「かもめ」とか「ナポレオン」とか
2014年2月25日 宝塚せっかく琴ちゃんがいろいろ活躍しているというのに、仕事は繁忙だわ子供はやっぱり熱出すわ(インフルです)で、書きたいことも思うように書けない日々が続いています。
でも覚書レベルでも書いておかないと忘れそうなので、時系列逆順になりますが、ぽつぽつと。
☆
「かもめ」の先行画像みて「小柳タン、趣味全開っ!!」と絶句していたのですが、一方、ナポレオンの公演期間中に撮影されたもの(多分)なのに、研5にしてウジェーヌやナポレオンを引きずらずに演出家の意図(ですよね?)を体現するプロ意識、技にうなってみたりしていました。
その間に「かもめ」の文庫本を図書館から借りだして読んでみたものの、興味レベルが及ばず「つまんなーい!」と投げ出し、ウィキや藤原竜也や生田斗真の舞台解説などを読んで「これって、琴ちゃんに合うのかなぁ??」との不安も湧き上がっておりました。
そこへ「あの」ポスター!!なんでこんなことに??と目が点になりましたよ。ひとり映りに劇団本気だな、と公式のバックナンバーをみてみたら、最近の若手バウってけっこうひとり映りなんですね。これでは相手役、2番手がわかんないじゃん、という不満はありますが、それはそれで嬉しかったです。
しかし、私が読み取った限り「かもめ」は群像劇で、登場人物それぞれに愛憎の物語がある。それを表現するとポスターはあんな風にはならんのではないか?と思います。しかも、なんで、寝てんの!?この表情は何!?かもめの羽根、握ってるし。小柳タン、どんな話にするつもりなんだろう。ぶるぶる。
キャトルでちらしももらってきました。デザインとしては、全体が淡いモスグリーンのトーンで統一されていてとてもキレイだと思います。
お茶会で見た元気印の、お芝居に苦手意識があるという琴ちゃんが、果たしてどんな舞台を見せてくれるのか、楽しみなような不安なような気持ちで、チケット手配を思案しております。
☆
そしてお茶会。初琴茶です。自分のご贔屓のお茶会なんて、ケロちゃん以来だから10年近く前。しみじみしておりました。
琴ちゃんて、めっちゃ元気なんですよ。明るいし。れおんくんに通じる底なしのパワーも感じられました。映像や誌面で知っていた琴ちゃんとはイメージがちょっと違いました。お茶会を盛り上げようとしてくれる意欲があり、とても楽しかった。
近くで見ると、細い~、顔小さい~、側に立ちたくない~。スターさん、でした。
☆
「ナポレオン」の新公も観ることができました。本公演の短縮版だったのですが、カットされた部分はナポレオンに関するところでは、雪合戦、戴冠式、肖像画を描くところ、500人会議。その他では温泉、となると・・・琴ちゃん出ずっぱりで歌いっぱなしなんですね。
すごかった。とにかく歌ってた。最初は緊張感が見て取れて温度低めだったのが、指輪を落としたアクシデントから段々盛り上がって来たのはいいんですが、このテンションまで最後まで保つのか!?・・・保ちました。保つ以上に最後の凋落のところでフルパワー。琴ちゃんがパワーを出せば出すほど、ナポレオンという人の哀しさがひしひしと伝わってきて、切なかった。客席からは泣き声も聞こえてきました。
ラストシーン、大セリが回転しながらせり上がる場面。去っていく後ろ姿はとても大きく見えました。よくぞやりきった!この作品をやり遂げるには、喉も身体も心も相当タフでないとできない・・・そう思います。この作品を毎日やっているれおんくんてどんだけタフなんだと思いますが、新公世代でやりきった琴ちゃんもやはりすごいと思います。
正直のこの作品は、真ん中力に頼ったものなので、真ん中にパワーがないと成立しない。最初に本公演を見た時に、ため息ついてしまいました。これを琴ちゃんがやれるのか、と。でも見事にやりきったことに心から拍手したいですし、私はロミオよりもこちらの方が好きでした。見かけはロミオにぴったりな琴ちゃんですが、実際はナポレオンの方が向いているのかもしれない。
観られてよかった・・・数日は感動を反芻して余韻にひたってました。ぜひもう一度、観たくなる、そんな新公でした。
☆
本公演は初日明けて数日して観たのですが、まだ舞台が落ち着かない頃で、琴ちゃんの出番やウジェーヌ云々よりも、「つ、つまらない・・・」とがっかりしていました。小池先生はやっぱり原作あった方がいいですね・・・。
客席は平日でも2階席までいっぱいで盛り上がっていたのに。でも数日たって2度目観た時は、全然印象が変わってとても楽しかった!何かが変わったわけではないのでしょうが、観る方が見どころをきちんと掴んでいれば、スペクタクルな舞台を楽しむことができるのでしょう。
ウジェーヌは長いソロもあり、1幕から2幕へとどんどん年齢を重ねる様子がわかり、ありがたいことに人物としてもちゃんと描かれているので見ていて楽しいし。フィナーレの銀橋の並びもロミジュリ同様すごくて「・・・・」と。組長・副組長の内側なんてケロちゃんなんていつから入れたのか。いや、比べてもしょうがないんですが。
ロケットに出ている琴ちゃんを意識して観たのは初めてなので、新鮮でした。
琴ちゃんの動向を追いかけるようになって驚いたのは、新公世代の生徒さんの苛酷さ。本公演はもちろん、新人公演に、トークにとこれでもか、という位詰め込まれる。ここを切り抜けて結果を出していかないと残っていけないのでしょう。
今まで知らない世界でした。
☆
年末にかけて、聞こえてくるのは「小池先生の台本が上がっていない」。予想はついていましたが、これでなんとかなるのかー?と皆やきもきしていたと思います。
れおんくんがこれだけ任期が長いのは、何より劇団からの信頼が厚いのでしょう。歌劇団といえ組織でビジネスですから、どんな結果が出るかわからない新作を、しっかりお金の取れる作品に仕上げてくれるれおんくんは手放しがたいはず。
緑野こあら師匠が以前おっしゃってた、トップ期間中に作品に恵まれる確率は1/10というのは本当にそのとおりだと思います。トップとは、駄作・トンデモ作を「いいもの観たわ」と観客に納得させて帰すことだ、と。
応えて結果を出すれおんくんは本当にすごい。このひとが100周年のトップであってくれれよかった。その場に立ち会えて本当によかった。
☆
まだずっと先、と思っていた東宝の新公もまもなく。もう1度観たい!と思うものの、東京まではさすがに無理なので我慢します。
観られる方がうらやましい。ぜひ琴ちゃんのナポレオンをしっかり観てきてください。そして無事に、新人公演が終わりますよう、関西から祈っています。
でも覚書レベルでも書いておかないと忘れそうなので、時系列逆順になりますが、ぽつぽつと。
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「かもめ」の先行画像みて「小柳タン、趣味全開っ!!」と絶句していたのですが、一方、ナポレオンの公演期間中に撮影されたもの(多分)なのに、研5にしてウジェーヌやナポレオンを引きずらずに演出家の意図(ですよね?)を体現するプロ意識、技にうなってみたりしていました。
その間に「かもめ」の文庫本を図書館から借りだして読んでみたものの、興味レベルが及ばず「つまんなーい!」と投げ出し、ウィキや藤原竜也や生田斗真の舞台解説などを読んで「これって、琴ちゃんに合うのかなぁ??」との不安も湧き上がっておりました。
そこへ「あの」ポスター!!なんでこんなことに??と目が点になりましたよ。ひとり映りに劇団本気だな、と公式のバックナンバーをみてみたら、最近の若手バウってけっこうひとり映りなんですね。これでは相手役、2番手がわかんないじゃん、という不満はありますが、それはそれで嬉しかったです。
しかし、私が読み取った限り「かもめ」は群像劇で、登場人物それぞれに愛憎の物語がある。それを表現するとポスターはあんな風にはならんのではないか?と思います。しかも、なんで、寝てんの!?この表情は何!?かもめの羽根、握ってるし。小柳タン、どんな話にするつもりなんだろう。ぶるぶる。
キャトルでちらしももらってきました。デザインとしては、全体が淡いモスグリーンのトーンで統一されていてとてもキレイだと思います。
お茶会で見た元気印の、お芝居に苦手意識があるという琴ちゃんが、果たしてどんな舞台を見せてくれるのか、楽しみなような不安なような気持ちで、チケット手配を思案しております。
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そしてお茶会。初琴茶です。自分のご贔屓のお茶会なんて、ケロちゃん以来だから10年近く前。しみじみしておりました。
琴ちゃんて、めっちゃ元気なんですよ。明るいし。れおんくんに通じる底なしのパワーも感じられました。映像や誌面で知っていた琴ちゃんとはイメージがちょっと違いました。お茶会を盛り上げようとしてくれる意欲があり、とても楽しかった。
近くで見ると、細い~、顔小さい~、側に立ちたくない~。スターさん、でした。
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「ナポレオン」の新公も観ることができました。本公演の短縮版だったのですが、カットされた部分はナポレオンに関するところでは、雪合戦、戴冠式、肖像画を描くところ、500人会議。その他では温泉、となると・・・琴ちゃん出ずっぱりで歌いっぱなしなんですね。
すごかった。とにかく歌ってた。最初は緊張感が見て取れて温度低めだったのが、指輪を落としたアクシデントから段々盛り上がって来たのはいいんですが、このテンションまで最後まで保つのか!?・・・保ちました。保つ以上に最後の凋落のところでフルパワー。琴ちゃんがパワーを出せば出すほど、ナポレオンという人の哀しさがひしひしと伝わってきて、切なかった。客席からは泣き声も聞こえてきました。
ラストシーン、大セリが回転しながらせり上がる場面。去っていく後ろ姿はとても大きく見えました。よくぞやりきった!この作品をやり遂げるには、喉も身体も心も相当タフでないとできない・・・そう思います。この作品を毎日やっているれおんくんてどんだけタフなんだと思いますが、新公世代でやりきった琴ちゃんもやはりすごいと思います。
正直のこの作品は、真ん中力に頼ったものなので、真ん中にパワーがないと成立しない。最初に本公演を見た時に、ため息ついてしまいました。これを琴ちゃんがやれるのか、と。でも見事にやりきったことに心から拍手したいですし、私はロミオよりもこちらの方が好きでした。見かけはロミオにぴったりな琴ちゃんですが、実際はナポレオンの方が向いているのかもしれない。
観られてよかった・・・数日は感動を反芻して余韻にひたってました。ぜひもう一度、観たくなる、そんな新公でした。
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本公演は初日明けて数日して観たのですが、まだ舞台が落ち着かない頃で、琴ちゃんの出番やウジェーヌ云々よりも、「つ、つまらない・・・」とがっかりしていました。小池先生はやっぱり原作あった方がいいですね・・・。
客席は平日でも2階席までいっぱいで盛り上がっていたのに。でも数日たって2度目観た時は、全然印象が変わってとても楽しかった!何かが変わったわけではないのでしょうが、観る方が見どころをきちんと掴んでいれば、スペクタクルな舞台を楽しむことができるのでしょう。
ウジェーヌは長いソロもあり、1幕から2幕へとどんどん年齢を重ねる様子がわかり、ありがたいことに人物としてもちゃんと描かれているので見ていて楽しいし。フィナーレの銀橋の並びもロミジュリ同様すごくて「・・・・」と。組長・副組長の内側なんてケロちゃんなんていつから入れたのか。いや、比べてもしょうがないんですが。
ロケットに出ている琴ちゃんを意識して観たのは初めてなので、新鮮でした。
琴ちゃんの動向を追いかけるようになって驚いたのは、新公世代の生徒さんの苛酷さ。本公演はもちろん、新人公演に、トークにとこれでもか、という位詰め込まれる。ここを切り抜けて結果を出していかないと残っていけないのでしょう。
今まで知らない世界でした。
☆
年末にかけて、聞こえてくるのは「小池先生の台本が上がっていない」。予想はついていましたが、これでなんとかなるのかー?と皆やきもきしていたと思います。
れおんくんがこれだけ任期が長いのは、何より劇団からの信頼が厚いのでしょう。歌劇団といえ組織でビジネスですから、どんな結果が出るかわからない新作を、しっかりお金の取れる作品に仕上げてくれるれおんくんは手放しがたいはず。
緑野こあら師匠が以前おっしゃってた、トップ期間中に作品に恵まれる確率は1/10というのは本当にそのとおりだと思います。トップとは、駄作・トンデモ作を「いいもの観たわ」と観客に納得させて帰すことだ、と。
応えて結果を出すれおんくんは本当にすごい。このひとが100周年のトップであってくれれよかった。その場に立ち会えて本当によかった。
☆
まだずっと先、と思っていた東宝の新公もまもなく。もう1度観たい!と思うものの、東京まではさすがに無理なので我慢します。
観られる方がうらやましい。ぜひ琴ちゃんのナポレオンをしっかり観てきてください。そして無事に、新人公演が終わりますよう、関西から祈っています。
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