小児救急

2004年11月21日 育児
救急、時間外診療には、出産するまで縁がなかった。だが息子はなぜだか盆やGW、連休などによく具合が悪くなり、救急にお世話になることが何度かあった。

昨日も救急で診ていただいた。

午前中元気にしていた息子が、お昼寝の最中からぐずり始め、熱を測ってみたら37.4℃に。このくらいの子供なら、37.5℃までは平熱だから様子を見ることにした。発熱していてもしていなくても、夕食と翌日の買い物には行かないといけないのでスーパーに。普通にレジのお姉さんに愛想を売ったりしていた。

帰宅後も元気に遊んだりお手伝いしたり。子供の容態の観察で大切なのは熱を測ることだそうなので、まめに熱を測る。38.5℃。こりゃあもう発熱だ、でも元気にしているから明日まで様子を見ようかな、午前中耳鼻科に行ったときには耳も喉も大丈夫、と言われて抗生剤を含む薬をもらっているし、病院へ行くのは月曜日でいいかな、夕食の下ごしらえをした後再度熱を測ると39.5℃。息遣いもはぁはぁと荒くなり、目がとろんとし始めた。

こりゃあ、ちょっと。あまりに急激に熱が上がって来ている。一番怖いのはインフルエンザ。予防接種一回目は済ませたけど、1歳半では効果は40%程度しかないという話もある。前の時のようにいきなり戻して入院騒ぎにまでなっても困る。

小児救急をやっている病院に電話をし、診てもらえるか聞く。OKとのこと。暖かくして行く。

事前に電話をしていたので、すぐ受付。待合では何人もの人が待っていた。救急とはいっても、主に小児を診てくれる病院なので、子連れの家族ばかりだった。救急といっても即、診てもらえるわけではなく、やっぱり順番待ちなのだ。

「ER-救急救命室」が好きでよく見ていた。冬ソナにふっとばされて放映は延期されるは時間は夜中になるはで、もう見てないけど。

時々やってくる救急車。でもあの番組のように後ろにBGMが流れたりするような、看護士さんたちが走ってくるような、そんな雰囲気はなく、運んでくる救急救命士さんたちも落ち着いていて。待合でひたすら待っている家族の間を、静かにストレッチャーが動いていくだけ。

やっと息子の番に。小児科の先生の救急対応は本当に大変だと思う。私たちの後からもどんどん子連れの家族がやってくる。いつ終わるともわからない。結局息子の喉はまっかっかで「咽頭炎」と診断された。ほっと一息。朝、耳鼻科で診てもらった時には喉は大丈夫だったはずなのに。

念のため、質の悪い菌がいないか検査してもらう。結果待ちの間、待合で待つ。

普段の診察の待合なら、走り回る子供がいたり、いらいらする大人がいたり、館内放送が流れたり、皆の関心のベクトルは四方八方を向いていて、それが病院とはいえ活気を生んでいる。

救急や時間外診療では、待っている人の関心事はひとつ。ぐったりしている家族が、子供が大丈夫でありますように。早く診察してもらえますように。その思いだけが待合を満たしている。

生後間もないと思われるちっちゃなちっちゃな赤ちゃんを抱いた若夫婦がいたり、もう小学校入学手前だろうと思われる子供が父親の肩に顎を乗せぐったりしていたり。

早くみんな診てもらえますように。大事ないように。声には出せないけど、自然とそう願ってしまう。

そんな中でお腹が空いたか眠いか喉が痛いかつまらないか、なんだかわからないけどひたすらぐずる我が息子の声だけが響いていた・・・・。

結局、妙な菌も出ず、水分さえ摂れて、周りに働きかけができていれば心配なし、熱が続くようならまた診察を、ということで帰宅できた。前回はここでまさかの点滴・入院となったので心配していたけど、大丈夫だった。

       ☆

翌朝には、息子の熱は37.5℃。元気元気でママといるのが嬉しいらしく、絵本を読めだのおんぶをしろだの。大人は体温計で熱があるかを判断するけど、子供は自分の身体で熱があるかどうかを決めているのだな、と思う。

ちらっと汐美さんの入りに間に合うかな?なんて思ったり。ああ、どこでもドアが欲しい。ちょっと行って帰ってこれる距離ならいけたのに。

午前中のお昼寝の後、熱はさらに下がって36.6℃に。伝言ダイヤルを聞くと、出もかなり早め。再び、今から行けば間に合うかも、などと思う。もちろん、思うだけなんだけど。

遅めの昼食後、ちょっと遊んでまた昼寝。遊びたがる息子を寝かせるには、こちらが寝てしまうことがコツ。そうすると諦めて横でいつの間にか寝てしまうから。

夕方熱が上がることが心配だったのだけど、夕方再度測っても37℃なかった。元気でお腹をすかせている様子だった。もう大丈夫。

しかし、20時間ほど前には40℃近い熱を出していたのに、もうけろっとしているって子供って変化が激しいな、と思う。よいほうにも早く変化するけど、悪いほうにも早く変化するんだろう。気をつけないと。

入りに行けなかったことは残念だけど、きっと行けば何かあったから、行けないように、息子が熱を出したのだろう。

      ☆

汐美さんの出の様子はkineさんの日記をご覧ください(勝手にすみません)。きっと幸せに最終お稽古日を終えられたと信じている。

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