さようなら檀ちゃん その2
2005年6月24日 宝塚幕間。
出を見ることを考えると、何か胃に入れておかねば、と思うのだがさっぱりその気にならない。うーん、どうしよう。出の場所を取りに終演後に走るためか千秋楽の幕間のトイレはいつも劇混み。
ショー。
このショーなら何度か観ておけばよかったかな、と思うが私は2度目で見納め。檀ちゃんの出るショーもこれが最後。今まではちかちゃんがは入っていたポジションにとなみちゃんが。うめちゃんとツインで使われている。豪華豪華。またタイプが違う娘役さん同士なので豪華度が上がる。そこへ出てくる檀ちゃんはやっぱりトップ娘役。貫禄と華がある。
このショーでは、割と早めの場から、退団者がお花飾りをつけて出てきていた。一番最初に気づいたのはアカデミーのシーンで歌うまいまいかな?
ヤンさんのシーンでおかっちがタキシードに赤い花ををつけていたのを観て、うっと胸が詰まってしまった。思い出してしまったのだ、半年前のあの日のことを。あの人はほとんど花をつけなかった。でもみなみちゃんとの黒燕尾のシーンでのみ、みっこちゃんとお揃いで、白い花をつけていた。
そして気がつく。退団したのは確かにまだ半年たってないけど、この大劇場で階段を降りた日からは半年以上が過ぎていたのだ。いつの間にか。
赤い花はやはりとても目を引いて、ここに退団者がいます、ということを教えてくれた。他の退団者たちも花をつけて次々出てくる。そうなるとよくわかった。このショーが退団者たちにとても優しく作られていることが。
退団発表があるのは集合日だそうだが、それを知ってから演出家は配慮をするのだろうか。立ち位置のみならず、演出方法まで変えるのだろうか。汐美さんが荻田先生にたくさん愛のあるシーンをもらったように。
芝居と違ってショーの過ぎる時間はあっという間だった。まだまだだと思っていたのに、気が付くと大階段が出ていた。
わたるくんと檀ちゃんが大階段にたたずんでいる。1回目に観たときも思ったがなんて檀ちゃんらしいオトコマエないでたち。デュエットダンスを終え、ひとり、階段を登っていく檀ちゃん。見送り、ひとりセリ下がるわたるくん。前に見たとき、セリ下がるわたるくんの表情は切なさにゆがんでいた。ところが楽では微笑んでいたように私には見えた。安堵したような慈愛に満ちたような。それを見て思った。わたるくんと檀ちゃんは同志だったんだ。コンビとして寄り添いあうというより、一緒に歩んできた仲間だったんじゃないか、と。安心して卒業していいよ、しっかり見送るから、そんな風に言っているように私には思えた。
階段降りは変則で、退団者たちも花をつけず、また拍手も入れにくいものだった。だからこそそれまでの場でたくさん花をつけ、たくさんの拍手で送れてよかったと思う。
サヨナラショー。どうしても観たかった檀ちゃんのサヨナラショー。
幕が開くと、赤い衣装で階段にたたずむ檀ちゃん。中国語の歌から始まった。楊貴妃さまの衣もまとっていたかな。「王家」のアムネリス様のテーマ曲。格好よかったなぁ。「ドルチェ・ヴィータ」の曲までやってくれるとは思わなかったよ。「ESP」のミニスカポリスの曲も。フルコーラスの曲もあったけど、短めの曲も。檀れいの全てを見せますという構成が嬉しかった。
そしてまさかと思ったが「BMB」の「エンドレス・ドリーム」。滅茶苦茶嬉しかった。私が宝塚ファンになったきっかけのショー。まみさんのショー。まみさんの持ち歌。まみさん退団後の最初のコンサート「ライブA」もこの曲から始まった。その男役キーの歌を迫力ある檀ちゃんの歌声が再現する。檀ちゃんはそのまま銀橋までひとりで渡ってしまった。渡るとき、横にまみさんがいるように思えた。月組時代もきちんとなぞってくれたことが嬉しかった。これが、観たかった。
檀ちゃん着替えの最中に、他の退団者たちの星組の絢爛の歌。銀橋を渡らせてあげる配慮が嬉しい。
また檀ちゃんが登場。今度も赤い衣装。檀ちゃんといえば「赤」なんだなぁ。「BMB」の赤い花はタイトルロールだったもの。あの衣装もすごかったよなぁ。イシちゃんと雪組時代をなぞる。いや、もう愛だよ。ひとりの人の歴史をなぞってもらうってすごいことだよ。「うたかた」の今度のお相手はとうこちゃん。さすがに腰が引けることもなく(笑)。わたるくんとの曲は私にはわからなかったが、終演後kineさんに「風共」の曲と教えてもらった。それもとてもふさわしい気がした。出会いの曲だもんね。
最後に河村隆一氏がMSに提供した歌。とってもいい曲。特に歌詞がいい。MSで一度聞いておいてよかったね、と師匠という。2度目なので味わい深かったし(ちょっと音程も・笑)。
大満足のサヨナラショーだった。観たかったものを全て観せてもらえた。まみさんの歴史、ケロちゃんの歴史。しっかり辿れた。もしこれで宝塚が見納めだとしても、私は悔いは無いだろう。
出を見ることを考えると、何か胃に入れておかねば、と思うのだがさっぱりその気にならない。うーん、どうしよう。出の場所を取りに終演後に走るためか千秋楽の幕間のトイレはいつも劇混み。
ショー。
このショーなら何度か観ておけばよかったかな、と思うが私は2度目で見納め。檀ちゃんの出るショーもこれが最後。今まではちかちゃんがは入っていたポジションにとなみちゃんが。うめちゃんとツインで使われている。豪華豪華。またタイプが違う娘役さん同士なので豪華度が上がる。そこへ出てくる檀ちゃんはやっぱりトップ娘役。貫禄と華がある。
このショーでは、割と早めの場から、退団者がお花飾りをつけて出てきていた。一番最初に気づいたのはアカデミーのシーンで歌うまいまいかな?
ヤンさんのシーンでおかっちがタキシードに赤い花ををつけていたのを観て、うっと胸が詰まってしまった。思い出してしまったのだ、半年前のあの日のことを。あの人はほとんど花をつけなかった。でもみなみちゃんとの黒燕尾のシーンでのみ、みっこちゃんとお揃いで、白い花をつけていた。
そして気がつく。退団したのは確かにまだ半年たってないけど、この大劇場で階段を降りた日からは半年以上が過ぎていたのだ。いつの間にか。
赤い花はやはりとても目を引いて、ここに退団者がいます、ということを教えてくれた。他の退団者たちも花をつけて次々出てくる。そうなるとよくわかった。このショーが退団者たちにとても優しく作られていることが。
退団発表があるのは集合日だそうだが、それを知ってから演出家は配慮をするのだろうか。立ち位置のみならず、演出方法まで変えるのだろうか。汐美さんが荻田先生にたくさん愛のあるシーンをもらったように。
芝居と違ってショーの過ぎる時間はあっという間だった。まだまだだと思っていたのに、気が付くと大階段が出ていた。
わたるくんと檀ちゃんが大階段にたたずんでいる。1回目に観たときも思ったがなんて檀ちゃんらしいオトコマエないでたち。デュエットダンスを終え、ひとり、階段を登っていく檀ちゃん。見送り、ひとりセリ下がるわたるくん。前に見たとき、セリ下がるわたるくんの表情は切なさにゆがんでいた。ところが楽では微笑んでいたように私には見えた。安堵したような慈愛に満ちたような。それを見て思った。わたるくんと檀ちゃんは同志だったんだ。コンビとして寄り添いあうというより、一緒に歩んできた仲間だったんじゃないか、と。安心して卒業していいよ、しっかり見送るから、そんな風に言っているように私には思えた。
階段降りは変則で、退団者たちも花をつけず、また拍手も入れにくいものだった。だからこそそれまでの場でたくさん花をつけ、たくさんの拍手で送れてよかったと思う。
サヨナラショー。どうしても観たかった檀ちゃんのサヨナラショー。
幕が開くと、赤い衣装で階段にたたずむ檀ちゃん。中国語の歌から始まった。楊貴妃さまの衣もまとっていたかな。「王家」のアムネリス様のテーマ曲。格好よかったなぁ。「ドルチェ・ヴィータ」の曲までやってくれるとは思わなかったよ。「ESP」のミニスカポリスの曲も。フルコーラスの曲もあったけど、短めの曲も。檀れいの全てを見せますという構成が嬉しかった。
そしてまさかと思ったが「BMB」の「エンドレス・ドリーム」。滅茶苦茶嬉しかった。私が宝塚ファンになったきっかけのショー。まみさんのショー。まみさんの持ち歌。まみさん退団後の最初のコンサート「ライブA」もこの曲から始まった。その男役キーの歌を迫力ある檀ちゃんの歌声が再現する。檀ちゃんはそのまま銀橋までひとりで渡ってしまった。渡るとき、横にまみさんがいるように思えた。月組時代もきちんとなぞってくれたことが嬉しかった。これが、観たかった。
檀ちゃん着替えの最中に、他の退団者たちの星組の絢爛の歌。銀橋を渡らせてあげる配慮が嬉しい。
また檀ちゃんが登場。今度も赤い衣装。檀ちゃんといえば「赤」なんだなぁ。「BMB」の赤い花はタイトルロールだったもの。あの衣装もすごかったよなぁ。イシちゃんと雪組時代をなぞる。いや、もう愛だよ。ひとりの人の歴史をなぞってもらうってすごいことだよ。「うたかた」の今度のお相手はとうこちゃん。さすがに腰が引けることもなく(笑)。わたるくんとの曲は私にはわからなかったが、終演後kineさんに「風共」の曲と教えてもらった。それもとてもふさわしい気がした。出会いの曲だもんね。
最後に河村隆一氏がMSに提供した歌。とってもいい曲。特に歌詞がいい。MSで一度聞いておいてよかったね、と師匠という。2度目なので味わい深かったし(ちょっと音程も・笑)。
大満足のサヨナラショーだった。観たかったものを全て観せてもらえた。まみさんの歴史、ケロちゃんの歴史。しっかり辿れた。もしこれで宝塚が見納めだとしても、私は悔いは無いだろう。
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