宙組初日に期待しすぎてたんだなぁ
2006年4月7日 宝塚風邪気味なのに極寒のタカラヅカ村へ行き、風邪悪化。治ったかな〜という頃にまた雪降るタカラヅカ村へ行き、風邪悪化。こんなことを繰り返しているから全く感想書けません。土日にゆっくりすれば治るだろうけど、近頃めっきり体力についてきた息子は元気いっぱい跳ね回っているからとても休めやしない。ひー、ババアになってからの子育ては消耗戦です。
これ以上放置すると忘れてしまいそう(既に思い出せない部分あり)なので、思いだせた部分を記録替わりに書きとめておきます。
「NEVER SAY GOODBYE-ある愛の軌跡-」。この大仰なタイトル。現在のトップでは最長のタカちゃん、そして13年というおそらく今後も最長不倒であろう期間娘役トップを張った花ちゃんの退団公演。小池の新作、超大作とも書いてあったな。
期待するな、というほうが間違い。そして何よりとにかくタカちゃんが無事に舞台復帰してくれるだろうかという不安。そんなものを抱えて初日を迎えた。私はタカハナが大好きだもの。あの二人を見ていればまさにタカラヅカの夢の世界にいけたのだもの。
その彼らにふさわしい退団作品に違いない、と思い込んでいたわけですよ。ロクにあらすじも読まないで、きっと王子タカちゃんとドレス花ちゃんがドラマチックに恋愛を繰り広げるに違いないと思ってました。あらすじは都合のいい読み方だけをして、闘牛士のロメロってきっとダンディで大人でクールで格好いいのよね!なんて想像してました。
「そうあって欲しい」という期待だけを膨らませていたのですね。
でもとにかくまずはたかちゃんの元気な姿を確認したい!それが一番だった。たかちゃんが舞台に登場したら思い切り拍手するんだ!なんて考えていたのに、あれ?パーティ会場にいつの間にか紛れ込んでいたたかちゃん。えーと。いつ拍手すればよかったんだ?うーん。なんかたかちゃんらしいなぁ。と、とにかく元気でよかった!
踊るシーンはほとんどなし。ちょっとでも踊られるとこちらがハラハラするから止めて欲しいとさえ思った。その分歌いまくり。セリフがほとんどなく、歌だけでつないでいく。なんか胴回りが太く見えるのはきっとコルセットをしているんだろうなぁ。
初日ということでまだまだ押さえ気味だったような気がする。本人も周りもハラハラしながら様子を見ているという感じ。
花ちゃんは相変わらずうっとりするスタイル。最初登場の孫娘なんてぴったんぴったんのジーンズですごいプロポーション。本役に戻ってもそれは品のあるドレス姿。美しい。これで退団なんて嘘じゃないのか?今までの公演のいつもの初日と同じ。まだ次も、その次もいけるよ。
花ちゃんは初日からきちんと完成させてきていた。一人で歌うシーンなんて初日なのに圧巻ものだった。
タニちゃんは、えーん、だから私が間違ってましたー。ロメロのイメージを勝手に作ってた私がバカでした。タニちゃんはタニちゃん以外何者でもなかったです。お歌もたくさんあるんですが、元気に叫んでました。銀橋渡りの主題歌なんてひっくり返りそうでした。タニはタニだとわかっていながら身体の芯で理解できてなかったんですね、私。
その次に大きな役はあひちゃんなんだけど、もー。いっぱいいっぱい。そりゃそうよね。こんなに一人でスポット浴びて歌いまくる役ってやってないもんね。
それを思えば初日からタニ全開のタニちゃんはすごいなぁ、さすが伊達に場数踏んでないなぁ、と感心してしまいました。ニコニコしながら銀橋を歌いつつ渡っていたもの。
残りは宙組いつもの動く背景だけどちょっとマシ、って感じでしょうか。でもともちんやいりすはわかった!退団する夢くんもいい役もらってました。歌といえばたっちんがすごかった。さすが。
音楽はフランク・ワイルドホーン氏。私はよく知らないが有名な人らしい。幕間に2階のロビーを通ったらそれらしき人がプログラムにサインをしていた。どうしようかな、と迷ったけどミーハーな私はつい(笑)プログラムを買ってサインをお願いしてしまった。とてもきさくな人で、「楽しんでますか?」とか英語で話しかけられたのだけどあんまりわからず、またこちらからも気の利いたお返事もできず。そのうちどんどん列が長くなってしまい、劇場係員が整理してしまってた。いい記念になりました。
ストーリーは、なんつーか「カスミラと不滅の恋人たちを足したみたい」。といったら緑野こあら師匠に「それって失礼ですよ」とたしなめられ(不滅を混ぜたことがそう思われたらしい。や、2で割らないから!)、ドリーさんからは「頭の中でどう足し算していいかわかりませんでした」といわれてしまった。ストーリーの主なところは「主人公とヒロインが1幕目で出会って、2幕目で別れる」なのでそれが、ね、「不滅の恋人たち」なんですわ。
でもってキムシンちっくでもあるし。人海戦術、歌で主張、歌で説教。1幕目はまだそうやって群舞で盛り上げて歌で圧倒して、なんかすごいもん見てるような気にはなったんだけど、2幕目は「え?これで終わり?」って感じで。1.5幕モノのように思いました。
2幕目のラストも本来ならタカちゃんをこれでもか!と躍らせたりすればもっと盛り上がったかもしれないけど、それは無理だし。しょうがないかなぁ。
初舞台生のロケットやらフィナーレのダンスがあるから2幕目は短めなのかもしれないなぁ。フィナーレのダンスも、タカハナデュエットダンスも物足りないんだけどこれもしょうがない。
いろいろしょうがないことが多すぎた。でもタカちゃんが舞台に戻ってくれれば、退団の舞台を勤め上げてくれればそれでもうOK、という気分になったのも事実。普通トップさんの退団が決まれば、そのためのコンサートやステージ、DS、そしてサヨナラ公演とテンションをガンガン上げていってパッと散る・・・みたいな盛り上げ方をして、ファンも本人も思い残すことなし、という儀式があるんだけど今回はそれができない。それもなんだか哀しくて辛かった。
タカちゃんはちゃんと大きな羽根をしょって大階段を降りてきてくれた。ハラハラどきどき。あれはとても重いらしい。今回は軽くする工夫をしているという話も聞いたけど、それでも腰にはよくないだろう。カーテンコール、アンコールをしつつ「とにかく一瞬でもいいから早くあの羽根を降ろさせてやって!」と心の中で叫んでいた。
初日だから朝からリハーサルやったりしてたはずだから今さら1秒を焦ったところで本人には変わらないのかもしれないけど。
舞台使いはさすがにうまく、盆と装置の出入りだけで場面を転換させていた。色使いも抑えて上品で美しかった。
でも小池先生ねぇ、ネタ切れですかねぇ。なんだかすっきりしないまま2週間ほど考え込んでいたのだけど、ふと思いついた。
「主人公たちがパーティをしているところへ、ヒロインが逆切れして入ってくる。鼻であしらわれたヒロインは自分のテリトリーで嘆く。再び主人公とヒロインは別の場所で2人で会うことになり、ロマンスの予感。主人公が関わるところで大きな事件が起こり始め、巻き込まれるヒロイン。主人公の身にも大きな変化が。対立組織に誘拐されるヒロイン。主人公と仲間たちによって救い出される。ヒロインは主人公から形見の品を手渡される」
これってあの「LUNA-月の伝言-」と同じじゃーん!!!!!
まだ観るつもりですので、それでできればまた感想書きたいと思います。
これ以上放置すると忘れてしまいそう(既に思い出せない部分あり)なので、思いだせた部分を記録替わりに書きとめておきます。
「NEVER SAY GOODBYE-ある愛の軌跡-」。この大仰なタイトル。現在のトップでは最長のタカちゃん、そして13年というおそらく今後も最長不倒であろう期間娘役トップを張った花ちゃんの退団公演。小池の新作、超大作とも書いてあったな。
期待するな、というほうが間違い。そして何よりとにかくタカちゃんが無事に舞台復帰してくれるだろうかという不安。そんなものを抱えて初日を迎えた。私はタカハナが大好きだもの。あの二人を見ていればまさにタカラヅカの夢の世界にいけたのだもの。
その彼らにふさわしい退団作品に違いない、と思い込んでいたわけですよ。ロクにあらすじも読まないで、きっと王子タカちゃんとドレス花ちゃんがドラマチックに恋愛を繰り広げるに違いないと思ってました。あらすじは都合のいい読み方だけをして、闘牛士のロメロってきっとダンディで大人でクールで格好いいのよね!なんて想像してました。
「そうあって欲しい」という期待だけを膨らませていたのですね。
でもとにかくまずはたかちゃんの元気な姿を確認したい!それが一番だった。たかちゃんが舞台に登場したら思い切り拍手するんだ!なんて考えていたのに、あれ?パーティ会場にいつの間にか紛れ込んでいたたかちゃん。えーと。いつ拍手すればよかったんだ?うーん。なんかたかちゃんらしいなぁ。と、とにかく元気でよかった!
踊るシーンはほとんどなし。ちょっとでも踊られるとこちらがハラハラするから止めて欲しいとさえ思った。その分歌いまくり。セリフがほとんどなく、歌だけでつないでいく。なんか胴回りが太く見えるのはきっとコルセットをしているんだろうなぁ。
初日ということでまだまだ押さえ気味だったような気がする。本人も周りもハラハラしながら様子を見ているという感じ。
花ちゃんは相変わらずうっとりするスタイル。最初登場の孫娘なんてぴったんぴったんのジーンズですごいプロポーション。本役に戻ってもそれは品のあるドレス姿。美しい。これで退団なんて嘘じゃないのか?今までの公演のいつもの初日と同じ。まだ次も、その次もいけるよ。
花ちゃんは初日からきちんと完成させてきていた。一人で歌うシーンなんて初日なのに圧巻ものだった。
タニちゃんは、えーん、だから私が間違ってましたー。ロメロのイメージを勝手に作ってた私がバカでした。タニちゃんはタニちゃん以外何者でもなかったです。お歌もたくさんあるんですが、元気に叫んでました。銀橋渡りの主題歌なんてひっくり返りそうでした。タニはタニだとわかっていながら身体の芯で理解できてなかったんですね、私。
その次に大きな役はあひちゃんなんだけど、もー。いっぱいいっぱい。そりゃそうよね。こんなに一人でスポット浴びて歌いまくる役ってやってないもんね。
それを思えば初日からタニ全開のタニちゃんはすごいなぁ、さすが伊達に場数踏んでないなぁ、と感心してしまいました。ニコニコしながら銀橋を歌いつつ渡っていたもの。
残りは宙組いつもの動く背景だけどちょっとマシ、って感じでしょうか。でもともちんやいりすはわかった!退団する夢くんもいい役もらってました。歌といえばたっちんがすごかった。さすが。
音楽はフランク・ワイルドホーン氏。私はよく知らないが有名な人らしい。幕間に2階のロビーを通ったらそれらしき人がプログラムにサインをしていた。どうしようかな、と迷ったけどミーハーな私はつい(笑)プログラムを買ってサインをお願いしてしまった。とてもきさくな人で、「楽しんでますか?」とか英語で話しかけられたのだけどあんまりわからず、またこちらからも気の利いたお返事もできず。そのうちどんどん列が長くなってしまい、劇場係員が整理してしまってた。いい記念になりました。
ストーリーは、なんつーか「カスミラと不滅の恋人たちを足したみたい」。といったら緑野こあら師匠に「それって失礼ですよ」とたしなめられ(不滅を混ぜたことがそう思われたらしい。や、2で割らないから!)、ドリーさんからは「頭の中でどう足し算していいかわかりませんでした」といわれてしまった。ストーリーの主なところは「主人公とヒロインが1幕目で出会って、2幕目で別れる」なのでそれが、ね、「不滅の恋人たち」なんですわ。
でもってキムシンちっくでもあるし。人海戦術、歌で主張、歌で説教。1幕目はまだそうやって群舞で盛り上げて歌で圧倒して、なんかすごいもん見てるような気にはなったんだけど、2幕目は「え?これで終わり?」って感じで。1.5幕モノのように思いました。
2幕目のラストも本来ならタカちゃんをこれでもか!と躍らせたりすればもっと盛り上がったかもしれないけど、それは無理だし。しょうがないかなぁ。
初舞台生のロケットやらフィナーレのダンスがあるから2幕目は短めなのかもしれないなぁ。フィナーレのダンスも、タカハナデュエットダンスも物足りないんだけどこれもしょうがない。
いろいろしょうがないことが多すぎた。でもタカちゃんが舞台に戻ってくれれば、退団の舞台を勤め上げてくれればそれでもうOK、という気分になったのも事実。普通トップさんの退団が決まれば、そのためのコンサートやステージ、DS、そしてサヨナラ公演とテンションをガンガン上げていってパッと散る・・・みたいな盛り上げ方をして、ファンも本人も思い残すことなし、という儀式があるんだけど今回はそれができない。それもなんだか哀しくて辛かった。
タカちゃんはちゃんと大きな羽根をしょって大階段を降りてきてくれた。ハラハラどきどき。あれはとても重いらしい。今回は軽くする工夫をしているという話も聞いたけど、それでも腰にはよくないだろう。カーテンコール、アンコールをしつつ「とにかく一瞬でもいいから早くあの羽根を降ろさせてやって!」と心の中で叫んでいた。
初日だから朝からリハーサルやったりしてたはずだから今さら1秒を焦ったところで本人には変わらないのかもしれないけど。
舞台使いはさすがにうまく、盆と装置の出入りだけで場面を転換させていた。色使いも抑えて上品で美しかった。
でも小池先生ねぇ、ネタ切れですかねぇ。なんだかすっきりしないまま2週間ほど考え込んでいたのだけど、ふと思いついた。
「主人公たちがパーティをしているところへ、ヒロインが逆切れして入ってくる。鼻であしらわれたヒロインは自分のテリトリーで嘆く。再び主人公とヒロインは別の場所で2人で会うことになり、ロマンスの予感。主人公が関わるところで大きな事件が起こり始め、巻き込まれるヒロイン。主人公の身にも大きな変化が。対立組織に誘拐されるヒロイン。主人公と仲間たちによって救い出される。ヒロインは主人公から形見の品を手渡される」
これってあの「LUNA-月の伝言-」と同じじゃーん!!!!!
まだ観るつもりですので、それでできればまた感想書きたいと思います。
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