マイコプラズマ肺炎 その1
2005年7月9日 育児檀ちゃんサヨナラディの日記を書き上げてほっとしていた翌朝のこと、息子が発熱した。朝っぱらから38.5度もあり、ありゃりゃ、という感じ。あと一週間早ければ、檀ちゃんのお見送りができなかったよ、と安堵しつつ、いつもお世話になっている開業医に連れて行く。
インフルエンザ流行時とは違って、落ち着いている小児科。すぐ診てもらえた。夏風邪に加えて、2日前に受けた予防接種(3種混合の追種)の副反応がプラスされ高い熱が出ているのでしょう、という診断。熱さましと喉のお薬をいただく。
土日ずっと高い熱が続く。いつもの発熱と違っていたのは、39℃を超えても息子は元気だったこと。普通、39℃を超えると機嫌がすこぶる悪くなり、ごろごろ横になっていることが多い。そうなると座薬を使ってやらなければ寝ることもできない。
だが今回は食欲はあまりなかったけど、いつもどおり録画しておいた「おかさんといっしょ」を見たり、粘土遊びをしたりとご機嫌はよかった。ベビー用イオン飲料はごくごく飲んでいたので、水分補給も心配なかったし。夜中も途中、起きて「お水」とイオン飲料をせがむ程度で、よく寝ていた。
もうひとつおかしかったのは、あまり汗をかかなかったこと。その数日前から6月というのに真夏のような気候が続いていて、夜、パジャマが絞れるほど汗をかいていた。それをかかなくなっていた。熱が高いせいかな、でも熱があるならなおさら、汗をかいて熱を冷まそうとするのではないかな、と気にはなっていた。
月曜日になっても熱は下がらず。再び朝から小児科に連れて行く。「まだ熱が下がりませんか」と喉を診てもらうがあまり腫れていないという。「レントゲンを撮りましょう」。肺炎を疑っているらしい。だが写真の肺はキレイ。「熱が下がらないので、マイコプラズマに感染していることが考えられます」「マイコプラズマに効く抗生剤を出します」といわれた。
本当にマイコプラズマであるかどうかは、痰を培養してみなければわからないが、こんな小さな子では痰を取るだけでも大変、培養に出して結果が返ってくる数日の間に、薬が効いて直ってくるでしょう、ということだった。
息子は相変わらず元気。先生にも上機嫌でバイバイし、「39℃もありますか?」といわれる。
月曜日の昼間は少し熱は下がったのだけど、夕方から夜はまたがーっと熱が上がってしまう。特に夜中の2時3時にぐずって私に擦り寄ってくる体は火の玉のように熱い。額も首筋も、脚も手も。その前の12時頃にたっぷり汗をかいて熱が下がったかな、と思うのにその後またあがってしまうのだ
食事は朝昼はほとんど摂らず。アイスクリームをおやつに食べ、夜は私の膝で私の食事をつまみ食い、といったところ。暑い時期なので、汗は一応かいているようで、洗えない頭ががどんどん臭くなっていく。身体だけはさっとシャワーしていた。お水=ベビーイオン飲料はがんがん飲むので、空になったペットボトルがたまっていく。
火曜日も同じような調子。昼間は37℃台で食欲はないものの、ご機嫌で遊んで水分とっている。ところが夜中にまたあがる。いくらなんでもいつもの発熱と違う。おかしい、と思うようになった。マイコプラズマに効くはずの抗生剤を飲んでいるのに熱が下がらない。何か重篤な病気が隠れているのではないかと気になりだした。不安でたまらなくなる。
実は気になっていたことがあった。昨年秋頃に発熱し救急に連れていったところ、炎症反応を見るための血液検査をした。その際、炎症反応を示すのとは別のある血液の数値が異常に高かったのだ。通常の10倍以上、だった(白血球ではありません)。その時は熱が下がってから再度血液検査をしたが、やはり数値は高いまま。そんな子もいる、特に心配はない、半年位たってからまた検査を、といわれていた。
今年になっても元気だったし、血液検査のために行くのも必要あるかなぁ、と放置していた。だからそれも気になっていた。それが原因かしら、と。
水曜日の朝になっても熱は下がらなかったので、総合病院に連れて行くことにする。その血液検査をした病院、息子が生まれた病院だ。そこなら血液検査も1時間程度でやってもらえる。菌の培養もすぐのはずだ。
結構長い間待って、やっと診てもらえた。経過を説明する。喉をみてもらうとまっ赤っからしい。しばらく肺の音を聞いていた先生、レントゲンと血液検査、喉の菌の培養、と手際よく指示される。「被爆の心配は大丈夫です」と2日前にレントゲンしたばかりであることを踏まえて先に言ってくださる。喉の粘膜はその場で採取。処置室で採血し、レントゲン室へ行ってレントゲン撮影。
血液検査の結果が出るまで1時間。昼食をとり、再度診察室へ。「結論から言うと肺炎です」。
肺のレントゲンにはしっかり白い影が。「肺から音がしました。2日前のレントゲンでは大丈夫だったようですから、それから症状が進んだのでしょう」。血液検査の数値も示される。「炎症反応も強く出ています。白血球は上がってません。あまり反応しないこともあります」。通常は菌やウイルスが入ると白血球値は上がるものだが、上がっていないそうだ。菌・ウイルスの検出。「マイコプラズマが検出されています。それに加えて、最近流行っているのですが、アデノウイルスも。どのタイミングでアデノが入ったかわかりませんが、2重感染になって高熱が出ているようです」。喉にきているのはアデノらしい。
半年間気になっていた血液の値は「すっかり正常です。何も心配ありません」とのこと。心から安堵する。
肺炎とはいっても、まだ軽く入院の必要はないこと。薬を切り替えてマイコプラズマに効く抗生剤にするということ、これで熱が下がらなければ2日後の金曜日また来てください、下がれば月曜日に様子を見せてください、すっかり元気になってしまえば月曜日も来る必要はありません、ということになった。
「熱が下がるというのはどういう状態でしょうか。今は昼は下がるのに夜あがるんです」ときくと、「それが肺炎の典型的な症状なんですよ。夜もあがらなくなるようになるということが、熱が下がるということです」とのこと。
息子は機嫌よく先生にバイバイ。実はこの先生、とても人気のある先生なのだ。だから受診までとても待たされた。その理由もわかった気がする。説明はわかりやすいし、自信をもって話してくれる。次にどういう対処をすればいいか具体的目処をもって説明してくれる。
会計をし、薬をもらって帰宅。すぐに一服、薬を飲んだ息子は機嫌よくビデオを見たり遊んだりしていた。夜、熱は上がらず、息子はすやすや。私もここ数日の夜中の発熱でくたくただったのだが、息子も充分眠れてなかったのだなぁと思う。
翌朝、熱を測るとなんとか37℃台に落ち着いてくれた。このところほぼ毎日38度を軽くオーバーしていたからほっとする。昼間もほとんど同じか36℃台だったので、もう大丈夫と思う。薬が劇的に効いてびっくり。調べてみるとマイコプラズマには抗生剤がよく効くが、菌によっては耐性がついているものもあるようだ。
最初の開業医でもらった抗生剤は効かないタイプだったんだな。開業医さんが悪いわけではなく、総合病院と診断のやり方や地域での役割が違うのだから特に気にしてない。また次発熱したら開業医さんに連れて行くつもりだ。
インフルエンザ流行時とは違って、落ち着いている小児科。すぐ診てもらえた。夏風邪に加えて、2日前に受けた予防接種(3種混合の追種)の副反応がプラスされ高い熱が出ているのでしょう、という診断。熱さましと喉のお薬をいただく。
土日ずっと高い熱が続く。いつもの発熱と違っていたのは、39℃を超えても息子は元気だったこと。普通、39℃を超えると機嫌がすこぶる悪くなり、ごろごろ横になっていることが多い。そうなると座薬を使ってやらなければ寝ることもできない。
だが今回は食欲はあまりなかったけど、いつもどおり録画しておいた「おかさんといっしょ」を見たり、粘土遊びをしたりとご機嫌はよかった。ベビー用イオン飲料はごくごく飲んでいたので、水分補給も心配なかったし。夜中も途中、起きて「お水」とイオン飲料をせがむ程度で、よく寝ていた。
もうひとつおかしかったのは、あまり汗をかかなかったこと。その数日前から6月というのに真夏のような気候が続いていて、夜、パジャマが絞れるほど汗をかいていた。それをかかなくなっていた。熱が高いせいかな、でも熱があるならなおさら、汗をかいて熱を冷まそうとするのではないかな、と気にはなっていた。
月曜日になっても熱は下がらず。再び朝から小児科に連れて行く。「まだ熱が下がりませんか」と喉を診てもらうがあまり腫れていないという。「レントゲンを撮りましょう」。肺炎を疑っているらしい。だが写真の肺はキレイ。「熱が下がらないので、マイコプラズマに感染していることが考えられます」「マイコプラズマに効く抗生剤を出します」といわれた。
本当にマイコプラズマであるかどうかは、痰を培養してみなければわからないが、こんな小さな子では痰を取るだけでも大変、培養に出して結果が返ってくる数日の間に、薬が効いて直ってくるでしょう、ということだった。
息子は相変わらず元気。先生にも上機嫌でバイバイし、「39℃もありますか?」といわれる。
月曜日の昼間は少し熱は下がったのだけど、夕方から夜はまたがーっと熱が上がってしまう。特に夜中の2時3時にぐずって私に擦り寄ってくる体は火の玉のように熱い。額も首筋も、脚も手も。その前の12時頃にたっぷり汗をかいて熱が下がったかな、と思うのにその後またあがってしまうのだ
食事は朝昼はほとんど摂らず。アイスクリームをおやつに食べ、夜は私の膝で私の食事をつまみ食い、といったところ。暑い時期なので、汗は一応かいているようで、洗えない頭ががどんどん臭くなっていく。身体だけはさっとシャワーしていた。お水=ベビーイオン飲料はがんがん飲むので、空になったペットボトルがたまっていく。
火曜日も同じような調子。昼間は37℃台で食欲はないものの、ご機嫌で遊んで水分とっている。ところが夜中にまたあがる。いくらなんでもいつもの発熱と違う。おかしい、と思うようになった。マイコプラズマに効くはずの抗生剤を飲んでいるのに熱が下がらない。何か重篤な病気が隠れているのではないかと気になりだした。不安でたまらなくなる。
実は気になっていたことがあった。昨年秋頃に発熱し救急に連れていったところ、炎症反応を見るための血液検査をした。その際、炎症反応を示すのとは別のある血液の数値が異常に高かったのだ。通常の10倍以上、だった(白血球ではありません)。その時は熱が下がってから再度血液検査をしたが、やはり数値は高いまま。そんな子もいる、特に心配はない、半年位たってからまた検査を、といわれていた。
今年になっても元気だったし、血液検査のために行くのも必要あるかなぁ、と放置していた。だからそれも気になっていた。それが原因かしら、と。
水曜日の朝になっても熱は下がらなかったので、総合病院に連れて行くことにする。その血液検査をした病院、息子が生まれた病院だ。そこなら血液検査も1時間程度でやってもらえる。菌の培養もすぐのはずだ。
結構長い間待って、やっと診てもらえた。経過を説明する。喉をみてもらうとまっ赤っからしい。しばらく肺の音を聞いていた先生、レントゲンと血液検査、喉の菌の培養、と手際よく指示される。「被爆の心配は大丈夫です」と2日前にレントゲンしたばかりであることを踏まえて先に言ってくださる。喉の粘膜はその場で採取。処置室で採血し、レントゲン室へ行ってレントゲン撮影。
血液検査の結果が出るまで1時間。昼食をとり、再度診察室へ。「結論から言うと肺炎です」。
肺のレントゲンにはしっかり白い影が。「肺から音がしました。2日前のレントゲンでは大丈夫だったようですから、それから症状が進んだのでしょう」。血液検査の数値も示される。「炎症反応も強く出ています。白血球は上がってません。あまり反応しないこともあります」。通常は菌やウイルスが入ると白血球値は上がるものだが、上がっていないそうだ。菌・ウイルスの検出。「マイコプラズマが検出されています。それに加えて、最近流行っているのですが、アデノウイルスも。どのタイミングでアデノが入ったかわかりませんが、2重感染になって高熱が出ているようです」。喉にきているのはアデノらしい。
半年間気になっていた血液の値は「すっかり正常です。何も心配ありません」とのこと。心から安堵する。
肺炎とはいっても、まだ軽く入院の必要はないこと。薬を切り替えてマイコプラズマに効く抗生剤にするということ、これで熱が下がらなければ2日後の金曜日また来てください、下がれば月曜日に様子を見せてください、すっかり元気になってしまえば月曜日も来る必要はありません、ということになった。
「熱が下がるというのはどういう状態でしょうか。今は昼は下がるのに夜あがるんです」ときくと、「それが肺炎の典型的な症状なんですよ。夜もあがらなくなるようになるということが、熱が下がるということです」とのこと。
息子は機嫌よく先生にバイバイ。実はこの先生、とても人気のある先生なのだ。だから受診までとても待たされた。その理由もわかった気がする。説明はわかりやすいし、自信をもって話してくれる。次にどういう対処をすればいいか具体的目処をもって説明してくれる。
会計をし、薬をもらって帰宅。すぐに一服、薬を飲んだ息子は機嫌よくビデオを見たり遊んだりしていた。夜、熱は上がらず、息子はすやすや。私もここ数日の夜中の発熱でくたくただったのだが、息子も充分眠れてなかったのだなぁと思う。
翌朝、熱を測るとなんとか37℃台に落ち着いてくれた。このところほぼ毎日38度を軽くオーバーしていたからほっとする。昼間もほとんど同じか36℃台だったので、もう大丈夫と思う。薬が劇的に効いてびっくり。調べてみるとマイコプラズマには抗生剤がよく効くが、菌によっては耐性がついているものもあるようだ。
最初の開業医でもらった抗生剤は効かないタイプだったんだな。開業医さんが悪いわけではなく、総合病院と診断のやり方や地域での役割が違うのだから特に気にしてない。また次発熱したら開業医さんに連れて行くつもりだ。
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