ショーは、久々に普通のショーを観た、という印象が強い。藤井先生のショーがまともかどうかは置いといて、でも星組では1本モノとか「ドルチェ・ヴィータ」とかやってたから花組や雪組でやってるような普通のショーは久々。特にわたるくん、トップにおける作品のひとつに普通のショーが来てよかったね、と思った。

となると、もしかしてケロちゃんて普通のショーって出てない?今回のショーに出る前に辞めたんだからさぁ。
月組時代だってリカちゃんときはまともなショーはなかったし。さらに遡ってまみさんときは「ESP」とか「BMB」とかだしなぁ。「ジャズマニア」くらいかなぁ?

芝居では平気だったのに、ショーになるとあの人がいないことをどの瞬間にも感じてしまい、ショーを楽しむどころではなかった。

しょうがない。これは儀式だ。ご贔屓が辞めた人間が、次にその組を観る時に経なければならない関門だ。

檀ちゃんだけは見つめつづけた。ああ、ちゃんとショーではわたるくんと組んでいる。わたるくんもまた本来のトップ姿に戻って大きなオーラを出し続けている。いいなぁ、この2人。とうこちゃんもいいなぁ、しぃちゃんもまとぶんもすずみんもみらんくんもれおんくんもあかしも。うめちゃん、となみちゃん、みなみちゃん、せんどーさん・・・。皆頑張ってね。

楽しいショー。あのひとつ前のショーのような、はまると抜け出せない美しい悪夢の世界とは違う、楽しく華やかな世界。あの人のいない世界だからただひたすらこちら側から眺めているだけでいい。

途中、黒タキシードの場面があって、花組っぽいな?と思っていたらヤンさんの振り付けだったようだ。

檀ちゃんとわたるくんのデュエットダンス。ソフト帽とトレンチという、檀ちゃんらしいいでたちで彼女は大階段を登って消えて行った。わたるくんが一人すぐセリ下がって行く時の、哀愁に満ちた表情も嬉しかった。

       ☆

この公演は、サバキでチケットをゲットした。門の前まで係員さんが出て来て目を光らせるようになって、またサバキがしにくくなっていた。もういいじゃん。大目に見てよね。

迷う間もなく1階A席を入手して座席についてしばらくして「おっ?」となった。私の隣辺りからずらーっと会服を着た人たちの群れが。どうも湖月会らしい。トップ会はさすがの迫力で、座っているだけで集団のオーラが漂って来る。私がまみ会やケロ会に入っていた時、総見に参加したことはなかったので、こんなに会の人の近くで観るのは初めての経験。ひー、びっくり。私周辺のそこだけ一般客な一団だけ浮いていた。もしかしてわたるくんの視線のおこぼれが来るかも?とちょっと嬉しかったけど。

開演5分前になって金髪な人たちが歩いて来る。期待しない時に限って生徒の観劇があることが多い。でもほとんど誰が誰だかわからないから私には豚に真珠なんだけど。

でもさすがに最後にやってきた人はわかった。あさこちゃんとゆうひくんだった。あさこちゃん、とわかった時点で観客から拍手が上がる。トップ就任おめでとう、ということだね。照れたように笑うあさこちゃんとは対照的にまったく表情を変えずに歩く眼鏡のゆうひくん。ク、クールビューティねぇ。

思い返してみると、私がオフのゆうひくんを見る時は、たいていニコニコしたので、今回、都合4回それなりの近さで見たけど常に表情は「クール」で何だか新鮮だった。あれがいつもの姿なのかな?私のこれまでの印象は「血と砂」の終演時兄弟漫才ご挨拶とか、CSやWOWWOWでケロちゃんとしゃべってる時とか、入り出でファンの人からお手紙受け取っている時とか、DSで同じテーブルの組子たちと談笑してるとか、だったからなぁ。芦屋美術館で見た時もそれなりにニコニコしていたよ?

後からもうひとりがかなみちゃんとわかった。意外な程ほっそりしていた。

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幕間にはkineさんにお付き合いいただいてプチミュージアムも行ったし、しぃちゃんがきちんと顔を元に戻していたのも確認したし(TCAでころっころになっていてびっくりしたのよ)。なかなか実り多い???観劇だった。

でも一番、強く感じたのは、あの人、汐美真帆はいないのだ、ということだった。

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