歌、ヘタ?

2004年10月25日 宝塚
いろいろ、あるんですけどなかなか書く時間がなくて。

猫関係。

猫の毛皮が季節が移り変わっていることを告げている。ふかふかふわふわになってきた。とっても可愛い。
そろそろ年に一度のワクチン注射&健康診断なのだが、うーむ、行く暇があるかな?
どうしてもご贔屓退団を優先してしまうから。思えば3年前にもご贔屓の退団公演を優先して注射を先送りにしてしまったことがあった。すまん。

仕事関係。

突然、勤続15年の記念品を選べと言われた。
iPodとデジカメとデジタルテレビ用プリンターと電子辞書。私が勤続15年を過ぎたのは去年のことなんですけど?会社の景気はさほどよくないのに、時々こういうことがある。10年目の時は電子辞書とジョージ・ジェンセンのペンダントだった。
iPodかデジカメかで悩んだ。デジカメは1年位前に買ったのがあって気に入って使っている。名刺サイズでシャッター音が猫の鳴き声なのだ。iPodは面白そうだが、普段あまり音楽聞く習慣がないから。
ヨドバシで現物を確かめ、結局デジカメに。父が巨大な旧式のデジカメを使っているので、プレゼントしようと思う。
しかし、勤続15年?すごいなー。ほとんど人事としか思えないけど、そうなんだ。次は20年だが、産休・育休で1年とちょい休んだので、同期たちからは2年遅れになる。
その頃、私はどうしているだろう?うちの辞めない同期たち、まだいるんでしょうか?会社の中で一番沢山残っている期なんですけど。きっといるんだろうな。

育児。

最近、何でも自分でやりたがって手がかかる。うそ泣きして抗議する術もマスターしたようだ。
鼻水がどうもよくならない。こまめに病院に行ってはいる。今とにかく発熱されては困るのだ。鼻水から耳や喉に行くのが怖い。
職場復帰して6ヶ月がすぎた。ばんざい。これでさらに育休手当がいただける。うれしーな。

で、宝塚。

週末ごとにムラに通っている。この前は観劇の後、DSのチケットを一緒に行く友人たちと宝塚ホテルに引き取りに行った。
チラシがもらえると聞いたので、クリアファイル持参、友人たちにも持って来るようにとメールする。
チラシは宝ホのHPに掲載されていて「オギー、タイトルの文字だけで私たちを泣かせたのに、このデザインですか?」とちょっとがっかりしていたのだけど、ポスターとして貼ってあるのはデザインが違う!!
同じ素メイクに黒エンビだけど、蓋をあけたピアノの鍵盤にもたれかかっているポーズ。
普通の人がみたら、くたびれたオバさんに見えるかもしれないけど、ファンからみたら「恰好いい〜♪」。なんていうかフェロモンが出ていました。このポスター欲しいよぉ。

緑野師匠の日記に、時々「ケロは歌がヘタ」って出て来る。確かにケロちゃんが歌が上手と言われたことはないし、そういうものかなぁ、と思っていたけど、私はケロちゃんは歌がヘタと思ったことがないのだ。

と、緑野師匠に言ったら「歌、すごいヘタだと思います・・・今」とお返事がきた。

えー?そうなの?

「私はわたるくんも歌がヘタだと思いません」とさらにお返事。

「えええええーっ!「み」さん、耳、寛大過ぎ(笑)」って緑野師匠。

そうなのかー。その次に「私は檀ちゃんも水くんも平気です」と書いたらお返事はなかった。呆れられたかな。

でも実際そうなのだ。寛大というよりも、私は歌はどっちでもいい。重きを置いていないのだ。その役として情感を込めて歌ってもらえれば充分。

とうこちゃんとか確かに上手いと思う。聞いてて気持ちいいし。でも好きになるのに歌は必然ではないのだ。
歌よりも私にとって重要なのは見た目。とにかく美しくなければ絶対ダメ。夢を見に行ってるのに、美しくないものは見たくない。オバさんの顔なんて、鏡みたらいくらでも見られるんだからさー。目、つぶって歌だけ聞いていたって、夢は見られない。だからきっと私はタータンがダメだったんだと思う。

で、私が美しいと思えるのは、まみさん、汐美さん、檀ちゃん、タカちゃん、花ちゃん、若手ではゆかりちゃんかな?ほんとそれ位。

今回のショーで、檀ちゃん@ドルチェ・ヴィータがゆかりちゃんたち若手を率いて踊る場面がある。眼福。スーツ腕まくりのケロちゃんも美しいし。幸せ。

なのになのに、この作品、DVD化の時にカット場面があるとかないとか。そんなバカな!?やめてくれー!発売延ばしてでもいいから、著作権クリアしてくれー!!

耳の許容範囲の広い私ですが、「くそー、なんでそんなにヘタなんだ!?椅子からずり落ちるっ!」と思うのは、やはりタニちゃんです。「エルドラード」のビデオ見た時は、あぜんとしたよ。あのエトワール。誰か何とかしてやれなかったのだろうか。
中止。

誕生日パーティ。子供のお迎えをどうしようか、誕生日プレゼントをどうしようか、カードの文面をどうしようか、風邪ひいちまった自分の体調をどうしようか、一緒に行ってくれる友人との待ち合わせをどうしようか、仕事をきっちり終わらせられるだろうか。

いろいろ、いろいろ考えたのにぱぁよ。

汐美真帆としての、最後の宝塚生活での誕生日だったのにー!(号泣)

原因:台風。

やはり天の神様が怒ってるんてすって。退団するから。

パーティ中止の情報が入る頃に、ちょうど仕事もケリがつき、数時間前には会社からも「帰って良し」の通達が出たので、すごすごと家に帰ることにした。

保育園に電話すると、お早くお迎えに、とのこと。そうだろうなぁ。うちの保育園はできた保育園で、警報でも子供を預かってくれるし、呼び出しもかからない。人数多過ぎて親呼び出しているうちに台風通過するわな。

この前の台風(っていっても多過ぎていつのだったか覚えてない)の時、電車が止まってしまってエライ目にあったが、今日はスムーズに帰れた。

一度家に帰って着替えて車取ってきて・・・としていると、ポストに封筒が。開封して泣きそうになった。

汐美さんからのプレゼントが届いていた。

それは違うでしょ?こっちがあげなきゃいけない日でしょ?嬉しいけど、哀しくて、寂しいけど、気持ちがほっこりした。

1年前の誕生日は「王家に捧ぐ歌」の東宝公演中だった。日帰りで東宝に観劇に行った。汐美さんはきらきら輝いていた。劇場前にずらりと並んだファンたちを前に、「ついて来て下さい」と言って車に乗り込んで帰っていった。

2年前の誕生日は公演の合間で、千里のビルでトークショーをしていた(正式には19日に)。楽しいトークショーだった。トークショーのあとにはバースディパーティもあってそれも楽しかった。

3年前の誕生日は「血と砂」の初日だった。あの日のことは忘れない。

そして今年、最後の誕生日。台風さえきていなければ、また思い出に残る誕生日になったろうに。にっくき台風。

お茶会の日には、今日渡せなかったプレゼントとカードを渡せるだろうか。もう台風、来ませんように。

DS発売日

2004年10月18日 宝塚
結果から言うと、無事に希望日のチケット取れました。よかったよかった。これで私の欲しかったチケット、全部取れたんだっけ?いや、まだだ。もう何がなんだかわからなくなってきた。

舞台を観るエネルギーと、チケットを取るエネルギーをうまく振り分けないといけないのだけど、なんだかチケット取る方に行っちゃってる気がする。いかんなぁ。退団なんだから、姿を観られるのはこれが最後なんだから、しっかり目に焼きつけておかないと。

デイリースポーツ紙にインタビュー記事が載っていた。

退団を申し入れたのは、博多座の初日だそうだ。誰にも相談はしなかったそうだ。やっぱり未練はあるそうだ。

ぽつぽつとインタビュー記事などで、退団を決めたいきさつなどが語られることが出てきたが、やはり核心には触れていない。

「この公演で」退団する理由はわかったよ。でも、この公演で「退団する理由」は言わないんだ。

まぁ、絶対言わないだろうけど。

よかったね

2004年10月17日 宝塚
汐美真帆退団に当たって、良かったな、と思うことがある。
(いや、無理矢理見つけてるんですけどっ!!)

・オギーのショー&DSで退団できること
次だったら藤井先生。悪くはないと思うけど、藤井先生、出来不出来があるからなー。ケロちゃんの最初のDSは藤井先生でしたが。再来年まで在団して、退団とすると再びオギーが星を担当することはないだろう。生徒の本質を余すことなく見せてくれるオギー、こうしたらファンは泣くだろうということを熟知しているオギー。DSもよろしくお願いいたします。

・大劇場公演で代表作が出来ていること
「血と砂」を終えた後、私の願いはただひとつ「大劇場でこれ、という役が欲しい!」だった。それは全く期待していなかったキムシンの「王家に捧ぐ歌」でかなえられた。ウバルド、その人物像の是非は置いといても、物語を動かす力をもった、物語に不可欠な役だった。とても嬉しかった。

・頼りになる同期がたくさんいる組で辞められること
とうこちゃん含む。どっちかってーと、同期を見送って最後の方で辞めるかと思っていたけど。でも先に辞めるとなると、やはりいい同期が揃っているところで辞められるというのはいいな、と思う。

そしてそして、
・大好きなトップさんに愛されながら辞めていけること!

トップさんというのは、組子全員から愛される存在でなければならない。頼りになるってんでも、可愛いってんでも、放っておけないでも、存在のあり方は何でも構わない。
組子たちが「うちのトップさんは全組一素晴らしい!」という賞賛の表情で階段下から迎えてこそ、階段の真ん中で最後に一番輝けるものだと思う。

ケロちゃんは割と自分の組のトップさんを素直に好きな人。さらに心の底から好きだったら、「好き好きオーラ」が出まくってしまう。

月組時代、真琴つばささん(私の前のご贔屓)のこともだーい好きだった。いつぞや、真琴さんのお茶会と自分のお茶会が重なってしまったとき、自分のお茶会を抜け出して、真琴さんのお茶会にゲストしに行ってしまったことさえある。
そりゃ、真琴さんの退団公演だったからね、組子全員で行くことになっていたらしいけど、その間、汐美茶に行っていた私たちは、主役不在のままゲームしてましたよ(苦笑)

私がなぜ第一ご贔屓と真琴さんのお茶会に行ってなかったか。定員オーバーか何かで、初心者ファンは入れてもらえなかったのよー!しょうがないので、第二ご贔屓だった汐美さんの方に行ってましたとさ。

そして、今のトップ、わたるくんのこともだーい好き。好き好きオーラが出まくってる。自分が星組に組み替えになり、わたるくんがそのトップになるって公になった直後のNHKのお正月番組の時から既に、オーラが出ていた。
わたるくんも度量が広いというか、まんべんなく愛してくれる。

ショーの船のシーン、セレブ@わたるくんが航海士@ケロちゃんにコートと帽子を渡す。ここで「あ!有名人だ!」か「すげー、かっこいい!」か知らないけど、航海士はセレブさんに見とれる。
今日、公演を観ていたら、セレブさんは航海士の耳もとで何か囁いた。滅茶苦茶嬉しそうな航海士、しかも照れてしまっている。いつもは組長とじゃれあいながら引っ込むのだけど、今日は組長おきざり。小首を傾げながら照れながら引っ込んで行った。

一体何をいわれたのだろう、気になる。

さらに、中詰め、雷がなって暗転となる時、銀橋に出ていたセレブや航海士、慌てて引っ込む。普通はセレブとセレブの正妻@檀ちゃんと航海士が仲良く手をつないで引っ込んで行くのだけど、今日はセレブが航海士の肩をすっぽりと抱き、そのまま袖まで連れて行った。
一体何なの?どういうストーリーがあって、そういうことになるの?

博多座でも最後の方ではかなりそういうふれあいがあったそうだけど。

でもどっちにしろ、これは退団するケロちゃんをわたるくんがとっても気に掛けていてくれるってことだ。ストレートに、まだ大劇場公演の半ばだというのに、気にかけてくれている。

ありがとう、わたるくん。ケロちゃんの思いにこたえてくれて。

汐美ファンのひとりとして、御礼言わせていただきます。本人もとっても幸せそうです。
このまま東宝楽まで行くと、やり過ぎになっちゃうかもしれないけど、もう最後だから、好きにやらせてあげてください。わたるくんなら受け止めてくれると信じている。

主語のない会話

2004年10月12日 宝塚
宝塚90周年記念大運動会。

そもそもあまり興味が無かった。行く気も薄かった。チケット会に頼んだ位だから(私は行きたい公演のチケットを会に頼めるほど、貢献度の高い会員ではありません)。

なんとなく@ぴあで立ち見を買ってしまって、どーしよーかーなー、と思っていたが、緑野師匠がご一緒くださるということで、行く気になったのだ。

行ってよかった!いやあ、面白かった!

立ち見1000円でこんなに楽しませてもらっていいんだろうか?と思ってしまった。
その立ち見、開演15分前からやっと会場に入れ始めてもらえたので、結局、最初の月組のオープニングセレモニーは見逃してしまった。

当然、まずは星組の後ろに行ったのだけど、すでに2周目になっていてあまりよく見えない。しかも星組生徒席がまったく見えない。これはまずいと、まだ人の少なそうな雪組の後ろに走っている最中に、月組が終わってしまったのだ。
次が星組でないことを祈りつつ、雪組の後ろをうろうろ。なんとか見えるけど、まだ見えにくい。オペラでどこか空いていないかと探すとあった!父兄席、もとい、専科席の後ろが空いていそう。さらに二人で移動。まだ1周目でバーもしっかりつかめて左右にはスペースもある。

二人で場所を落ち着け、オペラで追い始めた。

「どこにいます?」
「あそこあそこ!わたるくんの後ろ辺り!」
「えー!?髪の毛、結んでる!」
「似合わないー!」
「なんか嬉しそう・・・」
「応援席、とうこちゃんの隣辺りにいるはずですよね」
「リレーに出るのかな?」
「リレーにはいませんね」
「あ、大玉転がしにいる!」
「きゃー、抜かされた!」
「ジャージに着替えてきましたね」
「ジャージはお得意ですから」
「あそこ!わたるくんと記念撮影してた!」
「え?どこどこ?見逃した!」
「綱引きには出ないのかん?」
「さっき軍手もらってたから、出るんですよ、きっと」
「カエルのかぶりものしてますよ・・・」
「とうこちゃんと肩組んで歩いてますよ。4人いるから同期かな?」
「あー、泣いてる〜」
「涙もろいなぁ」

何が嬉しいって、いちいち「ケロちゃんが」「汐美さんが」と言わなくても会話が続くってこと。緑野師匠、ありがとうございます。普通の舞台だとまずしゃべれないし、城ホールでもコンサートだとステージを見て飛んだりはねたりしているのに忙しくてしゃべれない。会場暗いし。この運動会だと適度に客席も明るくて、スピーカーからの音響もそれほど大きくないので、きゃあきゃあとおしゃべりしながら観られたのだ。周りの父兄、もとい観客たちは普通に大人しかったし。

私はひたすら汐美さんだけを追っかけていたけれど、洞察力に優れた緑野師匠は適宜、他の組のことも教えてくださる。
「ゆうひちゃん、どうしてわざわざ胸潰してるのかなぁ?舞台ではあれだけ堂々と見せていたのに」
(ゆうひくんにもともと胸ってあったっけ?)
「たかちゃんはあのサムい演出を楽しんでるはずです」
(齋藤先生、ちょっとコケ気味だよなぁ)
「オサちゃんの隣にいるのはやはりアサコでないと!」
(あのー、ふーちゃんは・・・)
「表彰台に上がるのに、もう一人を待たないのはいかにもコムちゃんですね」
(そ、そうなんですね)

一人で見ていたのではとうてい気が付かなかったであろう、諸々の楽しい出来事が、緑野師匠の解説つきで観られて、本当に贅沢な2時間半でした。

ケロちゃんは、やっぱり白くて、手が長くて、泣き虫で、スコートは似合いませんでした・・・。

見終わった後は、不思議な爽快感があった。生徒さんたちがとても元気にのびのびとしていて気持ち良かったのだ。競技、応援どれをとっても全力で、さわやかにきびきびとこなしていた。気持ち的にも態度でもダレたところがなかった。さすがだった。

ファンも、ちゃんとそれぞれの組にいるんだな、ということを視覚的に認識できて、それも気持ち良かった。
公演中だと、1つか多くて2つの組しかムラでは上演できないわけで、それを観劇しているのは、その組のファンだけとは限らない。だから、組と組のファンがダブっていることも多いのではないかと何の根拠もなく思っていたのだ。
それが、きっちり、自分の組(というか贔屓の組、なんだろうな)を応援する人たちがそれぞれの組に平等にいて、応援してるんだ、とわかった。宝塚ファンの拡がりと、一途さが心地よかった。

哀しいながら

2004年10月2日 宝塚
少しだけ、汐美さんが辞める理由がわかる気がする。

1回だけ観に行った博多座。ショーで踊りまくる汐美さんを観ながら、ふと「こんなにできちゃっていいのかしら?」と思ったことを覚えている。

無理がなかった。

楽々と踊っていた。男役として、踊り手(ダンサーという言葉とはちょっとニュアンスが違う)、研14として。

宝塚では女性が男性を演じる。それはどうしたって無理があることだ。その無理な姿勢が必死さを生み、輝きを生み、人によっては痛々しさを生み、人を惹き付ける一因となっているのだと思う。

また、学年という物差しが歴然と存在し、公演ごとに少しずつ頑張りながら、無理をしながら上を目指していく。そのための場所と地位を与えられるのだ。

トップさんというのはその地位の重責を必死にこなす生徒さんたちのその必死さゆえに輝くのだと思う。

ところが、博多座の汐美さんは全く無理をしていなかった。当然のように踊れていたのだ。もう彼女は全く無理をしなくても男役ができてしまうようになっているのだと思う。

本来ならそうなった後は、スタークラスならさらに無理をしなければこなせない「立ち位置」が与えられるものだ。

しかし、汐美さんにはもうそれが与えられなくなった。無理をせずにこなせる「位置」しか来ない、多分。

そういうことなのだと思う。

無理をせずにこなせるところだけをやっていたのでは、宝塚の男役は輝きを失っていくばかりだ。一番輝いている時に辞めたいと思ったら、その時期を見極めなければならないのだ。

今回、汐美さんがそれを見極めたのなら、もうしょうがないかな、と心の隅で思ってしまう。

でもさー、汐美さんはもっとできたよ?もっと無理させてよかったと思うよ?なんでダメだったのよ〜!歌劇団。くすん。

初日

2004年10月1日 宝塚
観てきました。

オギー、ありがとう。

あれだけやってもらえたら、あれだけ惜しんでもらえたら、ファンとしては嬉しいのひとことです。歌劇団は惜しんでくれなくても、オギーが惜しんでくれたらそれでいい、です。

汐美さん、未練あるんなら辞めるの止めようよ。

まだやりたいんだよね?本当は。・・・でも何か理由があるんだよね?辞めなければならない理由が。

あなたがこんな辞め方をするとは思ってもみなかった。誰よりも納得して、思い残すことなく辞めていく人だと思っていたのに。

初日にあたって、しつこい私は未だに汐美真帆の退団を受け入れられてません。
「汐美真帆ディナーショー」がやっと公式に発表になった。

<タイトル>『Good Bye,Good Guy,Good Fellow』
<構成・演出>荻田浩一

オギーのばかー!タイトルに「Good Bye」を入れるなんて反則じゃー!タイトルみただけで泣きそうになった。本当に退団するんだなぁ(←まだ言ってる)。

退団DSができて、それに「Good Bye」と入れてもらえるってのは幸せなことなのかもしれない。日が過ぎて振り返った時、DSのタイトルだけが残っても、これは「汐美さんが退団の時のDS」って誰でもわかるもの。トップさんの退団DSでもこんなタイトルのってないもの。

オギーはこの前、しぃちゃんのDSの演出をやっていた。タイトルはさすがと思ったが、構成/演出はわりと普通だったと聞いた。今回は普通では済まされない。

おもいっきり泣かせてください。ファンはここで号泣しないと終われません。「バビロン」にくっついてたさよならショーはファンを号泣させていたはず。お稽古場風景を音で再現したり、とうこちゃんに「ブルースレクイエム」歌わせたりしていた。

ケロちゃんが出たオギー作品は「凍てついた明日」と「螺旋のオルフェ」だけだっけ?歌なんてあったかな?

オギーのさよなら演出といえばもうひとつぐんちゃんバウの「Over the Moon」があった。あれも良かった。あそこではとうこちゃんに録音で歌わせていたっけ。今回もとうこちゃんはゆうひちゃんの録音が出てきたりしたら、絶対泣ける。

「Over the Moon」の前売りの日は「血と砂」の初日で、朝、梅田で並んでから、初日の入りを観に行ったなぁ。とっても幸せだったあの日。ずいぶん遠くまで来てしまったような気がする。

でもあの日の幸せな気持ちは忘れない。千秋楽よりも思い出に深く刻まれている。秋のすがすがしい朝の空気と一緒に、いつでも鮮やかに思い出せる。

ところで、DSのチケット、取れるんでしょうか?私のような下っ端ファンにも回ってくるでしょうか?オークションで落とせばいいってもんでなくて、チケットそのものが少ないのではないか、ということが気掛かりだ。私たちの仲間がどれだけ頑張って署名活動をしていたかよく知っているから、皆が観られるように祈っている。

話変わって、息子の血液検査再検査、大丈夫でした。相変わらずある値は高いのだけど、他の値が正常なので、心配はなさそうです。ほっとしました。もし息子が病気だったら、退団公演どころではなかったから。

もしも息子が病気だったら、それはもちろん、退団公演一切観ないつもりでした。だって、そういうものだもの。息子にかえられないもの。迷いはありませんでした。

ま、大丈夫でしたので、これからは突っ走ります。でもきっと風邪ひいたりして、何か観られなくなるんだろうなぁ。

さよならの儀式

2004年9月24日 宝塚
緑野師匠はおっしゃった。

「私、ご贔屓さんが退団するの初めてなんです」

え?だって、宝塚歴16年とおっしゃってませんでした?

「だってイシちゃんのファンだったんです」

そりゃあ・・・永遠に退団公演はなさそうですなぁ。頑張ってください。

私が宝塚ファンになったのは「LUNA/BMB」からだからかれこれ4年?まだまだひよっこです。なのに、ご贔屓の退団はもう2度目。げんなり。

退団という儀式はファンに多大な心労と出費を強いる。全てが終わった時にはへとへと、財布はからっぽだ。

でもそれだけやらないと、ファンとしても終わった気になれないのだ。新陳代謝を旨とする宝塚歌劇団、「今しかみられませんよ」とあおることでファンの財布をこじあけ、劇場へと追い立てる。その戦略にハマっているとわかっていても、さよなら公演にすべてをかけて追いかけていくのだ。

間もなく初日。

まず公演を観られるだけ観る。チケット確保にも手を尽くす。FCに入っていれば、ウエアも普通のと退団用の2つ用意する。

スタークラスならDSやら何やらもある。

最後のお茶会には行く。千秋楽はなんとしても観る。同じ日にフェアウエルパーティもあるが、これはFCに入っていないと行けない場合もある。

これが大劇場と東宝と2回繰り返される。

そして最後の日、袴を身に付けたご贔屓さんを劇場前から見送って、フェアウエルパーティに行って、見送って・・・それが最後だ。

ここまで追いかけて、やり抜いた!という達成感でやっとご贔屓さんのジェンヌ姿とさよならした、と思えるようになるのだ。

前のご贔屓さんときなんて、1年前に退団発表だったから、なんだかマラソンしているような気になった。今回は短距離走。はぁはぁ。

その前のご贔屓さんの、退団公演を観に行った東宝「愛のソナタ」。「いますみれ花咲く」に春日野御大がご出演になっていたのだが、朝、劇場入り口でそのお姿を見たことがある。お隣の帝国ホテルから来られていたらしいが、なんとその後ろに数名のおば(あ)さまのファンがついておられたのだ!

春日野御大は楽屋口ではなくて、劇場入り口から入って行かれたが、そのおば(あ)さまファンたちは、手を振ってお見送りされていた。

今のFCと全くおんなじ。年齢が大体5〜60歳位プラスされているだけ。

緑野師匠、頑張ってくださいねっ!イシちゃんは春日野御大の後継者ですから!

その前にケロちゃん退団、燃え尽きましょうねっ!もしかしてもしかして来るかもしれない(可能性0.5%位か?)イシちゃんさよなら公演の心構えができるかもしれないし。

私も前のご贔屓さんのさよなら公演があったから、今回、少しは落ち着いて対処できているような気がする。

あと100日

2004年9月18日 宝塚
ケロ友が1週間か2週間前に「あと3ヶ月しかないんだよ」と嘆いていた。
んなわけないだろ?まだ3ヶ月半あるよ、と言って慰めた。

○ヶ月でカウントするからあいまいになるんで、ちゃんと日数で数えなきゃ、と思っていたが最近息子は私が一緒にいる時、何か他のことをするのを許さないので(含インターネット)、家では全くなにもできない。会社も仕事が忙しいし・・・と放っていて、やっと今日数えたら、ちょうど100日だった。

泣きたくなった。

たった100日しかないんだもん。

友人からCSのビデオをもらった(・・・ってホントはいかんのですね?でももういいことにして・・・)。博多座の分を丁寧に1本にまとめていてくれた。

博多座の頃、もう退団を決めていたらしい。

お稽古場で、楽しそうに自然にふるまっている汐美さん、座談会でいつものように司会をしている汐美さん、何より舞台で思いきり演じて、思いきり踊っている汐美さん。

あなたはこれらを全て捨てることができるのでしょうか?

未練はないのでしょうか?

もちろん、それらを振り切る覚悟で退団を決められたと思うのだけど。私はまだまだ未練たっぷりで。

そして悲しい。

博多座のショーの階段降りは黒エンビだったことに今頃気がついた。ちょっとだけ救われた。宝塚で着る最後の衣装(袴除く)が黒エンビで良かった。

これが絢爛だか豪華だかいう前のショーのような、センスが悪いんだか単に盛り上げたいんだかわからん衣装で退団だったらとび蹴りものだ。

最後がオギーでよかった。

DSは誰がやってくれるんだろう?齋藤先生かオギーだと信じている。

DS(

2004年9月8日 宝塚
私はちょうどその頃、緑野先生と楽しくお食事してました。

ケロちゃんの退団をなげき、今後のスケジュールを打ち合わせ、思い出話に花を咲かせ、その他公演のお話などなど、尽きること無くしゃべっておりました。あああ、もっとおしゃべりしたかった。

途中、着信があったのに気づき、そのケロ友に折り返し電話しても出ず。メールじゃなくて電話って何か急ぎのことがあったの?と思いつつ、再び先生とおしゃべり。

友人と連絡が取れたのは、名残を惜しみつつお別れした後でした。

・・・汐美真帆、DS決定。

しかも1日しかない、と。なんとか期間追加すべく活動を開始してくれと。

どひゃー。慌ててメールを打ちまくり、家に帰って寝ない息子を寝かせつつパソコンに向かい、泡吹いてました。ここで頑張っておかないと、えらいことになります。

DSは、ちょっと前のお茶会で「今、いちばん何がやりたいといったら、DSです」と言っていた位、やりたがっていたこと。ファンも退団前にまったく歌のない今の公演など見捨てて・・・いやいや、少しでも歌を聴きたい、最後に思い出の歌を歌って欲しい、汐美真帆オンステージを楽しみたいと熱望していました。

でも日程が厳しく、難しいだろうというのがファン仲間の共通見解でした。

それができる!ある!嬉しい!・・・が、コトは単純ではないです。

チケットです。

前のDSも宝塚ホテルの「宝寿」でした。「宝寿」は最大ディナー形式で600人入りますが、ステージ部分が必要ですので、実際は400人程度でしょう。今回も「宝寿」とすると同じだけです。

東京では日程的に厳しく、DSはできそうにないようです。

となると、1日多くて2回のDSでは、チケットが回って来ないのです!

汐美ファンをなめてはいけません。「血と砂」の時だって、私は10回観ました。きゃ、がんばったわ、私、なんて思っていたら甘かった。10回は普通でした。20回以上観たと言う人が何人もいたのです。

DS、開催されるだけ全部観ようと思っている汐美ファンも多いはずです。

これが最後なのですから。

だから頑張らねば!なんとか期間を増やし、できれば回数も増やしてもらわねば、私のような下っ端初心者ファンにはチケットは回ってきません。

もちろん、いざとなれば貯金を取り崩してでも観たいと思っていますが・・・。

というわけで、メールも手紙も、さらに書き足りないと言って封書も出しました。まずは時間勝負なので自分でできることから、ですが。

今は吉報を待つばかりです。

ふんっ

2004年9月7日 宝塚
地震が何度も来るのも、台風がたて続けにくるのも、ケロちゃんが退団発表なんかするからです。そうに決まってます。

まぁ、その後、あさこエリザベートなんて発表があってうちらの悲しみごとはすっとばされた感がありますが、いいんです。放っておいてください。来年のことなんか関係ない私たちは、私たちで悲しんでますから。

何度寝て何度目が覚めても、やはり退団は現実であったようで、ここ数日、まるで覚めない悪夢を見ているような気分でした。

やっと少し落ち着いてきましたが。

私は入り出をしない人間で、でもスターさんしてるケロちゃんが好きで、花の道からよくながめていました。

でも今回は、どうしても近くから顔を見たくて、声を聞きたくて、入り出に何回か行ってしまってます。

前のご贔屓さんは押しも押されぬトップさんで、退団発表から実際の退団まで実に1年もあったので、その間にゆっくり気持ちの整理をつけ、舞台を見ることができました。トップさんですからメディアや出版物(当時はスカステはなかった。・・・なのに今はアドバイザーやっておられる)で、いくらでも触れるチャンスがありました。

でもケロちゃんは、こっちから近付いていかないと、何も得られないのです。

お元気そうでした。こっちがちっともすっきりしてないのに、とってもすっきりした顔でした。

相変わらずまっしろけ。恰好いいお兄さんでした。

このお兄さんが、もしかして退団後髪の毛を伸ばしたり、もしかして結婚してウエディングドレスを着たり、もしかして・・・妊婦になったりするのか?と思うと、なんとも言えない気持ちになります。
やめてくれーという権利はないけどさ。このまま宝塚の近くに住み続けるなら、私が関西やムラ周辺をうろついていると出くわす可能性もあるわけで。

普通のジェンヌは卒業後は東京行っちゃうから、あっさりさっぱり気持ち的にもOGさん、さよーならー、って気分になれるんですけどね。

これだから地元出身のジェンヌさんはやっかいです。

寿(結婚退団)という噂もありますが、どうでしょうね。既婚のファン仲間と「結婚ってそんなに楽しいもんじゃない、期待するな」と言い合っております。

なんだか、結婚願望の強そうな、よい奥さんに憧れてそうな、そういう方ですからね、実は。

15歳で音楽学校に入って、そして今30歳。人生の半分が宝塚。誰よりもジェンヌであること、男役であることが、自然である人。だからこそ、リセットには時間がかかるかもしれません。だから、まだまだ若い、まだまだやれるうちに退団することはよいことなのかも。

・・・でも私は納得してないぞ!私たちが「汐美真帆」を失わねばならない、納得できる理由がわかるまでは!

それほど、あなたのことが好きなのだ。
ファン仲間でもまさかこの公演と受け身を取れている人はほとんどいませんでした。

油断したよなぁ。カレンダーがあったから。それにてっきりわたるくんかとうこちゃんと一緒に辞めると思っていたのに。

私のご贔屓さまの名前は「汐美真帆」さんです。

そんなのすぐわかりますよね?好き勝手書きたかったので、検索にひっかからないよう、この文字を書いていませんでしたが、退団発表のあった日には書いていいでしょう。

・・・やっぱ辛いわ。
ああもう、日記、追い付きゃしない。

ちゃんと実家から帰って、ちゃんと仕事行ってます。息子も元気に保育園に通っております。7月以来熱出してないから無気味。そろそろ熱出すんじゃないかあ?と怯えております。
これから仕事、忙しくなるのに。忙しい時に熱を出すのはお約束、でしょうなぁ。

さて、今日のお題。

宝塚のチケット流通は独特です。

最初はチケットの取り方がわからず、無駄なチケットを取ったり、欲しいチケットが取れなかったり、一枚も二枚も上手なおばちゃんにチケットふんだくられたり、いろいろありましたさ。

そんな私もかれこれ宝塚ファン歴4年ともなると、それなりにコツもつかみ、人脈もでき、チケットには困らないようになりました。

素人さんにとって最も難しいのは、チケットの価値の判断、だと思う。宝塚のチケットは劇場・公演日時・座席で価値が違うのだ。たとえ同じ座席同じ値段でも。もちろん、欲しい人にとってはプラチナでも、欲しくない人には紙くず同然ってのもあるけれど、まぁ、だいたい宝塚ファンの中での価値付けは一緒。私も判断がつくようになった。

今、一番価値が高いのは、宙組東宝のファントム楽かな?いや、エンカレッジコンサートかもしれない。

価値は刻々と変わるもので、もし明日、誰かの退団発表があったりしたら、価値がころっと変わるだろう。退団発表がなくても、次の公演のチケットが発売になったらまたそれらが交換の場に登場してくる。
私もうっかり手に入れて持て余していた大劇場の千秋楽B席が、あっという間にプラチナに化けたこともある。

プラチナ化するばかりでなく、叩き売りっていうのもある。半額以下でも引き取り手がないかなしいチケットというのもまた存在するのだ。

そのように、宝塚ファンの間では暗黙の了解的チケットの価値基準があり、それに基づいた交換という市場がある。

ネットをしている宝塚ファンならごく当たり前の行為だと思うが、他の音楽ファンやスポーツファンでもそういう“交換”なんて市場が存在するのだろうか?

市場を成立させる場は掲示板。一度掲示板に載せるとウイルスのえじきなんだけど、やはり便利。これまで交換以外にも、譲ってもらったり譲ったり、お世話になってきた。

今日、そのうちのひとつが突然閉鎖された。

ぎゃー。今一番大手で、掲載数も多い場所だった。もっと多い場所もあったのだが、かれこれ2年半前「血と砂」上演真っ最中に突然閉鎖された。

いい出モノがないかアクセスしていたところだったのに、急にアクセスできなくなって、トップページに戻ると「閉鎖しました」との宣告が。

ひーん・・・。

ここで博多座のチケットも譲っていただいた。とてもみやすくよいお席だった。いつぞやの星組DC公演のチケット、譲り先も見つけた。喜んでもらえて何よりだった。これから雪組DC公演、お安いチケットを探すつもりだった。

閉鎖するのは掲示板運営者の勝手だと思う。別に何の利益や見返りもないのに運営し、詐欺が起こると(起こるんだよ、これが)解決のために尽力したり、関わりを持たざるを得ないようだ。

交換のための市場があるから、交換のためのチケット取りという“観劇”を目的としないチケット取りが存在してしまう。でもそれが悪いとは私には思えない。

交換の市場に参入できるのは、余分なチケットを取る根性、チケットの価値を正しく判断できる経験、うまく交換できなかったときに損失を自分で被る経済力と性根が必要だもの。

常にチケットの価値を追いかけ回し、交換に生きるってのもなかなか大変だと思う。
いい席で観たい、価値ある公演(その人にとって)を観たいという欲求も必要だし。

私は今はそれほどのエネルギーはないし、席が悪くてもあまり気にしない人間なので、交換のマーケットに正面切って参入する気はない。

でも時々は交換したいと思う場合もあるわけで、その場がひとつ消えてしまったのは大きな痛手だ。

さて、これからどうしよう・・・。いい場所をまたさがさないといけないな。

まっしろ

2004年8月10日 宝塚
博多座に行ってきた・・・。もう1週間以上前のことだ。

観てきてすぐ感想を書けば、もっと熱々の気持ちがのっかった文章になったと思うのだけど、いざ、書こうとしたらアクセスできず、しゅるしゅると気が抜けてしまった。

それでもせっかく行ってきたから、覚えていることだけでも書きたいと思う。書いているのはこの日ではないです。

朝、新幹線に乗って、博多駅に降り立った途端感じたのは「暑い!」ということ。熱気が身体を包み込む。地下鉄で博多座前まで行って、地上を歩き始め、直射日光を受けるとこれまた暑い!何せ太陽光線の角度が違う。じりじりとこんがり焼かれているようだった。

夏生まれなので割と暑さには強い。日本で一番暑いに違いないと思っていた大阪でずっと仕事をしているのだから、博多でも平気と思っていたら、暑さの質が違っていた。ひー。

でも、鹿児島から来ていた友人は「博多涼しい、楽勝」なんて言っていた。どんなに暑いところなんだ〜。

本当なら2公演観たかった。でも平日なので、2回目の公演が6時からで、最終の新幹線にも間に合わないのだ。バスも間に合わない、夜行もダメ。翌朝7時には家についていないといけないってのもネックだった。

たった1回の公演、気合いを入れて観る。追いかけるのはひたすらご贔屓さまだけ!あ、でもちゃんと話は追える。

芝居は確かに、前の作品の2.5倍の出番。でもなー、衣装は一着着たきり。しぃちゃんとほぼ同じでとっさに居場所を特定できなかったりして悲しい。

まぁ、舞台の上にはいますわな。

いろんなヒトに出番が割り振られているので、ロクな役がないのも事実。タニちゃんの役だけはま、いいんだけど、あれもなー。

ひたすら、檀ちゃんとわたるくんのラブラブぶりを1時間半観ていただけのような気がする。いや、いいんだけどね。檀ちゃんはひたすら美しく、凛としていて素敵だし、わたるくんは男らしいし。

絵巻物。ショーですな。酒井先生の作品は。

そしてお待ちかねのショー。大好きな大好きなオギーのショー。このために来たといっても過言ではない。

オギーっぽい毒のある場面のと明るい場面が交互に出てくる。でもとてもわくわくする。ご贔屓様が出ているまともなショーを久々に観たという満足感で満たされた。

ご贔屓さまは芯になる場面も全然ないし、しくしくとなる立ち位置もあるんだけど、出てくる場面全てでとても素敵だったからもうそれでいいやと思えてしまった。

檀ちゃんやうめちゃんとからむ場面があるんだけど、首筋にあの大きな手を這わせたりして、男らしいったら。・・・また女捨ててます。いや、恰好いいし色っぽいからいいんですけどね。

大劇場ではもっとひどい扱いになるだろうけど、いくつか素敵な場面には出してもらえるだろうから、そっちで頑張って観ようと思う。

今回、やや下手の通路際の席だった。なぜか目の前の2席が空席で、舞台を見渡せるいい席だった。

お芝居で上手に立っていることが多いご贔屓さまの顔がよく見える。中国モノの独特のアイラインを黒で入れているんだけど、その中心にある瞳、黒目が透き通るようで美しく、みとれていた。
ご贔屓さまは白目が多いので三白眼なんて言われることが多いけど、黒目が実はとっても茶色いのだ。

ショーでもスーツの袖をまくって腕を見せているところがあるが、その腕の白いこと白いこと。

舞台を降りた実物、現物に近くで会うともうびっくりする位白い人だ。
白人の白さとはまた違う、黄色人種なんだけど色素をどこかに置いてきたような白さだ。

なのに博多座の入り、帽子も日傘もなく、直射日光の下を歩いてやってくるというのだが、日焼けはしないんだろうか。

私を最初に宝塚に連れて行ってくれた人が言っていた。タカラジェンヌが白いのは、舞台化粧をしてライトを浴び続けているからだ、と。その後、そういう説は聞いたことはないが、ご贔屓さまのあの白さは普通じゃない。一体どうしてあんなに白いんだろう。

白いドレスとか着たら似合いそうだなぁと、間近で見るたびにうっとりしてしまうんだけど、舞台を見るとあまりの男らしさにやっぱりもう女には戻れないかもと、とほほな気分にもなる。
宝塚ファンには、年に2度ほど、大騒ぎする日がある。

ラインナップ発表。

その次の半年(場合によっては1年)、どんな演目をやるかが歌劇団から発表になるのだ。
その発表を見て、演目に想像をふくらませ、誰がいつ辞めるか、などと想像する。

宝塚ファンの醍醐味のひとつ、でしょうな。

・・・でも今の私はご贔屓さんの扱いにしか興味はない。育児してたら、宝塚にかけるエネルギーを減らさざるをえない。まんべんなく浅く広げる方向もあったろうが、私は一点において深く追求していく方を選んでしまった。

出産するまでは全組しっかり見倒していたから、他の組に興味がないとかわからないというわけではないのだけど、気になるのはご贔屓さんのことなのだ。

で、その来年上半期の発表が、本日ありました。いつも9月とかだったと思うんだけどなー。えらく早い気がする。

びっくりしたのが、星組にイシちゃんが出ること。これで、わたるくんが再来年まで退団しないことが判明。つまり、来年は星組は大劇場公演が1回しかない、そこへイシちゃんが出るということは退団公演ではないと(・・・あんな時代芝居で退団されても、ファンは成仏できんだろうが)いうこと。

檀ちゃんも来年のスターカレンダーに載るから、これまた今年中の退団はない。ならどうせなら、わたるくんと添い遂げだと思うし。

私のご贔屓さんは、わたるくんかとうこちゃん(ただしトップになってから)と辞めるだろうというのが仲間うちの共通見解。できればご本人さんは大好きなとうこちゃんのトップを支え、一緒に退団したいだろうなと思う。

でもわたるくんが再来年までいるってーことは、とうこちゃんがその後星組でトップになるかどうか、わからないってこと。とうこちゃん、実年齢もいってるしね。

いったいご贔屓さん、いつ辞めるんだろう。

私はわたるくんも好きなんで、任期が延びたのは正直嬉しいんだけど、とうこちゃんは待ってられないだろうなぁ。

そのとうこちゃんはおそらく、秋のDC&青年館で主演。DCは通常トップが主演をはる劇場だから、それをとうこちゃんがやるってのはかなりいい感じ。

でもうちのご贔屓さんは、去年の暮れのバウ&青年館でとうこちゃんとがっちり組んだので、今回DCに2番手で出ることはなかろう。おそらく、大売り出し中のまとぶん。

となると、裏の全国ツアーだな。中日に「王家」を持ってきてるから、全ツは「長安」かな。全ツの2番手やらせてもらえるといいな・・・ご贔屓さんは全ツ要員かい!?

もひとつ驚いたのが、年明けの中日に「王家」を持ってきたこと。いいのかなぁ。私は東宝でも「王家」見たけど、劇場にスケール感がないので、なんか狭苦しく感じてしまった。中日はそれよりもっと狭いから、「王家」の世界を表現しきれないんじゃないかと危惧している。

でも、「王家」なら正直嬉しい。ただしウバルドをやれるなら。

星組の3番手はまとぶんだから、あの役のない「王家」ならば、ウバルド役をまとぶんに振らざるを得ないだろう。

やらせてよー、ご贔屓さんによー、まとぶんはいずれトップになるんだから、いくらでもいい役当たるだろうよー。ウバ様までもっていかなくてもいいじゃんよー。
でも、劇団が合う役かどうかよりも売り出し優先配役なのは、ガイズでタニをネイサンに当てたことからもはっきりしてる(ありゃーひどかった。ネイサンはおっさんが持ち味の人がやらないと芝居として成立しないのにさ。新公でほっくん@持ち味はおっさんがやって、どれだけぴったりだったか)。

しくしく。私は大劇場作品の中では、ウバルド役が一番いいと思っている。好きな役か?といわれると実はあんまりそうではないのだけど、「物語を動かす力をもった、なくてはならない役」なので、いいと思っているのだ。

ご贔屓さんは、中日に出るとしてもまとぶんがやっていた役と逆転されるか、アイーダパパかファラオってこともあり得る。げー。

さらに別の方向性としては、中日の裏側でやる中堅(だそうだ。私からみれば充分若手だが)&若手のバウ公演に、助演として出されるかもしれない危険性は0ではないと思う。・・・恐ろしい。すずみんの脇役!?

それにしてもバウ、えらく公演期間が長いんですけど。

主演者は去年だったかのバウワークショップとほとんど同じ。あの公演がどれだけチケット余りまくったか、劇団は忘れたのだろうか?そりゃ演目は全然違うし、東上もしないから売れるかもしれないけどさー、いいやきっと売れない。だって、何でも観る主義の私ですら、10種類も観る気になれないんだもん!

チケットの心配はしなくてよさそうだ。売れそうなのはキム@公演期間短い、とか蘭とむ@花組でそれなりの人気、とかかな?あと演出家でいい人もいたなぁ。

星組は太田先生だよ。またわけわからん作品だろうなぁ。ところでバウ連投していた齋藤先生はどうしたんだろう?大劇の演出にも入ってないよ?

今年はご贔屓さんは辛抱の年だったと思う(既に過去形)。来年もまた辛抱の年なのだろうか!?

来年の11月12月はまだ星組、スケジュール開いてるから、何かあろうだろうけどさ。何か、ご贔屓さん的に美味しいことがないと、ファンやっててほんと辛いわよ〜。

まだ今年の11月もきてないのに、来年の11月の心配をしている、これが宝塚ファンですわな。
昨日、あれだけ「子連れ観劇は大変だー」と書き募ったが、それでも宝塚大劇場は劇場の目の前にチャイルドルームがあって、観劇するヒトの気持ちをよくわかってくれるスタッフさんがいる。ありがたいことだと思う。趣味が宝塚で良かったと思う。

(一昨日も、遅れて子供を預けにいった私に、スタッフさんが2人がかりで少しでも早く劇場に行かせてあげようと駆け寄ってくれた。一人が子供をベビーカーから降ろして連れていき、もう一人がさささと用紙に記入してくれた。チャイルドルーム自体は、夜にある新人公演でもやっているし、多分、舞踊会とかイベント類でも預かってくれる)

競馬が趣味だったら、登山が趣味だったら、フットサルが趣味だったら、お琴が趣味だったら・・・なんでもいいけど、いろいろまた別の苦労があったろうな。

今日、昼間、突然、公式(宝塚の公式HPの略です)で2005年のカレンダーメンバーが発表になった。

ぎょえー。

毎年発表、こんなに早かったっけ?

宝塚のカレンダーは、それに載ることがひとつのスターの条件。カレンダーは4種あるけど、それにもランクがある。

卓上→ステージ→パーソナル→スターである。

私のご贔屓さんは、卓上とステージに載っている。一昨年からかな?卓上はもうちょっと前から。パーソナルが出ることは多分ないだろうと思う。

でもでもっ!このところの扱いの急激な低下で、来年の卓上とステージから外されるんじゃないかとやきもきしていたのだ。

突然の発表に慌てて情報収集。・・・載ってた・・・はぁ。よかった。

来年も買わなくちゃ。買えることが嬉しいよ。

ついこの間まで、双子のように扱われていたゆうひくんはパーソナルが出る。よかったね。人気あるもんね。ちょっと見てみたいかな?

いつもなら、メンバーと掲載月が一緒に発表されるんだけど、それがなかったのが不思議。とりあえず、檀ちゃんとわたるくんも来年のカレンダーに載るってことで、年内の退団はないってことですね。

さて、博多座ご贔屓さん情報。

お芝居の出番は2.5倍だけど、立ってるだけってシーンが多いそうだ。たはははは。

あ、私はサッカーも大好き。さっきまでアジア杯の日本の試合、見てました。勝てて良かったとは思うけどー、あのブーイングの嵐の中で中国とやるのは嫌だなー。
繰り返しになりますが、子連れで観劇するってのはすごーく大変です。

前日から持って行く荷物を用意する。

着替え、おむつ、お尻拭き、タオル、お弁当、よだれかけ、食事用エプロン、スプーン&フォーク、飲み物。これらをひとまとめにする。

お弁当は11時公演の時だけだけ。レトルトのお弁当があるからそれを使うけど、それじゃちょっと足りないし、見栄も手伝って手作りお弁当とデザートなんかをプラスする。
(自分の昼食はおにぎりを買っておいて、幕間に食べる!)

飲み物も、ベビー用麦茶のパックと、途中で飲むペットボトルのお茶(ペットボトル用ストロー)も要るし。

ぜいぜい。

金曜日に仕事をして帰って、夜これだけ用意するのは結構疲れる。だから最近のお気に入りは日曜日の11時公演。

物理的にもしんどいが、精神的にもしんどい。

行けるかどうかは当日の朝までわからない。だって突然熱、出すんんだもん。かといってチケットなしでは行けないから、事前に入手しておく必要がある。
行けなくなるかもしれないので、友人に事前にチケットを預けたりする。

ぜいぜいはあはあ。

さらに帰宅後、車の中でたっぷり寝て、もう帰ってからは昼寝してくれない子供をなだめつつ、晩ご飯の支度もせねばならん。そのためにはやはり前日からメニューを考え、買い出しし、下ごしらえも必要。

ぜいぜいはあはあへとへと。

ここまでして!ここまでして!観に行ったのに、がっくり、なんてのは本当に辛い。ここまでしたのだから!行って良かったと思える公演であって欲しい。

普段、仕事と育児と家事(+ご贔屓の扱い)でくたびれてんだからさー、宝塚観てる間位は夢を観ていたいわけよ。

だから、私は現実感のない公演、生徒さんが好き。だから宙組、たかちゃん花ちゃん、大好き。檀ちゃんの美しさ大好き。檀ちゃんとの並びもよいわたるくんも好き。

だから、ご贔屓さん好きなの。あのヒトもどっか現実感がないのよね。現実感がないというか、マンガ的というか。好きな理由はもっとあるけど。

だーかーらー、現実を彷佛とさせるキムシンは嫌いなのよっ!前のご贔屓さんのサヨナラ公演を滅茶苦茶にしてくれたから許すまじ!なの!
「スサノオ」は観ていて胃がキリキリ痛んだわ。あの時は子供は預かってもらってたから、まだ怒りが少なめだったけど、あれで連れて行ってたら怒り爆発していたかも。

で、今回の星バウ「花のいそぎ」。

いいんじゃないですか?何より美しかったもの。フィナーレがまるでショーみたい。観ていて浮き世を忘れました。

ストレスになるような(バウ作品にはありがち)脚本とか出演者もなかったです。主演のまとぶんもヒロインのことことも歌、上手いしね。

メンバー的にもバランスが取れていて、誰かが浮いたりすることもなかったです。
・・・「巌流」の時は、とうこちゃんもご贔屓さまも他のメンバーから思いっきり浮いてたもんなぁ。「王家」直後だったからしょうがないか。他の生徒たちと場数も違うし。齋藤先生、壊れてたし。

だから、今回は、行って良かったです。30分遅れて行っても、ホイールキャップなくしても、行った甲斐がありました。

辛口をひとつ、付け加えるなら、無難すぎてこれから先の印象には残らないかもしれない。どーしよーもなく壊れてたまとぶんの初主演作「ヴィンターガルテン」の方が“ああ、あのひどい作品ね。主演は恰好よかったけど”と言われる作品の方が、ヒトの思い出には残るのかもしれんなぁと思ったりはします。

ご贔屓さま、博多座情報。

初日観に行った友人からの連絡によりますと、芝居での出番は、前作品の2.5倍だそうです!

・・・・・・ひどすぎた前を基準にしてもなぁ(苦笑)。

ご贔屓さん

2004年7月28日 宝塚
宝塚では、自分の気に入りの人(=生徒さん)のことを「ご贔屓」と呼ぶ。ちょっと考えりゃ、変な日本語なんだけど、慣用句ですな。

で、私のご贔屓さん。最近、とみに扱いが悪い。

もともと悪い人なんだけど、「おりゃー、もうスターじゃないんかい!」ってな位、悪い。

このご贔屓の扱いの善し悪しをめぐって一喜一憂するのが宝塚ファンの醍醐味だそうだが、精神的にははなはだよろしくない。

新作の幕が開くまでどきどきし、開いたら開いたでぶつくさ言いを繰り返すことになる。今まで満足だったのって、何回あったかなぁ。

そして今は、その幕が開く前のどきどき状態。

少しずつ情報らしきものがわかってくるのだけど、どうもあんまりよろしくないらしい。もっと悲観的な状況も想像されるんだけど、それよりはマシかな?程度。

私はいつもこんな感じで、やや悲観的に思っておく質。じゃないと実際に観た時のダメージが大きい。

この精神的にしんどい状況は、彼女が退団するまで続くだろう。正直疲れた、と思うこともあるけど、どきどき出来るのは幸せなことなのかな。いつか来る彼女のいない宝塚を観る時、それを思い出すのだろう。

・・・ずっと退団しないで組長とかになられたらそれはそれでしんどいが。

< 3 4 5 6 7 8 9