こんなにわたるくんのことを観てたなんて
2006年2月19日 宝塚なんだ、私はこんなにわたるくんのことを観てたんだ。
わたるくんの退団発表があってから、つらつらとわたるくんの出ていた舞台を思い浮かべてみた。私は月組ファンから星組ファンへと変遷してきた。他の組も一通り観ていたけど、不思議と観てない作品や組があったり。でもわたるくんについては、次々と彼の舞台が思い浮かんできた。
忘れないためにも、一度整理しておこうと思う。
私が宝塚ファンになってすぐ、各組2番手、3番手が専科へ異動になったから、わたるくんを最初に観たのは雪組だったと思う。そう、「パッサージュ」だ(芝居はなんだったっけなー。最近物忘れが激しくて。石田作品だったよなー)。今もはっきり覚えてる。「こんな作品を観られるなんて、なんて幸せなんだろう。宝塚を観るようになってよかった!」と震えるように思ったことを。
そこに出てきた巨大な極楽鳥。誰だろうと思っていたら、わたるくんだった。ファンになって間もない私は出てきた時はわからず「誰だろーなー」と双眼鏡を覗いてやっとわかったのだ。で、でかかった。
でも極楽鳥以外では、ぐんちゃんと邂逅するジーンズの男や、イシちゃんを頂点にぶんちゃんと3人で踊る場面とか、エンビとか、もう、宝塚の魅力をこれでもか、と体現してくれて幸せだった。
☆
「月夜歌聲」は、“大劇場以外まで行くのは宝塚にハマリすぎよね”などと考え、行かなかった。6年前の私のバカ。
☆
「大海賊/ジャズマニア」は東京まで観にいった。東京でしかやらない演目、ケロちゃんも出てたもの。これぞ悪役、という悪役らしい悪役だった。部下がゆうひくんやタニちゃんだったんだよなぁ。ナオちゃんと同期でショーなどで楽しげにしてたっけ。
☆
「カスミラ/ダンスピ」も観た。大きな存在感。
☆
「風と共に去りぬ」。思えばこのとき、もう檀ちゃんと組んでたんだよなぁ。檀ちゃん、元トップ娘役だもん、かなりの存在感だったけど、それに負けてなかった。
☆
「長春/With」は月組に再び特出。ケロちゃんがかいがいしくクロード先生のお世話をしていたし、なんか妙にからんでたんだよなぁ。ショーで女装していたわたるくん。脚がキレイでした。
☆
「Switch」。この舞台を観て私は思った。「この人はトップにふさわしい」。なんだったんだろう、あの空気の把握力は。派手というのとか目立つというのと違うんだ。オーラという言葉に集約させるのは惜しいんだけど、それ以外の言葉が思いつかない。「この人はトップになる」。なんの根拠もなかったけど、そう直感した舞台だった。ナオちゃんとの同期遠慮なしの殴り合いシーンもすごくてねぇ。女性とは思えなかった。最期の場面も迫力の死に様だった。舞台が暗転するまで目を開けたままなのだ。舞台上に倒れているのではなくて、セットの十字架にもたれかかって、客席の方を向いたまま、だよ?ショー部分の女装シーンも迫力でしたが。
☆
ずっと専科だったわたるくん。もうトップは無理かという雰囲気が漂い始めた頃、突然星組のトップに就任。星組大劇楽を観終えて(大きなお腹を抱えて)帰ろうとしていた私の携帯に飛び込んできたケロちゃん組替えの第一報。さらに星組トップにいきなりわたるくんと檀ちゃん、というニュース。びっくりしたなぁ。でも嬉しかった。
☆
月組がNHKの元旦の番組に出るというので、NHK大阪まで出かけていった。元旦の夜なのに。寒かったわ。幕が降りる前に、袖に引っ込むタイミングをはかって、わたるくんに腕をしっかりからませていたケロちゃん。次の組のトップさん、と決まっていたし仲良くできて嬉しいんだろうなぁと思った。それを受け入れてくれるわたるくんにも益々親近感が沸いた。この人ならケロちゃんを嫁がせても(違)いいと思えた。
☆
中日の「長春・With」。ずっとジャンとクロード先生。楽の日にショーの女装でスカートをめくり上げてリカちゃんに迫っていたオトコマエなわたるくん。
☆
全ツ「恋蝶/サザクロ3」。私は出産中で全く観られなかったけど、トッププレお披露目として盛り上がり、ケロちゃんも可愛がっていただいていると情報が入り、幸せな気分だった。
☆
そして「王家」。初日のスタンディング。大きな大きなトップさん。こんなにいいトップさんになるとは想像以上。当たり役とも思えた。どうしても最前列に座りたくて、大枚はたいて買った最前列。わたるくんが銀橋を渡るたび、のけぞって見てしまった。そういうポーズじゃないと見られないんだもん。そうしても観たかったんだもん。
☆
「永遠の祈り」。でずっぱり。実は高貴な生まれ、ってのが似合うなぁ。
☆
花組への特出。わたるくんと檀ちゃん。「これがうちの組のトップさんよ」と誇らしかった。
☆
「1914/絢爛」。アリスティッドそのもののようなオトコマエのわたるくん。実は良家の子息という設定も納得できる品のよさも持ち合わせていたんだなぁ、と納得(いや、大海賊はひたすら悪そうだったし)。しれっとアドリブする度胸もよかった。
☆
「長安/ドルチェ・ヴィータ」。芝居はなんだったか忘れかけていたけど、思い出したよ。だってケロちゃん、「皇帝陛下が大好きでした」って言ってたもん。ショーはもう語りつくしたかも。檀ちゃん=ドルチェ・ヴィータに海の底にひきずりこまれる男。でもきっと彼は永久に幸せだったと思う。今も魔女の膝で幸せにまどろんでいると思う。
☆
「長崎/ソウル」。なんと言っても男同士の心中「愛の小船」でしょうなぁ。それでも涙を流しながら熱演するわたるくん。何がなんでも金の取れる作品にしてしまうのがトップさんなんだなぁと実感。ソウルはわたるくんトップになってから初めての普通のショー。こういうの観たかったんだ、と楽しませてもらった。檀ちゃんもしっかり見送ってくれた。
☆
全ツ「ベルサイユのばら」。トンデモ作品なのに、またも力技。これで韓国まで行ってしまえる力があった。感服以外に言葉はない。
☆
「ベルサイユのばらーフェルゼンとアントワネット編ー」。となみちゃんとの新トップコンビがしっくりきているなぁ、としみじみ。
☆
そして退団発表。哀しかった。想像していた以上に寂しかった。私にとっては、トップ就任から退団までをちゃんと見送れるトップさんのように思う。これだけ観てきたんだもの。
退団インタビューの写真はどれも恰好よくて、それでキレイだった。私のわたるくんへの形容詞は「かっこいい」がデフォルトだったが(大学ってのもかっこいい!)、失礼ながら初めて「キレイだなぁ」とほけーっと見惚れてしまった。退団を決めた人ならではの透明感なんだろうな。
まだこれから、梅芸のダンスコンサートあり、ミュージカルあり、DSあり、TCAあり、そしてサヨナラ公演あり。最後まで全て観られたら幸せだと思う。観たいと心から思う。DSは難しいと思うけどね。
でもなー、息子の体調次第なだ。本当なら次の日記は「エリザガラコン」のはずが、チケットとっていたその日に限って息子発熱(泣)。よよよ。
わたるくんの退団発表があってから、つらつらとわたるくんの出ていた舞台を思い浮かべてみた。私は月組ファンから星組ファンへと変遷してきた。他の組も一通り観ていたけど、不思議と観てない作品や組があったり。でもわたるくんについては、次々と彼の舞台が思い浮かんできた。
忘れないためにも、一度整理しておこうと思う。
私が宝塚ファンになってすぐ、各組2番手、3番手が専科へ異動になったから、わたるくんを最初に観たのは雪組だったと思う。そう、「パッサージュ」だ(芝居はなんだったっけなー。最近物忘れが激しくて。石田作品だったよなー)。今もはっきり覚えてる。「こんな作品を観られるなんて、なんて幸せなんだろう。宝塚を観るようになってよかった!」と震えるように思ったことを。
そこに出てきた巨大な極楽鳥。誰だろうと思っていたら、わたるくんだった。ファンになって間もない私は出てきた時はわからず「誰だろーなー」と双眼鏡を覗いてやっとわかったのだ。で、でかかった。
でも極楽鳥以外では、ぐんちゃんと邂逅するジーンズの男や、イシちゃんを頂点にぶんちゃんと3人で踊る場面とか、エンビとか、もう、宝塚の魅力をこれでもか、と体現してくれて幸せだった。
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「月夜歌聲」は、“大劇場以外まで行くのは宝塚にハマリすぎよね”などと考え、行かなかった。6年前の私のバカ。
☆
「大海賊/ジャズマニア」は東京まで観にいった。東京でしかやらない演目、ケロちゃんも出てたもの。これぞ悪役、という悪役らしい悪役だった。部下がゆうひくんやタニちゃんだったんだよなぁ。ナオちゃんと同期でショーなどで楽しげにしてたっけ。
☆
「カスミラ/ダンスピ」も観た。大きな存在感。
☆
「風と共に去りぬ」。思えばこのとき、もう檀ちゃんと組んでたんだよなぁ。檀ちゃん、元トップ娘役だもん、かなりの存在感だったけど、それに負けてなかった。
☆
「長春/With」は月組に再び特出。ケロちゃんがかいがいしくクロード先生のお世話をしていたし、なんか妙にからんでたんだよなぁ。ショーで女装していたわたるくん。脚がキレイでした。
☆
「Switch」。この舞台を観て私は思った。「この人はトップにふさわしい」。なんだったんだろう、あの空気の把握力は。派手というのとか目立つというのと違うんだ。オーラという言葉に集約させるのは惜しいんだけど、それ以外の言葉が思いつかない。「この人はトップになる」。なんの根拠もなかったけど、そう直感した舞台だった。ナオちゃんとの同期遠慮なしの殴り合いシーンもすごくてねぇ。女性とは思えなかった。最期の場面も迫力の死に様だった。舞台が暗転するまで目を開けたままなのだ。舞台上に倒れているのではなくて、セットの十字架にもたれかかって、客席の方を向いたまま、だよ?ショー部分の女装シーンも迫力でしたが。
☆
ずっと専科だったわたるくん。もうトップは無理かという雰囲気が漂い始めた頃、突然星組のトップに就任。星組大劇楽を観終えて(大きなお腹を抱えて)帰ろうとしていた私の携帯に飛び込んできたケロちゃん組替えの第一報。さらに星組トップにいきなりわたるくんと檀ちゃん、というニュース。びっくりしたなぁ。でも嬉しかった。
☆
月組がNHKの元旦の番組に出るというので、NHK大阪まで出かけていった。元旦の夜なのに。寒かったわ。幕が降りる前に、袖に引っ込むタイミングをはかって、わたるくんに腕をしっかりからませていたケロちゃん。次の組のトップさん、と決まっていたし仲良くできて嬉しいんだろうなぁと思った。それを受け入れてくれるわたるくんにも益々親近感が沸いた。この人ならケロちゃんを嫁がせても(違)いいと思えた。
☆
中日の「長春・With」。ずっとジャンとクロード先生。楽の日にショーの女装でスカートをめくり上げてリカちゃんに迫っていたオトコマエなわたるくん。
☆
全ツ「恋蝶/サザクロ3」。私は出産中で全く観られなかったけど、トッププレお披露目として盛り上がり、ケロちゃんも可愛がっていただいていると情報が入り、幸せな気分だった。
☆
そして「王家」。初日のスタンディング。大きな大きなトップさん。こんなにいいトップさんになるとは想像以上。当たり役とも思えた。どうしても最前列に座りたくて、大枚はたいて買った最前列。わたるくんが銀橋を渡るたび、のけぞって見てしまった。そういうポーズじゃないと見られないんだもん。そうしても観たかったんだもん。
☆
「永遠の祈り」。でずっぱり。実は高貴な生まれ、ってのが似合うなぁ。
☆
花組への特出。わたるくんと檀ちゃん。「これがうちの組のトップさんよ」と誇らしかった。
☆
「1914/絢爛」。アリスティッドそのもののようなオトコマエのわたるくん。実は良家の子息という設定も納得できる品のよさも持ち合わせていたんだなぁ、と納得(いや、大海賊はひたすら悪そうだったし)。しれっとアドリブする度胸もよかった。
☆
「長安/ドルチェ・ヴィータ」。芝居はなんだったか忘れかけていたけど、思い出したよ。だってケロちゃん、「皇帝陛下が大好きでした」って言ってたもん。ショーはもう語りつくしたかも。檀ちゃん=ドルチェ・ヴィータに海の底にひきずりこまれる男。でもきっと彼は永久に幸せだったと思う。今も魔女の膝で幸せにまどろんでいると思う。
☆
「長崎/ソウル」。なんと言っても男同士の心中「愛の小船」でしょうなぁ。それでも涙を流しながら熱演するわたるくん。何がなんでも金の取れる作品にしてしまうのがトップさんなんだなぁと実感。ソウルはわたるくんトップになってから初めての普通のショー。こういうの観たかったんだ、と楽しませてもらった。檀ちゃんもしっかり見送ってくれた。
☆
全ツ「ベルサイユのばら」。トンデモ作品なのに、またも力技。これで韓国まで行ってしまえる力があった。感服以外に言葉はない。
☆
「ベルサイユのばらーフェルゼンとアントワネット編ー」。となみちゃんとの新トップコンビがしっくりきているなぁ、としみじみ。
☆
そして退団発表。哀しかった。想像していた以上に寂しかった。私にとっては、トップ就任から退団までをちゃんと見送れるトップさんのように思う。これだけ観てきたんだもの。
退団インタビューの写真はどれも恰好よくて、それでキレイだった。私のわたるくんへの形容詞は「かっこいい」がデフォルトだったが(大学ってのもかっこいい!)、失礼ながら初めて「キレイだなぁ」とほけーっと見惚れてしまった。退団を決めた人ならではの透明感なんだろうな。
まだこれから、梅芸のダンスコンサートあり、ミュージカルあり、DSあり、TCAあり、そしてサヨナラ公演あり。最後まで全て観られたら幸せだと思う。観たいと心から思う。DSは難しいと思うけどね。
でもなー、息子の体調次第なだ。本当なら次の日記は「エリザガラコン」のはずが、チケットとっていたその日に限って息子発熱(泣)。よよよ。
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