2歳児を連れての観劇は、さらに困難を極めるようになってきた。げんなり。
まず、家を出るまでが大変。もちろん前日までの体調管理は必要。朝起き抜けに額に手を当ててヒヤッとしていたらほっとする。マザーバッグに着替え、タオル、オムツ、お尻拭き、おやつor食事を詰め込む。自分の荷物は最小限にしてリュックに背負う。チケットと財布、双眼鏡程度。化粧なんてしてる余裕なし。
家を出るまでにチケット手配、チャイルドルーム予約ももちろんやっている。チャイルドルームに預けるには、席番が必要なので、ギリギリまでサバキを狙うなんてことは不可。サバキでも当日券でも即座の判断で決めなければならない。事前に手配する場合は、「せっかくだから行きたいけど、諦めるのに躊躇しない」席でないと。あまりによすぎる席だと諦める判断が狂うし、あまりに悪い席だと行く意欲が減退するから、1階A席辺りが適当。ぜぇぜぇ。
11時公演のときはまだいい。朝食が済んで、家事を済ませたら家を出る時間。本人もご機嫌。車に乗ってしばらくしたらうとうとし始めるし。
問題は15時公演。1時過ぎには家を出たいのだが、それがデンジャラス。ちょうど昼食&お昼寝時間に重なるのだ。お昼寝時間を左右するのは起床時間。早すぎると12時前から寝ちまって家を出る時間には夢の中。かといって遅すぎると朝食が遅くなり、昼食も遅くなる。
12時半頃には昼食を終え、車に乗り込んだ途端ぐっすり、という理想的なパターンに持ち込むには、朝は8時までに起きてすみやかに朝食を済ませ、家事、お買い物の後、12時過ぎからお昼ご飯。片づけを済ませる間に寝てしまわないように注意、というところ。
これまでは、思ったとおりになんとかなってきた。ところが理想的なパターンがわかっていても、その通りに進まないのが2歳児なのだ。「ご飯にしようね」「イヤ!」「お出かけするから靴下はこうね」「イヤ!」「ベビーカー乗ろうね」「イヤ!」。なだめすかしてなんとか前進しても、車庫のキーを鍵穴に突っ込ませろ、車のドアは自分で開けさせろ、ベビーシートには自分で乗り込ませろ、チャイルドシートのバックルは自分でつけさせろetc.。時間が3倍はかかる。だから逆算してスタートしなければ間に合わない。
運転し始めたら、やはり緊張するし。自分ひとりならのんびり運転しているが、貴重な一粒種を連れているんだから、事故るのも事故られるのも困る。安全運転第一。せめて車内のBGMは好きなものを、と「ドルチェ・ヴィータ」をかけたいのだが、歌を歌えと要求され、「大きな栗の木の下で」とか「森のくまさん」を歌わされる。赤信号でヘンな振り付き踊りをしている運転席の女がいたら、それは私です。
11時公演はお弁当を用意するのが手間。チャイルドルームのスタッフさんに見栄を張りたい意識が働いて、つい手作り弁当デザート付、なんて考えてしまうからそれもおっくう。15時公演はおやつだけでいいんだけど。その場合も、甘辛&飲み物4種位(息子は飲み物好き)用意しなければなぁ。
ムラについたら、車から降ろし、チャイルドルームに行くのだが、チケットカウンター横の階段を上らねばならない。寝起きでぼーっとしている場合などは自分では歩かないから、えっちらおっちら、ベビーカーごと持ち上げてあがっていく。全部で20kg以上あるような気がする。
受付時間になって書類を書き、料金を払う。子供をスタッフさんに渡すと泣きそうな顔になるのでこちらも胸が痛い。マザーバッグをロッカーに入れ、簡単に説明してやっと身軽になれる。大体その時でもう開演20分前。トイレにいってキャトルをざっと見るだけで時間が過ぎていく。
観劇中はポケットのポケベルが鳴らないよう祈りながら観ている。11時公演のときは、あらかじめ買っておいたおにぎりなどを幕間に口に押し込んで自分の昼食は終了。
終演後は一目散にチャイルドルームへ。子供は大抵上機嫌で遊んでいるか、寝ていたかしているらしい。スタッフさん受けもよい。
階段は一人で降りてくれるものの、今度は大劇場前でひとしきり遊ばねば、車に乗ってくれない。花をむしったりアリを追い掛け回したり。追加でおやつを要求されたり。
なだめすかして車に乗せて、帰路につく。子供はまたぐっすり。親はへとへとで運転。観劇の余韻はどこへ行った?
早速にでも日記に書いたりしたいのに、夕食の用意をしたりしているとパソコンに向かう暇など一瞬もない。携帯チェックするだけで息子がやってくるもの。
☆
てなわけでして、これなら会社を半休して観劇したほうがナンボかラク。でも最近は仕事が混んできて、休みにくくなってきた。しくしく。
子供連れてまで、休んでまで、観たいと思える公演でないと観劇するための意欲が奮い起こせなくなってきてしまった。でも、友人と会いたい、観劇したい、おしゃべりしたい。子供を生むまで当然のようにしていたことが、当然でなくなってしまった。2歳を越えて3歳、4歳となっていくともっと大変になるのだろうか?どこかで楽になれる転換点はあるのだろうか。
とまぁ、なんでこんなにこと細かに「育児の大変さ」をしたためているかというと、「忘れる」からなんです。首が据わってない生後間もなくなんてどうやって風呂に入れていたんだろう?こちらと会話が全くできない1歳頃なんてどうやって子供の要求を理解していたのだろう。
もうまったく思い出せない。過去の辛いことは忘れる。それが育児なのかもしれない。
日記に書いておけば「そういえばそうだった」と読めば思い出せる。
ご贔屓が退団した日のことは、数カ月たっても何から何まで事細かに覚えているのにねぇ。
まず、家を出るまでが大変。もちろん前日までの体調管理は必要。朝起き抜けに額に手を当ててヒヤッとしていたらほっとする。マザーバッグに着替え、タオル、オムツ、お尻拭き、おやつor食事を詰め込む。自分の荷物は最小限にしてリュックに背負う。チケットと財布、双眼鏡程度。化粧なんてしてる余裕なし。
家を出るまでにチケット手配、チャイルドルーム予約ももちろんやっている。チャイルドルームに預けるには、席番が必要なので、ギリギリまでサバキを狙うなんてことは不可。サバキでも当日券でも即座の判断で決めなければならない。事前に手配する場合は、「せっかくだから行きたいけど、諦めるのに躊躇しない」席でないと。あまりによすぎる席だと諦める判断が狂うし、あまりに悪い席だと行く意欲が減退するから、1階A席辺りが適当。ぜぇぜぇ。
11時公演のときはまだいい。朝食が済んで、家事を済ませたら家を出る時間。本人もご機嫌。車に乗ってしばらくしたらうとうとし始めるし。
問題は15時公演。1時過ぎには家を出たいのだが、それがデンジャラス。ちょうど昼食&お昼寝時間に重なるのだ。お昼寝時間を左右するのは起床時間。早すぎると12時前から寝ちまって家を出る時間には夢の中。かといって遅すぎると朝食が遅くなり、昼食も遅くなる。
12時半頃には昼食を終え、車に乗り込んだ途端ぐっすり、という理想的なパターンに持ち込むには、朝は8時までに起きてすみやかに朝食を済ませ、家事、お買い物の後、12時過ぎからお昼ご飯。片づけを済ませる間に寝てしまわないように注意、というところ。
これまでは、思ったとおりになんとかなってきた。ところが理想的なパターンがわかっていても、その通りに進まないのが2歳児なのだ。「ご飯にしようね」「イヤ!」「お出かけするから靴下はこうね」「イヤ!」「ベビーカー乗ろうね」「イヤ!」。なだめすかしてなんとか前進しても、車庫のキーを鍵穴に突っ込ませろ、車のドアは自分で開けさせろ、ベビーシートには自分で乗り込ませろ、チャイルドシートのバックルは自分でつけさせろetc.。時間が3倍はかかる。だから逆算してスタートしなければ間に合わない。
運転し始めたら、やはり緊張するし。自分ひとりならのんびり運転しているが、貴重な一粒種を連れているんだから、事故るのも事故られるのも困る。安全運転第一。せめて車内のBGMは好きなものを、と「ドルチェ・ヴィータ」をかけたいのだが、歌を歌えと要求され、「大きな栗の木の下で」とか「森のくまさん」を歌わされる。赤信号でヘンな振り付き踊りをしている運転席の女がいたら、それは私です。
11時公演はお弁当を用意するのが手間。チャイルドルームのスタッフさんに見栄を張りたい意識が働いて、つい手作り弁当デザート付、なんて考えてしまうからそれもおっくう。15時公演はおやつだけでいいんだけど。その場合も、甘辛&飲み物4種位(息子は飲み物好き)用意しなければなぁ。
ムラについたら、車から降ろし、チャイルドルームに行くのだが、チケットカウンター横の階段を上らねばならない。寝起きでぼーっとしている場合などは自分では歩かないから、えっちらおっちら、ベビーカーごと持ち上げてあがっていく。全部で20kg以上あるような気がする。
受付時間になって書類を書き、料金を払う。子供をスタッフさんに渡すと泣きそうな顔になるのでこちらも胸が痛い。マザーバッグをロッカーに入れ、簡単に説明してやっと身軽になれる。大体その時でもう開演20分前。トイレにいってキャトルをざっと見るだけで時間が過ぎていく。
観劇中はポケットのポケベルが鳴らないよう祈りながら観ている。11時公演のときは、あらかじめ買っておいたおにぎりなどを幕間に口に押し込んで自分の昼食は終了。
終演後は一目散にチャイルドルームへ。子供は大抵上機嫌で遊んでいるか、寝ていたかしているらしい。スタッフさん受けもよい。
階段は一人で降りてくれるものの、今度は大劇場前でひとしきり遊ばねば、車に乗ってくれない。花をむしったりアリを追い掛け回したり。追加でおやつを要求されたり。
なだめすかして車に乗せて、帰路につく。子供はまたぐっすり。親はへとへとで運転。観劇の余韻はどこへ行った?
早速にでも日記に書いたりしたいのに、夕食の用意をしたりしているとパソコンに向かう暇など一瞬もない。携帯チェックするだけで息子がやってくるもの。
☆
てなわけでして、これなら会社を半休して観劇したほうがナンボかラク。でも最近は仕事が混んできて、休みにくくなってきた。しくしく。
子供連れてまで、休んでまで、観たいと思える公演でないと観劇するための意欲が奮い起こせなくなってきてしまった。でも、友人と会いたい、観劇したい、おしゃべりしたい。子供を生むまで当然のようにしていたことが、当然でなくなってしまった。2歳を越えて3歳、4歳となっていくともっと大変になるのだろうか?どこかで楽になれる転換点はあるのだろうか。
とまぁ、なんでこんなにこと細かに「育児の大変さ」をしたためているかというと、「忘れる」からなんです。首が据わってない生後間もなくなんてどうやって風呂に入れていたんだろう?こちらと会話が全くできない1歳頃なんてどうやって子供の要求を理解していたのだろう。
もうまったく思い出せない。過去の辛いことは忘れる。それが育児なのかもしれない。
日記に書いておけば「そういえばそうだった」と読めば思い出せる。
ご贔屓が退団した日のことは、数カ月たっても何から何まで事細かに覚えているのにねぇ。
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