前の日記を読み返してみて、千秋楽とそれ以前の日記を書いていた時の気持ちが、全く違うことに気付く。千秋楽も公演のひとつに違いないのに、やはり全然違うものだったのだな。
哀しくないなんて嘘。自分が気がついていないだけ。千秋楽を乗り越えたのだという気分が勝っているだけ。これからじわじわ喪失感が襲って来る。最大の喪失感は、次の星組公演を観た時にやってくる。ああ、中日は観ない。そこまで私はマゾじゃない。観るとしたら大劇場公演。その1回目が最大限に辛いはず。2回目からはマシになる。かといって、その1回目は先延ばしにしたところで、やはり辛い。だからいつか覚悟して観なければならないだろうなと思う。
まみさんの時もそうだった。「大海賊」1回目が辛くて辛くて。でもあの時はケロちゃんがいたから、救われた。
今の私には誰もいない。
☆
思い出すのに時間がかからない、フェアウエルパーティから。
通常はフェアウエルパーティというのだけど、会場に行ってみると「Last Tea Party」とあった。会場内はテーブルがセッティングされ、まるでお茶会そのもの。「最後のお茶会だったのだな」と思う。
私の数少ない経験、つまり前のまみさんの時は、同じ会場に1200人が詰め込まれていて、テーブルはおろか椅子もなし!床に体育座りか正座していた。夏だったから段々空気が霞みだし、熱気と暑さでぼーっとしていた。
今回は、まみさんの時と同じ会場なのに、テーブルがゆとりをもって置かれていて、しん・・・と静まり返っていた。皆、まだ千秋楽の余韻にひたっているような雰囲気。FC会員限定(会員証の提示が必要で、焦って家捜しした!今まで会員証なんて使ったことなかったから)で、皆、白い服で統一していたから、会場全体が白く透明だった。
ご本人が来るまで、ビデオを観る。77期生が音楽学校に合格した時のニュース映像など。ケロちゃんが映るとみんなから歓声が上がる。
いやあ、若い。今の、本当にお美しい大人な汐美さんが、16年前はこうだったのか、と。可愛い可愛い。
花ちゃんやとうこちゃん、なるちゃん、コムちゃん、オサちゃんの顔も見える。つくづく、77期を採用した審査員たちの眼力はすごい。あの子たちが今ああなっているわけだから。
そうこうしているうちに本人が来られる。緑の袴にあのかご付きのお花を手に、テーブルの間を練り歩きながら、登場。舞台の上には椅子はなく、立ったまま乾杯。
ああ、かなり疲れてる。座らせてあげたい。
挨拶があって、その後、耳を疑うようなことが。なんと会場に来ている全員とそれぞれ2ショット写真を撮ってくださるというのだ。あのお花も重いだろう、身体をやや会員の方に傾けているのも辛いだろう、にっこり笑顔を続けるのもしんどくないだろうか・・・。ずっと見ていられる側としては幸せだけど。
途中中断し、お話があったりしているうちに、お客様が。お茶会がゲスト禁止になってから、こうやって会場でゲストを迎えることなど久々で、嬉しい。
とうこちゃん、えんでぃ、袴姿のみっこちゃん、星組の下級生二人(ちび武蔵、ちび小次郎かな?)、退団したありあちゃんとあと退団済みの同期生2人。
楽しい会話のあと、みっこちゃんのパーティに顔を出されるということで一旦退場。
またビデオ上映。
帰って来られて再び写真撮影。
終わった頃にはもう時間も残りわずか。質問コーナーも予定されていたようだったが、時間切れで、汐美さんからのお話があって、最後に出の時の掛け声ももう一度かけて、そしてまたテーブルの間を練り歩きながら、テーブルにできるだけ近付き、優しい視線を投げながら退場された。
お話の内容を覚えている限りで。順序も滅茶苦茶だけど。
・入りの時に被っていた冠(?カチューシャ?)はきんさんが作ってくださったもの。みっこちゃんのは宰相の髭のイメージ、私のはケロ(カエル)のイメージ。背中にしょってたのは、とうこちゃんとえんでぃが作ってくれたもの。時間がない中、指に針を刺しながら作ってくれた。
・入りに来た時、白い服の人がずらーっといてびっくり。こんなにも集まってくれているのかと驚いた。
・ディナーショーはかなりいい。荻田くんが泣かせてくれる。私のために曲を作ってくれたのだけど、音を取りながら歌詞を覚えないといけないのだけど、その度に泣いてしまって覚えられない。まだ振りも全部ついていなくて、出来上がるのだろうか、と心配。明日からはしっかりお稽古します。
・舞踊会の時、緑の袴を着て踊ったのだけど、次これを着るのは千秋楽なのだなぁと感慨深かった。フィナーレでながさんとちょっとからんだが、その時既にながさんも目に一杯涙をためてらして、あとで「反則ですよ」と言った。ゆうひはゆうひで感動した顔していたし(あれってゆうひちゃん、感動していた顔なんだ・・・)。
・今日は自分が自分でないようで、最後の階段降りの時も、名前を呼ばれて返事をするまでは自分だったのに、降り始めると自分じゃないような、でも降りてるのは自分なんだと。
・挨拶が考えられなくて、今日もちょっとでも時間があれば暗いところへ行って「挨拶考えてくるわ」と考えていた。でもお芝居のアドリブの方が気になって、なかなか考えられなかった。最初に「ありがとうございました」と言いたかった。
・今日、やろうと決めていたことがあって、白い衣装で最後に歌う場面で、とうこをしっかり見ようと思って見た。どうだった?(ととこうちゃんに聞いたのだが「私は舞台上ではまだディアボロなの!悪魔なの!銀橋に出てとうこになるから、舞台上では悪魔は反応できない」みたいなことを言われて苦笑していた。また外したのね、汐美さん)
・船上の場面、最後踊り終わった後、皆が拍手してくれてびっくりして感動して、あの後、袖で号泣していた。このまま次のシーンで歌わなきゃいけないのに、舞台に出られるのだろうかと思った。
とうこちゃんからは「今日は私はボロボロでしたね。私は退団を電話で聞いたのは宙組で東京公演に出ていた時で、みっこの退団は前から聞いていて、私が星帰るまで待っててね、と言っていたのに、突然ケロも退団で。電話で聞かされて1時間位“なんでよー、辞めるのやめてよ”とボロボロだった。私が見送ってもらうつもりだったのに」と。そうか、引き止めてくれたのか、とうこちゃん。でも止まらなかったんだね。
「(家が)近いんだから(大劇場に)また来るように」と言ったとうこちゃん、一応すみれコード(?)なので、口をふさいでました。そんなん、皆知ってるって(笑)。
ありあちゃんはご結婚されたそうで、今は幸せに暮らしておられる様子。「同期なのにあまり舞台上でからまなくて、絡んだのがやっと長春で、でもかなり無視されました」。ジャンに絡む看護婦さんね。
えんでぃやみっこちゃんが何言ってたか、はっきりとは思い出せない。記憶に頼るのはこの辺が限界か・・・。あ、みっこちゃんは「4人の中で、中卒は私とケロで、でも私たちの方が年上に見られることが多くて。退団の報告とか行くと、私たちが年下と訂正すると、退団することを叱られたりしました」だったかな。
ああ、もう記憶も限界だけど、字数も限界。
哀しくないなんて嘘。自分が気がついていないだけ。千秋楽を乗り越えたのだという気分が勝っているだけ。これからじわじわ喪失感が襲って来る。最大の喪失感は、次の星組公演を観た時にやってくる。ああ、中日は観ない。そこまで私はマゾじゃない。観るとしたら大劇場公演。その1回目が最大限に辛いはず。2回目からはマシになる。かといって、その1回目は先延ばしにしたところで、やはり辛い。だからいつか覚悟して観なければならないだろうなと思う。
まみさんの時もそうだった。「大海賊」1回目が辛くて辛くて。でもあの時はケロちゃんがいたから、救われた。
今の私には誰もいない。
☆
思い出すのに時間がかからない、フェアウエルパーティから。
通常はフェアウエルパーティというのだけど、会場に行ってみると「Last Tea Party」とあった。会場内はテーブルがセッティングされ、まるでお茶会そのもの。「最後のお茶会だったのだな」と思う。
私の数少ない経験、つまり前のまみさんの時は、同じ会場に1200人が詰め込まれていて、テーブルはおろか椅子もなし!床に体育座りか正座していた。夏だったから段々空気が霞みだし、熱気と暑さでぼーっとしていた。
今回は、まみさんの時と同じ会場なのに、テーブルがゆとりをもって置かれていて、しん・・・と静まり返っていた。皆、まだ千秋楽の余韻にひたっているような雰囲気。FC会員限定(会員証の提示が必要で、焦って家捜しした!今まで会員証なんて使ったことなかったから)で、皆、白い服で統一していたから、会場全体が白く透明だった。
ご本人が来るまで、ビデオを観る。77期生が音楽学校に合格した時のニュース映像など。ケロちゃんが映るとみんなから歓声が上がる。
いやあ、若い。今の、本当にお美しい大人な汐美さんが、16年前はこうだったのか、と。可愛い可愛い。
花ちゃんやとうこちゃん、なるちゃん、コムちゃん、オサちゃんの顔も見える。つくづく、77期を採用した審査員たちの眼力はすごい。あの子たちが今ああなっているわけだから。
そうこうしているうちに本人が来られる。緑の袴にあのかご付きのお花を手に、テーブルの間を練り歩きながら、登場。舞台の上には椅子はなく、立ったまま乾杯。
ああ、かなり疲れてる。座らせてあげたい。
挨拶があって、その後、耳を疑うようなことが。なんと会場に来ている全員とそれぞれ2ショット写真を撮ってくださるというのだ。あのお花も重いだろう、身体をやや会員の方に傾けているのも辛いだろう、にっこり笑顔を続けるのもしんどくないだろうか・・・。ずっと見ていられる側としては幸せだけど。
途中中断し、お話があったりしているうちに、お客様が。お茶会がゲスト禁止になってから、こうやって会場でゲストを迎えることなど久々で、嬉しい。
とうこちゃん、えんでぃ、袴姿のみっこちゃん、星組の下級生二人(ちび武蔵、ちび小次郎かな?)、退団したありあちゃんとあと退団済みの同期生2人。
楽しい会話のあと、みっこちゃんのパーティに顔を出されるということで一旦退場。
またビデオ上映。
帰って来られて再び写真撮影。
終わった頃にはもう時間も残りわずか。質問コーナーも予定されていたようだったが、時間切れで、汐美さんからのお話があって、最後に出の時の掛け声ももう一度かけて、そしてまたテーブルの間を練り歩きながら、テーブルにできるだけ近付き、優しい視線を投げながら退場された。
お話の内容を覚えている限りで。順序も滅茶苦茶だけど。
・入りの時に被っていた冠(?カチューシャ?)はきんさんが作ってくださったもの。みっこちゃんのは宰相の髭のイメージ、私のはケロ(カエル)のイメージ。背中にしょってたのは、とうこちゃんとえんでぃが作ってくれたもの。時間がない中、指に針を刺しながら作ってくれた。
・入りに来た時、白い服の人がずらーっといてびっくり。こんなにも集まってくれているのかと驚いた。
・ディナーショーはかなりいい。荻田くんが泣かせてくれる。私のために曲を作ってくれたのだけど、音を取りながら歌詞を覚えないといけないのだけど、その度に泣いてしまって覚えられない。まだ振りも全部ついていなくて、出来上がるのだろうか、と心配。明日からはしっかりお稽古します。
・舞踊会の時、緑の袴を着て踊ったのだけど、次これを着るのは千秋楽なのだなぁと感慨深かった。フィナーレでながさんとちょっとからんだが、その時既にながさんも目に一杯涙をためてらして、あとで「反則ですよ」と言った。ゆうひはゆうひで感動した顔していたし(あれってゆうひちゃん、感動していた顔なんだ・・・)。
・今日は自分が自分でないようで、最後の階段降りの時も、名前を呼ばれて返事をするまでは自分だったのに、降り始めると自分じゃないような、でも降りてるのは自分なんだと。
・挨拶が考えられなくて、今日もちょっとでも時間があれば暗いところへ行って「挨拶考えてくるわ」と考えていた。でもお芝居のアドリブの方が気になって、なかなか考えられなかった。最初に「ありがとうございました」と言いたかった。
・今日、やろうと決めていたことがあって、白い衣装で最後に歌う場面で、とうこをしっかり見ようと思って見た。どうだった?(ととこうちゃんに聞いたのだが「私は舞台上ではまだディアボロなの!悪魔なの!銀橋に出てとうこになるから、舞台上では悪魔は反応できない」みたいなことを言われて苦笑していた。また外したのね、汐美さん)
・船上の場面、最後踊り終わった後、皆が拍手してくれてびっくりして感動して、あの後、袖で号泣していた。このまま次のシーンで歌わなきゃいけないのに、舞台に出られるのだろうかと思った。
とうこちゃんからは「今日は私はボロボロでしたね。私は退団を電話で聞いたのは宙組で東京公演に出ていた時で、みっこの退団は前から聞いていて、私が星帰るまで待っててね、と言っていたのに、突然ケロも退団で。電話で聞かされて1時間位“なんでよー、辞めるのやめてよ”とボロボロだった。私が見送ってもらうつもりだったのに」と。そうか、引き止めてくれたのか、とうこちゃん。でも止まらなかったんだね。
「(家が)近いんだから(大劇場に)また来るように」と言ったとうこちゃん、一応すみれコード(?)なので、口をふさいでました。そんなん、皆知ってるって(笑)。
ありあちゃんはご結婚されたそうで、今は幸せに暮らしておられる様子。「同期なのにあまり舞台上でからまなくて、絡んだのがやっと長春で、でもかなり無視されました」。ジャンに絡む看護婦さんね。
えんでぃやみっこちゃんが何言ってたか、はっきりとは思い出せない。記憶に頼るのはこの辺が限界か・・・。あ、みっこちゃんは「4人の中で、中卒は私とケロで、でも私たちの方が年上に見られることが多くて。退団の報告とか行くと、私たちが年下と訂正すると、退団することを叱られたりしました」だったかな。
ああ、もう記憶も限界だけど、字数も限界。
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