宝塚90周年記念大運動会。
そもそもあまり興味が無かった。行く気も薄かった。チケット会に頼んだ位だから(私は行きたい公演のチケットを会に頼めるほど、貢献度の高い会員ではありません)。
なんとなく@ぴあで立ち見を買ってしまって、どーしよーかーなー、と思っていたが、緑野師匠がご一緒くださるということで、行く気になったのだ。
行ってよかった!いやあ、面白かった!
立ち見1000円でこんなに楽しませてもらっていいんだろうか?と思ってしまった。
その立ち見、開演15分前からやっと会場に入れ始めてもらえたので、結局、最初の月組のオープニングセレモニーは見逃してしまった。
当然、まずは星組の後ろに行ったのだけど、すでに2周目になっていてあまりよく見えない。しかも星組生徒席がまったく見えない。これはまずいと、まだ人の少なそうな雪組の後ろに走っている最中に、月組が終わってしまったのだ。
次が星組でないことを祈りつつ、雪組の後ろをうろうろ。なんとか見えるけど、まだ見えにくい。オペラでどこか空いていないかと探すとあった!父兄席、もとい、専科席の後ろが空いていそう。さらに二人で移動。まだ1周目でバーもしっかりつかめて左右にはスペースもある。
二人で場所を落ち着け、オペラで追い始めた。
「どこにいます?」
「あそこあそこ!わたるくんの後ろ辺り!」
「えー!?髪の毛、結んでる!」
「似合わないー!」
「なんか嬉しそう・・・」
「応援席、とうこちゃんの隣辺りにいるはずですよね」
「リレーに出るのかな?」
「リレーにはいませんね」
「あ、大玉転がしにいる!」
「きゃー、抜かされた!」
「ジャージに着替えてきましたね」
「ジャージはお得意ですから」
「あそこ!わたるくんと記念撮影してた!」
「え?どこどこ?見逃した!」
「綱引きには出ないのかん?」
「さっき軍手もらってたから、出るんですよ、きっと」
「カエルのかぶりものしてますよ・・・」
「とうこちゃんと肩組んで歩いてますよ。4人いるから同期かな?」
「あー、泣いてる〜」
「涙もろいなぁ」
何が嬉しいって、いちいち「ケロちゃんが」「汐美さんが」と言わなくても会話が続くってこと。緑野師匠、ありがとうございます。普通の舞台だとまずしゃべれないし、城ホールでもコンサートだとステージを見て飛んだりはねたりしているのに忙しくてしゃべれない。会場暗いし。この運動会だと適度に客席も明るくて、スピーカーからの音響もそれほど大きくないので、きゃあきゃあとおしゃべりしながら観られたのだ。周りの父兄、もとい観客たちは普通に大人しかったし。
私はひたすら汐美さんだけを追っかけていたけれど、洞察力に優れた緑野師匠は適宜、他の組のことも教えてくださる。
「ゆうひちゃん、どうしてわざわざ胸潰してるのかなぁ?舞台ではあれだけ堂々と見せていたのに」
(ゆうひくんにもともと胸ってあったっけ?)
「たかちゃんはあのサムい演出を楽しんでるはずです」
(齋藤先生、ちょっとコケ気味だよなぁ)
「オサちゃんの隣にいるのはやはりアサコでないと!」
(あのー、ふーちゃんは・・・)
「表彰台に上がるのに、もう一人を待たないのはいかにもコムちゃんですね」
(そ、そうなんですね)
一人で見ていたのではとうてい気が付かなかったであろう、諸々の楽しい出来事が、緑野師匠の解説つきで観られて、本当に贅沢な2時間半でした。
ケロちゃんは、やっぱり白くて、手が長くて、泣き虫で、スコートは似合いませんでした・・・。
見終わった後は、不思議な爽快感があった。生徒さんたちがとても元気にのびのびとしていて気持ち良かったのだ。競技、応援どれをとっても全力で、さわやかにきびきびとこなしていた。気持ち的にも態度でもダレたところがなかった。さすがだった。
ファンも、ちゃんとそれぞれの組にいるんだな、ということを視覚的に認識できて、それも気持ち良かった。
公演中だと、1つか多くて2つの組しかムラでは上演できないわけで、それを観劇しているのは、その組のファンだけとは限らない。だから、組と組のファンがダブっていることも多いのではないかと何の根拠もなく思っていたのだ。
それが、きっちり、自分の組(というか贔屓の組、なんだろうな)を応援する人たちがそれぞれの組に平等にいて、応援してるんだ、とわかった。宝塚ファンの拡がりと、一途さが心地よかった。
そもそもあまり興味が無かった。行く気も薄かった。チケット会に頼んだ位だから(私は行きたい公演のチケットを会に頼めるほど、貢献度の高い会員ではありません)。
なんとなく@ぴあで立ち見を買ってしまって、どーしよーかーなー、と思っていたが、緑野師匠がご一緒くださるということで、行く気になったのだ。
行ってよかった!いやあ、面白かった!
立ち見1000円でこんなに楽しませてもらっていいんだろうか?と思ってしまった。
その立ち見、開演15分前からやっと会場に入れ始めてもらえたので、結局、最初の月組のオープニングセレモニーは見逃してしまった。
当然、まずは星組の後ろに行ったのだけど、すでに2周目になっていてあまりよく見えない。しかも星組生徒席がまったく見えない。これはまずいと、まだ人の少なそうな雪組の後ろに走っている最中に、月組が終わってしまったのだ。
次が星組でないことを祈りつつ、雪組の後ろをうろうろ。なんとか見えるけど、まだ見えにくい。オペラでどこか空いていないかと探すとあった!父兄席、もとい、専科席の後ろが空いていそう。さらに二人で移動。まだ1周目でバーもしっかりつかめて左右にはスペースもある。
二人で場所を落ち着け、オペラで追い始めた。
「どこにいます?」
「あそこあそこ!わたるくんの後ろ辺り!」
「えー!?髪の毛、結んでる!」
「似合わないー!」
「なんか嬉しそう・・・」
「応援席、とうこちゃんの隣辺りにいるはずですよね」
「リレーに出るのかな?」
「リレーにはいませんね」
「あ、大玉転がしにいる!」
「きゃー、抜かされた!」
「ジャージに着替えてきましたね」
「ジャージはお得意ですから」
「あそこ!わたるくんと記念撮影してた!」
「え?どこどこ?見逃した!」
「綱引きには出ないのかん?」
「さっき軍手もらってたから、出るんですよ、きっと」
「カエルのかぶりものしてますよ・・・」
「とうこちゃんと肩組んで歩いてますよ。4人いるから同期かな?」
「あー、泣いてる〜」
「涙もろいなぁ」
何が嬉しいって、いちいち「ケロちゃんが」「汐美さんが」と言わなくても会話が続くってこと。緑野師匠、ありがとうございます。普通の舞台だとまずしゃべれないし、城ホールでもコンサートだとステージを見て飛んだりはねたりしているのに忙しくてしゃべれない。会場暗いし。この運動会だと適度に客席も明るくて、スピーカーからの音響もそれほど大きくないので、きゃあきゃあとおしゃべりしながら観られたのだ。周りの父兄、もとい観客たちは普通に大人しかったし。
私はひたすら汐美さんだけを追っかけていたけれど、洞察力に優れた緑野師匠は適宜、他の組のことも教えてくださる。
「ゆうひちゃん、どうしてわざわざ胸潰してるのかなぁ?舞台ではあれだけ堂々と見せていたのに」
(ゆうひくんにもともと胸ってあったっけ?)
「たかちゃんはあのサムい演出を楽しんでるはずです」
(齋藤先生、ちょっとコケ気味だよなぁ)
「オサちゃんの隣にいるのはやはりアサコでないと!」
(あのー、ふーちゃんは・・・)
「表彰台に上がるのに、もう一人を待たないのはいかにもコムちゃんですね」
(そ、そうなんですね)
一人で見ていたのではとうてい気が付かなかったであろう、諸々の楽しい出来事が、緑野師匠の解説つきで観られて、本当に贅沢な2時間半でした。
ケロちゃんは、やっぱり白くて、手が長くて、泣き虫で、スコートは似合いませんでした・・・。
見終わった後は、不思議な爽快感があった。生徒さんたちがとても元気にのびのびとしていて気持ち良かったのだ。競技、応援どれをとっても全力で、さわやかにきびきびとこなしていた。気持ち的にも態度でもダレたところがなかった。さすがだった。
ファンも、ちゃんとそれぞれの組にいるんだな、ということを視覚的に認識できて、それも気持ち良かった。
公演中だと、1つか多くて2つの組しかムラでは上演できないわけで、それを観劇しているのは、その組のファンだけとは限らない。だから、組と組のファンがダブっていることも多いのではないかと何の根拠もなく思っていたのだ。
それが、きっちり、自分の組(というか贔屓の組、なんだろうな)を応援する人たちがそれぞれの組に平等にいて、応援してるんだ、とわかった。宝塚ファンの拡がりと、一途さが心地よかった。
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