怖いお話なのかもしれない」と思った。オギーがマラケシュの前に言っていたこと「最近、舞台全体の使い方がわかってきた」。でもオギーほど舞台の奥行きまで使って舞台を作る人はいないと思う。B席から見たおかげで、舞台の奥まで見え、人の重なりもなく全体が見えた。やはりオギーはすごいな、と思う。
・オギー語りは難しい。言葉で表現できない。すみません。
■花組大劇場新人公演「黒蜥蜴」
・芝居を通しで見たのは新人公演から。こんな話だったのかー、とやっと納得。たかちゃん似のまぁくん、スーツ姿がうつくしー!!
・ののすみ、すごすぎる。実は私、ののすみが研2とは知らなかったんだ。いやはや。こういう子はさっさとトップにしないと老成しすぎてしまうんじゃないかと心配になる。
■宙組ドラマシティ「A/L」
(初日)
・張り切って初日チケット確保。ポスターにだまされていた、シリアスでドラマティックな話だと。だからコメディだと理解できるまで首をかしげてばかりだった。心の中で突っ込みまくりだったよ。さいとーくん、最初からコメディだと言っておいてくれなきゃ!
・タニちゃんは相変わらずの輝き。だがそれ以上にすごかったのがうめちゃん。まぁこのどうでもいいお話を、最後に「どうして私を連れていってくれなかったの!?」と立ちつくす場面だけで名作に変えたと思う。普通はこれは男役トップのやる役割だよ。タニちゃんがそれをできてるできてない、ということではなく、娘役トップでこれほどの力技を繰り出す(しかもお披露目で)うめちゃんはとんでもないパワーの持ち主だと感服した。
■星組大劇場「さくら/シークレットハンター」
(初日・後半・楽)
・頑張って頑張って初日確保。どうしても行きたかったんだもん!
・とうこちゃんはもう既に数年トップやってきたかのような貫禄。本人も嬉しかったろうなぁ。
・あすかちゃんも可愛くて上手。何より表情がのびのびしてて、とうこちゃんとやってて安心できてるんだろうなぁ、心からの祝福を。芝居はもちろん歌に心を乗せて歌うのが上手い。
・ショーの最後の場面で、とうこちゃんとあすかちゃんがくるくると背中合わせ(?)にまわるシーンがある。同じ振り付けでとうこちゃんとみえこ先生でまわるシーンもあるのだが、全く印象が違っていて驚いた。とうこちゃんとあすかちゃんはまわっているだけなのに“この二人には何かある”と感じさせるものがあった。ドラマってやつでしょうか。みえこ先生との場合は、単なる振り付けなんだけど。この二人が組んでこれからどんなドラマが生まれるんだろう。楽しみでしょうがない。それが一日でも長くあらんことを祈る。
・しぃちゃんの悪役は初日が一番悪役らしかったと思う。本人も相当「悪役!」と意識して作っていたようだったし。ところが後半や楽になると「いつものしぃちゃん!」で。まぁ、しぃちゃんはしぃちゃんだからいいんだよな。
・しぃちゃんを観ながらふと思う。もしかして「長安」の時もしぃちゃんは悪役だったのか!?うーん。玄宗の側にいた人の方がよっぽど悪役だったよなぁ。玄宗ダイスキだったはずなのだけど。
・男爵をケロちゃんがやってたらどうなったろう、なんて考えてみたけど、相手がとうこちゃんだからなぁ。ジェニファーなんてどうでもよくって、ダグだけをターゲットに暑苦しく追い掛け回して話をゆがめている可能性があるから、愉快だけどやめといた方がいいだろうな。
・あかしの立ち位置がちょっとよくなってたかな。やる気もあるしきちんと仕事をこなす子だからこれからの成長の期待したい。
・初日に見た時は和くん、うすいなー、宙組では一番濃かったのになーと思って苦笑していたが、楽にみたらかなり濃くなっていて驚いた。星組で生きていくにはそうだ、その意気だ!
・みなみちゃんが2番手娘役で驚いた。フィナーレでも銀橋に出ていたし。この前まで花道で幕のたびに出たり入ったりしていたのに。嬉しいなぁ。
■星組大劇場新人公演「シークレットハンター」
・生徒席の前の列を入手。うきうきと行く。オーラ一杯の生徒さんたちをついつい見てしまった。しぃちゃん、舞台から降りてもあの顔のまま。うわー、はでー。美くしー。
・新公はしゅんくんのひとり勝ち。上手いわ、さすがに。もちろん最初のつかみ部分とかはしんどかったようだが、特に歌いだすと落ち着くようだ。
・しゅんくん嫌いじゃないけど見た目がねぇ。なんとかほっぺた落ち着くといいのにね。
・余裕にみえたしゅくんくんだけど、挨拶では大泣き。
・しずくちゃんはクラシカルな姫できれいだった。歌は大変だった。しずくちゃんが大変だった分をしゅんくんがひっぱってくれていた。
・新公の男爵はステッキ扱いが素晴らしかった。トワラーだったのね。
■雪組大劇場「エリザベート」
(初日・前半)
・どうしてオヅキがシュルヴァンなの!?と配役発表を見て叫ぶ。
・でも初日に駆けつける。キムルキーニが観たかったんだもん。
・水くんは緊張していたせいもあったのだろうけど、人間ぽくないトートだった。机にぬめーっと寝そべったり。左手の甲のタトゥーが効いていて、手の動きに見とれてしまった。
・初日明けてすぐまた見たら、どんどん人間ぽくなっていたけど。
・となみちゃんはしっかりやっていた。いいと思うんだけどまたピンと来ない。なんだろうな。特に鏡の間がね。エリザベートの魅力のひとつは、1幕最初では無力な少女でしかなかったエリザベートが、1幕最後でとびきり大きな白い蝶になるこの落差だと思うんだが、となみちゃんは最初から毛虫・さなぎというより蝶で、この落差がばーんと来ないように思う。持ち味だし2幕のほうが彼女の魅力があってると思うので、これはこれだろうな。
・ゆみこちゃんは、初日は2階センターから見たので、ビジュアル的にいまひとつ、と思ってしまったのだけど、次は1階の右斜め下辺りから見たらもう格好よくて格好よくて!ほれそうになりました。歌はもちろん安定してるし、きちんと心情が伝わってくる。歌がすごすぎて、最終答弁、なんでエリザはトート閣下より皇帝陛下を選ばなかったのかわからないくらいだった。
・キムはさすが。ちょっと期待しすぎていたかもしれないが、舞台と客席の間でひとり存在し、どちらとも馴れ合わず狂言回しができていたと思う。2回目見た時のほうがもっとよくなっていたから、これからが楽しみ。
・オヅキは格好よかったです。マダムヴォルフのシーン、椅子に座って女の子を抱えてるんですが、手がお尻にっ!ちゃんとスターさん扱い(階段センター降り)だったのが嬉しかったし。フィナーレは銀橋に出てるし革命家より中にいるし。不思議な扱いだ。なのにフィナーレのダンスでは10人口からはずれるんだよっ!ああ、何か懐かしい感覚。こうやって立ち位置や扱いでどきどきし、舞台のセンター以外を必死でオペラで探すのは久しぶりでした。
・2回目観ながらついつい「1巡目雪エリザ」を思い出してしまっていた。といっても私はビデオで数回しか見たことなかったのだけど。私は「1巡目雪エリザ」を過大評価しすぎてる?夢見すぎてる?と思い、ついDVDを衝動買いしてしまった。
・見比べてみてわかったこと。今回の「2巡目雪エリザ」との大きな違いは「1巡目」のキャストは、歌を芝居(セリフ)のひとつとして解釈していて、歌で観客に伝えようとしていた。トートもエリザもフランツもルキーニも。皆が同じ方向を向いていた。だから伝わってきた。宝塚で初めてこんな歌ばっかりのミュージカルをやるという、チャレンジの気持ち、必死さがあった。
・今回はもう6回目。見ているほうも伝えてもらわなくても話はわかるし、場面ごとの人物の心情もわかる(わかっているつもり)。だから今までとの違いや個性の表現の方に力点が置かれてもそれはそういうものだろう。
・1巡目は10年以上前になるんだね。置かれた状況も生徒の個性も違いすぎる。
・でもやっぱり私は花ちゃんのエリザベートを尊敬に近いものをもって見てしまった。一路トートの歌で伝える力、ユキフランツの甘さ、イシルキーニの狂気。全てやっぱり大好きだ。ひとつの作品としてのまとまり、エネルギーを“懐かしいもの”として大切にしたいと思う。
今年の観劇初めは「パリの空よりも高く」(+パソコンメンテ覚書)
2007年2月7日 宝塚もうすぐ花初日。わくわく。オギーのショーだ!今度はトップさんの退団とからなまいので、また違った味のオギーショーが観られるだろう、と楽しみ。
雪バウにものすごーくものすごーく期待していた。キム&オヅキ&藤井くんなんてどきどきする!・・・いや、藤井くんは最近斎藤化しつつあるので、不安な方などきどきだが(笑)。
それがなんてこったい、オヅキ休演。膨らんだ期待はしゅるしゅるとしぼんでしまった。チケット取りの気合も一緒に消えてしまった。は〜。いや、キムは好きなんだけど。なんだか、なぁ。本当ならここにオヅキが!と思って舞台を見てしまうんだろうなぁ、とうつむいている。
エリザで革命家をやらなければならないんだから(決定なのか!?)今はちゃんと休養して完治して欲しいです。
キムはもう!ルキーニが楽しみで楽しみで!あの客席と舞台の狭間の難しい役をどう演じてくれるだろう。
私の観劇初めは植田先生だった・・・ついでに初遭遇演出家も・・・orz。阪急宝塚駅のホームにいたんだよー。先生、電車通勤なんだ。どこで降りたかはしりません。
で「月組」。腰が重くて。しかし緑野こあら師匠の日記を読んでいると、とっても面白いお話に思えてきた。ヒロインは男3人転がしてるらしいしっ。行かねば損するかもしれない!となんとか行ったのが楽近くの平日だったのだけど、もぉ2階、まっかっか。2階にいた人、数えられたわ。2階最後列の当日Bから遮るもの無し、で舞台が見えた。これで2,000円なら美味しい。3時間半の大劇場公演が2,000円!と思うとお値段以上に充分楽しめた。5,500円とか7,500円なら腹が立っていただろうけど。
特に芝居は、そう。大劇場にかける内容じゃない。ぶつぶつ。トップ娘役、タキちゃんだし。いや、上手いし舞台が引き締まるからいいんだよ。でも、なぁ。一応、かなみちゃんいるんだからさぁ。
それになーんで主人公が2人いるわけ?二人でかけあいして「説明セリフをしゃべる」ためにいるんだよね?詐欺師、一人でなんとかなる話だよ。こいつは詐欺師か?そうでないのか?とハラハラさせたり観客だけにわからせるように話を進めたりすればもっと面白いのに。宙組の「ステラマリス」に似てくる危険性があるかもしれないが。
掛け合いの相手は本当はヒロインがやるべき。主人公詐欺師の心情を、心を裏切るセリフなどでヒロイン相手にしゃべることなどで、もう少しヒロイン(この場合は花売り娘)の存在意義がはっきりしただろうに。そうか、ゆうひちゃんがヒロインだったんだな!?この話はトリプルヒロインだったんだ!!
きりやんは「長い春」とかいうお芝居の時と似たような感じの役だけど、あの時より上手くなってる。キャラクターがはっきりしている分、やりやすかったかな?周りの色々な人とかかわりがある位置づけだし。新公はこの役をマギーがやったそうだが、お衣装は入ったのだろうか。
あさこちゃんはうーん。ひたすらゆうひちゃんと早口でしゃべるばっかりで、ねぇ。コメディってあさこちゃんの魅力を引き出すんだろうか?なんだか声が甲高くなってしまって、存在そのものが軽くなってしまうように思った。エリザ以来、あさこちゃん、男役の肝が据わった部分がボケてしまったみたいな気がする。ちゃんとトップ、真ん中のお芝居はしてるし、役目も果たしているんだけど。なんかもうひとつ、がつんと来るものが欲しいなぁ。欲張りなんですけどね。
誰もが知ってるエッフェル塔がモチーフのお話。団体のお客さんが宝塚を楽しみに見る分にはいいのかもしれない。でももうちょっと、コメディの中に胸を熱くせつなくさせる場面だって作れたはずなのにな、もったいないな、と思った。
ショーはなかなか楽しかったです。あさこちゃんはショーの方がいい感じ。芝居では背景の一人だったそのかちゃんも大活躍!芝居前のミニショーでいい位置で踊っているのが最初誰だかわからなかったのですが、花組から来たそのかちゃん。
そう、組替えでケロファンの心を動揺させたそのかちゃん。ゆうひちゃんの近くで踊るのはやめてくれー。あ、でも目が大きくて口も大きいので、表情豊かに踊っている時はそう動揺しなくて済みました。しかし、久しぶりにみるマギーの顔がすっきり。ぷっくりしていたほっぺたがそぎ落とされ、大人のオトコになってました。そしたらやっぱり似ている。あの人に。うえーん。そのかちゃんもマギーも腕が長いから似てる。でもまぁ、ダンス力は全然違うから(笑)、まだいいんだけど。
ショーではちゃんとかなみちゃんがオンリーワントップ娘役で満足満足。今回はてっぺんから見ていて、かなみちゃんの凝った髪飾りに感心することしきり。あれ、自分で考えるんだよね?特に花嫁連続殺人(もうちょと表現考えましょう)のところの髪飾りが素敵だった。どのトップ娘役さんも頑張ると思うし上手なんだけど、かなみちゃんは自分とあったアクセサリーをちゃんと選んでつけているのがすごいなぁ、と。しかもトップ娘役を際立たせる道具としての美しさ、存在感が考えられている。自分がわかってんだなぁ。
そしてゆうひちゃんの可愛さに酔いそうでした。お芝居の役をかわいいとはあんまり思えなかったんだけど(兄さん!と慕う役柄はやはりケロちゃん相手の時の方が自然ちゅーかそのまんまちゅーか)、ショーで踊ってる時とか、ときめいておりました。
かわいいーわー、もー!初めてケロちゃんになってゆうひちゃんといちゃつきたい・・・語弊があるな、漫才したり楽屋出でおんぶしたりおしゃべりしたりしたいー!と思いましたさ。近くで顔、見たい・・・。舞台化粧のゆうひちゃんではなくて、素顔のゆうひちゃんがいい。
ケロちゃんの場合は男役姿でお願いします。でもゆうひちゃんになってケロちゃんを近くから見たい、とは思わないんですな、これが。だって格好よすぎてカチカチになりそう。
最近はケロちゃんのことを2年前のように熱く思うことはなくなっていたのだけど、そのかちゃんやマギーを見ているうちに、ふわーっとそういう思いがよみがえってきました。
★
書き留めておかないと忘れるので。パソコンのメンテのことなど。
まず、会社で使っているWinXP。IEの7を入れてみようかと思い立った。RSSが読めるらしいので、RSSリーダーと兼用できるなら便利かもしれない、と。
ところがIE7はXPのService Pack 2(以下SP2)を入れてないとダメらしい。SP2がリリースされた時、会社でうまくインストールできない人や必要なサイトにアクセスできなくなったりしたケースが続出し、SP2は必要以外はインストールしないようにというお達しが出た。
私も特に必要性を感じなかったので、SP1を更新し、使っていた。が、新しいパソコンは最初からSP2だし、それで特に問題もなさそうだしセキュリティのことも考えてそろそろ入れておくか、とインストールを決意した。年末に必要なファイルのバックアップはとっていたので、今ならシステムが飛んでも、ダメージ少ないかも、と思ったし。
ダウンロードではなくて更新からインストール。昔、4〜50分かかったという証言があったので、他の仕事をしながら画面をチェック(インストール関連のときは画面から離れられないので)。時間はかかるが順調にインストールが進み、55分位で「インストールを終了しています」「クリーンアップをしています」との表示に変わった。それからが全くバーが進まなくなった。大体全工程の3/4のところで止まっている。じっとは画面を見ていられないので、付箋を画面に貼り付けて資料等を読んで待っていたのだけど、スタートから2時間たっても終わらない。パソコン自体が4年ほど前のだし、クリーンアップに時間がかかっているのかなぁと思いつつ、イラチな私は他のパソコンで「SP2 インストール 所用時間」などと検索しつつじりじりして待っていた。
2時間15分ほどたったところでエラー表示。「インストールに失敗しました」ときた。今までの2時間はなんだったの!?
それに何よりシステムが飛んでしまったのではないかと震え上がった。以前、SP2をインストールしていた会社の人が、あまりの長さにじれたのか、途中でキャンセルをしてしまって大ごとになっていた。SP2はOSを最初から組みなおすので、キャンセルはもってのほか。その人も、一からOSをインストールしなおす羽目になり、全データを消失してしまっていた。
しかし、ちゃんと普通にパソコンは稼動していてほっとする。ネットもできる。SP2はアンインストールもできるし、復元もできるようなので、インストールに失敗したから自動的に復元したのかと思っていた。
「エラー コード: 0xD0000005 」つーことなので、それで検索してみると同じような症例がいくつもw。クリーンアップの途中で止まったのだけど、マイコンピュータのプロパティではSP2になっている、マイクロソフトに問い合わせるとそれでインストールはできていると返事があったとかある。そのまま使い続けて問題はないらしい。
私のマイコンピュータのプロパティはSP1のまま。更新履歴も「失敗」とある。うーんと思いつつ再起動。すると「しばらくお待ちください」などと出て、起動にやたら時間がかかる。だ、大丈夫か!?とどきどきするが、無事起動。プロパティを見るとSP2になっていた。更新履歴は失敗のままなんだけど。続けてさらにUpdateすると17個も更新が追加された。
続けてIE7‐SP2用をダウンロード、インストールするとこれもできたので、SP2になっているのだろう。
ちなみにIE7はインストールに15分ほどかかった。インターフェイスが前とちょっと違うので、ブックマークの操作とかまだ迷う。カスタマイズが必要。RSSは未着手。
今のところOSもIEも正常に動いている、ようだ。
★
ついでに自宅のMacについても。
以前からiBookの画面表示の調子が悪く、角度を上手に調整しないと画面が写らなくなっていた。いかにも「ちょうつがいのところの接触が悪いんです」ってな感じ。
一度行ってみたかった心斎橋の「Apple Store」、Genius Barをネットで予約して持ち込む。対面で症状を見ながら診断、見積してもらえるので納得。接触が悪いだけなので、ストア裏の工房の修理で可能。2万円程度で直るだろう、期間は1週間預かりとなる。
修理完了を電話で確認し、再訪問。修理の終わったiBookをカウンターで起動すると・・・・画面が真っ暗、表示されない。起動音は鳴るので起動はしているようだ。他のモニターにつなごうとしてくださったのだが、ケーブルが合わず不可。ロジックボードの異常のようだった。この機種は「iBookロジックボードリペアエクステンションプログラム」の対象機種だったのだけど、不都合がなかったのと面倒だったので放っておいたのだが、それが原因かも?これでは修理にならない、引取りに来てくださったのに申し訳ないということで、プログラムの交換期間は終了していたのだけど修理代も送料もApple持ちでということになった。さらに1週間ほど待って無事返送。ちゃんと映るようになっていた。初期化もせずに済んでいた。
★
メーラーについて。
IEも使うけど、メインのブラウザはネットスケープ。もういい加減にしなければなぁ、とファイアフォックスも使ってみたりしている。メールもネットスケープ。ずーっと。パソコンを買い換える時もデータを移して使い続けていた。
会社のパソコンの受信箱にたまったメールは実に1万件。それがいかんかったらしい。12月の下旬、急ぎのメールを待っていたのに全然来ない。おかしいなぁ、迷惑メールすらこないや・・・とさすがに2時間何も受信しないので不審に思い手動受信してみるとエラーが!書き込めないとかなんとかそんな表示。慌てて携帯からメールサーバーを見てみると、もう急ぎメールは来ていた。
同僚のメールアドレスに自分のメールを転送させてもらい、仕事はなんとかこなしつつ、復旧を試みるがダメ。根本的に手を入れている時間はなかったので、とにかく何か他のメールソフトに乗り換えることにする。
でもOutLookはイヤなので、ThunderBirdに。同じMozillaだし。ダウンロードしてインストール。すると今まで使っていたメールソフトのデータをインポートできるというではないか。大喜びで全部インポート。見た目も今までとほとんど変わらず、迷惑メールフィルタもついて、ラッキー。乗りかえ無事、完了。
ちょっと検索してみると、メーラーの不具合は、受信箱にメールをためすぎたことにあったらしい。受信のたびに受信箱のデータを書き換えているわけだから、そりゃ不具合もおこるわ。だって1分間隔でメールチェックしてるんだもん。1日9時間稼動しても540回。
心をいれかえ、受信箱を整理し、大雑把だけどフォルダに分類した。受信箱は未処理のメールだけを残すように変えた。ついでに年末だしバックアップ取るか、と思ったらメール本体のフォルダがギガ単位まで膨れ上がってて、とてもCD‐Rに書き込めなかった。私のパソコン、DVDは使えないし。添付ファイルをつけたままにしているからなぁ。不要な添付ファイルつきメールを削除してみたりしたが、目立って減ったりしない。バックアップ用のHDD買った方が早い、と諦めた。
それからしばらくして、自宅のメーラー(こちらもネットスケープ)も全く同じ不具合が。さっさとこちらもThunderBirdに乗りかえ。自宅の方は2000件くらいしかためてなかったんだけど。
ちなみに最適化は全くしてなかった。これからはどちらもちゃんと時々最適化してやらないといけないな、と反省。
雪バウにものすごーくものすごーく期待していた。キム&オヅキ&藤井くんなんてどきどきする!・・・いや、藤井くんは最近斎藤化しつつあるので、不安な方などきどきだが(笑)。
それがなんてこったい、オヅキ休演。膨らんだ期待はしゅるしゅるとしぼんでしまった。チケット取りの気合も一緒に消えてしまった。は〜。いや、キムは好きなんだけど。なんだか、なぁ。本当ならここにオヅキが!と思って舞台を見てしまうんだろうなぁ、とうつむいている。
エリザで革命家をやらなければならないんだから(決定なのか!?)今はちゃんと休養して完治して欲しいです。
キムはもう!ルキーニが楽しみで楽しみで!あの客席と舞台の狭間の難しい役をどう演じてくれるだろう。
私の観劇初めは植田先生だった・・・ついでに初遭遇演出家も・・・orz。阪急宝塚駅のホームにいたんだよー。先生、電車通勤なんだ。どこで降りたかはしりません。
で「月組」。腰が重くて。しかし緑野こあら師匠の日記を読んでいると、とっても面白いお話に思えてきた。ヒロインは男3人転がしてるらしいしっ。行かねば損するかもしれない!となんとか行ったのが楽近くの平日だったのだけど、もぉ2階、まっかっか。2階にいた人、数えられたわ。2階最後列の当日Bから遮るもの無し、で舞台が見えた。これで2,000円なら美味しい。3時間半の大劇場公演が2,000円!と思うとお値段以上に充分楽しめた。5,500円とか7,500円なら腹が立っていただろうけど。
特に芝居は、そう。大劇場にかける内容じゃない。ぶつぶつ。トップ娘役、タキちゃんだし。いや、上手いし舞台が引き締まるからいいんだよ。でも、なぁ。一応、かなみちゃんいるんだからさぁ。
それになーんで主人公が2人いるわけ?二人でかけあいして「説明セリフをしゃべる」ためにいるんだよね?詐欺師、一人でなんとかなる話だよ。こいつは詐欺師か?そうでないのか?とハラハラさせたり観客だけにわからせるように話を進めたりすればもっと面白いのに。宙組の「ステラマリス」に似てくる危険性があるかもしれないが。
掛け合いの相手は本当はヒロインがやるべき。主人公詐欺師の心情を、心を裏切るセリフなどでヒロイン相手にしゃべることなどで、もう少しヒロイン(この場合は花売り娘)の存在意義がはっきりしただろうに。そうか、ゆうひちゃんがヒロインだったんだな!?この話はトリプルヒロインだったんだ!!
きりやんは「長い春」とかいうお芝居の時と似たような感じの役だけど、あの時より上手くなってる。キャラクターがはっきりしている分、やりやすかったかな?周りの色々な人とかかわりがある位置づけだし。新公はこの役をマギーがやったそうだが、お衣装は入ったのだろうか。
あさこちゃんはうーん。ひたすらゆうひちゃんと早口でしゃべるばっかりで、ねぇ。コメディってあさこちゃんの魅力を引き出すんだろうか?なんだか声が甲高くなってしまって、存在そのものが軽くなってしまうように思った。エリザ以来、あさこちゃん、男役の肝が据わった部分がボケてしまったみたいな気がする。ちゃんとトップ、真ん中のお芝居はしてるし、役目も果たしているんだけど。なんかもうひとつ、がつんと来るものが欲しいなぁ。欲張りなんですけどね。
誰もが知ってるエッフェル塔がモチーフのお話。団体のお客さんが宝塚を楽しみに見る分にはいいのかもしれない。でももうちょっと、コメディの中に胸を熱くせつなくさせる場面だって作れたはずなのにな、もったいないな、と思った。
ショーはなかなか楽しかったです。あさこちゃんはショーの方がいい感じ。芝居では背景の一人だったそのかちゃんも大活躍!芝居前のミニショーでいい位置で踊っているのが最初誰だかわからなかったのですが、花組から来たそのかちゃん。
そう、組替えでケロファンの心を動揺させたそのかちゃん。ゆうひちゃんの近くで踊るのはやめてくれー。あ、でも目が大きくて口も大きいので、表情豊かに踊っている時はそう動揺しなくて済みました。しかし、久しぶりにみるマギーの顔がすっきり。ぷっくりしていたほっぺたがそぎ落とされ、大人のオトコになってました。そしたらやっぱり似ている。あの人に。うえーん。そのかちゃんもマギーも腕が長いから似てる。でもまぁ、ダンス力は全然違うから(笑)、まだいいんだけど。
ショーではちゃんとかなみちゃんがオンリーワントップ娘役で満足満足。今回はてっぺんから見ていて、かなみちゃんの凝った髪飾りに感心することしきり。あれ、自分で考えるんだよね?特に花嫁連続殺人(もうちょと表現考えましょう)のところの髪飾りが素敵だった。どのトップ娘役さんも頑張ると思うし上手なんだけど、かなみちゃんは自分とあったアクセサリーをちゃんと選んでつけているのがすごいなぁ、と。しかもトップ娘役を際立たせる道具としての美しさ、存在感が考えられている。自分がわかってんだなぁ。
そしてゆうひちゃんの可愛さに酔いそうでした。お芝居の役をかわいいとはあんまり思えなかったんだけど(兄さん!と慕う役柄はやはりケロちゃん相手の時の方が自然ちゅーかそのまんまちゅーか)、ショーで踊ってる時とか、ときめいておりました。
かわいいーわー、もー!初めてケロちゃんになってゆうひちゃんといちゃつきたい・・・語弊があるな、漫才したり楽屋出でおんぶしたりおしゃべりしたりしたいー!と思いましたさ。近くで顔、見たい・・・。舞台化粧のゆうひちゃんではなくて、素顔のゆうひちゃんがいい。
ケロちゃんの場合は男役姿でお願いします。でもゆうひちゃんになってケロちゃんを近くから見たい、とは思わないんですな、これが。だって格好よすぎてカチカチになりそう。
最近はケロちゃんのことを2年前のように熱く思うことはなくなっていたのだけど、そのかちゃんやマギーを見ているうちに、ふわーっとそういう思いがよみがえってきました。
★
書き留めておかないと忘れるので。パソコンのメンテのことなど。
まず、会社で使っているWinXP。IEの7を入れてみようかと思い立った。RSSが読めるらしいので、RSSリーダーと兼用できるなら便利かもしれない、と。
ところがIE7はXPのService Pack 2(以下SP2)を入れてないとダメらしい。SP2がリリースされた時、会社でうまくインストールできない人や必要なサイトにアクセスできなくなったりしたケースが続出し、SP2は必要以外はインストールしないようにというお達しが出た。
私も特に必要性を感じなかったので、SP1を更新し、使っていた。が、新しいパソコンは最初からSP2だし、それで特に問題もなさそうだしセキュリティのことも考えてそろそろ入れておくか、とインストールを決意した。年末に必要なファイルのバックアップはとっていたので、今ならシステムが飛んでも、ダメージ少ないかも、と思ったし。
ダウンロードではなくて更新からインストール。昔、4〜50分かかったという証言があったので、他の仕事をしながら画面をチェック(インストール関連のときは画面から離れられないので)。時間はかかるが順調にインストールが進み、55分位で「インストールを終了しています」「クリーンアップをしています」との表示に変わった。それからが全くバーが進まなくなった。大体全工程の3/4のところで止まっている。じっとは画面を見ていられないので、付箋を画面に貼り付けて資料等を読んで待っていたのだけど、スタートから2時間たっても終わらない。パソコン自体が4年ほど前のだし、クリーンアップに時間がかかっているのかなぁと思いつつ、イラチな私は他のパソコンで「SP2 インストール 所用時間」などと検索しつつじりじりして待っていた。
2時間15分ほどたったところでエラー表示。「インストールに失敗しました」ときた。今までの2時間はなんだったの!?
それに何よりシステムが飛んでしまったのではないかと震え上がった。以前、SP2をインストールしていた会社の人が、あまりの長さにじれたのか、途中でキャンセルをしてしまって大ごとになっていた。SP2はOSを最初から組みなおすので、キャンセルはもってのほか。その人も、一からOSをインストールしなおす羽目になり、全データを消失してしまっていた。
しかし、ちゃんと普通にパソコンは稼動していてほっとする。ネットもできる。SP2はアンインストールもできるし、復元もできるようなので、インストールに失敗したから自動的に復元したのかと思っていた。
「エラー コード: 0xD0000005 」つーことなので、それで検索してみると同じような症例がいくつもw。クリーンアップの途中で止まったのだけど、マイコンピュータのプロパティではSP2になっている、マイクロソフトに問い合わせるとそれでインストールはできていると返事があったとかある。そのまま使い続けて問題はないらしい。
私のマイコンピュータのプロパティはSP1のまま。更新履歴も「失敗」とある。うーんと思いつつ再起動。すると「しばらくお待ちください」などと出て、起動にやたら時間がかかる。だ、大丈夫か!?とどきどきするが、無事起動。プロパティを見るとSP2になっていた。更新履歴は失敗のままなんだけど。続けてさらにUpdateすると17個も更新が追加された。
続けてIE7‐SP2用をダウンロード、インストールするとこれもできたので、SP2になっているのだろう。
ちなみにIE7はインストールに15分ほどかかった。インターフェイスが前とちょっと違うので、ブックマークの操作とかまだ迷う。カスタマイズが必要。RSSは未着手。
今のところOSもIEも正常に動いている、ようだ。
★
ついでに自宅のMacについても。
以前からiBookの画面表示の調子が悪く、角度を上手に調整しないと画面が写らなくなっていた。いかにも「ちょうつがいのところの接触が悪いんです」ってな感じ。
一度行ってみたかった心斎橋の「Apple Store」、Genius Barをネットで予約して持ち込む。対面で症状を見ながら診断、見積してもらえるので納得。接触が悪いだけなので、ストア裏の工房の修理で可能。2万円程度で直るだろう、期間は1週間預かりとなる。
修理完了を電話で確認し、再訪問。修理の終わったiBookをカウンターで起動すると・・・・画面が真っ暗、表示されない。起動音は鳴るので起動はしているようだ。他のモニターにつなごうとしてくださったのだが、ケーブルが合わず不可。ロジックボードの異常のようだった。この機種は「iBookロジックボードリペアエクステンションプログラム」の対象機種だったのだけど、不都合がなかったのと面倒だったので放っておいたのだが、それが原因かも?これでは修理にならない、引取りに来てくださったのに申し訳ないということで、プログラムの交換期間は終了していたのだけど修理代も送料もApple持ちでということになった。さらに1週間ほど待って無事返送。ちゃんと映るようになっていた。初期化もせずに済んでいた。
★
メーラーについて。
IEも使うけど、メインのブラウザはネットスケープ。もういい加減にしなければなぁ、とファイアフォックスも使ってみたりしている。メールもネットスケープ。ずーっと。パソコンを買い換える時もデータを移して使い続けていた。
会社のパソコンの受信箱にたまったメールは実に1万件。それがいかんかったらしい。12月の下旬、急ぎのメールを待っていたのに全然来ない。おかしいなぁ、迷惑メールすらこないや・・・とさすがに2時間何も受信しないので不審に思い手動受信してみるとエラーが!書き込めないとかなんとかそんな表示。慌てて携帯からメールサーバーを見てみると、もう急ぎメールは来ていた。
同僚のメールアドレスに自分のメールを転送させてもらい、仕事はなんとかこなしつつ、復旧を試みるがダメ。根本的に手を入れている時間はなかったので、とにかく何か他のメールソフトに乗り換えることにする。
でもOutLookはイヤなので、ThunderBirdに。同じMozillaだし。ダウンロードしてインストール。すると今まで使っていたメールソフトのデータをインポートできるというではないか。大喜びで全部インポート。見た目も今までとほとんど変わらず、迷惑メールフィルタもついて、ラッキー。乗りかえ無事、完了。
ちょっと検索してみると、メーラーの不具合は、受信箱にメールをためすぎたことにあったらしい。受信のたびに受信箱のデータを書き換えているわけだから、そりゃ不具合もおこるわ。だって1分間隔でメールチェックしてるんだもん。1日9時間稼動しても540回。
心をいれかえ、受信箱を整理し、大雑把だけどフォルダに分類した。受信箱は未処理のメールだけを残すように変えた。ついでに年末だしバックアップ取るか、と思ったらメール本体のフォルダがギガ単位まで膨れ上がってて、とてもCD‐Rに書き込めなかった。私のパソコン、DVDは使えないし。添付ファイルをつけたままにしているからなぁ。不要な添付ファイルつきメールを削除してみたりしたが、目立って減ったりしない。バックアップ用のHDD買った方が早い、と諦めた。
それからしばらくして、自宅のメーラー(こちらもネットスケープ)も全く同じ不具合が。さっさとこちらもThunderBirdに乗りかえ。自宅の方は2000件くらいしかためてなかったんだけど。
ちなみに最適化は全くしてなかった。これからはどちらもちゃんと時々最適化してやらないといけないな、と反省。
年末年始におすすめの「ヘイズコード」
2006年12月22日 宝塚「ヘイズ・コード」観てきました。ネットなどでとうこちゃんの声が出ていない!と散々書かれていたので、一体どんなことになっているの?と思いながら幕が開くのを待ちましたが、結構大丈夫でした。ヒドイヒドイと聞いて席についたせいかもしれないし、私が元々あまり歌を重視しないタイプなので、特に気にならなかったせいかもしれません。
もちろん、長い場面になると最後のほうでは声がかすれてきて辛そうだったり、歌はカットや影コーラスになっていたりしたのだけど、芝居としてみる分には問題ないと思うのです。プロはどんな状態でもお金の取れるレベルまで持っていくのが仕事、というけれど、とうこちゃんはまさにプロのお仕事してました。
タップもよかったし、お芝居もよかった。歌以外のスキルで、舞台の質を上げていたように思います。
実は私はこれが2回目の観劇。初日も観ています。
演目が発表になってから、いやとうこちゃんトップ就任が決まってから、緑野こあら師匠と「初日は絶対行こう!」と誓い合っておりました。ところがチケットが手に入らない。ハズレ、ハズレ、瞬殺の繰り返し。数年ぶりにぴあ店頭並びまでしたのにダメ。手を尽くしてもダメでどうしよう、もう諦めるべきかと当日お昼頃まで思ってました。でもなぜかその日に限って仕事がスムーズに運んだのです。「これはやはり劇場に駆けつけなさい!ということだ!」と、思い、ドラマシティに向かいました。
決死の覚悟でサバキ待ち、なんてもしかして「花吹雪恋吹雪」以来かも(いや、その後に1作やったが、それが傭兵ピエールだったなんで恥ずかしくて言えない)。あの時もとうこちゃんだったなぁ。普段は私は必ず事前にチケット手配していくのです。DCの階段下はサバキ待ちの人がいっぱい。これは無理かも・・・と少し離れたところに立っていたところ!「チケットお探しですか?」と声をかけていただき、チケット、譲っていただけたのです!本当に嬉しかった!ありがとうございました!
師匠やハイディさん(たまたまお隣のお席!)、ユウさんと合流しわくわくと開演を待ちました。
しょっぱなから次回作予告パロディで沸く客席。何かっちゃー笑う客席。張り詰めた客席。これってコメディだったの?いやみな、とうこちゃんが出てくる姿を待っているんだ。
くるりと装置が回転して座ったままのとうこちゃんが出てくると満場の拍手。そうだよね、皆、待っていたんだよね。ここで拍手をするために来ているんだよね。
私はとうこちゃんのトップ初仕事イベントを見ていないので、これが初めてのトップ姿だったのだけど、もう全くなじんでいて、不安もなかった。時々セリフを噛んでいたのはご愛嬌。幻想シーンで少年姿。相変わらず少年ぴったり(笑)。いったいいくつなんだろう。
芝居上手のあすかちゃんとの掛け合いもぴったり。あすかちゃんまた女優役なんだ。でも今までとのどの女優役とも違う。いったいいくつ引き出し持ってるんだろう?可愛い可愛い!セリフとかしぐさの間がいいというか、「こんな女の子いるよね」と思えるリアルさ。でもそれが決して下品やイヤミじゃない。なんて上手いんだろう。ああ、とうこちゃんと組んでくれてありがとう!スタイルもよくて手足が長いからお衣装も似合うし、日本人なのに金髪が似合う。
しぃちゃんは、いつぞやの誰かを彷彿とさせる映画監督。でかーい。全体的にコメディなのに、しぃちゃんにだけシリアスな格好いい場面があったり。
すずみんはすずみんまんまの役で大笑い。すずみんのツボは、最後の挨拶の時、皆、顔の横で手を振っているのに、ひとり頭の上まで上げた手。
しゅんくんにもきちんと別色の役がついていた。もうちょっと年取れば、顔(ほっぺた)すっきりするのかなぁ。
みなみちゃん可愛い!コメディ上手だよねぇ。衣装はドレスもスーツもぴったり。
コトコトも上手。ご本人はこういうイメージではないかもしれないけど、やらせると上手いなぁと思う。
初日はとにかく出てくる生徒さん、キャラクターを追うので精一杯だし、タップに飲まれていたり、観る方もいっぱいいっぱいだった。年末、寒い季節に観るのにいい、心があったかっくなるいいお話だった。いいお披露目になった。よかったよかった・・・と師匠やユウさんとお茶して帰りました。
手持ちチケットさばこうかな、と思っていたのだけど、やっぱりもう一回みたい!と思ったらとうこちゃんの不調をユウさんから教えてもらって愕然。初日は普通だったのに、一体何があったの?
というわけで、19日にもう一度観た感想が冒頭です。あの後、とうこちゃんがどうなっているのかは私は知らないのですが(友人たちは週末観劇予定が多い)、きっととうこちゃんなら何とかするのでしょう。そしてきっと青年館では復活しているでしょう。初日を観たとはいえ、やなりフルパワーのとうこちゃんを観たい、青年館はいいなぁ、と指をくわえています。
そうそう、師匠がおっしゃってた「監督がジョニーの腕の中で気を失う」シーンは、初日はありました。師匠の妄想ではありません。大丈夫です!私も見ました。はい。
もちろん、長い場面になると最後のほうでは声がかすれてきて辛そうだったり、歌はカットや影コーラスになっていたりしたのだけど、芝居としてみる分には問題ないと思うのです。プロはどんな状態でもお金の取れるレベルまで持っていくのが仕事、というけれど、とうこちゃんはまさにプロのお仕事してました。
タップもよかったし、お芝居もよかった。歌以外のスキルで、舞台の質を上げていたように思います。
実は私はこれが2回目の観劇。初日も観ています。
演目が発表になってから、いやとうこちゃんトップ就任が決まってから、緑野こあら師匠と「初日は絶対行こう!」と誓い合っておりました。ところがチケットが手に入らない。ハズレ、ハズレ、瞬殺の繰り返し。数年ぶりにぴあ店頭並びまでしたのにダメ。手を尽くしてもダメでどうしよう、もう諦めるべきかと当日お昼頃まで思ってました。でもなぜかその日に限って仕事がスムーズに運んだのです。「これはやはり劇場に駆けつけなさい!ということだ!」と、思い、ドラマシティに向かいました。
決死の覚悟でサバキ待ち、なんてもしかして「花吹雪恋吹雪」以来かも(いや、その後に1作やったが、それが傭兵ピエールだったなんで恥ずかしくて言えない)。あの時もとうこちゃんだったなぁ。普段は私は必ず事前にチケット手配していくのです。DCの階段下はサバキ待ちの人がいっぱい。これは無理かも・・・と少し離れたところに立っていたところ!「チケットお探しですか?」と声をかけていただき、チケット、譲っていただけたのです!本当に嬉しかった!ありがとうございました!
師匠やハイディさん(たまたまお隣のお席!)、ユウさんと合流しわくわくと開演を待ちました。
しょっぱなから次回作予告パロディで沸く客席。何かっちゃー笑う客席。張り詰めた客席。これってコメディだったの?いやみな、とうこちゃんが出てくる姿を待っているんだ。
くるりと装置が回転して座ったままのとうこちゃんが出てくると満場の拍手。そうだよね、皆、待っていたんだよね。ここで拍手をするために来ているんだよね。
私はとうこちゃんのトップ初仕事イベントを見ていないので、これが初めてのトップ姿だったのだけど、もう全くなじんでいて、不安もなかった。時々セリフを噛んでいたのはご愛嬌。幻想シーンで少年姿。相変わらず少年ぴったり(笑)。いったいいくつなんだろう。
芝居上手のあすかちゃんとの掛け合いもぴったり。あすかちゃんまた女優役なんだ。でも今までとのどの女優役とも違う。いったいいくつ引き出し持ってるんだろう?可愛い可愛い!セリフとかしぐさの間がいいというか、「こんな女の子いるよね」と思えるリアルさ。でもそれが決して下品やイヤミじゃない。なんて上手いんだろう。ああ、とうこちゃんと組んでくれてありがとう!スタイルもよくて手足が長いからお衣装も似合うし、日本人なのに金髪が似合う。
しぃちゃんは、いつぞやの誰かを彷彿とさせる映画監督。でかーい。全体的にコメディなのに、しぃちゃんにだけシリアスな格好いい場面があったり。
すずみんはすずみんまんまの役で大笑い。すずみんのツボは、最後の挨拶の時、皆、顔の横で手を振っているのに、ひとり頭の上まで上げた手。
しゅんくんにもきちんと別色の役がついていた。もうちょっと年取れば、顔(ほっぺた)すっきりするのかなぁ。
みなみちゃん可愛い!コメディ上手だよねぇ。衣装はドレスもスーツもぴったり。
コトコトも上手。ご本人はこういうイメージではないかもしれないけど、やらせると上手いなぁと思う。
初日はとにかく出てくる生徒さん、キャラクターを追うので精一杯だし、タップに飲まれていたり、観る方もいっぱいいっぱいだった。年末、寒い季節に観るのにいい、心があったかっくなるいいお話だった。いいお披露目になった。よかったよかった・・・と師匠やユウさんとお茶して帰りました。
手持ちチケットさばこうかな、と思っていたのだけど、やっぱりもう一回みたい!と思ったらとうこちゃんの不調をユウさんから教えてもらって愕然。初日は普通だったのに、一体何があったの?
というわけで、19日にもう一度観た感想が冒頭です。あの後、とうこちゃんがどうなっているのかは私は知らないのですが(友人たちは週末観劇予定が多い)、きっととうこちゃんなら何とかするのでしょう。そしてきっと青年館では復活しているでしょう。初日を観たとはいえ、やなりフルパワーのとうこちゃんを観たい、青年館はいいなぁ、と指をくわえています。
そうそう、師匠がおっしゃってた「監督がジョニーの腕の中で気を失う」シーンは、初日はありました。師匠の妄想ではありません。大丈夫です!私も見ました。はい。
うめちゃんのこと。それと最近観た公演リスト
2006年12月14日 宝塚うめちゃんが宙組トップ娘役になる。
そのことを知ったのは、某サトリちゃんのつぶやきから。「え?なんのこと?」と思い慌てて公式を見に行く。
そうか、そうなんだ。緑野こあら師匠も書いておられるけど、あの頃の星組を愛していた人間としては、淋しさを感じずにはいられない。
また、私はれおん&うめの並びも好きだった。同じ種類の者という感じがして、星組トップで並び立つのもいいなぁと思っていた。
でも、と思う。
「フェット・アンペリアル」でうめちゃんが見せてくれた完成形に近い娘役の姿。このままにしておいてはいけない、急がなくては、と思わせてくれた成熟度。同じように危惧していたあすかちゃんはこれ以上はない、という場所にすとんとはまってくれた。
だからうめちゃんも、どこかにはまる場所があってしかるべきなんだ。れおんが成長しきるのをもう待っていられない。
うめちゃんのすごさを思い知ったのは「タカラヅカ絢爛」月組バージョンを観たときだ。同じ狂言回しの妖精役を、月組ではさららんがやっていた。うめちゃんと同じ役、ひとりであの広い舞台を自分の気で満たす必要のある役。さららんは路線だ。そういう育ち方をしてきてるし、男役だ。男役あっての宝塚。なのに、うめちゃんはさららん同等かそれ以上のパワーを放っていたことに、月組公演を観ながら気がついた。
並みの娘役ではない、うめちゃんは。華がある。それ以上にパワーがある。ありすぎる。
そんな彼女を受け止められる人はいるんだろうか。しぃちゃんはそのおおらかさで受け止めてくれたけど、トップは相手役を受け止める以外の仕事も山ほどある。駄作を力技で普通作に持ち込んだり、自分ひとりで大劇場全体の空気を一身に集めたり。観客全員を“私のことをみていてくれる”と勘違いさせる必要もある。相手役にパワーがありすぎると、それに気をとられ振り回される危険性も有り得る。実はうめちゃんは怖い娘役かもしれない。
相手役はタニちゃんだった。タニちゃんなら、大丈夫かもしれない。タニちゃんの華は並ではない。「不滅の恋人たち」では暗いバウの照明の中、“ビカビカ”輝いていた。ピカピカなんて生易しい光ではない。目もくらむ強烈な華だ。
タニ&うめ。合うかもしれない。合わないかもしれない。見てみないとわかならない。でも非常に楽しみだ。とうこ&あすかが“絶対に合う”と思って予定調和を楽しみにするのと違ったたのしみ。どんな化学反応が起きるか、どきどきするような期待感。
お披露目作がサイトーってのもさらにつり橋を渡るようなどきどき感(笑)があるが、ルパンが楽しみになってきた。
そして、二人が本領を発揮するのは、華ある人が一番似合うあの空間・宝塚大劇場だろう。その日を期待感を持って待ちたいと思う。
★
◎ほとんど自分のための、観たリスト。
■TCA
・オヅキが格好よかった。星組がオラオラだった。かしちゃんが客席にアピールしていて驚いた。あすがちゃん、星トップ就任が発表済みで、心の底から晴れ晴れした顔をしていてほっとした。イシちゃんの「シナーマン」を初めて聞いた。歌詞が初めてわかった。まみさんのシナーマンは何回か聞いていたけど、わかってなかったのよ。
■雪大劇「堕天使の涙/タランテラ」
(初日・中日辺り・楽)
・雪組公演中とっても仕事が忙しく&息子が発熱し、しっちゃかめっちゃか。それでも意地で観にいった。中日辺りで観たとき、1階前方センターで観たが、素晴らしかった。なんて美しい世界なんだろう、と。楽はとにかく忙しい中仕事を抜けて行ったので、全然作品に浸れず、楽の雰囲気にも浸れず、もったいないことをした。後で見返したときに「こうだったなぁ」と思い出せる、はず。サヨナラショーはさすがオギー。
■雪新公
・オヅキのJPがよかった〜!!人としての感情のひだがしっかり見えて、ひとり新公レベルではなかった。オヅキがルシファーではいけなかったのー!?(まだ言ってる)
■花DC「MIND TRAVELLER」
(楽)
・楽が初見。小池既視感がすごくて。「世界征服」「主役の味方になるヤング(死語)チーム」「祭りの最中に救出」「記憶喪失」なんなんだ。いろんな意味で面白い作品ではあった。どりーず内での盛り上がりはとっても楽しかった。
そうそう、若いたかちゃんみたいな子がいた!まぁくんらしい。一気にたかちゃんの姿よみがえってくる。わーん。たかちゃんに会いたい。女の子では由舞ちゃんがすっかり気に入りました。かわいーの。
■宙新公
・番手がさっぱりわからない公演だった。本公演観る前に見たからなぁ。桂小五郎の役が2番手かと思っていた。西郷どんが1.5番手で。ありすちゃんの芸者が可愛かった♪
■宙大劇「竜馬伝/クラシック」
(楽)
・楽が初見。えーと。みどころは、えーと。かしちゃん、1本しかないんだったら、石田作品でなくてもなぁ。もちろん、キラキラとってもキレイなトップさんぶりで安心してみていられた。竜馬にしては美しすぎるほど。なんか体臭もなさそーな竜馬なので、るいちゃんの「ニオイます!」のセリフがねぇ。石田、せめてかしちゃん用に修正してあげようよ。
宙組に入ると、らんとむ、ほっくんの芸達者ぶりが際立つ。んでもって小さいこともw。これで次はうめちゃんが来る。一体どこの組なんだここは。
サヨナラショーはきちんとしたショーになっていた。星、雪もそうだったし。いいよなぁ。まみさん頃は宴会の出し物つーか、コアファンへのサービスショーだったよ。
■「武士の一分」
・檀ちゃん目当てに数年ぶりで映画を観にいった。キムタクはキムタクで、さ。ごくオーソドックスな話だったので、キムタクでなければ成り立たなかっただろうけど。檀ちゃんはキレイで美しくて所作も素敵で、何より色っぽい!今回は地味な衣装ばかりだったけど、檀ちゃんはこんなもんじゃない。どんな衣装にも負けない美しい人なんだから!と誇らしい気持ち。
そのことを知ったのは、某サトリちゃんのつぶやきから。「え?なんのこと?」と思い慌てて公式を見に行く。
そうか、そうなんだ。緑野こあら師匠も書いておられるけど、あの頃の星組を愛していた人間としては、淋しさを感じずにはいられない。
また、私はれおん&うめの並びも好きだった。同じ種類の者という感じがして、星組トップで並び立つのもいいなぁと思っていた。
でも、と思う。
「フェット・アンペリアル」でうめちゃんが見せてくれた完成形に近い娘役の姿。このままにしておいてはいけない、急がなくては、と思わせてくれた成熟度。同じように危惧していたあすかちゃんはこれ以上はない、という場所にすとんとはまってくれた。
だからうめちゃんも、どこかにはまる場所があってしかるべきなんだ。れおんが成長しきるのをもう待っていられない。
うめちゃんのすごさを思い知ったのは「タカラヅカ絢爛」月組バージョンを観たときだ。同じ狂言回しの妖精役を、月組ではさららんがやっていた。うめちゃんと同じ役、ひとりであの広い舞台を自分の気で満たす必要のある役。さららんは路線だ。そういう育ち方をしてきてるし、男役だ。男役あっての宝塚。なのに、うめちゃんはさららん同等かそれ以上のパワーを放っていたことに、月組公演を観ながら気がついた。
並みの娘役ではない、うめちゃんは。華がある。それ以上にパワーがある。ありすぎる。
そんな彼女を受け止められる人はいるんだろうか。しぃちゃんはそのおおらかさで受け止めてくれたけど、トップは相手役を受け止める以外の仕事も山ほどある。駄作を力技で普通作に持ち込んだり、自分ひとりで大劇場全体の空気を一身に集めたり。観客全員を“私のことをみていてくれる”と勘違いさせる必要もある。相手役にパワーがありすぎると、それに気をとられ振り回される危険性も有り得る。実はうめちゃんは怖い娘役かもしれない。
相手役はタニちゃんだった。タニちゃんなら、大丈夫かもしれない。タニちゃんの華は並ではない。「不滅の恋人たち」では暗いバウの照明の中、“ビカビカ”輝いていた。ピカピカなんて生易しい光ではない。目もくらむ強烈な華だ。
タニ&うめ。合うかもしれない。合わないかもしれない。見てみないとわかならない。でも非常に楽しみだ。とうこ&あすかが“絶対に合う”と思って予定調和を楽しみにするのと違ったたのしみ。どんな化学反応が起きるか、どきどきするような期待感。
お披露目作がサイトーってのもさらにつり橋を渡るようなどきどき感(笑)があるが、ルパンが楽しみになってきた。
そして、二人が本領を発揮するのは、華ある人が一番似合うあの空間・宝塚大劇場だろう。その日を期待感を持って待ちたいと思う。
★
◎ほとんど自分のための、観たリスト。
■TCA
・オヅキが格好よかった。星組がオラオラだった。かしちゃんが客席にアピールしていて驚いた。あすがちゃん、星トップ就任が発表済みで、心の底から晴れ晴れした顔をしていてほっとした。イシちゃんの「シナーマン」を初めて聞いた。歌詞が初めてわかった。まみさんのシナーマンは何回か聞いていたけど、わかってなかったのよ。
■雪大劇「堕天使の涙/タランテラ」
(初日・中日辺り・楽)
・雪組公演中とっても仕事が忙しく&息子が発熱し、しっちゃかめっちゃか。それでも意地で観にいった。中日辺りで観たとき、1階前方センターで観たが、素晴らしかった。なんて美しい世界なんだろう、と。楽はとにかく忙しい中仕事を抜けて行ったので、全然作品に浸れず、楽の雰囲気にも浸れず、もったいないことをした。後で見返したときに「こうだったなぁ」と思い出せる、はず。サヨナラショーはさすがオギー。
■雪新公
・オヅキのJPがよかった〜!!人としての感情のひだがしっかり見えて、ひとり新公レベルではなかった。オヅキがルシファーではいけなかったのー!?(まだ言ってる)
■花DC「MIND TRAVELLER」
(楽)
・楽が初見。小池既視感がすごくて。「世界征服」「主役の味方になるヤング(死語)チーム」「祭りの最中に救出」「記憶喪失」なんなんだ。いろんな意味で面白い作品ではあった。どりーず内での盛り上がりはとっても楽しかった。
そうそう、若いたかちゃんみたいな子がいた!まぁくんらしい。一気にたかちゃんの姿よみがえってくる。わーん。たかちゃんに会いたい。女の子では由舞ちゃんがすっかり気に入りました。かわいーの。
■宙新公
・番手がさっぱりわからない公演だった。本公演観る前に見たからなぁ。桂小五郎の役が2番手かと思っていた。西郷どんが1.5番手で。ありすちゃんの芸者が可愛かった♪
■宙大劇「竜馬伝/クラシック」
(楽)
・楽が初見。えーと。みどころは、えーと。かしちゃん、1本しかないんだったら、石田作品でなくてもなぁ。もちろん、キラキラとってもキレイなトップさんぶりで安心してみていられた。竜馬にしては美しすぎるほど。なんか体臭もなさそーな竜馬なので、るいちゃんの「ニオイます!」のセリフがねぇ。石田、せめてかしちゃん用に修正してあげようよ。
宙組に入ると、らんとむ、ほっくんの芸達者ぶりが際立つ。んでもって小さいこともw。これで次はうめちゃんが来る。一体どこの組なんだここは。
サヨナラショーはきちんとしたショーになっていた。星、雪もそうだったし。いいよなぁ。まみさん頃は宴会の出し物つーか、コアファンへのサービスショーだったよ。
■「武士の一分」
・檀ちゃん目当てに数年ぶりで映画を観にいった。キムタクはキムタクで、さ。ごくオーソドックスな話だったので、キムタクでなければ成り立たなかっただろうけど。檀ちゃんはキレイで美しくて所作も素敵で、何より色っぽい!今回は地味な衣装ばかりだったけど、檀ちゃんはこんなもんじゃない。どんな衣装にも負けない美しい人なんだから!と誇らしい気持ち。
ケロファン的星組サヨナラショー感想
2006年9月18日 宝塚チケットは退団者ファンに渡るべき、と思いつつ、ケロちゃんの匂いを残したサヨナラショーはこれが最後かもしれない、と思い、星組の前楽、楽へ行ってきました。
まずは前楽。
とてもよいサヨナラショーで、盛りだくさん、見どころ一杯でした。というか、こんなサヨナラショーは初めて。1時間近くあって、きちんとしたショーになっていて。3500円で(相変わらずB席が定位置)ここまで見せていただくのは申し訳ないような(^^;)
「アリベデルチ」やってくれたんですよ、ドルチェヴィータからは。最初はわたとなで踊ってて(歌はしのぶさん)、しばらくして、ケロちゃんたちと同じように退団者2組が出てきて、歌もエンディさんに変わり、3組のデュエットダンス。振りも同じだったと思います。くすんくすん、ありがとうございます。
あ、ももちゃんはアリベデルチに出てません。
ももちゃん出てくれれば(ケロちゃんポジションに入ってくれれば)と思ってたのですが、ももちゃんは次のシーンで丸々一曲(1914のわたさんの曲)、ソロで歌うんですよ。一人だけで舞台に立ちます。だからそっちの方がすごいことのはずなので、よかったかな、と思います。
筋金入り涙腺カチカチの私ですが、さすがにアリベデルチでうるっと来てしまいました。
ソーラン以外は全てわたさん星組時代の大劇作品ばかり。「王家」は3曲もありました。
わたさんラダメスの衣装着て出て来たんですが、とうこちゃんまでアイーダになって、「月の満ちる頃」を。あの次の場面には、ウバルドが出ていたんだな、そのまま出て来そうで。
前楽なのに、カーテンコールが3回くらいありました。
そして楽。
ケロちゃんを暖かく卒業させてくれたわたるくんも卒業していきました。私は東宝は行く予定がないので、これでお別れです。心の中で「ありがとう」を繰り返してました。
基本的には前楽と変わらないのですが、退団者からのお手紙がありました。その中でみらんくんが、思い出の役のひとつとして「王家の新公ウバルド」を挙げてくれました。
階段降りの後のえんでぃさんのご挨拶で、途中、とうこちゃんに感謝のひとことを言って、とうこちゃんは泣いてしまってました。以前に階段を降りた人で、とうこちゃんをボロボロに泣かせてしまった人のことを思い出しました。
とうとうとうこちゃんは同期がいなくなってしまったけど、それでもとうこちゃんは前進するのでしょう。
とにかくわたるさんの大きさが身にしみた楽でした。常に星組と星組生のことを考えてくれているのがよくわかりました。ケロちゃんは本当に幸せなトップさん、組で卒業させてもらったのだなぁ、と思いました。
カーテンコールは何回あったか。10回近かったかも。そのうち「ワタル!ワタル!」コールもあったりして、熱く盛り上がりました。
時間の都合で出のパレードは見られませんでした。
本公演では、今さらがならにポラリスのシーンに圧倒されました。楽で最後のわたるさんの表情がとってもよくて感動してました。
まずは前楽。
とてもよいサヨナラショーで、盛りだくさん、見どころ一杯でした。というか、こんなサヨナラショーは初めて。1時間近くあって、きちんとしたショーになっていて。3500円で(相変わらずB席が定位置)ここまで見せていただくのは申し訳ないような(^^;)
「アリベデルチ」やってくれたんですよ、ドルチェヴィータからは。最初はわたとなで踊ってて(歌はしのぶさん)、しばらくして、ケロちゃんたちと同じように退団者2組が出てきて、歌もエンディさんに変わり、3組のデュエットダンス。振りも同じだったと思います。くすんくすん、ありがとうございます。
あ、ももちゃんはアリベデルチに出てません。
ももちゃん出てくれれば(ケロちゃんポジションに入ってくれれば)と思ってたのですが、ももちゃんは次のシーンで丸々一曲(1914のわたさんの曲)、ソロで歌うんですよ。一人だけで舞台に立ちます。だからそっちの方がすごいことのはずなので、よかったかな、と思います。
筋金入り涙腺カチカチの私ですが、さすがにアリベデルチでうるっと来てしまいました。
ソーラン以外は全てわたさん星組時代の大劇作品ばかり。「王家」は3曲もありました。
わたさんラダメスの衣装着て出て来たんですが、とうこちゃんまでアイーダになって、「月の満ちる頃」を。あの次の場面には、ウバルドが出ていたんだな、そのまま出て来そうで。
前楽なのに、カーテンコールが3回くらいありました。
そして楽。
ケロちゃんを暖かく卒業させてくれたわたるくんも卒業していきました。私は東宝は行く予定がないので、これでお別れです。心の中で「ありがとう」を繰り返してました。
基本的には前楽と変わらないのですが、退団者からのお手紙がありました。その中でみらんくんが、思い出の役のひとつとして「王家の新公ウバルド」を挙げてくれました。
階段降りの後のえんでぃさんのご挨拶で、途中、とうこちゃんに感謝のひとことを言って、とうこちゃんは泣いてしまってました。以前に階段を降りた人で、とうこちゃんをボロボロに泣かせてしまった人のことを思い出しました。
とうとうとうこちゃんは同期がいなくなってしまったけど、それでもとうこちゃんは前進するのでしょう。
とにかくわたるさんの大きさが身にしみた楽でした。常に星組と星組生のことを考えてくれているのがよくわかりました。ケロちゃんは本当に幸せなトップさん、組で卒業させてもらったのだなぁ、と思いました。
カーテンコールは何回あったか。10回近かったかも。そのうち「ワタル!ワタル!」コールもあったりして、熱く盛り上がりました。
時間の都合で出のパレードは見られませんでした。
本公演では、今さらがならにポラリスのシーンに圧倒されました。楽で最後のわたるさんの表情がとってもよくて感動してました。
3作品まとめ書き(情けない)
2006年9月13日 宝塚書けないので覚書つーかまとめ書き(泣)。ホントはこんなことしたくないんですが、「ぶつ森」やりすぎて書く時間がないってのは、われながらええんか、と思います。
☆
「ファントム」は新公観て意識にこつんとひっかかることがあったので、書き始めたのですが途中でうっちゃってます。でも書きたいので放置。宙ファントム、花ファントムも関わってきて、書きながら考えを整理しています。もうちょっと粘ってみます。
☆
「雪ベルばら・全ツ梅芸初日」
初日ということで、セットをくみ上げるかなづちの音が舞台に響き渡るわ、暗転タイミングが狂って煌々とライトが当たったまま始まりそうになった“今宵一夜”とか、もちろん面白すぎる話の展開とか、相変わらず笑いどころがたくさん!なオスカル編だったんですが。
何が面白いって壮アンドレほど面白いものはなかったです。笑えました。特に1幕目は出て来るたびに面白くって。でももうこれは壮くんの個性になってる。そしてそれは変じゃないんです。植田歌舞伎にはまっていて、2幕目なんてかなりよかったです。ナチュラルな芝居でなくてこういう大芝居が似合うんですね。だから「愛燃える」の新公の評判が高かったのかも。私が見たのは正塚バルセロナの新公だったのでピント来なかったんですが。ナチュラルなお芝居が得意という人のほうが今は多いように思いますので、大芝居系を体現できるその個性を生かしていってほしいです。
水くんはやる気に満ちていた分、男らしかったっす。初日ということで張り切ってたのかなぁ。歌も歌えてたし、上手かったと思います。一番よかったのはボレロ。やっと「男」になれてほっとした、という感じでのびのびしてました。水くんは男役でいいんじゃないでしょうかね。
オヅキアランはめちゃくちゃ格好よかった!男臭くて水くんに負けない線の太さもあって。全ツで追加された場面も、アラン中心だったので(←私にはそう見える)嬉しかった。薔薇タンもオヅキばっかり見てました。観られてよかった〜♪
☆
「アルバトロス」
チケット取りで死ぬかと思いました。こんな思いをしながらチケット取りをしたのは「血と砂」「巌流」以来だなぁ。なにせ席数がないのと日程が短いので、チケットの絶対数が少ない。お金を出せば観られるけど、回数観たかったので頑張るしかない。チケット取りは大劇公演はまぁなんとかなるし、東宝は回数行くことがないから1点集中でなんとかなるので。バウ公演は大変ということが身に染みました。
結局、譲っていただいたりして3回、観ました。
ダブルヘッダーで観た日もあったけど、それはちょっと辛かった。観るのにもエネルギー使う公演なので。
そして私はコムファンではなく、過去のコムちゃんの公演を全て観ているわけではないので、苦労して取ったチケットに見合うか?と不安だったけど、すごい満足でとてもよかったです。
オギーの舞台、私はなんていうか感覚で観ているというか、目に映るものをそのまま受け入れるというか、考えて観てはいないので、感想が書きにくいのです。フィーチャーリングというのはこういうことをいうのだなぁ、とかさすがパッサージュを取り入れる時はこうもってくるか、とか。ハマコさんに初めて格好いいと思ってしまった、とかキムとハマコが裏表っていいんかい(笑)とか、「闇がひろがる」1曲の間でドラマを作ってしまってる、とか。宝塚の舞台でここまでやっていいのか?とか舞台を思い出すだけで溢れてくる想いはあるけどまとめきれません。
観られてよかった。それはつくづく思います。もう買うことはないだろうと思っていた舞台のDVDもこれは買うつもりです。10月5日発売。心配していたカットは1部分だけ(MANBOのところ)だそうなので、ほっとしました。
☆
「愛するには短すぎる/ネオダンディズム」
いいんです、とっても。わたるくんの最後の役がこれでよかった。暖かい誠実な人柄がにじみ出てくる。となみちゃんの星最後の役がこれでよかった。みんないいんです。後味もいいし、盛り上がりもある。舞台の使いかたもヨシ、文句ない!
んですが、私は思い出しました。私は正塚先生が苦手だったということを。
「BOX MAN」や「スカウト」は平気だったのに、なぁ。なぜ苦手かはまだ自分でもよくわからないのです。わたるくんのラストステージですから、何度も観たいし、観られる作品だと思うのですが。
ショーはポラリスのところだけでも何度も観たいです。
いつもB席か1階A席で観ている私ですが、今回は奮発してSS席!あまりに前過ぎてどこを見ていいかよくわからなかったのが原因かもしれません。貧乏性です。
ここを読んでいるケロファンの方に質問したいのです。フレッドとバーバラって、最後の夜を「どう」過ごしたと思います?私は「おっかけっこで終わったわけでは決してない」派です(ぶっちゃけそーゆーことです!あれは「はイメージ」です)。私の周りの(といっても2人だけですが)ケロファンに聞いたところ、同じ意見でした。
ケロファンはこっち派が多いと思うんですがどうでしょう?プラトニック派のケロファンていらっしゃいます?今度私と直接お目にかかったとき、教えてやってください。
☆
「ファントム」は新公観て意識にこつんとひっかかることがあったので、書き始めたのですが途中でうっちゃってます。でも書きたいので放置。宙ファントム、花ファントムも関わってきて、書きながら考えを整理しています。もうちょっと粘ってみます。
☆
「雪ベルばら・全ツ梅芸初日」
初日ということで、セットをくみ上げるかなづちの音が舞台に響き渡るわ、暗転タイミングが狂って煌々とライトが当たったまま始まりそうになった“今宵一夜”とか、もちろん面白すぎる話の展開とか、相変わらず笑いどころがたくさん!なオスカル編だったんですが。
何が面白いって壮アンドレほど面白いものはなかったです。笑えました。特に1幕目は出て来るたびに面白くって。でももうこれは壮くんの個性になってる。そしてそれは変じゃないんです。植田歌舞伎にはまっていて、2幕目なんてかなりよかったです。ナチュラルな芝居でなくてこういう大芝居が似合うんですね。だから「愛燃える」の新公の評判が高かったのかも。私が見たのは正塚バルセロナの新公だったのでピント来なかったんですが。ナチュラルなお芝居が得意という人のほうが今は多いように思いますので、大芝居系を体現できるその個性を生かしていってほしいです。
水くんはやる気に満ちていた分、男らしかったっす。初日ということで張り切ってたのかなぁ。歌も歌えてたし、上手かったと思います。一番よかったのはボレロ。やっと「男」になれてほっとした、という感じでのびのびしてました。水くんは男役でいいんじゃないでしょうかね。
オヅキアランはめちゃくちゃ格好よかった!男臭くて水くんに負けない線の太さもあって。全ツで追加された場面も、アラン中心だったので(←私にはそう見える)嬉しかった。薔薇タンもオヅキばっかり見てました。観られてよかった〜♪
☆
「アルバトロス」
チケット取りで死ぬかと思いました。こんな思いをしながらチケット取りをしたのは「血と砂」「巌流」以来だなぁ。なにせ席数がないのと日程が短いので、チケットの絶対数が少ない。お金を出せば観られるけど、回数観たかったので頑張るしかない。チケット取りは大劇公演はまぁなんとかなるし、東宝は回数行くことがないから1点集中でなんとかなるので。バウ公演は大変ということが身に染みました。
結局、譲っていただいたりして3回、観ました。
ダブルヘッダーで観た日もあったけど、それはちょっと辛かった。観るのにもエネルギー使う公演なので。
そして私はコムファンではなく、過去のコムちゃんの公演を全て観ているわけではないので、苦労して取ったチケットに見合うか?と不安だったけど、すごい満足でとてもよかったです。
オギーの舞台、私はなんていうか感覚で観ているというか、目に映るものをそのまま受け入れるというか、考えて観てはいないので、感想が書きにくいのです。フィーチャーリングというのはこういうことをいうのだなぁ、とかさすがパッサージュを取り入れる時はこうもってくるか、とか。ハマコさんに初めて格好いいと思ってしまった、とかキムとハマコが裏表っていいんかい(笑)とか、「闇がひろがる」1曲の間でドラマを作ってしまってる、とか。宝塚の舞台でここまでやっていいのか?とか舞台を思い出すだけで溢れてくる想いはあるけどまとめきれません。
観られてよかった。それはつくづく思います。もう買うことはないだろうと思っていた舞台のDVDもこれは買うつもりです。10月5日発売。心配していたカットは1部分だけ(MANBOのところ)だそうなので、ほっとしました。
☆
「愛するには短すぎる/ネオダンディズム」
いいんです、とっても。わたるくんの最後の役がこれでよかった。暖かい誠実な人柄がにじみ出てくる。となみちゃんの星最後の役がこれでよかった。みんないいんです。後味もいいし、盛り上がりもある。舞台の使いかたもヨシ、文句ない!
んですが、私は思い出しました。私は正塚先生が苦手だったということを。
「BOX MAN」や「スカウト」は平気だったのに、なぁ。なぜ苦手かはまだ自分でもよくわからないのです。わたるくんのラストステージですから、何度も観たいし、観られる作品だと思うのですが。
ショーはポラリスのところだけでも何度も観たいです。
いつもB席か1階A席で観ている私ですが、今回は奮発してSS席!あまりに前過ぎてどこを見ていいかよくわからなかったのが原因かもしれません。貧乏性です。
ここを読んでいるケロファンの方に質問したいのです。フレッドとバーバラって、最後の夜を「どう」過ごしたと思います?私は「おっかけっこで終わったわけでは決してない」派です(ぶっちゃけそーゆーことです!あれは「はイメージ」です)。私の周りの(といっても2人だけですが)ケロファンに聞いたところ、同じ意見でした。
ケロファンはこっち派が多いと思うんですがどうでしょう?プラトニック派のケロファンていらっしゃいます?今度私と直接お目にかかったとき、教えてやってください。