図書館で「かもめ」を再度借りてきて、合わせて「オセロー」も借りました。せっかく贔屓が原作付の作品に出ているのだし、贔屓の公演をしっかり楽しまなきゃ損!と思っているので。

前のご贔屓の真琴つばささん、汐美真帆さんは幸いなことに今の動向もけっこうわかる人たちですが、今はもう追いかけたりはしていないです。好きだった安蘭けいさん(とうこちゃん)や湖月わたるさん(わたさん)の退団後の公演も最初とかは観に行ったけどもう行ってません。花ちゃんだけは舞台を観たい!と思うもののレディ・ベスは星公演とかぶってるしなぁ。という感じでやっぱり私は宝塚の舞台を観るのが好きなのだと思う。

贔屓が現役で宝塚の舞台に立っている期間はほんの束の間です。今は「礼真琴」が宝塚の舞台に立っていることに感謝し、しっかり観ていきたいと思っています。

         ★

で、借りてきた「かもめ」を読んでみるとあら不思議。公演観る前はつまんなくて放り出した原作がすらすら読めるじゃないですか!それでもってとっても面白いのは何故なんでしょう?コースチャのセリフが琴ちゃんの声で聞こえてくるからでしょうね。

それでもって、いやぁ、本当に、チェーホフの戯曲そのまんまなんですね。今回私が借りたのが白水社の小田島雄志訳のもの。「マイケル・フレインの英訳による」とあるので、ロシア語から英語に訳されたものを日本語訳にしてるのですね。だからきっと、ロシア語のニュアンスとかはまた違うのかもしれないけど、とても読みやすかったです。

よくこの戯曲まんま、宝塚の舞台に上げたなぁ。しかも研6初主演の人を主役にして。小柳先生は、自分の好きな戯曲を、礼真琴で観てみたかったんじゃないかな、と思いますね。いいなぁ。

戯曲で私が気になっていたのは、4場でニーナが来る前のコースチャの様子。コースチャは自分なりの何かを掴みかけていたのだろうか。読み返してみると、きちんと戯曲にもそういうセリフがあるんですね。

今回の「かもめ」の舞台では、そこがあまりよくわからなくて、今思い返してみるともったいなかったな、と思うのです。あそこでコースチャが自分の道をつかみかけていたのに!という光がもっとはっきり見えていたら、そこからの落差が際立ってより悲劇性が強まったのにな、と思うのです。まぁ、これは琴ちゃんの演技というより演出プランなのかもしれません。その後にもっと強烈なダンスが来るし。

この本の裏表紙には「かもめ」のあらすじが書いてあるのですが、「名声を夢見て有名作家のもとに身を寄せたニーナが、恋に破れ、愛児を失いながらも、新進作家トレープレフとの再会の中で自己に目覚め、女優としての道を歩み始める物語」とあります。ヲイ。いろんな解釈があるでしょうがねぇ。

もうちょっとじっくり読んでみようと思います。

         ★

「オセロー」も読みました。こっちは「かもめ」より読みやすい~。割と単純な話だし。

イアーゴーがすごい!結局話を動かしているのはイアーゴー。そしてその2面性!人々には良い人と思われているのに、裏の顔がもう。「The Lost Glory」では、仮にも100周年のトップオブトップにやらせるのだから、卑劣なだけのキャラクターにはしないでしょうけど、美味しい悪役だと思います。宝塚では2番手で悪役をやってファンを増やす、というけどれおんくん、これ以上ファン増やしてどうすんねん、です。

逆にオセローは難しい役だと思います。主役、だから。シェークスピアさまに恐れ多いことですが、受け身、なのですね。作劇をする人がよく言われる「作者が主人公にしたから魅力出るわけではない。主人公の魅力が必要」という、その部分がね。嫉妬に狂う愚かさなど、魅力的な部分はあるけどそれが宝塚の舞台でどう描き出されるかも楽しみです。7歳の頃の役もあるので、きっと生い立ちなどでふくらませるのかな。イシちゃんなら立ってるだけでも格好いいだろうなぁ。楽しみ!

その他の役で大きいのは、ロダリーゴー。デズデモーナに横恋慕中でイアーゴーに利用される。名前から考えてベニーの「ロナルド・マーティン」ですね。それとオセローの副官でこれもイアーゴーに利用されるキャシオー。真風くんの「カーティス・ダンフォード」かな。後は、イアーゴーの妻でデズデモーナを陥れる手伝いをしちゃうエミリア、キャシオーの愛人のビアンカ。はるこちゃあんの「ランシス・デュモント」と、風ちゃんの「エヴァ」、あいりちゃんの「ミラベル」。さてどれに当たるのか。うーん。後はデズデモーナの父親位ですか。

で、琴ちゃんの「パット・ボローニャ」って???パット・ボローニャを検索してみると、大恐慌時代に靴磨きをしながら投資をした18歳の少年、、、って出てきます。しかし、「オセロー」にそんな靴磨きなんて出てこないし。これは観るまでわからないか。歌劇の座談会でちょっとはわかるかな。また少年かい、という気がしないでもないですが少年ができるのも今のうちか、と楽しみにしています。

         ★

星組の年末の予定もわかってきましたが、琴ちゃんはどれに出るのでしょうね。れおんくんの武道館か、全ツの風共か。私は武道館だろう、と思っているのですが武道館にはねねちゃんも出るから、必要なのはバックダンサーなのかなぁ。「REON!!」ではなくてコンサートなので、れおんくんがひたすら歌って踊るんですよね、きっと。お着替え中はねねちゃんが真ん中務められるし。

全ツは私はベニーはバトラーだと思っています。琴ちゃんはまさかのスカーレット!?アシュレって柄でもなさそうだしフランクとか??スカ2とかもあり得る???

わかりませんね。みりおくんも研6でミーマイのジャッキーとかやってるしな。何やらされるかわからない。まぁ、これも待ってるしかないですね。全ツだと交通費・宿泊費かかんなくていいなー、程度で待ってようと思います。

(しかし丸顔のスカーレットって今までいたっけ?あ、まぁさまがいましたね。スカ2ならとなみちゃんとか)


コメント