幸せの24時間その3「聖母」
2005年1月1日 宝塚私にとってはお茶会以来のショー。プロローグからやっぱり大好き。わたるくんがリアルト橋を降りていく途中、ケロちゃんが差し出した手に軽く触れて行くのが復活していて嬉しかった。
緑色のアルレッキーノ。どこにいてもすぐわかる。
仙道さんのソロ。おとぎ話の登場人物たちの中に紛れていた悪魔の手先が、ぱっと正体を現し歌い出すという雰囲気で好き。仙道さんの目つきというかメイクにも緊張感があるし。
百花さんとペアで踊るところ、二人が右足を振り上げる角度やタイミングが全く同じでいつも見ていた。ケロちゃんは娘役さんのサポートが本当に上手だと思う。
向かい合って抱き合いながら踊るところ、ケロちゃんが背中に手を(あの大きな)這わせながらぎゅっと抱きしめていたし、百花さんもしっかり抱きしめていた。
コロンビーヌちゃんたちは髪型もアクセサリーもいろいろ凝って工夫しているのは知っているのだけど、他の子たちをじっくり見る余裕がなくて残念だった。
花市場。ケロちゃんが登場し、歌い出すとものすごく大きな拍手。ああ、やっぱり退団するんだな。嬉しいのに哀しい。花市場でも相手役の娘役さんとしっかり抱き合っていた。
上手の三人娘。みなみちゃんが可愛い理由のひとつは黒目が大きいからじゃないかな、と思う。
楽ではしにくいから、この11時公演でしっかり名残を惜しんでおこうという感じなのだろうか。
サテリコン。背広の背中がなんとなく汚れているような。公演中転げ回った跡なんだろうな。
サテュロス・すずみんが背中合わせになるところで、すずみんがケロちゃんの手を握っていた!おい〜っ!すずみんまでかいっ!?
操られ、客席に背中を向けてたたずむところ、「これが男役の色気だ!」というのを見せつけんばかりの静かな迫力が感じられた。
これだけ色気を振りまいていたら、ドルチェ・ヴィータにを抱き寄せる時、どんな風になるんだろうと心臓がドキドキと音を立てる。コーザノストラを振り返ったドルチェ・ヴィータの顔を見てはっとした。あの甘い毒に満ちた存在のはずの彼女の顔から慈愛が感じられたからだ。まるで聖母のような優しい微笑みだった。そのドルチェ・ヴィータに近付き、恐る恐るそっと身体を寄せ、甘えるかのように頭をこつんとつけるコーザノストラ。何かを囁いていたらきっとそれは「ありがとう」だったのだと思う。
それにしても、トップがトップ娘役に操られ、転がされ(文字どおり)ても様になり酔えるっていうのは、わたる&檀ならではだな、としみじみ思う。わたるくんの度量の広さとある種のストイックさ、檀ちゃんの美しいだけじゃない芯の強さ、強いて言えば黒さが噛み合ってこその場面だ。オサ&ふーだとお芝居くさいし(オサファンから暴動が起きそう)、さえこ&あさこだと力技っぽいし(あさこちゃん一応娘役ってことで)、コム&まーだとなんかあり得なさそうだし、タカ&花はまたあり方が違う感じがする。檀ちゃんは「BMB」の赤い花でもいろんな人を手玉に取っていたけど、まみさんには直接手をくだしてなかったなぁ。りかちゃんに命じてやらせてた。強い意志のある娘役だと思う。
船乗りを虜にし、一緒に沈む前のドルチェ・ヴィータの笑みがまたもう秀逸。船乗りには見えない位置で、ニッと笑う。唇の端を上げるだけなのだけど、それだけで船乗りがどういう立場に置かれてしまったのかがわかるのだもの。あの広い劇場どこから見てもドルチェ・ヴィータの表情が見える。ジェンヌさんの、ことに檀ちゃんの表情の作り方というのはすごい。
船上のシーンも穏やかに流れて行った。セレブからコートや帽子を受け取る場面も割とあっさり。ちょっと胸を叩かれていたっけ?下手でのえんでぃさんとのからみも毎回変わっていたなぁ。
黒燕尾の二人が現れるとまた大きな拍手。なんだかこの辺りからケロちゃんの瞳がうるんでいたように感じられた。踊り終わり、みなみちゃんを後ろからしっかり抱きしめる。額を寄せる。みなみちゃんも頭を寄せていた。
銀橋からはける時はどうだったっけ?檀ちゃん、わたるくん3人で手をつないでいたような気がする。
碧の洞窟。ここも好きな場面だった。ケロちゃんが出てないから(笑)ひとりひとりをゆっくり見られたもの。最初はれおん&ことことを見ていたのだけど、他のカップルもそれぞれ味があってよかった。この場面に出られて下級生たちもさぞ嬉しく、楽しかったことだろう。オギーは生徒を使うのが本当に上手いと思う。
フィナーレ。橋の下のケロちゃんの様子は2階席からは見えない。前にお茶会近辺で見た時は、必ず下から橋の上にいるとうこちゃんを見ていたけど。
「水のインフェルノ」の歌。泣きそうな表情。ディアボロにちかちゃんと引き離される時の表情が痛々しい。でもやっぱりとうこちゃんの方へ引き寄せられてしまうんだな。銀橋から帰る前、とうこちゃんに投げキス、していなかったっけ?(すみません、さすがにもう記憶あやふや・・・)
この辺りでももうずっとケロちゃんの目がうるんでいた。ちょっとつつけばわっと泣き出してしまいそうな雰囲気。こんなのだったら、楽はどうなるんだろう。
スパニッシュの場面。やはりここでも「男役の色気」が満ち満ちていた。ポーズを決める度に視線も決める。ケロちゃんは宝塚を、タカラジェンヌを卒業するというよりも、何より男役を卒業するという意識が強いようだ。だからか「男役・汐美真帆」の姿をファンに見せていってくれるのだな、と強く強く感じた。
左袖に引き上げる前に、前は2階席センターに向けてウインクを飛ばしていてくれた。11時公演でもしっかり飛ばしてくれた。
パレードではとうとう泣いていたように思う。頬に涙の跡が一筋あったように見えたのは私の気のせい?
幕が降りる。いよいよ、あと1回で終わるのだ。
緑色のアルレッキーノ。どこにいてもすぐわかる。
仙道さんのソロ。おとぎ話の登場人物たちの中に紛れていた悪魔の手先が、ぱっと正体を現し歌い出すという雰囲気で好き。仙道さんの目つきというかメイクにも緊張感があるし。
百花さんとペアで踊るところ、二人が右足を振り上げる角度やタイミングが全く同じでいつも見ていた。ケロちゃんは娘役さんのサポートが本当に上手だと思う。
向かい合って抱き合いながら踊るところ、ケロちゃんが背中に手を(あの大きな)這わせながらぎゅっと抱きしめていたし、百花さんもしっかり抱きしめていた。
コロンビーヌちゃんたちは髪型もアクセサリーもいろいろ凝って工夫しているのは知っているのだけど、他の子たちをじっくり見る余裕がなくて残念だった。
花市場。ケロちゃんが登場し、歌い出すとものすごく大きな拍手。ああ、やっぱり退団するんだな。嬉しいのに哀しい。花市場でも相手役の娘役さんとしっかり抱き合っていた。
上手の三人娘。みなみちゃんが可愛い理由のひとつは黒目が大きいからじゃないかな、と思う。
楽ではしにくいから、この11時公演でしっかり名残を惜しんでおこうという感じなのだろうか。
サテリコン。背広の背中がなんとなく汚れているような。公演中転げ回った跡なんだろうな。
サテュロス・すずみんが背中合わせになるところで、すずみんがケロちゃんの手を握っていた!おい〜っ!すずみんまでかいっ!?
操られ、客席に背中を向けてたたずむところ、「これが男役の色気だ!」というのを見せつけんばかりの静かな迫力が感じられた。
これだけ色気を振りまいていたら、ドルチェ・ヴィータにを抱き寄せる時、どんな風になるんだろうと心臓がドキドキと音を立てる。コーザノストラを振り返ったドルチェ・ヴィータの顔を見てはっとした。あの甘い毒に満ちた存在のはずの彼女の顔から慈愛が感じられたからだ。まるで聖母のような優しい微笑みだった。そのドルチェ・ヴィータに近付き、恐る恐るそっと身体を寄せ、甘えるかのように頭をこつんとつけるコーザノストラ。何かを囁いていたらきっとそれは「ありがとう」だったのだと思う。
それにしても、トップがトップ娘役に操られ、転がされ(文字どおり)ても様になり酔えるっていうのは、わたる&檀ならではだな、としみじみ思う。わたるくんの度量の広さとある種のストイックさ、檀ちゃんの美しいだけじゃない芯の強さ、強いて言えば黒さが噛み合ってこその場面だ。オサ&ふーだとお芝居くさいし(オサファンから暴動が起きそう)、さえこ&あさこだと力技っぽいし(あさこちゃん一応娘役ってことで)、コム&まーだとなんかあり得なさそうだし、タカ&花はまたあり方が違う感じがする。檀ちゃんは「BMB」の赤い花でもいろんな人を手玉に取っていたけど、まみさんには直接手をくだしてなかったなぁ。りかちゃんに命じてやらせてた。強い意志のある娘役だと思う。
船乗りを虜にし、一緒に沈む前のドルチェ・ヴィータの笑みがまたもう秀逸。船乗りには見えない位置で、ニッと笑う。唇の端を上げるだけなのだけど、それだけで船乗りがどういう立場に置かれてしまったのかがわかるのだもの。あの広い劇場どこから見てもドルチェ・ヴィータの表情が見える。ジェンヌさんの、ことに檀ちゃんの表情の作り方というのはすごい。
船上のシーンも穏やかに流れて行った。セレブからコートや帽子を受け取る場面も割とあっさり。ちょっと胸を叩かれていたっけ?下手でのえんでぃさんとのからみも毎回変わっていたなぁ。
黒燕尾の二人が現れるとまた大きな拍手。なんだかこの辺りからケロちゃんの瞳がうるんでいたように感じられた。踊り終わり、みなみちゃんを後ろからしっかり抱きしめる。額を寄せる。みなみちゃんも頭を寄せていた。
銀橋からはける時はどうだったっけ?檀ちゃん、わたるくん3人で手をつないでいたような気がする。
碧の洞窟。ここも好きな場面だった。ケロちゃんが出てないから(笑)ひとりひとりをゆっくり見られたもの。最初はれおん&ことことを見ていたのだけど、他のカップルもそれぞれ味があってよかった。この場面に出られて下級生たちもさぞ嬉しく、楽しかったことだろう。オギーは生徒を使うのが本当に上手いと思う。
フィナーレ。橋の下のケロちゃんの様子は2階席からは見えない。前にお茶会近辺で見た時は、必ず下から橋の上にいるとうこちゃんを見ていたけど。
「水のインフェルノ」の歌。泣きそうな表情。ディアボロにちかちゃんと引き離される時の表情が痛々しい。でもやっぱりとうこちゃんの方へ引き寄せられてしまうんだな。銀橋から帰る前、とうこちゃんに投げキス、していなかったっけ?(すみません、さすがにもう記憶あやふや・・・)
この辺りでももうずっとケロちゃんの目がうるんでいた。ちょっとつつけばわっと泣き出してしまいそうな雰囲気。こんなのだったら、楽はどうなるんだろう。
スパニッシュの場面。やはりここでも「男役の色気」が満ち満ちていた。ポーズを決める度に視線も決める。ケロちゃんは宝塚を、タカラジェンヌを卒業するというよりも、何より男役を卒業するという意識が強いようだ。だからか「男役・汐美真帆」の姿をファンに見せていってくれるのだな、と強く強く感じた。
左袖に引き上げる前に、前は2階席センターに向けてウインクを飛ばしていてくれた。11時公演でもしっかり飛ばしてくれた。
パレードではとうとう泣いていたように思う。頬に涙の跡が一筋あったように見えたのは私の気のせい?
幕が降りる。いよいよ、あと1回で終わるのだ。
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