太田先生とタニちゃんの陶酔コラボレーション「不滅の恋人たち」
2006年1月11日 宝塚太田作品だったんだ。
宙組バウホール公演「不滅の恋人たち」を観始めて、3分後に思い出した。
忘れてたんだよー!だってだって、緑野こあら師匠やジュンタさんと一緒に「タニ童貞説」で盛り上がっていたときにあのポスターやあらすじが発表になって、「童貞が伊達男!?」ときゃあきゃあと騒いでしまい、これはぜひ観なければ!と勢いいさんでチケットを譲っていただき・・・。その後師走になり、忙しくて情報収集をすることもなく、気がつけば観劇日だった。
おかしいとは思っていたんだよ。いつもはバウ作品、早めに1度は観劇される師匠が、千秋楽しかチケット押さえてらっしゃらないし。初日の幕が開いたはずなのに、掲示板に書き込まれる感想にはとんと「こんな話だった」という類の書き込みがないし。
幕開きからステージの真ん中にいるタニちゃん。きんきん金髪で顔は陶器のように真っ白。唇と頬は赤く、生けるお人形のよう。ヒロインのるいちゃんより肌は白い。美しい。人間とは思えない生き物。これが伊達男?
周囲の登場人物(動く背景ともいう)たちがしゃべり始める。しゃべるしゃべる、そしてタニもしゃべる。わ、私、皆さんが何を言ってるかよくわからないんですが?
ここで「しまった、これは太田芝居だった!」と思い出したのだ。えーん、太田作品だったら前日によく睡眠とっておかないと!んでもってあらすじもちゃんと事前に把握しておかないと、どんなストーリーか把握する前に寝ちまうよ〜!
タニちゃん含めて宙組には太田芝居は無理だったようで、セリフがそれはなめらかにすべっていく。まるでシェークスピアのよう。唯一!セリフをモノにしていたのはチャルさんだけだった。チャルさんは相変わらずエロくて。髪型からもエロオーラが漂っているし、何よりあの唇!銀色に光ってるよ。それでタニちゃんを後ろから食っちゃったり(語弊あり)するからもうキャーだった。
でもね、根本的に間違ってるの。チャルさんはタニちゃんの中に住む人?もう一人のタニちゃん?とかいう設定だった。間違ってるってば。
まぁでも、チャルさんが舞台に出てくると、私ははっと我に帰ることができたので、助かったのだけど。我に帰るってのは、眠気から、っていうのもちょっとあったけど、なんていうか、タニの陶酔ぶりにこちらまで酔いそうになっていたのだ。
タニちゃん、芝居ヘタ。相変わらずだねぇ。とにかく2パターンしかない。陶酔してるかキレてるか。るいちゃんといちゃいちゃしてるのも陶酔の一種。でも自分ではイケてるっていうか気に入ってやってるのがわかる。髪形もかなり気に入ってるみたい。いや、いいんだけどさ、でもこの2パターンを繰り返しやられていると、段々すうっと眠気に吸い込まれそうになったりした。お隣のジュンタさんがそれは楽しそうにタニちゃんにオペラを合わせておられるので、その気配もうかがいつつ、他の登場人物にもピントを合わせる。
いるわいるわ、あひくん、ともちん、いりす、七帆の巨人軍団に加え、あれ?あそこにいるのはすっしぃ?はっちゃんもいる?タケも?アリスちゃんにかカチャ、和もいるじゃない。五峰姉さんも気合の入った髪型してるし。宙組の主だった生徒さんたちが背景をやっている。
もったいないよ〜!もったいないといえば、タニだってもったいない!タニをブレイクさせるつもりなら(何回目のトライか知らないけど)陶酔伊達男じゃなくてアイドルでしょう!「シンデレラロック」の再演してる方が絶対いいって!
結局、話としては、「駆け落ちした男女が失敗して帰ってきました」。マジこれだけ。2幕2時間使ってこれだけ!ある意味すごい。衣装はやたら豪華。タニちゃんもるいちゃんもとっかえひっかえ。背景の群舞たちもいろいろお衣装着せてもらっている。でも背景にライト当たらないと誰だかわかんないんですけど。
極めつけはラブシーンでしょう!タニちゃんとるいちゃん、セリフをしゃべりながら寝転びながらごろごろ。タニちゃんの陶酔ぶりはここで頂点。目がイッちゃってるよ〜!あやうく笑いそうになって周囲を見回してしまった。
太田のやりたかったことはわからないし、タニちゃんは陶酔は入りすぎだし。それらが乖離したまま幕が降りたんだけど、楽が近いせいかスタンディングも始まっていた。あの陶酔に一緒に入っていけるなら、立つこともできるかもしれないな、と思った。だってなぁ、いくらバイロンの詩をぺらぺら言われても、それを言ってるのはタニやミュッセではなくて、太田だもんよ。太田先生も陶酔して脚本書いてるんだよなぁ。しかしストーリーでは感情が動かない作品なので、タニちゃんと同化するかあるいはるいちゃんと同化するかして、陶酔を共有できれば幸せだと思うのだ。
舞台が終わり、師匠やkineさんと合流。「すごいもんを観た」気分は盛り上がっていたので、まだ師匠がご覧になっていないのに、しゃべり倒してしまった。すみません。
タニちゃんは変わらない。私がタニちゃんを見始めたのは、私が宝塚を見始めたのと同じだから、かれこれ5年か6年か。ある意味すごいことではないかと思う。歌も演技も同じレベルを保ち続けている。同時に美しさも若さもその目もくらむ輝きも。
洞察力のある師匠は、「○○の辺りではあがいていたようですが」と教えてくださったが、私クラスの人間には「常に同じタニちゃん」に見える。美しさ、若さ、輝きはくすむことも多いのに、タニちゃんはどんな魔法を使っているのか、全くそれらが衰えないのだ。
もうそのまま行ってしまって欲しい。タニちゃんには。どうあってもタニはタニなんだ。
後日、千秋楽をご覧になるという師匠に、ころあいを見計らってメールする。「タニちゃんどうでした?」「ともちが格好いい!」いえあの、タニやできればチャルさんのことを聞きたいんですがー。しつこくメールすると、返ってきたお返事はこれだった。
「(●▽●)」
爆笑。さすが緑野こあら師匠!
確かに「不滅の恋人たち」のタニちゃんはこうだった。「ボク、がんばってまつよ!」のタニちゃん。バイロンの詩をがんばって暗誦しているタニちゃん。自分はイケてると思ってるタニちゃん。
(※ご存知ない方へ。(●▽●)は某掲示板でタニちゃんを表すAAとして定着しています。独自のキャラクターも付加され、非常に愛されているAAです)
いやあ、楽しかった。太田作品を楽しませてくれたタニちゃんに乾杯、である。
宙組バウホール公演「不滅の恋人たち」を観始めて、3分後に思い出した。
忘れてたんだよー!だってだって、緑野こあら師匠やジュンタさんと一緒に「タニ童貞説」で盛り上がっていたときにあのポスターやあらすじが発表になって、「童貞が伊達男!?」ときゃあきゃあと騒いでしまい、これはぜひ観なければ!と勢いいさんでチケットを譲っていただき・・・。その後師走になり、忙しくて情報収集をすることもなく、気がつけば観劇日だった。
おかしいとは思っていたんだよ。いつもはバウ作品、早めに1度は観劇される師匠が、千秋楽しかチケット押さえてらっしゃらないし。初日の幕が開いたはずなのに、掲示板に書き込まれる感想にはとんと「こんな話だった」という類の書き込みがないし。
幕開きからステージの真ん中にいるタニちゃん。きんきん金髪で顔は陶器のように真っ白。唇と頬は赤く、生けるお人形のよう。ヒロインのるいちゃんより肌は白い。美しい。人間とは思えない生き物。これが伊達男?
周囲の登場人物(動く背景ともいう)たちがしゃべり始める。しゃべるしゃべる、そしてタニもしゃべる。わ、私、皆さんが何を言ってるかよくわからないんですが?
ここで「しまった、これは太田芝居だった!」と思い出したのだ。えーん、太田作品だったら前日によく睡眠とっておかないと!んでもってあらすじもちゃんと事前に把握しておかないと、どんなストーリーか把握する前に寝ちまうよ〜!
タニちゃん含めて宙組には太田芝居は無理だったようで、セリフがそれはなめらかにすべっていく。まるでシェークスピアのよう。唯一!セリフをモノにしていたのはチャルさんだけだった。チャルさんは相変わらずエロくて。髪型からもエロオーラが漂っているし、何よりあの唇!銀色に光ってるよ。それでタニちゃんを後ろから食っちゃったり(語弊あり)するからもうキャーだった。
でもね、根本的に間違ってるの。チャルさんはタニちゃんの中に住む人?もう一人のタニちゃん?とかいう設定だった。間違ってるってば。
まぁでも、チャルさんが舞台に出てくると、私ははっと我に帰ることができたので、助かったのだけど。我に帰るってのは、眠気から、っていうのもちょっとあったけど、なんていうか、タニの陶酔ぶりにこちらまで酔いそうになっていたのだ。
タニちゃん、芝居ヘタ。相変わらずだねぇ。とにかく2パターンしかない。陶酔してるかキレてるか。るいちゃんといちゃいちゃしてるのも陶酔の一種。でも自分ではイケてるっていうか気に入ってやってるのがわかる。髪形もかなり気に入ってるみたい。いや、いいんだけどさ、でもこの2パターンを繰り返しやられていると、段々すうっと眠気に吸い込まれそうになったりした。お隣のジュンタさんがそれは楽しそうにタニちゃんにオペラを合わせておられるので、その気配もうかがいつつ、他の登場人物にもピントを合わせる。
いるわいるわ、あひくん、ともちん、いりす、七帆の巨人軍団に加え、あれ?あそこにいるのはすっしぃ?はっちゃんもいる?タケも?アリスちゃんにかカチャ、和もいるじゃない。五峰姉さんも気合の入った髪型してるし。宙組の主だった生徒さんたちが背景をやっている。
もったいないよ〜!もったいないといえば、タニだってもったいない!タニをブレイクさせるつもりなら(何回目のトライか知らないけど)陶酔伊達男じゃなくてアイドルでしょう!「シンデレラロック」の再演してる方が絶対いいって!
結局、話としては、「駆け落ちした男女が失敗して帰ってきました」。マジこれだけ。2幕2時間使ってこれだけ!ある意味すごい。衣装はやたら豪華。タニちゃんもるいちゃんもとっかえひっかえ。背景の群舞たちもいろいろお衣装着せてもらっている。でも背景にライト当たらないと誰だかわかんないんですけど。
極めつけはラブシーンでしょう!タニちゃんとるいちゃん、セリフをしゃべりながら寝転びながらごろごろ。タニちゃんの陶酔ぶりはここで頂点。目がイッちゃってるよ〜!あやうく笑いそうになって周囲を見回してしまった。
太田のやりたかったことはわからないし、タニちゃんは陶酔は入りすぎだし。それらが乖離したまま幕が降りたんだけど、楽が近いせいかスタンディングも始まっていた。あの陶酔に一緒に入っていけるなら、立つこともできるかもしれないな、と思った。だってなぁ、いくらバイロンの詩をぺらぺら言われても、それを言ってるのはタニやミュッセではなくて、太田だもんよ。太田先生も陶酔して脚本書いてるんだよなぁ。しかしストーリーでは感情が動かない作品なので、タニちゃんと同化するかあるいはるいちゃんと同化するかして、陶酔を共有できれば幸せだと思うのだ。
舞台が終わり、師匠やkineさんと合流。「すごいもんを観た」気分は盛り上がっていたので、まだ師匠がご覧になっていないのに、しゃべり倒してしまった。すみません。
タニちゃんは変わらない。私がタニちゃんを見始めたのは、私が宝塚を見始めたのと同じだから、かれこれ5年か6年か。ある意味すごいことではないかと思う。歌も演技も同じレベルを保ち続けている。同時に美しさも若さもその目もくらむ輝きも。
洞察力のある師匠は、「○○の辺りではあがいていたようですが」と教えてくださったが、私クラスの人間には「常に同じタニちゃん」に見える。美しさ、若さ、輝きはくすむことも多いのに、タニちゃんはどんな魔法を使っているのか、全くそれらが衰えないのだ。
もうそのまま行ってしまって欲しい。タニちゃんには。どうあってもタニはタニなんだ。
後日、千秋楽をご覧になるという師匠に、ころあいを見計らってメールする。「タニちゃんどうでした?」「ともちが格好いい!」いえあの、タニやできればチャルさんのことを聞きたいんですがー。しつこくメールすると、返ってきたお返事はこれだった。
「(●▽●)」
爆笑。さすが緑野こあら師匠!
確かに「不滅の恋人たち」のタニちゃんはこうだった。「ボク、がんばってまつよ!」のタニちゃん。バイロンの詩をがんばって暗誦しているタニちゃん。自分はイケてると思ってるタニちゃん。
(※ご存知ない方へ。(●▽●)は某掲示板でタニちゃんを表すAAとして定着しています。独自のキャラクターも付加され、非常に愛されているAAです)
いやあ、楽しかった。太田作品を楽しませてくれたタニちゃんに乾杯、である。
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