連休前に歯医者に行くつもりだったが、すこぶる調子がいいのでそのまま連休に突入。連休中もさしたる不具合もなく、1ヶ月前に予約した今日、歯医者に行った。
「調子はどないや?」
「絶好調です」
「よかったなー」
毎晩マウスピースをはめて寝ているお陰か、前歯で噛まないようにしているせいか、歯は全く痛まない。いつもどおり、スケーリングだけしてもらう。その前に前歯の部分レントゲンは撮ったな。
「好調でも噛んだらあかんのですよね?」
「あかんあかん。次痛んだら、抜歯やで」
「えーっ!?抜きたくないです」
「根っこが中で割れてるのは事実やからな。もっとひどなってきたらグラグラするからわかるわ。そこまでひどなったら、抜かんと。隣の歯までダメになることがあるんや。2本も抜くのは嫌やろ?」
2本抜いたとしても、ブリッジは可能だそうだ。ただし、支えになる歯を削る度合いが増えることになるようだ。
「次、私がとうもろこしにかぶりつけるようになるのは、抜歯してブリッジしてからですかね」
「その通り。気休めは言わへんよ」
とうもろこしも、フランスパンも、カスクート(細フランスパンのサンドイッチ)も、ケンタッキーフライドチキンも、スペアリブのバーベキューも手羽先も骨付きラムもクイニーアマンも、それまで食べられない。いや、トーストやおにぎり、りんごだってかぶりつけない。クオリティオブライフとしてはどうなんだろうな。抜歯はイヤということにこだわって、食べたいものも食べられないというのはねぇ。
でもまぁ、永久に食べられないわけではなし、今はそういう時期なんだろう。本気で食べたければ、ナイフフォークで切ればいいだけなんだし。持ち歩きができるナイフフォークスプーンセットでも探そうかな。その前に、この前息子に割られてしまった、メイク用ミラーも買わないと!
次の診察も1ヵ月後。前歯はさておき、これだけ定期的に歯医者に通っていたら、虫歯も歯周病も心配ないわ。それはメリットかな。
☆
「クイズ・ヘキサゴン」宝塚特集。2回目かな?
メンバーは前回とほぼ変わらず。リカちゃんの代わりににタータンになってたような。
私の初めてのオトコ、真琴つばささんは相変わらず「男役」で。やっぱり好きだなぁ。退団後もここまで潔く男役な人も珍しいんじゃないか?「嫁にしたくない」「彼にしたい」アンケートでも堂々トップでしたが、そりゃそうだろう。とほほ。そして相変わらずスレンダー。
で、でも、花組一派のタモさんとチャーリーは肥えてないか?
幸ちゃんはスレンダーだなぁ。キレイキレイ。
辞めてからも細いままでいるって大変だろうなぁ。年齢的にも太ってしまいがちだろうし。
そこでふと、思う。私の2番目のオトコ、最後のオトコのことを。太りやすいんだよ、あの人は。今頃ころころだったらどーしよう!?
「調子はどないや?」
「絶好調です」
「よかったなー」
毎晩マウスピースをはめて寝ているお陰か、前歯で噛まないようにしているせいか、歯は全く痛まない。いつもどおり、スケーリングだけしてもらう。その前に前歯の部分レントゲンは撮ったな。
「好調でも噛んだらあかんのですよね?」
「あかんあかん。次痛んだら、抜歯やで」
「えーっ!?抜きたくないです」
「根っこが中で割れてるのは事実やからな。もっとひどなってきたらグラグラするからわかるわ。そこまでひどなったら、抜かんと。隣の歯までダメになることがあるんや。2本も抜くのは嫌やろ?」
2本抜いたとしても、ブリッジは可能だそうだ。ただし、支えになる歯を削る度合いが増えることになるようだ。
「次、私がとうもろこしにかぶりつけるようになるのは、抜歯してブリッジしてからですかね」
「その通り。気休めは言わへんよ」
とうもろこしも、フランスパンも、カスクート(細フランスパンのサンドイッチ)も、ケンタッキーフライドチキンも、スペアリブのバーベキューも手羽先も骨付きラムもクイニーアマンも、それまで食べられない。いや、トーストやおにぎり、りんごだってかぶりつけない。クオリティオブライフとしてはどうなんだろうな。抜歯はイヤということにこだわって、食べたいものも食べられないというのはねぇ。
でもまぁ、永久に食べられないわけではなし、今はそういう時期なんだろう。本気で食べたければ、ナイフフォークで切ればいいだけなんだし。持ち歩きができるナイフフォークスプーンセットでも探そうかな。その前に、この前息子に割られてしまった、メイク用ミラーも買わないと!
次の診察も1ヵ月後。前歯はさておき、これだけ定期的に歯医者に通っていたら、虫歯も歯周病も心配ないわ。それはメリットかな。
☆
「クイズ・ヘキサゴン」宝塚特集。2回目かな?
メンバーは前回とほぼ変わらず。リカちゃんの代わりににタータンになってたような。
私の初めてのオトコ、真琴つばささんは相変わらず「男役」で。やっぱり好きだなぁ。退団後もここまで潔く男役な人も珍しいんじゃないか?「嫁にしたくない」「彼にしたい」アンケートでも堂々トップでしたが、そりゃそうだろう。とほほ。そして相変わらずスレンダー。
で、でも、花組一派のタモさんとチャーリーは肥えてないか?
幸ちゃんはスレンダーだなぁ。キレイキレイ。
辞めてからも細いままでいるって大変だろうなぁ。年齢的にも太ってしまいがちだろうし。
そこでふと、思う。私の2番目のオトコ、最後のオトコのことを。太りやすいんだよ、あの人は。今頃ころころだったらどーしよう!?
さようなら樹里ちゃん その2
2005年5月10日 宝塚ショーも、樹里ちゃんが出てくるたびに大拍手。
オサさまの女装、師匠やkineさんの日記を読んで、役名は「ラフレシア」と思っていたが、違うんですねー。「わたし、すみれちゃんよー。みんな、笑いなさーい!」でした。それを受けて、樹里ちゃんも「わたし、さきほちゃんよー」と。2階席で客席降りがみられなかったのが残念。
猛獣使いの場面。あすかちゃんの脚の長いこと。他の子たちも、公演の最初の頃はちょっとぎこちなかったけど、今はノッていてみんなエロくって格好いい。もちろん、女の子たちにすがりつかれる樹里ちゃんも。
ニューヨークの場面、神父さんの格好で踊ってる人がいるな、とオペラを合わせてみたら、なんと組長だった。いやはや、びっくり。お芝居でマフィアのボスをやっていた人が。
ケロ仲間で話題になっていたのだけど、ゆみこちゃんがスパニッシュの場面で着ているパンツ(とベストも?)は「血と砂」のプロローグでケロちゃんが着ていたものらしい。ブラウスは違うけど。ストレッチ素材みたいだから誰でも着られそう。あの頃、ケロちゃん超絶に痩せてていて、黒い衣装が身体を余計に細く見せていてた。初日にあまりにげっそりでびっくりしたもんなぁ。
フィナーレ。エトワールで登場する樹里ちゃんを見て、またあの人のことを思い出す。涙はなく、カラット明るい樹里ちゃんだった。
一旦幕が降りて、サヨナラショーの準備。はっちさんのご挨拶。印象に残っているのは、「まだ準備が整いませんで」ということで話された内容だったと思うけど、「樹里ちゃんの努力に裏打ちされた実力に花組組子たちもいい刺激を受けて」というようなことを言っていた。
私は樹里ちゃんの個性も好きだけど、歌もダンスもお芝居も、何を見ても気持ちよく安心していられる実力が好きだった。それが決して与えられたものではなく、努力して得たものだといわれ、樹里ちゃんのひたむきさを感じた。
サヨナラショーは私は知らない曲が多かった。実際には聞いたことがあるな、と思えるものが多かったのだけど、すぐ「あ、あの曲」と思えなかったものが多かった。あとで「シンデレラの曲」とか「ジュビリーズ(私、観たのに)の曲」とか言われて気づいたり。着替えて客席からの登場というのも樹里ちゃんらしいな、と。「これで大劇場ともサヨナラだぁ、大好きだったなぁ」というようなことを言っていた。大階段には「JURI」の電飾がともった。ちょっと、うらやましかった。
そして、これはわかった、「ファントム」銀橋の歌。エリックはオサちゃん。素晴らしい掛け合いだった。樹里ちゃんも想いのたけをこめて、力いっぱい歌っていた。
最後は「ニューヨークニューヨーク」。ケロちゃんもよく歌っていた歌。ペンライトを振る。いよいよ最後、大階段の真ん中を上がっていって振り返って幕。これも樹里ちゃんらしいな、と思った。
幕が降りて、はっちさんが退団者のご挨拶を読む。樹里ちゃんの舞台歴、作品歴は改めて聞いてみると素晴らしいものだった。文章中にはいくつも笑いを取るところもあり、関西人らしいと感じた。退団を決めたのが、「ファントム」の初日、先ほどの歌を歌ったときに、鳴り止まない拍手に包まれたときということで、ちょっと納得した。
退団同期の美月舞さんは、思い残すことなくがんばって来れたんだな、と感じさせてもらえた。翔つかささんは元男役だっただけだって、オトコマエな方だった。
そして樹里ちゃん。ひと呼吸おいてから「あー、楽しかった」と。退団を決めて、発表してからが100倍も楽しかった、と。樹里ちゃんの退団は9月だし、まだこれから東宝、巴里祭、日生と続くから、ファンも本人もまだ哀しいという感情はわずかなんじゃないかな。でも樹里ちゃんだったら最後まで「楽しかった!」で極めてくれそうな気もするし。
最後まで涙はなし。明るい退団セレモニーだった。
師匠と待ち合わせ、中央ゲート付近へ。出のパレードを見ようと1時間ばかり花の道のベンチでおしゃべり。
退団者3人が出る。ゲート外にいたので、車に乗り込むところが見えない。じゅりちゃんはゲート付近まで
来てくれるかと思っていたのに、車に乗ってしまった。オープンのベンツで左ハンドルだったから、残念ながらあまり見えなかった。これからフェアウエルパーティなんだろうなぁ。
ふーちゃんは可愛い赤い車で、ゆみこちゃんはよく走りそうな4駆で、出た。オサさまはゲートを出た途端に真っ黒いスモークの窓を閉めてしまってほとんど見えず。さすがトップさん、という感じ。
気候は暑くもなく寒くもなく(夕方ちょっと寒かったけど)、いい千秋楽だった。緑野師匠とも思う存分おしゃべりさせていただいて、とても楽しく過ごさせていただいた。さて、これでまた明日から頑張ろう、と思いつつ、ムラを後にした。
次は星組公演。私、初日は「行きません」から。その後もしばらくは観劇予定もないですから。だって哀しいもん。絶対傷つくもん。まだ星組メンバーはあの人がいないだけ、なんだよ?ほとんどそのまま、なんだよ?あの人がいないことを確認したくないんだもん。遅かれ早かれ傷つくだろうけど、なら、なるべく遅いほうがいいもん。変身写真館の星組メンバー4番目のところ、写真と名前がはがされて白く空欄になっている。ぐしぐし。それだけで傷ついているんだもん。プチミュージアムは前の公演の衣装や写真が掲示されるから、見にいきたいけどなぁ。いつ行けばいいんだろ。
でも、次で檀ちゃんが辞めちゃうんだよね。だから、行く、けど、ね。もうしばらく、行く勇気が出るには時間が必要だ。
オサさまの女装、師匠やkineさんの日記を読んで、役名は「ラフレシア」と思っていたが、違うんですねー。「わたし、すみれちゃんよー。みんな、笑いなさーい!」でした。それを受けて、樹里ちゃんも「わたし、さきほちゃんよー」と。2階席で客席降りがみられなかったのが残念。
猛獣使いの場面。あすかちゃんの脚の長いこと。他の子たちも、公演の最初の頃はちょっとぎこちなかったけど、今はノッていてみんなエロくって格好いい。もちろん、女の子たちにすがりつかれる樹里ちゃんも。
ニューヨークの場面、神父さんの格好で踊ってる人がいるな、とオペラを合わせてみたら、なんと組長だった。いやはや、びっくり。お芝居でマフィアのボスをやっていた人が。
ケロ仲間で話題になっていたのだけど、ゆみこちゃんがスパニッシュの場面で着ているパンツ(とベストも?)は「血と砂」のプロローグでケロちゃんが着ていたものらしい。ブラウスは違うけど。ストレッチ素材みたいだから誰でも着られそう。あの頃、ケロちゃん超絶に痩せてていて、黒い衣装が身体を余計に細く見せていてた。初日にあまりにげっそりでびっくりしたもんなぁ。
フィナーレ。エトワールで登場する樹里ちゃんを見て、またあの人のことを思い出す。涙はなく、カラット明るい樹里ちゃんだった。
一旦幕が降りて、サヨナラショーの準備。はっちさんのご挨拶。印象に残っているのは、「まだ準備が整いませんで」ということで話された内容だったと思うけど、「樹里ちゃんの努力に裏打ちされた実力に花組組子たちもいい刺激を受けて」というようなことを言っていた。
私は樹里ちゃんの個性も好きだけど、歌もダンスもお芝居も、何を見ても気持ちよく安心していられる実力が好きだった。それが決して与えられたものではなく、努力して得たものだといわれ、樹里ちゃんのひたむきさを感じた。
サヨナラショーは私は知らない曲が多かった。実際には聞いたことがあるな、と思えるものが多かったのだけど、すぐ「あ、あの曲」と思えなかったものが多かった。あとで「シンデレラの曲」とか「ジュビリーズ(私、観たのに)の曲」とか言われて気づいたり。着替えて客席からの登場というのも樹里ちゃんらしいな、と。「これで大劇場ともサヨナラだぁ、大好きだったなぁ」というようなことを言っていた。大階段には「JURI」の電飾がともった。ちょっと、うらやましかった。
そして、これはわかった、「ファントム」銀橋の歌。エリックはオサちゃん。素晴らしい掛け合いだった。樹里ちゃんも想いのたけをこめて、力いっぱい歌っていた。
最後は「ニューヨークニューヨーク」。ケロちゃんもよく歌っていた歌。ペンライトを振る。いよいよ最後、大階段の真ん中を上がっていって振り返って幕。これも樹里ちゃんらしいな、と思った。
幕が降りて、はっちさんが退団者のご挨拶を読む。樹里ちゃんの舞台歴、作品歴は改めて聞いてみると素晴らしいものだった。文章中にはいくつも笑いを取るところもあり、関西人らしいと感じた。退団を決めたのが、「ファントム」の初日、先ほどの歌を歌ったときに、鳴り止まない拍手に包まれたときということで、ちょっと納得した。
退団同期の美月舞さんは、思い残すことなくがんばって来れたんだな、と感じさせてもらえた。翔つかささんは元男役だっただけだって、オトコマエな方だった。
そして樹里ちゃん。ひと呼吸おいてから「あー、楽しかった」と。退団を決めて、発表してからが100倍も楽しかった、と。樹里ちゃんの退団は9月だし、まだこれから東宝、巴里祭、日生と続くから、ファンも本人もまだ哀しいという感情はわずかなんじゃないかな。でも樹里ちゃんだったら最後まで「楽しかった!」で極めてくれそうな気もするし。
最後まで涙はなし。明るい退団セレモニーだった。
師匠と待ち合わせ、中央ゲート付近へ。出のパレードを見ようと1時間ばかり花の道のベンチでおしゃべり。
退団者3人が出る。ゲート外にいたので、車に乗り込むところが見えない。じゅりちゃんはゲート付近まで
来てくれるかと思っていたのに、車に乗ってしまった。オープンのベンツで左ハンドルだったから、残念ながらあまり見えなかった。これからフェアウエルパーティなんだろうなぁ。
ふーちゃんは可愛い赤い車で、ゆみこちゃんはよく走りそうな4駆で、出た。オサさまはゲートを出た途端に真っ黒いスモークの窓を閉めてしまってほとんど見えず。さすがトップさん、という感じ。
気候は暑くもなく寒くもなく(夕方ちょっと寒かったけど)、いい千秋楽だった。緑野師匠とも思う存分おしゃべりさせていただいて、とても楽しく過ごさせていただいた。さて、これでまた明日から頑張ろう、と思いつつ、ムラを後にした。
次は星組公演。私、初日は「行きません」から。その後もしばらくは観劇予定もないですから。だって哀しいもん。絶対傷つくもん。まだ星組メンバーはあの人がいないだけ、なんだよ?ほとんどそのまま、なんだよ?あの人がいないことを確認したくないんだもん。遅かれ早かれ傷つくだろうけど、なら、なるべく遅いほうがいいもん。変身写真館の星組メンバー4番目のところ、写真と名前がはがされて白く空欄になっている。ぐしぐし。それだけで傷ついているんだもん。プチミュージアムは前の公演の衣装や写真が掲示されるから、見にいきたいけどなぁ。いつ行けばいいんだろ。
でも、次で檀ちゃんが辞めちゃうんだよね。だから、行く、けど、ね。もうしばらく、行く勇気が出るには時間が必要だ。
さようなら樹里ちゃん その1
2005年5月9日 宝塚花楽観劇。
会社はこっそりお休み。GW中は息子べったりか仕事だったので、1日くらい自分のための休日が必要、と自分に言い訳し、息子は保育園に預けてムラへ。緑野こあら師匠も楽をご覧になるので、何時頃から行かれますか?と待ち合わせ時間を決める。せっかくだから樹里ちゃんの入りみて、おしゃべりしましょうということになった。
のに、10時前にはムラに着いていたのに、開放感から本屋で立ち読みをしていて、樹里ちゃんの入りに間に合わず。まぁ、どうしても見たかったわけではなし。というか、樹里会の白い会服の群れを見ていたら、あの日のことが思い出されてしまった。マトモに入りを見ていたら、傷ついてしまったかもしれないな、などと思う。
師匠と合流し、おしゃべり、お茶、おしゃべり、おしゃべり、ランチ、おしゃべり。とっても楽しかったです。ありがとうございました。
1時前に劇場へ。今公演初めての2階席。オギー作品は2階から見ても美しい。
お芝居、初日、途中、楽と3回目の観劇になってきて、出演者たちがすっかり役に入り込んでいるのがよくわかる。やっぱり私はあすかちゃんイヴェットが好き。回想シーンのおさちゃんとのデュエットでぞくっとした。回想シーンの京三沙さんのささくれのある歌声が、現実を歌っていてこちらに突き刺さってくる。「金の薔薇が売れました」。伯母にとって売り物はオリガだったのだろう。
としこちゃんもやっぱりすごい。腕を自分に巻きつけるようにして座っているポーズがいくつかあるのだけど、“ああ、蛇がとぐろを巻いている”と感じた。今回やっとリュドヴィークに感情移入できた。彼の女性たちへの気持ちをたどっていくと、結局、ああなってしまったという状況に納得できた気がした。最後、傷を追いながら暗闇をさまようとき、やっと本音が伝わってきた気がする。
ふーちゃんはなぁ。彼女なりに頑張っているのだろうけど、どうしても未亡人役者なんだよな、と思った。もう未来と自分の間に消せない線を引いてしまった未亡人でないと、彼女の風情に合わない。「エイジオブイノセンス」があまりにベストキャストだったんだなぁ。檀ちゃんの衣装でセリ上がってくるところ初々しい表情に見えないのが辛い。微笑むような表情がいまひとつなのではないかな?どうだろう?生真面目に目を見開いて少女を表現することはできないだろうか?檀ちゃんや花ちゃんなら難なく少女に化けられるなぁ、きっと。ふーちゃんはそのタイプではないんだから、もうちょっと工夫して欲しい。
樹里ちゃんが舞台に登場するたびに大拍手。退団するんだな、と実感する。数ヶ月前の誰かさんのように。
樹里ちゃんのお芝居の役は、私はオギーの樹里ちゃん退団への餞になっていると思っていた。だって同期にちゃんと殺してもらうんだもん。でも、師匠にその話をすると「オギーは樹里ちゃんに敬意は払っているけど、愛情は感じられない」と分析していただいた。死なせ方にもいろいろある、と。そうかぁ、なるほどな。ケロちゃんには愛があった、かな、うん。オギーは77期が気に入っているのかもしれない。コムちゃん、とうこちゃん、オサちゃん、なるちゃん、としこちゃん・・・。同期のように永く付き合ってきて、生徒さんたちの個性を目に見えないところまでつかめているのかもしれない。
でも私は樹里ちゃんのレオンは嫌いじゃない。樹里ちゃんらしい役、なんじゃないかな。小悪党ではあるけれど、悪人じゃない。良心や野心を持ち合わせた、等身大の人物。それゆえに切ない。歯がゆい哀しさがある。それがストレートに伝わってくる。
またケロちゃんとの比較になっちゃうけど、ケロちゃんが悪党やると大悪党になっちゃうんだよー、必要以上に。「サラン愛」なんて従えてる部下が越リュウとまちおだったから、余計に悪党でさ(涙)。師匠も以前語っておられたけど「長安」だって皇帝陛下が大大大好きな忠実な部下だったのに、悪人に見えちゃってたみたいだし。んでもって腹に一物抱えてるような含みのある人物に見える。
だから、それは持ち味で。レオンはオギーが樹里ちゃんに当てた役なんだと思う。
樹里ちゃんが死ぬ場面、そのまま盛り上げる音楽がかぶさるので、拍手が上手く入らなかった。入れてあげたほうがいいかもしれないが、難しいところだった。
お芝居が終わって、幕間に師匠とおしゃべり。感受性の強い師匠はまた涙を流しておられた。
会社はこっそりお休み。GW中は息子べったりか仕事だったので、1日くらい自分のための休日が必要、と自分に言い訳し、息子は保育園に預けてムラへ。緑野こあら師匠も楽をご覧になるので、何時頃から行かれますか?と待ち合わせ時間を決める。せっかくだから樹里ちゃんの入りみて、おしゃべりしましょうということになった。
のに、10時前にはムラに着いていたのに、開放感から本屋で立ち読みをしていて、樹里ちゃんの入りに間に合わず。まぁ、どうしても見たかったわけではなし。というか、樹里会の白い会服の群れを見ていたら、あの日のことが思い出されてしまった。マトモに入りを見ていたら、傷ついてしまったかもしれないな、などと思う。
師匠と合流し、おしゃべり、お茶、おしゃべり、おしゃべり、ランチ、おしゃべり。とっても楽しかったです。ありがとうございました。
1時前に劇場へ。今公演初めての2階席。オギー作品は2階から見ても美しい。
お芝居、初日、途中、楽と3回目の観劇になってきて、出演者たちがすっかり役に入り込んでいるのがよくわかる。やっぱり私はあすかちゃんイヴェットが好き。回想シーンのおさちゃんとのデュエットでぞくっとした。回想シーンの京三沙さんのささくれのある歌声が、現実を歌っていてこちらに突き刺さってくる。「金の薔薇が売れました」。伯母にとって売り物はオリガだったのだろう。
としこちゃんもやっぱりすごい。腕を自分に巻きつけるようにして座っているポーズがいくつかあるのだけど、“ああ、蛇がとぐろを巻いている”と感じた。今回やっとリュドヴィークに感情移入できた。彼の女性たちへの気持ちをたどっていくと、結局、ああなってしまったという状況に納得できた気がした。最後、傷を追いながら暗闇をさまようとき、やっと本音が伝わってきた気がする。
ふーちゃんはなぁ。彼女なりに頑張っているのだろうけど、どうしても未亡人役者なんだよな、と思った。もう未来と自分の間に消せない線を引いてしまった未亡人でないと、彼女の風情に合わない。「エイジオブイノセンス」があまりにベストキャストだったんだなぁ。檀ちゃんの衣装でセリ上がってくるところ初々しい表情に見えないのが辛い。微笑むような表情がいまひとつなのではないかな?どうだろう?生真面目に目を見開いて少女を表現することはできないだろうか?檀ちゃんや花ちゃんなら難なく少女に化けられるなぁ、きっと。ふーちゃんはそのタイプではないんだから、もうちょっと工夫して欲しい。
樹里ちゃんが舞台に登場するたびに大拍手。退団するんだな、と実感する。数ヶ月前の誰かさんのように。
樹里ちゃんのお芝居の役は、私はオギーの樹里ちゃん退団への餞になっていると思っていた。だって同期にちゃんと殺してもらうんだもん。でも、師匠にその話をすると「オギーは樹里ちゃんに敬意は払っているけど、愛情は感じられない」と分析していただいた。死なせ方にもいろいろある、と。そうかぁ、なるほどな。ケロちゃんには愛があった、かな、うん。オギーは77期が気に入っているのかもしれない。コムちゃん、とうこちゃん、オサちゃん、なるちゃん、としこちゃん・・・。同期のように永く付き合ってきて、生徒さんたちの個性を目に見えないところまでつかめているのかもしれない。
でも私は樹里ちゃんのレオンは嫌いじゃない。樹里ちゃんらしい役、なんじゃないかな。小悪党ではあるけれど、悪人じゃない。良心や野心を持ち合わせた、等身大の人物。それゆえに切ない。歯がゆい哀しさがある。それがストレートに伝わってくる。
またケロちゃんとの比較になっちゃうけど、ケロちゃんが悪党やると大悪党になっちゃうんだよー、必要以上に。「サラン愛」なんて従えてる部下が越リュウとまちおだったから、余計に悪党でさ(涙)。師匠も以前語っておられたけど「長安」だって皇帝陛下が大大大好きな忠実な部下だったのに、悪人に見えちゃってたみたいだし。んでもって腹に一物抱えてるような含みのある人物に見える。
だから、それは持ち味で。レオンはオギーが樹里ちゃんに当てた役なんだと思う。
樹里ちゃんが死ぬ場面、そのまま盛り上げる音楽がかぶさるので、拍手が上手く入らなかった。入れてあげたほうがいいかもしれないが、難しいところだった。
お芝居が終わって、幕間に師匠とおしゃべり。感受性の強い師匠はまた涙を流しておられた。
GW。保育園は当然休み。
また子供と二人きりで丸3日なんて耐えられなーい!と実家へ避難。毎度のことながら、引越しのような大荷物。マンションの部屋から車に積み込むだけで大変。車に積みっぱなしのオムツや机取り付け用椅子もあるってのに。
最近の息子は何でも自分でやりたがるのがトレンド。人のやることなすこと、実によく見ているので、うっかりしたことはできない。
あるとき、車の後部座席(チャイルドシートが据え付けてある)に自分で乗るといってきかないので、自分でよじのぼらせた。上手に座ったと思った途端、運転席と助手席の間をすり抜け、運転席に!ハンドルに前かがみになってクラクションを盛大にならしたところで捕まえた。キーを回してエンジンをかけたかったらしい。要するに私の一連の動作を真似していたようだ。
そのほかにも、料理はしたがるわ(ナマクラの果物ナイフを持たせて、適当な野菜を切らせている。きゅうりくらいなら切ってくれる)、掃除はしたがるわ(掃除機をもってきてコンセントを刺し、スイッチを入れる)何から何まで自分でやらないと気が済まない。私がちょっとでもやると、泣き喚いて最初の状態まで戻させる。
オムツはまだまだ、だが自分で洋式トイレに座っておしっこできるようになった。保育園でみんなでそろってトイレに行っているので、自分でもやりたくなったためらしい。
他の子供たちと遊んでいるときに比較してみてみると、ひとつのことを息子が一番長くやっている。そういうタイプのようだ。
こちらが話す話の内容はわかっているらしい。駄々をこねていても、「これこれこうだから、こうなのよ」と説明するとうなずいて、納得している。「次でおしまいね」というと1回やると諦める。聞き分けは悪くない。ま、泣き喚いているときは何言っても聞きゃしないけど。
実家へ戻っても、全くゆっくりできなかった。祖父母の姿が見えなくなると「おじいちゃんは?おばあちゃんは?」。どこへ行くにもついてくるし。トイレの中まで(泣)。実家の猫たちも追い掛け回され、逃げ回っていた。持っていったおもちゃも役立たず。おじいちゃんおばあちゃんがやっていること全てが興味の対象で、おもちゃどころではなかった。
どこからか懐中電灯をみつけてきてそれを右手に、リーフレットを左手に、何かの歌を歌っていた。母がよく聞いてみると子供向けの讃美歌だったようだ。ははぁ、保育園の先生の真似をして、マイクをもって歌を歌っているらしい。面白いなぁ。
保育園での訓練の成果か、ほぼひとりで食事ができるようになったのは楽になったが、その分、主義主張が出てきて、やっかいな面が増えてきた。とにかく、ひとつ楽になればひとつ大変になる。もう数年たって、いわゆる「手が離れた」状態になったとしても、また別な大変さが出てくるんだろうな。
「3歳までが一番大変だけど、一番可愛い」らしい。可愛いのは可愛いんだが、ずっと一緒にいるとうんざりするのも事実。ふーっ。こんなことを思うのはイカンことかもしれないが、私はずっと子供とは一緒にいられないなぁ。そんなに手のかからないいい子なのになぁ。ごめんよ。子育ての美味しいところも一緒に手放しているんだろうなぁ。
でも私には仕事を辞めるという選択肢は、経済的にも精神的にもないから。観劇は少なめにして、土日は付き合うようにするから。なるべく。
☆
前に壮くんが取り上げられていた「たから図鑑」。一番最近の記事は、オギーだった。
http://www.asahi.com/kansai/takara/OSK200504270048.html
「つぼみから花開く直前までをめでるのが宝塚」だそうだ。花が開いたときには退団、なのかな。トップさんたちはトップ就任時が花開くときなんだろう。それ以外の人は、自分で自分を見極めるのか。
博多座の星公演を観にいったとき、ケロちゃんの余裕ぶりにふと不安を覚えたことがあった。あれはケロちゃんの花が開いた瞬間だったのかもしれないな。
そしてオギーは言う。「その限られた時間に、生徒をいかに輝かせるかが演出家の仕事」と。自分の中で宝塚の演出家の役割をそのように設定しているのか(別の役割は他所で発揮しているようだが)。なんだか生徒のリアルタイムと自分の才能をパズルのように組み合わせて楽しんでいるかのようだな、と思った。いえ、決して悪い意味ではなく。文化人類学専攻ということで少し納得もした。ありのままの現状を観察することがまずあの学問の基本だから。
ケロちゃんの最後のときを、彼女にぴったりの輝かせ方をしてくれて、ありがとう。感謝しています。
また子供と二人きりで丸3日なんて耐えられなーい!と実家へ避難。毎度のことながら、引越しのような大荷物。マンションの部屋から車に積み込むだけで大変。車に積みっぱなしのオムツや机取り付け用椅子もあるってのに。
最近の息子は何でも自分でやりたがるのがトレンド。人のやることなすこと、実によく見ているので、うっかりしたことはできない。
あるとき、車の後部座席(チャイルドシートが据え付けてある)に自分で乗るといってきかないので、自分でよじのぼらせた。上手に座ったと思った途端、運転席と助手席の間をすり抜け、運転席に!ハンドルに前かがみになってクラクションを盛大にならしたところで捕まえた。キーを回してエンジンをかけたかったらしい。要するに私の一連の動作を真似していたようだ。
そのほかにも、料理はしたがるわ(ナマクラの果物ナイフを持たせて、適当な野菜を切らせている。きゅうりくらいなら切ってくれる)、掃除はしたがるわ(掃除機をもってきてコンセントを刺し、スイッチを入れる)何から何まで自分でやらないと気が済まない。私がちょっとでもやると、泣き喚いて最初の状態まで戻させる。
オムツはまだまだ、だが自分で洋式トイレに座っておしっこできるようになった。保育園でみんなでそろってトイレに行っているので、自分でもやりたくなったためらしい。
他の子供たちと遊んでいるときに比較してみてみると、ひとつのことを息子が一番長くやっている。そういうタイプのようだ。
こちらが話す話の内容はわかっているらしい。駄々をこねていても、「これこれこうだから、こうなのよ」と説明するとうなずいて、納得している。「次でおしまいね」というと1回やると諦める。聞き分けは悪くない。ま、泣き喚いているときは何言っても聞きゃしないけど。
実家へ戻っても、全くゆっくりできなかった。祖父母の姿が見えなくなると「おじいちゃんは?おばあちゃんは?」。どこへ行くにもついてくるし。トイレの中まで(泣)。実家の猫たちも追い掛け回され、逃げ回っていた。持っていったおもちゃも役立たず。おじいちゃんおばあちゃんがやっていること全てが興味の対象で、おもちゃどころではなかった。
どこからか懐中電灯をみつけてきてそれを右手に、リーフレットを左手に、何かの歌を歌っていた。母がよく聞いてみると子供向けの讃美歌だったようだ。ははぁ、保育園の先生の真似をして、マイクをもって歌を歌っているらしい。面白いなぁ。
保育園での訓練の成果か、ほぼひとりで食事ができるようになったのは楽になったが、その分、主義主張が出てきて、やっかいな面が増えてきた。とにかく、ひとつ楽になればひとつ大変になる。もう数年たって、いわゆる「手が離れた」状態になったとしても、また別な大変さが出てくるんだろうな。
「3歳までが一番大変だけど、一番可愛い」らしい。可愛いのは可愛いんだが、ずっと一緒にいるとうんざりするのも事実。ふーっ。こんなことを思うのはイカンことかもしれないが、私はずっと子供とは一緒にいられないなぁ。そんなに手のかからないいい子なのになぁ。ごめんよ。子育ての美味しいところも一緒に手放しているんだろうなぁ。
でも私には仕事を辞めるという選択肢は、経済的にも精神的にもないから。観劇は少なめにして、土日は付き合うようにするから。なるべく。
☆
前に壮くんが取り上げられていた「たから図鑑」。一番最近の記事は、オギーだった。
http://www.asahi.com/kansai/takara/OSK200504270048.html
「つぼみから花開く直前までをめでるのが宝塚」だそうだ。花が開いたときには退団、なのかな。トップさんたちはトップ就任時が花開くときなんだろう。それ以外の人は、自分で自分を見極めるのか。
博多座の星公演を観にいったとき、ケロちゃんの余裕ぶりにふと不安を覚えたことがあった。あれはケロちゃんの花が開いた瞬間だったのかもしれないな。
そしてオギーは言う。「その限られた時間に、生徒をいかに輝かせるかが演出家の仕事」と。自分の中で宝塚の演出家の役割をそのように設定しているのか(別の役割は他所で発揮しているようだが)。なんだか生徒のリアルタイムと自分の才能をパズルのように組み合わせて楽しんでいるかのようだな、と思った。いえ、決して悪い意味ではなく。文化人類学専攻ということで少し納得もした。ありのままの現状を観察することがまずあの学問の基本だから。
ケロちゃんの最後のときを、彼女にぴったりの輝かせ方をしてくれて、ありがとう。感謝しています。
スターのオーラを浴びに行く
2005年5月2日 宝塚去年はふてくされて(理由?ケロちゃんが外されたからよっ!!)エントリーすらしなかったTCA。今年は「ゆうひくん見るかなー」と呑気にエントリーしたら、月組って出ないんですね!?ご贔屓がいないと誰が出るかすらチェックしてなかったなんて。
でもその分、立ち位置とか扱いとか気にせず、イベントとして楽しんで観ることができた・・・つもりだったが、やはり「この場にケロちゃんがいたらどう扱われてただろう?」「それより出してもらえただろうか?」などとじめついてしまった。じめじめ、というより、イジイジ(苦笑)だな、今回は。
それはそれとして、でもやっぱり楽しかった。スターさん、たっぷり観られたもの。若手の子たちもしっかり観られた。人数も適正で、演目としても歌中心、オーソドックスでよい構成だったと思う。
そして、なんて効率がいいイベントなんだろう。各組のスターさんだけが舞台に集められる。私は今、昔のようには全ての組、公演をまんべんなく観ることが難しくなっているので、こうやって一ヶ所一時に集めてもらえるのは大変ありがたい。
わー、私、コムちゃん久しぶり。トップとしての芯みたいなものがしっかりしてきたなー。花ちゃん、やっぱりキレイ。となみちゃん、おめでとう。かなみちゃんもだけどトップ就任目前のういういしいけど華のある雰囲気が感じられるなぁ。星組生の皆さん、なんとなくふっくらしておられませんか?お休み長かったもんね。わーい、かなめちゃんだ。やっぱり好きみたい。つい目につくなぁ。ちょっと女の子っぽい子なんだ。あの衣装、「愛のソナタ」のプロローグの衣装じゃないかなぁ?シャレードの衣装、また使われてるよ。タ、タニちゃん、その金髪は一体どうしたってんだ!?などなど。感想というにはほど遠いけど、いろいろ考えながら観ていた。
イシちゃんてトップオブトップなのね。各組トップさんを従えて真ん中にいるんだもん。すごー。
もちろんイシちゃんばかりではない。どのトップさんも、どのスターさんも、あの舞台の上にいられるということは、すごいことだ。選ばれた人たちなんだ。オーラにうっとりと酔いそうになった。
それだけのオーラを出せる人たちなんだ。
今回、端っこにいた人たちも、何年か後には真ん中に立つ人たちが出て来るんだろうなぁ。その頃、今回のTCAを懐しく思い出す日が来るだろうか。
☆
「宝塚線」の事故。気になってずっとニュースや特集を見てしまっている。JRや尼崎駅は普段使うだけにいろいろ思うことはあるけれど。
TCAで久々に車で(息子つき)ムラへ行った。途中、踏切を渡ることがあって、一旦停止してふと気付いた。この線、しばらく電車が走ってないんだ。電車が走っていればぴかぴかなはずのレールが、なんとはなしに鈍い色になってきていた。
さらに当分、この線路の上を電車が走ることはないのだろう。
亡くなられた方のご冥福と、怪我をおわれた方の一日も早い回復を、改めてお祈りしたい。
でもその分、立ち位置とか扱いとか気にせず、イベントとして楽しんで観ることができた・・・つもりだったが、やはり「この場にケロちゃんがいたらどう扱われてただろう?」「それより出してもらえただろうか?」などとじめついてしまった。じめじめ、というより、イジイジ(苦笑)だな、今回は。
それはそれとして、でもやっぱり楽しかった。スターさん、たっぷり観られたもの。若手の子たちもしっかり観られた。人数も適正で、演目としても歌中心、オーソドックスでよい構成だったと思う。
そして、なんて効率がいいイベントなんだろう。各組のスターさんだけが舞台に集められる。私は今、昔のようには全ての組、公演をまんべんなく観ることが難しくなっているので、こうやって一ヶ所一時に集めてもらえるのは大変ありがたい。
わー、私、コムちゃん久しぶり。トップとしての芯みたいなものがしっかりしてきたなー。花ちゃん、やっぱりキレイ。となみちゃん、おめでとう。かなみちゃんもだけどトップ就任目前のういういしいけど華のある雰囲気が感じられるなぁ。星組生の皆さん、なんとなくふっくらしておられませんか?お休み長かったもんね。わーい、かなめちゃんだ。やっぱり好きみたい。つい目につくなぁ。ちょっと女の子っぽい子なんだ。あの衣装、「愛のソナタ」のプロローグの衣装じゃないかなぁ?シャレードの衣装、また使われてるよ。タ、タニちゃん、その金髪は一体どうしたってんだ!?などなど。感想というにはほど遠いけど、いろいろ考えながら観ていた。
イシちゃんてトップオブトップなのね。各組トップさんを従えて真ん中にいるんだもん。すごー。
もちろんイシちゃんばかりではない。どのトップさんも、どのスターさんも、あの舞台の上にいられるということは、すごいことだ。選ばれた人たちなんだ。オーラにうっとりと酔いそうになった。
それだけのオーラを出せる人たちなんだ。
今回、端っこにいた人たちも、何年か後には真ん中に立つ人たちが出て来るんだろうなぁ。その頃、今回のTCAを懐しく思い出す日が来るだろうか。
☆
「宝塚線」の事故。気になってずっとニュースや特集を見てしまっている。JRや尼崎駅は普段使うだけにいろいろ思うことはあるけれど。
TCAで久々に車で(息子つき)ムラへ行った。途中、踏切を渡ることがあって、一旦停止してふと気付いた。この線、しばらく電車が走ってないんだ。電車が走っていればぴかぴかなはずのレールが、なんとはなしに鈍い色になってきていた。
さらに当分、この線路の上を電車が走ることはないのだろう。
亡くなられた方のご冥福と、怪我をおわれた方の一日も早い回復を、改めてお祈りしたい。
「JR宝塚線」の事故
2005年4月25日 日常びっくりしたー。
25日の事故の話。私は通勤にJR神戸線を使っている。いつもよりちょっと遅れて電車に乗り、会社についてしばらくして携帯が鳴った。ケロ友でJR通勤仲間(笑)。JRの遅延があったりすると、メールで情報をやりとりしている。
神戸線は阪急・阪神と平行して走っているので、もしJRがとまったりしていても、阪急か阪神に乗れば済む。ただし、改札まで行ってから「JR、止まってる!」と気づくと、同じように慌てて別電鉄に走る人に遅れをとるので、座れずぎゅーぎゅー詰めの電車に乗ることになる。少しでも早い情報をやりとりすれば、お互いメリットがある。
その友人が「事故に巻き込まれてない?」と心配してくれたのだ。その時はまだ詳しい状況がわかってなかったから、神戸線で何かあったのかも?と思っていた。「大丈夫ー」と返事をすぐ返す。
関西以外にお住まいの方はわかりにくいと思うので、ちょっと解説。私たちが普段「神戸線」とか「京都線」とか言ってるのは、「東海道線」のこと。新大阪駅は京都線、すなわち東海道線にある。東海道線だから西に行けば博多に、東に行けば東京まで行きます。
今回事故があったのは、正式には「福知山線」。でも福知山って言うと、京都のかなり北のほうの地名。これを尼崎駅から宝塚(篠山口)までの間をこう呼ぶのはあまりになじみがないので、「宝塚線」と呼ぶ。ユーザーの勝手な呼称ではなく、JR西日本としてこう呼んでいる。
その「宝塚線」は当然、かの「JR宝塚駅」に行くための路線。さらにその先まで行くと、住宅地として発展著しい三田、名塩などがあり、大阪への通勤客もよく使っている路線だ。
尼崎駅で神戸線とクロスし、地下へもぐって京都の南のほう、学研都市線(だっけ?)につながる。その途中、北新地駅などがあるのは東西線とか呼ばれている。
事故があった場所は、尼崎駅から宝塚方面に向かう場合、駅を出てすぐ、のところだったらしい。確かにあそこはカーブがきつい。北側からぐーっと回り込んで、駅に滑り込む感じ。一体何があってこういうことになったのかよくわからないけど、馴染みの場所でこういうことがあったということはかなりショックだった。
関西以外から宝塚へ行く人もよく使う路線ではないだろうか。私が「宝塚線」に乗るとすると、新公などで会社から直接ムラに行くときくらい。
脱線したのは快速。かなりのスピードが出るけど、新快速はその比ではない。もっと出る。あれに乗っていて地震なんかに遭ったらひとたまりもないだろうなぁ。
そして思ったのが、妊娠中だったら、子供を連れていたら、ということ。子連れで電車に乗ることは私はほとんどないが、妊娠中は臨月まで会社に行っていたから大きなお腹を抱えて電車に乗っていた。もしそうなったら、お腹を、子供をかばいきれるだろうか。
朝、JR宝塚線に乗ったことは、実はある。ケロちゃん退団のとき。子供を預けて、入り待ちしてから会社に行ったことがある。どうしても行きたくて1回か2回か。もしそれが今日だったら、もしかするとあの電車に乗っていたかもしれない。
そういう風に、ご贔屓の入りを見てから遅めに出社したり、大阪に戻ろうとしていた人がいないか、心配です。
☆
「おかあさんといっしょ」ネタ。
新しい体操のお姉さんのコーナーは「ズー・ズー・ダンス」といって、動物の真似のダンスを子供とい一緒にするんだけど、その振付は前田清実先生だった。なるほどね、という感じ。私にとって前田清実先生というと、「ESP!」。お芝居が「げー」だったので、「ESP!」目当てに通ったといっても過言ではないなぁ。
私のご贔屓の退団って、お芝居×ショー○って運命なのかしら。
体操のお姉さん、前田先生の振付をきちんと踊りこなしてはいるけど、二の腕がね〜。ジェンヌさんなら「痩せろ!メイクなんとかしろ!」って言われるタイプ。って、ジェンヌじゃないんだからそういう見方をするほうが間違いか。
ジェンヌさんは踊れて歌えて芝居ができて痩せててキレイじゃないといけないんだから、大変な商売だ、ホントに。
25日の事故の話。私は通勤にJR神戸線を使っている。いつもよりちょっと遅れて電車に乗り、会社についてしばらくして携帯が鳴った。ケロ友でJR通勤仲間(笑)。JRの遅延があったりすると、メールで情報をやりとりしている。
神戸線は阪急・阪神と平行して走っているので、もしJRがとまったりしていても、阪急か阪神に乗れば済む。ただし、改札まで行ってから「JR、止まってる!」と気づくと、同じように慌てて別電鉄に走る人に遅れをとるので、座れずぎゅーぎゅー詰めの電車に乗ることになる。少しでも早い情報をやりとりすれば、お互いメリットがある。
その友人が「事故に巻き込まれてない?」と心配してくれたのだ。その時はまだ詳しい状況がわかってなかったから、神戸線で何かあったのかも?と思っていた。「大丈夫ー」と返事をすぐ返す。
関西以外にお住まいの方はわかりにくいと思うので、ちょっと解説。私たちが普段「神戸線」とか「京都線」とか言ってるのは、「東海道線」のこと。新大阪駅は京都線、すなわち東海道線にある。東海道線だから西に行けば博多に、東に行けば東京まで行きます。
今回事故があったのは、正式には「福知山線」。でも福知山って言うと、京都のかなり北のほうの地名。これを尼崎駅から宝塚(篠山口)までの間をこう呼ぶのはあまりになじみがないので、「宝塚線」と呼ぶ。ユーザーの勝手な呼称ではなく、JR西日本としてこう呼んでいる。
その「宝塚線」は当然、かの「JR宝塚駅」に行くための路線。さらにその先まで行くと、住宅地として発展著しい三田、名塩などがあり、大阪への通勤客もよく使っている路線だ。
尼崎駅で神戸線とクロスし、地下へもぐって京都の南のほう、学研都市線(だっけ?)につながる。その途中、北新地駅などがあるのは東西線とか呼ばれている。
事故があった場所は、尼崎駅から宝塚方面に向かう場合、駅を出てすぐ、のところだったらしい。確かにあそこはカーブがきつい。北側からぐーっと回り込んで、駅に滑り込む感じ。一体何があってこういうことになったのかよくわからないけど、馴染みの場所でこういうことがあったということはかなりショックだった。
関西以外から宝塚へ行く人もよく使う路線ではないだろうか。私が「宝塚線」に乗るとすると、新公などで会社から直接ムラに行くときくらい。
脱線したのは快速。かなりのスピードが出るけど、新快速はその比ではない。もっと出る。あれに乗っていて地震なんかに遭ったらひとたまりもないだろうなぁ。
そして思ったのが、妊娠中だったら、子供を連れていたら、ということ。子連れで電車に乗ることは私はほとんどないが、妊娠中は臨月まで会社に行っていたから大きなお腹を抱えて電車に乗っていた。もしそうなったら、お腹を、子供をかばいきれるだろうか。
朝、JR宝塚線に乗ったことは、実はある。ケロちゃん退団のとき。子供を預けて、入り待ちしてから会社に行ったことがある。どうしても行きたくて1回か2回か。もしそれが今日だったら、もしかするとあの電車に乗っていたかもしれない。
そういう風に、ご贔屓の入りを見てから遅めに出社したり、大阪に戻ろうとしていた人がいないか、心配です。
☆
「おかあさんといっしょ」ネタ。
新しい体操のお姉さんのコーナーは「ズー・ズー・ダンス」といって、動物の真似のダンスを子供とい一緒にするんだけど、その振付は前田清実先生だった。なるほどね、という感じ。私にとって前田清実先生というと、「ESP!」。お芝居が「げー」だったので、「ESP!」目当てに通ったといっても過言ではないなぁ。
私のご贔屓の退団って、お芝居×ショー○って運命なのかしら。
体操のお姉さん、前田先生の振付をきちんと踊りこなしてはいるけど、二の腕がね〜。ジェンヌさんなら「痩せろ!メイクなんとかしろ!」って言われるタイプ。って、ジェンヌじゃないんだからそういう見方をするほうが間違いか。
ジェンヌさんは踊れて歌えて芝居ができて痩せててキレイじゃないといけないんだから、大変な商売だ、ホントに。
久々に歯の話。
本当なら今週、一ヶ月置いての診察があったのだけど、根が割れて様子見中の前歯の付け根からヘンなニオイがするなーと、先週末から感じていた。よくあるニオイ。差し歯に隙間ができて、唾液などが入り込むと、ニオイを放つようになる。今の差し歯は仮止めしているだけなので、そろそろ外れたかな?と触っていたら、ぽろっと取れてしまった。
慌てて歯科へ行こうとしたが、運悪くお休み。翌日までなんとか頑張ってくれ、と差し歯を押し込んだ。前歯だから外しっぱなしというわけにはいかない。前歯は1本ないだけで形相が変わってしまう。無理に押し込んでいるせいかどうかわからないが、歯の中から痛みがある。いよいよ抜歯かもしれない、と気分が重くなった。
翌日、朝一番に歯医者へ。状態はあまり変わっていないが、前歯の歯茎が腫れているといわれた。確かに、歯を磨くと血が出ていたもんなぁ。差し歯をまた仮止めしてもらい、腫れを押さえる飲み薬をもらう。日に4〜5回、イソジンでその歯めがけてうがいをするように、ともいわれる。
「歯の中がうずくみたいに痛いんですけど。支柱を外して中を洗いたいような痛みなんです」と先生に訴えるが、しょうがない、とのこと。次の診察はまた1ヶ月後。ただし、歯茎が腫れるようだったら早めに来てください、といわれた。
痛みを治療してもらうことは諦めて、薬を飲み、うがいに励む。
歯茎からは出血しなくなり、腫れも引いてきた。ちょっと痛いなぁ、と思うときはうがいをすると楽になる。うがいなんて、と思っていたが効果はあるんだなぁ。主治医の言うことはちゃんと聞こうと思った。
痛みが引いてきてほっとしていたのに、数日後、息子を膝に乗せていたときのこと。手にもっていたおもちゃの携帯電話をいきなり振り上げ、それがまた前歯に命中してしまった。ううう、息子のアクションって、前動作がないんだよ。油断していたつもりはないのだけどまったく動作が読めない。ボクシングかK-1に出たら強いかもしれない。
その後、また歯の根元が痛み、歯茎がうっすら腫れているようになってしまった。この段階で歯医者に行くべきか。息子の暴力で痛んでしまっているだけのような気もするが。徐々に歯の痛みは引いてきているような気がする。
歯医者に行くのが面倒とか怖いとかお金かかってイヤとかはない。だって歯のことだもん。行ってよくなるなら、いくらでも行くわい。だが、行ってもどうしようもないなら、今いってもな、という気がして。ただ、もうすぐ連休だし、連休中に腫れがひどくなったらイヤだから、連休前に一度行っておこうかな、と思う。
こんな調子でいつまで前歯は持つのだろう。とほほ。子供を持つことと引き換えに歯を失うことになろうとは。昔はそういう人が多かったが、今は歯の手入れをマメにするからそういう人は少ないと思っていたのに、自分がそうなるとは思わなかった。
そうそう、前歯じゃないが、2週間ほど前に親知らずがちょっと痛んだ。親知らずが生えてくるときの痛みだ。
私の親知らずは上2本は抜歯済み。ひどい虫歯になってしまったから。下のうち1本はレントゲンによると真横に倒れて歯茎に埋まっている。今は大人しくしてくれている。これがもし動いたら奥歯の根元を横から押すことになるので、歯茎を切開して取り出すしかない。一生大人しくしておいてほしい。
もう1本の下の親知らずは上を向いていて、顔をのぞかせている。時々、こうやってうずいて、少しずつ出てくる。真っすぐに生えてくれればよかったのに、頬に向かって明らかに斜めに生えてきている。今の歯医者は、抜く必要がなければ抜かない人なので、時々チェックし、必要があれば虫歯の治療をしてくれる。
親知らずの虫歯を治療してどうなるねん、と思っていたが、今回の前歯のようにもし、隣の歯が抜歯することになれば、親知らずを土台にブリッジをかけることもできる。ネットで調べると、親知らずを、抜いた歯の後に移植するという治療方法もあるようだ。だから、親知らずも大切にしなければ、と思った。ただ、斜めに生えているし、私は顎が小さいらしく口腔内も狭いので、親知らずが生えるスペースが少ない。これ以上生えてくると頬に当たってしまうし、歯茎も炎症を起こす。このまま大人しくしておいてくれないだろうか。
父親に親知らずが今も生えてきている、と話をしたら「今頃親知らずか!?」と驚いていた。親が亡くなってから生えるから親知らずなんだけど、私の親知らずは今もすくすく成長中だ。
本当なら今週、一ヶ月置いての診察があったのだけど、根が割れて様子見中の前歯の付け根からヘンなニオイがするなーと、先週末から感じていた。よくあるニオイ。差し歯に隙間ができて、唾液などが入り込むと、ニオイを放つようになる。今の差し歯は仮止めしているだけなので、そろそろ外れたかな?と触っていたら、ぽろっと取れてしまった。
慌てて歯科へ行こうとしたが、運悪くお休み。翌日までなんとか頑張ってくれ、と差し歯を押し込んだ。前歯だから外しっぱなしというわけにはいかない。前歯は1本ないだけで形相が変わってしまう。無理に押し込んでいるせいかどうかわからないが、歯の中から痛みがある。いよいよ抜歯かもしれない、と気分が重くなった。
翌日、朝一番に歯医者へ。状態はあまり変わっていないが、前歯の歯茎が腫れているといわれた。確かに、歯を磨くと血が出ていたもんなぁ。差し歯をまた仮止めしてもらい、腫れを押さえる飲み薬をもらう。日に4〜5回、イソジンでその歯めがけてうがいをするように、ともいわれる。
「歯の中がうずくみたいに痛いんですけど。支柱を外して中を洗いたいような痛みなんです」と先生に訴えるが、しょうがない、とのこと。次の診察はまた1ヶ月後。ただし、歯茎が腫れるようだったら早めに来てください、といわれた。
痛みを治療してもらうことは諦めて、薬を飲み、うがいに励む。
歯茎からは出血しなくなり、腫れも引いてきた。ちょっと痛いなぁ、と思うときはうがいをすると楽になる。うがいなんて、と思っていたが効果はあるんだなぁ。主治医の言うことはちゃんと聞こうと思った。
痛みが引いてきてほっとしていたのに、数日後、息子を膝に乗せていたときのこと。手にもっていたおもちゃの携帯電話をいきなり振り上げ、それがまた前歯に命中してしまった。ううう、息子のアクションって、前動作がないんだよ。油断していたつもりはないのだけどまったく動作が読めない。ボクシングかK-1に出たら強いかもしれない。
その後、また歯の根元が痛み、歯茎がうっすら腫れているようになってしまった。この段階で歯医者に行くべきか。息子の暴力で痛んでしまっているだけのような気もするが。徐々に歯の痛みは引いてきているような気がする。
歯医者に行くのが面倒とか怖いとかお金かかってイヤとかはない。だって歯のことだもん。行ってよくなるなら、いくらでも行くわい。だが、行ってもどうしようもないなら、今いってもな、という気がして。ただ、もうすぐ連休だし、連休中に腫れがひどくなったらイヤだから、連休前に一度行っておこうかな、と思う。
こんな調子でいつまで前歯は持つのだろう。とほほ。子供を持つことと引き換えに歯を失うことになろうとは。昔はそういう人が多かったが、今は歯の手入れをマメにするからそういう人は少ないと思っていたのに、自分がそうなるとは思わなかった。
そうそう、前歯じゃないが、2週間ほど前に親知らずがちょっと痛んだ。親知らずが生えてくるときの痛みだ。
私の親知らずは上2本は抜歯済み。ひどい虫歯になってしまったから。下のうち1本はレントゲンによると真横に倒れて歯茎に埋まっている。今は大人しくしてくれている。これがもし動いたら奥歯の根元を横から押すことになるので、歯茎を切開して取り出すしかない。一生大人しくしておいてほしい。
もう1本の下の親知らずは上を向いていて、顔をのぞかせている。時々、こうやってうずいて、少しずつ出てくる。真っすぐに生えてくれればよかったのに、頬に向かって明らかに斜めに生えてきている。今の歯医者は、抜く必要がなければ抜かない人なので、時々チェックし、必要があれば虫歯の治療をしてくれる。
親知らずの虫歯を治療してどうなるねん、と思っていたが、今回の前歯のようにもし、隣の歯が抜歯することになれば、親知らずを土台にブリッジをかけることもできる。ネットで調べると、親知らずを、抜いた歯の後に移植するという治療方法もあるようだ。だから、親知らずも大切にしなければ、と思った。ただ、斜めに生えているし、私は顎が小さいらしく口腔内も狭いので、親知らずが生えるスペースが少ない。これ以上生えてくると頬に当たってしまうし、歯茎も炎症を起こす。このまま大人しくしておいてくれないだろうか。
父親に親知らずが今も生えてきている、と話をしたら「今頃親知らずか!?」と驚いていた。親が亡くなってから生えるから親知らずなんだけど、私の親知らずは今もすくすく成長中だ。
先日の「緑野師匠と仲間たち(別名ホテルドリーズ)」の集いのとき、ドリーさんが持っておられた花組公演パンフを見せていただいた。もう置く場所にも困るし、公演パンフは買わないことにしているので。
「マラケシュ」のプログラムを読んでいると以下のような記述があった。
“イヴェットは部屋にまで忍び込んできたギュンターに脅され、絶望して手首を切り、自殺を図った”
えーっ!?いつ部屋に忍び込んでたの?いつ脅されてたの?
“リュドヴィークはギュンターに、金の薔薇は自分が持っているからイヴェットにはこれ以上手を出さないよう、交渉した”
えーっ!?いつリュドヴィークとギュンターって対決してた?
プログラムの記述はもう曖昧だけど、大体こんなことが書いてあった。思わずその場で読み上げ、皆さんに「私が見逃してたんでしょうか?」と尋ねてみたが、皆さん「そんなの知らない」と一斉に首を横に振っておられた。よかった、私が寝てたんじゃないんだ。
その説明を読んでから、舞台を思い起こせば、確かにまぁ、あの場面はそういう意味合いだったのだな、と理解はできた。でもあの舞台からあの意味をそう取るのは難しいんじゃないか?
パリの回想シーンも、いろんな出来事やいろんな人の想いが詰め込まれすぎていて、一度で理解するのは無理。特にオギーのコロスっつーか分身っつーか象徴っつーかそういう人たちが舞台上に入り乱れる使い方に慣れていないと、どれが実際の人物で、どれが直接は関係ない人かもわからないだろうなぁ。
初舞台生を観に来られたご親族、ご友人たちは狐につままれたように思ってるだろう。一般客が多い初舞台生お披露目の芝居は、わっかりやすーいのにしておく方がいいと思う。
でもね。
オギーの作品は、理解しようとするからわからなくなるんだ。そう思う。ショーならば皆、理解しようと思って観ない。美しい世界に浸ろうとまずそういう姿勢で臨むから、知らないうちにあの世界に飲み込まれていく。「ドルチェ・ヴィータ」の美しい悪夢、水の中の世界にいつのまにか沈んでいるように。芝居も同じ姿勢で臨むといい。
私にとっての大劇場のお芝居の最高の作品は「螺旋のオルフェ」。わからない、失敗作だ、の烙印がしっかり押されたあの作品。
私は舞台は観たことがない。まだ宝塚ファンじゃなかったから。ビデオで観たとき、確かに一回目は「???」だったかもしれない。でも2回目当たりから「素晴らしい!」だった。
なぜ、この世界をみんなわからないというの?何がわからないの?これはこういう世界なのよ。降霊術だろうが幻だろうがナチスだろうがレジスタンスだろうが全てそのまま受け入れればいい。
人は言葉で嘘をつく。その嘘ごと受け入れよう。嘘のセリフを書ける演出家が他にどれだけいるというのだ?
あなたが、私が、言葉で嘘をつくように。目で見ている世界がどれだけの真実と痛みを隠しているかわからないままであるように。
観たままを受け入れて、感情をゆだねればいいんだ。
「マラケシュ」も、そう。プログラムの解説なんてどうだっていい。イヴェットの絶望、リュドヴィークの厭世、レオンの切ない野心。みんなそのまま受け取ればいい。受け取れるようにオギーはそのメッセージを役者に託す。当て描きという残酷な手法で。私たちが何も考えずにその役者のオーラを浴びればいいように。
さらにオギーはひとりひとりどう受け取るかの自由まで残してくれている。蛇は死なのか生なのか。リュドヴィークが愛したのは、オリガなのかイヴェットなのか、それとも自分なのか。
だから、こう受け取るべき、を論じるのは滑稽だ。あなたにとっての「こうあるべき」があるように他の人にも「こうあるべき」がある。それはその人の人生を映しているだけなんだから。
恐ろしい演出家だ。
許されるなら、私はオギーはこのまま行って欲しい。破綻のなくなった齋藤先生の作品がつまらなくなったようにはならないで。観る人がその世界に投げ込まれたような陶酔感を味わえる、そのままでいて。興行的に厳しいだろう、批判もあるだろう、いつか自分のやりたいようにやるわけにはいかなくなるだろうけど。
それまではオギーの世界に身を沈めさせて欲しい。
☆
ま、いろいろありますが、私はオギーには恩があるので、足向けて眠れません。意識的に擁護しています。
だってー、ケロちゃんのために涙を流し、ショーを作り変え、DSも作ってくれたんだもん!一生感謝してもしきれません!特にDS、ケロちゃんに任せていたらどうなっていたか。ああ、恐ろしい(12月14日の日記参照)。
「マラケシュ」のプログラムを読んでいると以下のような記述があった。
“イヴェットは部屋にまで忍び込んできたギュンターに脅され、絶望して手首を切り、自殺を図った”
えーっ!?いつ部屋に忍び込んでたの?いつ脅されてたの?
“リュドヴィークはギュンターに、金の薔薇は自分が持っているからイヴェットにはこれ以上手を出さないよう、交渉した”
えーっ!?いつリュドヴィークとギュンターって対決してた?
プログラムの記述はもう曖昧だけど、大体こんなことが書いてあった。思わずその場で読み上げ、皆さんに「私が見逃してたんでしょうか?」と尋ねてみたが、皆さん「そんなの知らない」と一斉に首を横に振っておられた。よかった、私が寝てたんじゃないんだ。
その説明を読んでから、舞台を思い起こせば、確かにまぁ、あの場面はそういう意味合いだったのだな、と理解はできた。でもあの舞台からあの意味をそう取るのは難しいんじゃないか?
パリの回想シーンも、いろんな出来事やいろんな人の想いが詰め込まれすぎていて、一度で理解するのは無理。特にオギーのコロスっつーか分身っつーか象徴っつーかそういう人たちが舞台上に入り乱れる使い方に慣れていないと、どれが実際の人物で、どれが直接は関係ない人かもわからないだろうなぁ。
初舞台生を観に来られたご親族、ご友人たちは狐につままれたように思ってるだろう。一般客が多い初舞台生お披露目の芝居は、わっかりやすーいのにしておく方がいいと思う。
でもね。
オギーの作品は、理解しようとするからわからなくなるんだ。そう思う。ショーならば皆、理解しようと思って観ない。美しい世界に浸ろうとまずそういう姿勢で臨むから、知らないうちにあの世界に飲み込まれていく。「ドルチェ・ヴィータ」の美しい悪夢、水の中の世界にいつのまにか沈んでいるように。芝居も同じ姿勢で臨むといい。
私にとっての大劇場のお芝居の最高の作品は「螺旋のオルフェ」。わからない、失敗作だ、の烙印がしっかり押されたあの作品。
私は舞台は観たことがない。まだ宝塚ファンじゃなかったから。ビデオで観たとき、確かに一回目は「???」だったかもしれない。でも2回目当たりから「素晴らしい!」だった。
なぜ、この世界をみんなわからないというの?何がわからないの?これはこういう世界なのよ。降霊術だろうが幻だろうがナチスだろうがレジスタンスだろうが全てそのまま受け入れればいい。
人は言葉で嘘をつく。その嘘ごと受け入れよう。嘘のセリフを書ける演出家が他にどれだけいるというのだ?
あなたが、私が、言葉で嘘をつくように。目で見ている世界がどれだけの真実と痛みを隠しているかわからないままであるように。
観たままを受け入れて、感情をゆだねればいいんだ。
「マラケシュ」も、そう。プログラムの解説なんてどうだっていい。イヴェットの絶望、リュドヴィークの厭世、レオンの切ない野心。みんなそのまま受け取ればいい。受け取れるようにオギーはそのメッセージを役者に託す。当て描きという残酷な手法で。私たちが何も考えずにその役者のオーラを浴びればいいように。
さらにオギーはひとりひとりどう受け取るかの自由まで残してくれている。蛇は死なのか生なのか。リュドヴィークが愛したのは、オリガなのかイヴェットなのか、それとも自分なのか。
だから、こう受け取るべき、を論じるのは滑稽だ。あなたにとっての「こうあるべき」があるように他の人にも「こうあるべき」がある。それはその人の人生を映しているだけなんだから。
恐ろしい演出家だ。
許されるなら、私はオギーはこのまま行って欲しい。破綻のなくなった齋藤先生の作品がつまらなくなったようにはならないで。観る人がその世界に投げ込まれたような陶酔感を味わえる、そのままでいて。興行的に厳しいだろう、批判もあるだろう、いつか自分のやりたいようにやるわけにはいかなくなるだろうけど。
それまではオギーの世界に身を沈めさせて欲しい。
☆
ま、いろいろありますが、私はオギーには恩があるので、足向けて眠れません。意識的に擁護しています。
だってー、ケロちゃんのために涙を流し、ショーを作り変え、DSも作ってくれたんだもん!一生感謝してもしきれません!特にDS、ケロちゃんに任せていたらどうなっていたか。ああ、恐ろしい(12月14日の日記参照)。
意外な人気と代替わり
2005年4月17日 宝塚先日、また阪神百貨店内の「NHKグッズショップ」へ。義経せんべい(?まんじゅうだったか?)なんて売ってるよ。
友人の息子さんは「でこぼこフレンズ」の中では「くいしんボン」が好きということだったので、息子もお気に入りのソフト人形を買いに行ったのだ。息子は毎晩「たまご王子」のソフト人形を抱きしめて寝ている。一体どこが可愛いのか、子供の趣味はわからん。
ソフト人形の棚に「くいしんボン」がなかったので、ショップのお姉さんに聞いてみると「売り切れてますね。くいしんボンはとっても人気があるんですよ」とのこと。えーーーっ?「くいしんボン」はでぶのタヌキか猫みたいなキャラクターで、お腹を叩きながら歩くキャラクター。そ、そんなに可愛い?
お姉さんと一緒に他のグッズでくいしんボンが載っているのを捜すが、見当たらない。そ、そんなに人気なのか。意外っつーか、やっぱり子供の趣味はわからん。
☆
意外な人気というと、ゆうひくん。ゆうひくんも未だに位置づけのはっきりしない人だが、ケロちゃんと違ってバウ単独主演できたり、銀橋ひとり渡りできたりするのは、人気の後押しがかなりあるんじゃないかなぁ?と思っている。
劇団の人、つまり組織の上の人を動かす力があるものっていうのは、はっきりした「数」だと思うから、キャトルでのグッズの売り上げが、実績として数字を出してるんじゃないかなぁ?
私もプライベートブックは、ゆうひくんのだけ持っている。2冊とも。友人がまとめ買いするので、それを分けてもらっているのだ。「余ったら分けてねー」と声を掛けておく。そういう風に声をかけておきたくなるのだ、ゆうひくんは。
もちろん、ケロちゃんと仲良しだったから、ってのもあるけど、ゆうひくん単独でもPBは見ていて楽しいし。
ゆうひくんは半分とはいえ、新公主演をしたことがあるのだから、一時期、ケロちゃんとペアで扱われて、ファンの人はやきもきしなかったなかなぁ?まるで別格ペア扱い。私個人としては、ゆうひファンの人からそういう心配事や愚痴を聞いたことがないので(まみファンだった当時も)、今になってみれば有り難いな、ありがとうね、と思う。
ケロちゃんは辞めちゃったけど、ゆうひくんは頑張ってね。陰ながら応援しているよ。
☆
「おかあさんといっしょ」の体操のお兄さんとお姉さんが新しい人になってしばらくたった。我が家では毎日見るわけではないので、息子も新しい歌や踊りに馴染めず、ぽかーんとしている。
以前はお姉さんの「デ・ポン」やお兄さんの「あ・い・う」が始まるとテレビの前で踊っていたのに、今では家事をしている私のところへ駆け寄って来るもんなぁ。馴染むまでしばらくかかるかもしれない。
スタジオの子供たちもまだノリについていけない感じだ。しばらくは、かかるか。
☆
そう思うと、宝塚の代替わりというかお披露目というのはよくできたシステムだなぁ、と思う。
前のトップスターが盛大に見送られた後、次期トップスターとして機が熟したと思われる人が、また祝福をもって迎えられる。一種の儀式だ。
その儀式を受け入れ、楽しんでいるうちに、私たちの中に代替わりがスムーズにしみ込んでいく。
トップになったその時から退団のことを考えるというが、トップだけではなく、全ての生徒さんがそうなんだろう。辞めることが前提の芸って、一体何なのだろう。皆、辞めた後も必ず幸せになって欲しい。
☆
すみません、無理矢理「おかあさんといっしょ」ネタから宝塚ネタへ振って。
友人の息子さんは「でこぼこフレンズ」の中では「くいしんボン」が好きということだったので、息子もお気に入りのソフト人形を買いに行ったのだ。息子は毎晩「たまご王子」のソフト人形を抱きしめて寝ている。一体どこが可愛いのか、子供の趣味はわからん。
ソフト人形の棚に「くいしんボン」がなかったので、ショップのお姉さんに聞いてみると「売り切れてますね。くいしんボンはとっても人気があるんですよ」とのこと。えーーーっ?「くいしんボン」はでぶのタヌキか猫みたいなキャラクターで、お腹を叩きながら歩くキャラクター。そ、そんなに可愛い?
お姉さんと一緒に他のグッズでくいしんボンが載っているのを捜すが、見当たらない。そ、そんなに人気なのか。意外っつーか、やっぱり子供の趣味はわからん。
☆
意外な人気というと、ゆうひくん。ゆうひくんも未だに位置づけのはっきりしない人だが、ケロちゃんと違ってバウ単独主演できたり、銀橋ひとり渡りできたりするのは、人気の後押しがかなりあるんじゃないかなぁ?と思っている。
劇団の人、つまり組織の上の人を動かす力があるものっていうのは、はっきりした「数」だと思うから、キャトルでのグッズの売り上げが、実績として数字を出してるんじゃないかなぁ?
私もプライベートブックは、ゆうひくんのだけ持っている。2冊とも。友人がまとめ買いするので、それを分けてもらっているのだ。「余ったら分けてねー」と声を掛けておく。そういう風に声をかけておきたくなるのだ、ゆうひくんは。
もちろん、ケロちゃんと仲良しだったから、ってのもあるけど、ゆうひくん単独でもPBは見ていて楽しいし。
ゆうひくんは半分とはいえ、新公主演をしたことがあるのだから、一時期、ケロちゃんとペアで扱われて、ファンの人はやきもきしなかったなかなぁ?まるで別格ペア扱い。私個人としては、ゆうひファンの人からそういう心配事や愚痴を聞いたことがないので(まみファンだった当時も)、今になってみれば有り難いな、ありがとうね、と思う。
ケロちゃんは辞めちゃったけど、ゆうひくんは頑張ってね。陰ながら応援しているよ。
☆
「おかあさんといっしょ」の体操のお兄さんとお姉さんが新しい人になってしばらくたった。我が家では毎日見るわけではないので、息子も新しい歌や踊りに馴染めず、ぽかーんとしている。
以前はお姉さんの「デ・ポン」やお兄さんの「あ・い・う」が始まるとテレビの前で踊っていたのに、今では家事をしている私のところへ駆け寄って来るもんなぁ。馴染むまでしばらくかかるかもしれない。
スタジオの子供たちもまだノリについていけない感じだ。しばらくは、かかるか。
☆
そう思うと、宝塚の代替わりというかお披露目というのはよくできたシステムだなぁ、と思う。
前のトップスターが盛大に見送られた後、次期トップスターとして機が熟したと思われる人が、また祝福をもって迎えられる。一種の儀式だ。
その儀式を受け入れ、楽しんでいるうちに、私たちの中に代替わりがスムーズにしみ込んでいく。
トップになったその時から退団のことを考えるというが、トップだけではなく、全ての生徒さんがそうなんだろう。辞めることが前提の芸って、一体何なのだろう。皆、辞めた後も必ず幸せになって欲しい。
☆
すみません、無理矢理「おかあさんといっしょ」ネタから宝塚ネタへ振って。
色気に出し方はあるか?
2005年4月14日 宝塚仲間内ではトンデモ作品認定な「さすらいの果てに」だけど、前もって予備知識を仕入れてから観ると、まだマシという感想を漏らす人もおり。
ま、私たちはあまりに仲間内でネタにして盛り上がってしまったせいもあるかも?なので、生徒さんのファンの方々、私たちのたわ言なぞあまり気にされないでくださいね。軍服の美しさで目の保養になることは確かです。
さて、朝日新聞の夕刊に「たから図鑑」という小さなコラムが毎週掲載されている。関西の人しか読めない記事と思っていたが、ちゃんとサイトに載っていた。
昨日は渦中の人(違うって)、壮くんだった。
http://www.asahi.com/kansai/takara/OSK200504130019.html
記事の中で壮くんは言う。
「このせりふを書いた時の気持ちは?」「言葉の最後にびっくりマークがあるのはなぜ?」。と。“けいこ場では作、演出担当の中村暁さんを質問攻め”なんだそうだ。
うーんうーん。きっと壮くんも私たち同様、いろいろ悩んだんだろうなぁ。あの脚本。それでもきっと、解決しなかったんだよね?でもどうしようもないよね。脚本にどっぷり身を沈め、作品を作り上げるのが主演男役候補の役割だ。
壮くんは今回、それはちゃんとしっかり、やっていると思う。
あの水くんだって、私がトンデモ認定している「フィガロ」を主演していた。青年館まで埋めていたよ。それでこそ、主演男役候補としての力が底上げされる。主演男役になったところで、まっとうな脚本が来るとは限らないのは、今の大劇場公演を観ていてもわかること。だからこそ、主演男役たちのファンは「任期中になんとか持ち味を生かした代表作に当たって欲しい」と切望するのだ。そうじゃない作品でもなんとかしなければならないのが、主演男役だ。
もし私が「さすらいの果てに」の脚本で主演しろといわれたら、怒って投げ出してたかもしれない。私、根性なしだから。でも壮くんはなんとか作品に仕上げていた。シメさんが演技指導に入られていることも関係しているかもしれないが、男役(特に真ん中)としての見せ方も自分の中の課題にしていたのではないかな?キザっつーか、クサいっつーか、いかにも宝塚な雰囲気を漂わせることに成功していた。
主演男役は「真ん中にいること」が一番の役割なのだ。周辺に置いといたら邪魔にしかならないから、真ん中に置くしかないんだ。それもまた才能だ。わたるくんしかり(kineさんごめんなさい)、タカちゃんしかり、さえちゃんしかり。タニちゃんもそうだよなぁ。
また壮くんは言う。
「今は自分の考えにこだわらずに先生が思い描く理想像に身をゆだねて、男役の引き出しを増やしたい」。
健気だなぁ。ほろほろ。あのジェフリーが先生の理想像なのか。そうなのか。きっと電波系とわかっていてやってるんだね。
新聞記事では、見出しは「理想像に身をゆだね」だけが大きな文字で書かれている。確か新聞記事って、見出しは記者が書かないよね?記事を読んだ校閲(だっけ?)が書くんだよね。あの舞台観てたらここを見出しにするのはあまりに気の毒、と思ったはずだ。
ちなみに、ネットには載っていないが、これは署名記事。記者は男性だった。あの舞台を観て(観たよね?観たよね?)、中村A先生の理想像をどう思ったのか、聞いてみたいものだ。
ただ、記事の中で私が「ん?」となったのは、写真のキャプション。
「色気のある男役になりたい」と言う壮一帆さん、とあった。
え?そうだったの?壮くん、色気派を目指してたの!?全然気がつかなかったよ。どっちかっていうと爽やかな正統派を目指していたと思っていた。研10で研7のかなめちゃんの色気に負けていたような気がしたが?
緑野師匠の分類に従うと、壮くんは「月-健康」のはずだ。師匠に確認するとOKとのこと。さらに温度は「ふつー」だそうだ。これって、かしげちゃん路線一直線。色気とは対極にある持ち味だ。よいお友達だねっ、で終わるタイプ。ああ、宙組と並ぶ、宝塚漂白剤組=雪組。まだ花の頃の方が壮くんは色気があったと思う。
こ、こういう人が色気を出そうとすると、どうすればいいんでしょ?もう研10だし、そっち方向じゃなくて太陽に転換してぱあっと明るいスターを目指した方がいいんじゃないかと思うが。
温度を上げまくって、イッちゃった主人公を魅力的に見せたのが「愛燃える」の新公なんだろうか?私は観てないけど。そっち方向への舵取りもあり、か。
☆
2002年10月19日、千里で小山乃里子さんと汐美さんのトークショーが開かれた。もちろん、友人たちと誘い合わせいそいそと行く私。この頃、もう実はそろそろお腹が大きくなりかけてたんだっけ。
師匠もいらしていていたそうだが、もちろんまだ知り合いでも何でもなく。でもとてもインパクトの強い質問をされた方がいらして、後日「ああ、あの質問された方ですか!」と(笑)。
そのトークショーの中で、小山さんが「ケロに色気なんかあるかぁ?」と私たち観客に問いかける形で暴言(失礼)をおっしゃった。
沈黙する私たち。そこに来ていたのは筋金入りのケロファンがほとんどのはず。その100%に近い数字の人間は「色気ある」と思っていたはずだ。でも舞台上の小山さんにそこで反論する勇気のある人はおらず。
トークショー後、会場を近くのホテルに変え、会のバースディパーティが開かれた。お茶会よりもう少し人数が絞られた内々の集まり、みたいな感じ。時間もゆっくりとられていて、テーブルごとに一人ずつ質問が受け付けられた。
そこで、「小山さんはああおっしゃっていたけど、色気がないとは私たちは思っていない。どう思われるか?」というようなことを質問された方がいた。
はっきり覚えているわけではないが、ケロちゃんは確かこんなことを答えていた。
「色気があると思っていただけるのは嬉しい。もしそう思っていただけるなら、それは、私が入団した頃、なつめさんなど色気のある男役の方がたくさんいらして、“ああなりたいなぁ”と思ってよく見ていた。だからではないか」と。
思っただけで、見ていただけで、色気は出るものではないだろうな。また形を真似するだけでも、出ないだろうな。もちろん、真似することから入るんだろうけど。
ケロちゃんの色気の秘訣?秘密?はなんだったんだろう。オフの汐美さんはとーっても薄くて色気に満ち満ちているタイプではなかったし。舞台に出ると色気スイッチオン、フェロモン垂れ流し状態だった。
そのフェロモンにやられちゃった私は、ちょっとやそっとじゃ満足できないカラダに(笑)なってしまった。えらいこった。あれ以上の色気のある人はなかなか出てこないだろうから。
でも、若手の生徒さんたちが「色気のある男役」を目指してもらえるのは嬉しい。宝塚だもん、観客をうっとりさせてナンボ。頑張ってください。
ま、私たちはあまりに仲間内でネタにして盛り上がってしまったせいもあるかも?なので、生徒さんのファンの方々、私たちのたわ言なぞあまり気にされないでくださいね。軍服の美しさで目の保養になることは確かです。
さて、朝日新聞の夕刊に「たから図鑑」という小さなコラムが毎週掲載されている。関西の人しか読めない記事と思っていたが、ちゃんとサイトに載っていた。
昨日は渦中の人(違うって)、壮くんだった。
http://www.asahi.com/kansai/takara/OSK200504130019.html
記事の中で壮くんは言う。
「このせりふを書いた時の気持ちは?」「言葉の最後にびっくりマークがあるのはなぜ?」。と。“けいこ場では作、演出担当の中村暁さんを質問攻め”なんだそうだ。
うーんうーん。きっと壮くんも私たち同様、いろいろ悩んだんだろうなぁ。あの脚本。それでもきっと、解決しなかったんだよね?でもどうしようもないよね。脚本にどっぷり身を沈め、作品を作り上げるのが主演男役候補の役割だ。
壮くんは今回、それはちゃんとしっかり、やっていると思う。
あの水くんだって、私がトンデモ認定している「フィガロ」を主演していた。青年館まで埋めていたよ。それでこそ、主演男役候補としての力が底上げされる。主演男役になったところで、まっとうな脚本が来るとは限らないのは、今の大劇場公演を観ていてもわかること。だからこそ、主演男役たちのファンは「任期中になんとか持ち味を生かした代表作に当たって欲しい」と切望するのだ。そうじゃない作品でもなんとかしなければならないのが、主演男役だ。
もし私が「さすらいの果てに」の脚本で主演しろといわれたら、怒って投げ出してたかもしれない。私、根性なしだから。でも壮くんはなんとか作品に仕上げていた。シメさんが演技指導に入られていることも関係しているかもしれないが、男役(特に真ん中)としての見せ方も自分の中の課題にしていたのではないかな?キザっつーか、クサいっつーか、いかにも宝塚な雰囲気を漂わせることに成功していた。
主演男役は「真ん中にいること」が一番の役割なのだ。周辺に置いといたら邪魔にしかならないから、真ん中に置くしかないんだ。それもまた才能だ。わたるくんしかり(kineさんごめんなさい)、タカちゃんしかり、さえちゃんしかり。タニちゃんもそうだよなぁ。
また壮くんは言う。
「今は自分の考えにこだわらずに先生が思い描く理想像に身をゆだねて、男役の引き出しを増やしたい」。
健気だなぁ。ほろほろ。あのジェフリーが先生の理想像なのか。そうなのか。きっと電波系とわかっていてやってるんだね。
新聞記事では、見出しは「理想像に身をゆだね」だけが大きな文字で書かれている。確か新聞記事って、見出しは記者が書かないよね?記事を読んだ校閲(だっけ?)が書くんだよね。あの舞台観てたらここを見出しにするのはあまりに気の毒、と思ったはずだ。
ちなみに、ネットには載っていないが、これは署名記事。記者は男性だった。あの舞台を観て(観たよね?観たよね?)、中村A先生の理想像をどう思ったのか、聞いてみたいものだ。
ただ、記事の中で私が「ん?」となったのは、写真のキャプション。
「色気のある男役になりたい」と言う壮一帆さん、とあった。
え?そうだったの?壮くん、色気派を目指してたの!?全然気がつかなかったよ。どっちかっていうと爽やかな正統派を目指していたと思っていた。研10で研7のかなめちゃんの色気に負けていたような気がしたが?
緑野師匠の分類に従うと、壮くんは「月-健康」のはずだ。師匠に確認するとOKとのこと。さらに温度は「ふつー」だそうだ。これって、かしげちゃん路線一直線。色気とは対極にある持ち味だ。よいお友達だねっ、で終わるタイプ。ああ、宙組と並ぶ、宝塚漂白剤組=雪組。まだ花の頃の方が壮くんは色気があったと思う。
こ、こういう人が色気を出そうとすると、どうすればいいんでしょ?もう研10だし、そっち方向じゃなくて太陽に転換してぱあっと明るいスターを目指した方がいいんじゃないかと思うが。
温度を上げまくって、イッちゃった主人公を魅力的に見せたのが「愛燃える」の新公なんだろうか?私は観てないけど。そっち方向への舵取りもあり、か。
☆
2002年10月19日、千里で小山乃里子さんと汐美さんのトークショーが開かれた。もちろん、友人たちと誘い合わせいそいそと行く私。この頃、もう実はそろそろお腹が大きくなりかけてたんだっけ。
師匠もいらしていていたそうだが、もちろんまだ知り合いでも何でもなく。でもとてもインパクトの強い質問をされた方がいらして、後日「ああ、あの質問された方ですか!」と(笑)。
そのトークショーの中で、小山さんが「ケロに色気なんかあるかぁ?」と私たち観客に問いかける形で暴言(失礼)をおっしゃった。
沈黙する私たち。そこに来ていたのは筋金入りのケロファンがほとんどのはず。その100%に近い数字の人間は「色気ある」と思っていたはずだ。でも舞台上の小山さんにそこで反論する勇気のある人はおらず。
トークショー後、会場を近くのホテルに変え、会のバースディパーティが開かれた。お茶会よりもう少し人数が絞られた内々の集まり、みたいな感じ。時間もゆっくりとられていて、テーブルごとに一人ずつ質問が受け付けられた。
そこで、「小山さんはああおっしゃっていたけど、色気がないとは私たちは思っていない。どう思われるか?」というようなことを質問された方がいた。
はっきり覚えているわけではないが、ケロちゃんは確かこんなことを答えていた。
「色気があると思っていただけるのは嬉しい。もしそう思っていただけるなら、それは、私が入団した頃、なつめさんなど色気のある男役の方がたくさんいらして、“ああなりたいなぁ”と思ってよく見ていた。だからではないか」と。
思っただけで、見ていただけで、色気は出るものではないだろうな。また形を真似するだけでも、出ないだろうな。もちろん、真似することから入るんだろうけど。
ケロちゃんの色気の秘訣?秘密?はなんだったんだろう。オフの汐美さんはとーっても薄くて色気に満ち満ちているタイプではなかったし。舞台に出ると色気スイッチオン、フェロモン垂れ流し状態だった。
そのフェロモンにやられちゃった私は、ちょっとやそっとじゃ満足できないカラダに(笑)なってしまった。えらいこった。あれ以上の色気のある人はなかなか出てこないだろうから。
でも、若手の生徒さんたちが「色気のある男役」を目指してもらえるのは嬉しい。宝塚だもん、観客をうっとりさせてナンボ。頑張ってください。
やっぱり何でも観るべきだ
2005年4月11日 宝塚壮くん、気の毒。「さすらいの果てに」の話ね。
終演後、興奮さめやらぬ友人たちと大騒ぎで語り合っていた時に出た言葉。主演作にまともなものが、ないじゃあないか。この前は「送られなかった手紙(届かなかった手紙か?)」だもんねぇ、と。その前は「ホップスコッチ」だよ?といわれ大きくうなずいてしまった私。さらに師匠から「春ふたたび」も、とフォローが入り、さらに気の毒度が上がってしまった。壮くん、主演作に恵まれない男、と仲間内で認定。
私は「天の鼓」を観ていないので、どの位トンデモ作品かというと比較対象になるのは「愛しきひとよ」かな?あれを300%くらいうすーくした感じだと思った。主題と伏線のとっちらかり具合が似ている。生徒は頑張っている。でも話がどうしようもないのだ。
幕開けは、十数年ぶりに再会した幼馴染との恋愛話かな?と思わせられたが、次に父親との確執かな?いや、その父親が濡れ衣着せられてその復讐の話?ところが戦地へ送られて自国民としてのアイデンティティをかけた(現地住民との交流もあるし)戦場の話かな?でも上官と名前で呼び合う仲になり、友情の話かな?と、とにかくころっころと話の重心が移動していくのだ。
最初は一所懸命話を追いかけていたが、ムダと諦めたのは1幕最後辺りかなぁ。1幕目の最後のシーンというのは、それまでの話をとりあえずまとめ、次の2幕目へと話をつなげる重要な一場面だと思う。それが、壮くんとその恋人、上官エドウィンとその恋人の4人で歌うシーンで終わった(緒月くんいたっけ?)。け、結局何が言いたいの???
(ほら、4人で1幕最後を締めるっていうと「血と砂」思い出しちゃう人ですから、私)
2幕目になると、主人公の恋人の名前はエドウィンだったかしら?と私ですら首を傾げるほどジェフリーはその名前を連発。元々の恋人は忘れられ、なんだか妙な悲恋の物語に傾いていくし。
エドウィンが死んだ辺りでそれは最高潮に。でもそれだけ大切なら、死に際はしっかり抱いていてあげてよね。砂の上に放り出さないでさ。最後のお願い、恋人を父親に会わせてあげてよねー。
「戦死広報」だが、私は頑張って全員の名前を見ていた。エドウィンの名前がないのはどういうこと?もしかして死んでなかったの?それともジェフリーと間違えられた?など考えて上から下まで何度も見ていたけど、エドウィンの名前はなかった(断言)。これも伏線の一部かしら、とわくわくしていたけどその後特に何もなく、単に忘れられただけと判明。可哀想に。
さらに話は転がっていく。ジェフリーの父親だったはずの汝鳥伶さんが、エドウィンの父親として再登場。いいんだろうか。誰も笑ってなかったから、いいんだな、みんな違う人に見えていたんだな。でもって、とっても熱く出番の多い看護婦さんが出てきて話は「おーい、どこ行くの?」状態。
最後には元々の彼女とハッピーエンドだったけど、ねぇ。フィナーレはよかったです。もっと見たかった。
終演後、友人たちと笑うしゃべる突っ込む、が終わらなかった。しゃべるしゃべる。皆、見ながら突っ込みたくてたまらなかったらしい。ああ、楽しかった。
私は急に行けなくなったサトリさんのお席で見せていただいたので、とてもいいお席だった。壮くんの美しい顔は見放題、ドレスの衣擦れの音まで聞こえる。だからまだ、観られたと思う。良席マジック。後ろの席で観ていたら、怒って・・もとい、笑っていたかもしれない。
繰り返すが、生徒はよかった。壮くん、美しかったです。首が長いから軍服似合うし、お尻も小さいし。真ん中(主演)も作品はさておき何作かやってきてるから余裕。でも私も「××ずー」「○○ずー」ってこの歌詞の語尾、何かしら?と思った。何かそういうキーワードの名詞だと思っておくことにした。終演後「はず」
だったと緑野師匠に教えていただいた。師匠、耳がいいなぁ。
で、登場したときから私@ケロファン=濃いモノ好きの目を引いたのが、凰稀かなめちゃん。壮くんよりはるかに色気がある。雪組にこんな濃い人いたかしら?と喜んで見ていた。新公卒業前と聞いてびっくり。壮くんの上官で全く違和感ないんですけど?師匠からも「「み」さん、好きでしょ?」と看破された。いやん、こうやって新しいご贔屓に落ちるものかしら。でも私はもうケロちゃんで最
後にするんだから!!
ま、色気は相対的なものだし、壮くんの隣にいたせいかもしれないし、シメさんの演技指導の賜物かもしれない。このまま雪に置いといてかしげちゃんのように薄くなっていくのはもったいない、ぜひ星組に異動して欲しい。
異動といえば緒月遠麻くん。きりやんそっくりでびっくりした。顔もメイクも歌も。ぜひ月に異動して欲しい。このまま雪に置いといてはまこさんのようになっていく以外の道もあるのでは、という説も(星へ行ってわたるくんのように、を主張していた人もいた)。
ヒロインの涼花リサちゃんは登場の白ドレスがよく似合って、お化粧もヒロインしていてとっても可愛かった。1幕目の最初と2幕目の最後以外は、全て幻としてしか出てこないってのはもったいなかった。
ジェフリーとエドウィンの仲間(だよね?)でエリックというのがいるのだけど、ゆうひくんに似ていた。紫友みれいちゃんだった。すぐ死んじゃうけど。
この話、例えば「はいからさんが通る」みたいに(ヒロインを置いて戦場に行かねばならなかったが、そこで友情を得、苦難の末ヒロインの元に帰る、とか)して、さらに主人公の色気一発!で通せばもっと普通になったんじゃないかなぁ、と思う。これ、今度は音月桂ちゃんがやるんだよね?新公ですら、余裕で別作品に仕上げる力のあるキムくんが、他の若い子ちゃんたちを引き連れてどういう風
にするのか、すごい楽しみ。
今年のバウは実は初めて観劇した。子供を預ける苦労をしてまで観たいと思っていなかったから観る予定はしていなかった。
でもこの作品を観て、考えが変わった。「とにかく観てみないとわからない!」。このトンデモ具合は観劇記をどれだけ読んでも実感としては感じられない。生で観たからこそ、あそこまで楽しめた。今後も頑張って観劇しよう!そう思えた作品だった。ま、観劇後に皆と語り合ったからこそ、かもしれないけど。
一人で観に来ていたら「私の貴重な観劇機会をこんな作品で埋めてしまった!」と怒りに燃えて帰り道、運転していたかもしれないな(笑)。皆さん、本当にありがとうございました。
終演後、興奮さめやらぬ友人たちと大騒ぎで語り合っていた時に出た言葉。主演作にまともなものが、ないじゃあないか。この前は「送られなかった手紙(届かなかった手紙か?)」だもんねぇ、と。その前は「ホップスコッチ」だよ?といわれ大きくうなずいてしまった私。さらに師匠から「春ふたたび」も、とフォローが入り、さらに気の毒度が上がってしまった。壮くん、主演作に恵まれない男、と仲間内で認定。
私は「天の鼓」を観ていないので、どの位トンデモ作品かというと比較対象になるのは「愛しきひとよ」かな?あれを300%くらいうすーくした感じだと思った。主題と伏線のとっちらかり具合が似ている。生徒は頑張っている。でも話がどうしようもないのだ。
幕開けは、十数年ぶりに再会した幼馴染との恋愛話かな?と思わせられたが、次に父親との確執かな?いや、その父親が濡れ衣着せられてその復讐の話?ところが戦地へ送られて自国民としてのアイデンティティをかけた(現地住民との交流もあるし)戦場の話かな?でも上官と名前で呼び合う仲になり、友情の話かな?と、とにかくころっころと話の重心が移動していくのだ。
最初は一所懸命話を追いかけていたが、ムダと諦めたのは1幕最後辺りかなぁ。1幕目の最後のシーンというのは、それまでの話をとりあえずまとめ、次の2幕目へと話をつなげる重要な一場面だと思う。それが、壮くんとその恋人、上官エドウィンとその恋人の4人で歌うシーンで終わった(緒月くんいたっけ?)。け、結局何が言いたいの???
(ほら、4人で1幕最後を締めるっていうと「血と砂」思い出しちゃう人ですから、私)
2幕目になると、主人公の恋人の名前はエドウィンだったかしら?と私ですら首を傾げるほどジェフリーはその名前を連発。元々の恋人は忘れられ、なんだか妙な悲恋の物語に傾いていくし。
エドウィンが死んだ辺りでそれは最高潮に。でもそれだけ大切なら、死に際はしっかり抱いていてあげてよね。砂の上に放り出さないでさ。最後のお願い、恋人を父親に会わせてあげてよねー。
「戦死広報」だが、私は頑張って全員の名前を見ていた。エドウィンの名前がないのはどういうこと?もしかして死んでなかったの?それともジェフリーと間違えられた?など考えて上から下まで何度も見ていたけど、エドウィンの名前はなかった(断言)。これも伏線の一部かしら、とわくわくしていたけどその後特に何もなく、単に忘れられただけと判明。可哀想に。
さらに話は転がっていく。ジェフリーの父親だったはずの汝鳥伶さんが、エドウィンの父親として再登場。いいんだろうか。誰も笑ってなかったから、いいんだな、みんな違う人に見えていたんだな。でもって、とっても熱く出番の多い看護婦さんが出てきて話は「おーい、どこ行くの?」状態。
最後には元々の彼女とハッピーエンドだったけど、ねぇ。フィナーレはよかったです。もっと見たかった。
終演後、友人たちと笑うしゃべる突っ込む、が終わらなかった。しゃべるしゃべる。皆、見ながら突っ込みたくてたまらなかったらしい。ああ、楽しかった。
私は急に行けなくなったサトリさんのお席で見せていただいたので、とてもいいお席だった。壮くんの美しい顔は見放題、ドレスの衣擦れの音まで聞こえる。だからまだ、観られたと思う。良席マジック。後ろの席で観ていたら、怒って・・もとい、笑っていたかもしれない。
繰り返すが、生徒はよかった。壮くん、美しかったです。首が長いから軍服似合うし、お尻も小さいし。真ん中(主演)も作品はさておき何作かやってきてるから余裕。でも私も「××ずー」「○○ずー」ってこの歌詞の語尾、何かしら?と思った。何かそういうキーワードの名詞だと思っておくことにした。終演後「はず」
だったと緑野師匠に教えていただいた。師匠、耳がいいなぁ。
で、登場したときから私@ケロファン=濃いモノ好きの目を引いたのが、凰稀かなめちゃん。壮くんよりはるかに色気がある。雪組にこんな濃い人いたかしら?と喜んで見ていた。新公卒業前と聞いてびっくり。壮くんの上官で全く違和感ないんですけど?師匠からも「「み」さん、好きでしょ?」と看破された。いやん、こうやって新しいご贔屓に落ちるものかしら。でも私はもうケロちゃんで最
後にするんだから!!
ま、色気は相対的なものだし、壮くんの隣にいたせいかもしれないし、シメさんの演技指導の賜物かもしれない。このまま雪に置いといてかしげちゃんのように薄くなっていくのはもったいない、ぜひ星組に異動して欲しい。
異動といえば緒月遠麻くん。きりやんそっくりでびっくりした。顔もメイクも歌も。ぜひ月に異動して欲しい。このまま雪に置いといてはまこさんのようになっていく以外の道もあるのでは、という説も(星へ行ってわたるくんのように、を主張していた人もいた)。
ヒロインの涼花リサちゃんは登場の白ドレスがよく似合って、お化粧もヒロインしていてとっても可愛かった。1幕目の最初と2幕目の最後以外は、全て幻としてしか出てこないってのはもったいなかった。
ジェフリーとエドウィンの仲間(だよね?)でエリックというのがいるのだけど、ゆうひくんに似ていた。紫友みれいちゃんだった。すぐ死んじゃうけど。
この話、例えば「はいからさんが通る」みたいに(ヒロインを置いて戦場に行かねばならなかったが、そこで友情を得、苦難の末ヒロインの元に帰る、とか)して、さらに主人公の色気一発!で通せばもっと普通になったんじゃないかなぁ、と思う。これ、今度は音月桂ちゃんがやるんだよね?新公ですら、余裕で別作品に仕上げる力のあるキムくんが、他の若い子ちゃんたちを引き連れてどういう風
にするのか、すごい楽しみ。
今年のバウは実は初めて観劇した。子供を預ける苦労をしてまで観たいと思っていなかったから観る予定はしていなかった。
でもこの作品を観て、考えが変わった。「とにかく観てみないとわからない!」。このトンデモ具合は観劇記をどれだけ読んでも実感としては感じられない。生で観たからこそ、あそこまで楽しめた。今後も頑張って観劇しよう!そう思えた作品だった。ま、観劇後に皆と語り合ったからこそ、かもしれないけど。
一人で観に来ていたら「私の貴重な観劇機会をこんな作品で埋めてしまった!」と怒りに燃えて帰り道、運転していたかもしれないな(笑)。皆さん、本当にありがとうございました。
こんなことを思う日が来ようとは
2005年4月7日 宝塚退団しといてよかった。
ええ、私はずっとケロちゃんが退団したことにじめついていましたよ。本気で「退団はなかったことにならんかな」と思ってます。
でも、今日の「星でベルばら」が発覚した時、最初に思ったことはそれでした。
この私が、そんなことを思う日が来ようとは思ってませんでした。もちろん、ケロちゃんで観たかった役はいっぱい今でもありますが、「もし、ベルばらで退団だったら死にきれん!」と心底思います。
ケロちゃんはよく言ってました。「この公演なら幸せに辞められる」。あなたは正しかった。芝居はさておきオギーのショーで男役の色気を最大限私たちに見せてくれました。わたるくん、檀ちゃん、とうこちゃんに見守られながら、エトワール(だと思わせてください)を務め、去ることができました。
辞め時を捜していたなら、本当にあの公演で良かった。ベルばらで辞めずに済んでよかったよー!!!!
ヅカファン歴の短い私ですら、もう2回目のベルばら遭遇です。最初の時は楽しみでした。「初めて生でベルばらを観られる」と。それなりに楽しんで観てました。タカちゃんフェルゼンは美しかったし、花ちゃんのアントワネットは死際さえ他から際立っていた。「今宵一夜」やなかなか死なないアンドレを実際に観るとほー、と思いました。
でもね、やっぱりベルばらって「形式美」でしかないんですよ。それ以上でもそれ以下でもない。生徒たちはそれに当てはめられるだけ。
何よりそれが退団公演だったノルさんとユリちゃんが気の毒で、辛かったです。ノルさんはどう考えてもオスカル役者じゃない。それなのにタータンアンドレにすがり、幸せそう(なフリをして)に天上へいかねばならない。あの雰囲気を寒いと感じたのは私だけでしょうか?ユリちゃんだってトップ娘役なのに相手役は女になっちゃってるし、見せ場はないアントワネットだったし。フィナーレの「赤薔薇の女」だけですよ、彼女らしかったのは。
だから、わたるくんもコムちゃんもまーちゃんも、これで退団ってことだけはやめて。お願い。生徒の持ち味や幸せを破壊しつくすから。あの作品は。
宝塚はファンだけが支えているのではないことはよくわかっています。団体客を呼びやすい演目もまぜないといけない。そ、それが星組に「また」当たってしまいました・・・。
初めて生でベルばらを御覧になる方は、楽しんでください。私も初めてのベルばらが花アントワネットで幸せでした。コムオスカルはかなめさん並みにはまるでしょう。
でも、私は、自分のご贔屓の退団がこの作品でなくてよかったと、つくづく思ってます。「長安でよかった」なんて、そこまで思います。私。
「長安」と言えば、星の全ツは私は「長安/シバ」と予想していたので、半分は当たりました。全ツも「長安」の方がよかったな。あうあう、あれほど「長安」を足蹴にしていたのにっ!こんなことを思う日が来ようとは!!恐るべし、ベルばら、です。
ええ、私はずっとケロちゃんが退団したことにじめついていましたよ。本気で「退団はなかったことにならんかな」と思ってます。
でも、今日の「星でベルばら」が発覚した時、最初に思ったことはそれでした。
この私が、そんなことを思う日が来ようとは思ってませんでした。もちろん、ケロちゃんで観たかった役はいっぱい今でもありますが、「もし、ベルばらで退団だったら死にきれん!」と心底思います。
ケロちゃんはよく言ってました。「この公演なら幸せに辞められる」。あなたは正しかった。芝居はさておきオギーのショーで男役の色気を最大限私たちに見せてくれました。わたるくん、檀ちゃん、とうこちゃんに見守られながら、エトワール(だと思わせてください)を務め、去ることができました。
辞め時を捜していたなら、本当にあの公演で良かった。ベルばらで辞めずに済んでよかったよー!!!!
ヅカファン歴の短い私ですら、もう2回目のベルばら遭遇です。最初の時は楽しみでした。「初めて生でベルばらを観られる」と。それなりに楽しんで観てました。タカちゃんフェルゼンは美しかったし、花ちゃんのアントワネットは死際さえ他から際立っていた。「今宵一夜」やなかなか死なないアンドレを実際に観るとほー、と思いました。
でもね、やっぱりベルばらって「形式美」でしかないんですよ。それ以上でもそれ以下でもない。生徒たちはそれに当てはめられるだけ。
何よりそれが退団公演だったノルさんとユリちゃんが気の毒で、辛かったです。ノルさんはどう考えてもオスカル役者じゃない。それなのにタータンアンドレにすがり、幸せそう(なフリをして)に天上へいかねばならない。あの雰囲気を寒いと感じたのは私だけでしょうか?ユリちゃんだってトップ娘役なのに相手役は女になっちゃってるし、見せ場はないアントワネットだったし。フィナーレの「赤薔薇の女」だけですよ、彼女らしかったのは。
だから、わたるくんもコムちゃんもまーちゃんも、これで退団ってことだけはやめて。お願い。生徒の持ち味や幸せを破壊しつくすから。あの作品は。
宝塚はファンだけが支えているのではないことはよくわかっています。団体客を呼びやすい演目もまぜないといけない。そ、それが星組に「また」当たってしまいました・・・。
初めて生でベルばらを御覧になる方は、楽しんでください。私も初めてのベルばらが花アントワネットで幸せでした。コムオスカルはかなめさん並みにはまるでしょう。
でも、私は、自分のご贔屓の退団がこの作品でなくてよかったと、つくづく思ってます。「長安でよかった」なんて、そこまで思います。私。
「長安」と言えば、星の全ツは私は「長安/シバ」と予想していたので、半分は当たりました。全ツも「長安」の方がよかったな。あうあう、あれほど「長安」を足蹴にしていたのにっ!こんなことを思う日が来ようとは!!恐るべし、ベルばら、です。
汐美真帆ラストディ「写真集&ビデオ」
2005年4月5日 宝塚少しずつ送られてくる会からのお届けもの。
今回はラストディの「写真集とビデオ」が来た。早く来ないかな、と思う反面、来たら来たで“これであと1つ・・・”と寂しい思いも。
汐美さんはとってもキレイ。なんていうか、はかなげでもなく、壮絶でもなく、疲れすぎてもおらず、頂点でバランスが取れている美しさ。
何も言えないほどの。
私の彼女の最後の記憶はこの姿。トークショーにも解散式にもいけなかったから。
だからそれはとても幸せなことかもしれないけど。
やっぱりじめついてます。
追伸
もしケロちゃん&とうこちゃんがお好きな方がいらしたら、なんとしても、この写真集を見てください。誰か持っている人を探して。
今回はラストディの「写真集とビデオ」が来た。早く来ないかな、と思う反面、来たら来たで“これであと1つ・・・”と寂しい思いも。
汐美さんはとってもキレイ。なんていうか、はかなげでもなく、壮絶でもなく、疲れすぎてもおらず、頂点でバランスが取れている美しさ。
何も言えないほどの。
私の彼女の最後の記憶はこの姿。トークショーにも解散式にもいけなかったから。
だからそれはとても幸せなことかもしれないけど。
やっぱりじめついてます。
追伸
もしケロちゃん&とうこちゃんがお好きな方がいらしたら、なんとしても、この写真集を見てください。誰か持っている人を探して。
わーいわーい。
緑野師匠の3月29日の日記を読ませていただいて、当然、私が考えるのはケロちゃんのこと。
「「魂が苦悩系で持ち味が月」なんですかね。でもめちゃいい人雰囲気持ってるのに、どこで苦悩系に転換かけてるんだろう?うまく転換点のポイントがつかめず、うーむと今、うなってます」
とメール差し上げたのですが、それをきっちり解決してくださる1本を書いてくださいました。
なるほどー。
「温度」はコントロールできるってことでしょうか。同じ悪役でも、そこを自らの意志で調整できれば、いつも同じ人、には見えない。芝居上手と言われる所以か?
考えたのがベルジェスのこと。温度を抑え(下げ、ではなく)いい人オーラを隠すことで、何考えてるかわからない黒幕的悪役に見せている。「うわー、悪そう」っていう雰囲気を醸し出す。
次に考えたのがらんとむくんのこと。
彼は「太陽-健康-(やや)高温」ですよね?今は方向性が迷走気味な気もするけど。ケロちゃんとは全然違うタイプ。
なんでらんとむかというと、「マラケシュ」で、ベルジェスと同じような役をやっているのに、初日見た限りではなんだか笑えるキャラクターになってしまっていたんですわ。
師匠たちと一致した意見は「薔薇ストーカー」。「もっと黒幕やバックを背負って追っかけてると思ったら、単なる変な人」だったよな、と。初日観ての直感的感想なので、今観るともっと変わってくるかもしれないけど。
オギーはその人の持ち味を露骨に(すずみん何度も女装させるのは、彼女の毒ゆえ、でしょう)表現させるけど、今回のらんとむにケロちゃんと同じような役割を当てたのは、何か意図する所があったのかなぁ?と。「太陽-健康」系にやらせちゃいかん役だった気もする。
あの役が暴走すると、話全体がお笑いに(だって物フェチストーカー殺人・・・)なりかねないから、らんとむくんには頑張って欲しい。
難しいところだなぁ。温度抑え過ぎると地味になっちゃいそうだし。
花初日の感想、へんな部分ばっかり書いてる気がする・・・。
☆
「サヨナラショー」やってました!
何の話かというと、「おかあさんといっしょ」の体操のお兄さんとお姉さん交代の話。どうやって、子供にそれを納得させるのか、年度変わりの放送を楽しみにしていた。
いきなり「今日で、お別れです」ときて、お兄さんお姉さんそれぞれ、特別に中心になった曲が1曲ずつビデオが流れた。最後の体操では、普通は真ん中には立たないのに、二人が真ん中で踊っておしまい。
ちゃんとサヨナラショーなんだなぁ。
次の体操のおにいさんはストリートのあんちゃんみたい、ま、どうでもいいや(←男はどうでもいいらしい)。おねえさんに美人で恰好いい人期待していたのに!どう見ても、初舞台生並み・・・。これから段々磨かれていくのでしょうか?(泣)。
いかんなぁ、私、どうも歪んだ目で「おかあさんといっしょ」をみてるなぁ(苦笑)。
緑野師匠の3月29日の日記を読ませていただいて、当然、私が考えるのはケロちゃんのこと。
「「魂が苦悩系で持ち味が月」なんですかね。でもめちゃいい人雰囲気持ってるのに、どこで苦悩系に転換かけてるんだろう?うまく転換点のポイントがつかめず、うーむと今、うなってます」
とメール差し上げたのですが、それをきっちり解決してくださる1本を書いてくださいました。
なるほどー。
「温度」はコントロールできるってことでしょうか。同じ悪役でも、そこを自らの意志で調整できれば、いつも同じ人、には見えない。芝居上手と言われる所以か?
考えたのがベルジェスのこと。温度を抑え(下げ、ではなく)いい人オーラを隠すことで、何考えてるかわからない黒幕的悪役に見せている。「うわー、悪そう」っていう雰囲気を醸し出す。
次に考えたのがらんとむくんのこと。
彼は「太陽-健康-(やや)高温」ですよね?今は方向性が迷走気味な気もするけど。ケロちゃんとは全然違うタイプ。
なんでらんとむかというと、「マラケシュ」で、ベルジェスと同じような役をやっているのに、初日見た限りではなんだか笑えるキャラクターになってしまっていたんですわ。
師匠たちと一致した意見は「薔薇ストーカー」。「もっと黒幕やバックを背負って追っかけてると思ったら、単なる変な人」だったよな、と。初日観ての直感的感想なので、今観るともっと変わってくるかもしれないけど。
オギーはその人の持ち味を露骨に(すずみん何度も女装させるのは、彼女の毒ゆえ、でしょう)表現させるけど、今回のらんとむにケロちゃんと同じような役割を当てたのは、何か意図する所があったのかなぁ?と。「太陽-健康」系にやらせちゃいかん役だった気もする。
あの役が暴走すると、話全体がお笑いに(だって物フェチストーカー殺人・・・)なりかねないから、らんとむくんには頑張って欲しい。
難しいところだなぁ。温度抑え過ぎると地味になっちゃいそうだし。
花初日の感想、へんな部分ばっかり書いてる気がする・・・。
☆
「サヨナラショー」やってました!
何の話かというと、「おかあさんといっしょ」の体操のお兄さんとお姉さん交代の話。どうやって、子供にそれを納得させるのか、年度変わりの放送を楽しみにしていた。
いきなり「今日で、お別れです」ときて、お兄さんお姉さんそれぞれ、特別に中心になった曲が1曲ずつビデオが流れた。最後の体操では、普通は真ん中には立たないのに、二人が真ん中で踊っておしまい。
ちゃんとサヨナラショーなんだなぁ。
次の体操のおにいさんはストリートのあんちゃんみたい、ま、どうでもいいや(←男はどうでもいいらしい)。おねえさんに美人で恰好いい人期待していたのに!どう見ても、初舞台生並み・・・。これから段々磨かれていくのでしょうか?(泣)。
いかんなぁ、私、どうも歪んだ目で「おかあさんといっしょ」をみてるなぁ(苦笑)。
星組の退団者が発表になった。檀ちゃんと一緒に退団する人たち。
おかっち、ルドルフ殿下はいい思い出になったね。檀ちゃんのサヨナラショーには出るだろうから、また何かやってくれるかな?
せんどーさん。「ドルチェ・ヴィータ」の世界には必要不可欠な人がまた去っていく。あの世界にはもう誰も二度と決して触れられない。こちらからは見られるのに、触れない。ガラスの珠の中に封じ込められた美しい水球の世界のように思える。中の水は腐らず、生態系が維持されているガラスの水球。その水球を包むガラスは、とうこちゃんの芯のあるあの哀愁に満ちた歌声で作られているのだ。
☆
先に発表になっていた月組退団者。「血と砂」エル・アルコンがまた一人減って行くことになった。「血と砂」では最初に借金取りもやっていたなぁ。初日、盛大にセリフ噛んでいたことが懐かしい。
ケロちゃんの舞台。私たちの大切な宝物の舞台が、どんどん過去へと押し流されて行く。しょうがないこととはいえ、辛い。誰かその流れを止めてくれませんか?と天を仰いでしまう。過去の思い出にしたくない。まだ。
おかっち、ルドルフ殿下はいい思い出になったね。檀ちゃんのサヨナラショーには出るだろうから、また何かやってくれるかな?
せんどーさん。「ドルチェ・ヴィータ」の世界には必要不可欠な人がまた去っていく。あの世界にはもう誰も二度と決して触れられない。こちらからは見られるのに、触れない。ガラスの珠の中に封じ込められた美しい水球の世界のように思える。中の水は腐らず、生態系が維持されているガラスの水球。その水球を包むガラスは、とうこちゃんの芯のあるあの哀愁に満ちた歌声で作られているのだ。
☆
先に発表になっていた月組退団者。「血と砂」エル・アルコンがまた一人減って行くことになった。「血と砂」では最初に借金取りもやっていたなぁ。初日、盛大にセリフ噛んでいたことが懐かしい。
ケロちゃんの舞台。私たちの大切な宝物の舞台が、どんどん過去へと押し流されて行く。しょうがないこととはいえ、辛い。誰かその流れを止めてくれませんか?と天を仰いでしまう。過去の思い出にしたくない。まだ。
男の価値は女で決まる
2005年3月31日 宝塚春野寿美礼さまはナルシスト。みんなそう言う。なんで???みんなおささまの知り合いなの?どうしてそんなこと知ってんの?
私もそう思うけど。いや、私もおさちゃんの知り合いじゃない。
明らかに、誰の目にもそう映るほど、自分のことを愛している人なんだなぁ。
それがおさちゃんの魅力だ。自分への自信。ためらいのないアピール。最近やっと私もそれが違和感なく受け入れられるようになってきた。オドオドしているおさちゃんなんて格好よくないわ。
おさちゃんのナルぶりが気持ちよくなってきたら、今度は気になってきたのが相手役とのバランスだ。おさちゃんが自分を愛すれば愛するほど、それが“相手役で満足できないから、自分をより愛するようになりました”って風に見えちゃうんだー!!
なぜあすかちゃんじゃダメだったの?
今でもよく覚えている。おさちゃんとみどりちゃんが組んだ花組「エリザベート」。これでみどりちゃんは退団が決まっていたから、次の相手役に誰がなるか、ネット上ではかまびすしいことこの上なかった。その時、一番に名前が挙がっていたのが遠野あすかちゃん。「カナリア」で、おさちゃんとコンビを組んでいたそうだが、私はあんまり印象に葉残っていない。実は花組は興味がなかったせいもあり、あすかちゃんの顔も名前も知らなかった。だが、ネット上では「おさの嫁に遠野あすかはイヤだ」の大シュプレヒコールが巻き起こっていて、それであすかちゃんの名前を知ったと言っても過言ではない。
あれだけおさファンが嫌がっているあすかちゃんてどんなひどい娘役なんだ?でもちゃんとみどりちゃん体調不良のときにエリザの代役もこなしたし。何がそんなにイヤなんだ?よくわからなかったが、おさちゃんのことを一番よく知っているおさファンが嫌がっているんだから、何か合わないんだろう、ならやめといた方が後々お互いのためだ。
トップ娘役なんて、ヅカファン総小姑の小言を浴びる立場だからね。“合わない”のは致命的。未来永劫ファンに恨まれるよ。トップ時代を台無しにした、って。
どんな娘役ならトップファンは満足するんだろう。
スタイルがよくて美しくて、ダンスも歌も芝居も上手で、常に一歩引いて男役を立てて。華があってお化粧もアクセサリーもセンスがよくて。そんな娘役どこにいるんだ!?いや、いるな、花ちゃんそうじゃん。でもやっぱり不満を持つ人は持つもんなぁ。
おさファンもすごいドリームを見ていたんだろうなぁ。ついこの間まで3番手か4番手だったおさちゃんが、あっという間にトップに上り詰め、お披露目は「エリザベート」で大成功、これで素晴らしい嫁を望まないほうがおかしい。
そこへ発表されたのが、ふーちゃんだった。ふーちゃんはちょうどその頃、ゆうかちゃん宙バウの「エイジ・オブ・イノセンス」のヒロインで一躍注目を浴びていた。景子先生の緻密な脚本(ね、緻密って言葉、こう使っていいですよね?>kineさん)にふーちゃんの未亡人の風情とがしっとりとあって、とってもよかった。
だから私はまぁ、いいんじゃない?と思っていた。おさファンも大嫌いなあすかちゃんでなくてよかったねー、と。
その後、それでもやっぱり「ふーちゃんイヤだ」の声もあり、それはしょうがないよね、全面的に受け入れられる嫁なんていないもんね、と傍観していた。出産やご贔屓退団があり、もしかして、私、まともにおさちゃんとふーちゃんが組んだ作品観たの、これが初めてか?「琥珀」観てない、「不滅」観てない、「野風」観てない、「ジャワ」観てない、「エスペランサ」観てない、「天の鼓」観てない。ありゃりゃ。「天使」は観たけどあれって組んでたうちに入らないよね?
でもって、今回のお芝居はオギー作。遠慮なく、自分のイメージ通りの役を当てる演出家。あらすじ読んだ限りでは、ふーちゃんの役は気高くてとってもよさげ。「イングリッシュ・ペイシェント」のヒロインみたいな感じ?
お芝居終演後、ロビーでくつろぐ緑野師匠のところに駆けつける。お友達さんもご一緒だったのに、私は遠慮なくわめきたててしまった。「なんでなんで、おさちゃんはあすかちゃんじゃダメだったの!?」困惑されるお2人。すみません。それを決めたのは劇団であり、あすかイヤだ!の声を上げていたのは大多数のおさファンだったものね。
ふーちゃんでも悪くはないよ、ふーちゃんは未亡人つーか、人妻の風情はぴか一。師匠も「今回はよかったですよ」と褒めていた。
でもね、でもね、おさちゃんの持ち味(!?すみません)の“ナルシスト”がどうももうひとつ小気味よくならないんだ。
ふーちゃんはダンナがいるのに未亡人なんだ。その未亡人になんでおさちゃんが惚れるのかわからないんだ。いや、惚れてない。単に自分の傷を共有してくれそうな手ごろな人妻がいたからキスしてみました、に見えちゃうんだ。やっぱり自分しか愛せない人に見えるんだ。それもマイナス方向で。
ああ、これがあすかちゃんが相手役なら!お互いに自分が一番大切な者同士、対等な関係でいられる。それでも自分に一番合うのはお互いだ、と認識しているライバルのような夫婦関係で、自由で魅力的なカップルになったろう。そう、バトラーとスカーレットのような。
おさちゃんのナルも、あれだけの嫁を前にしてなお自分が一番というのなら、それだけの実力・魅力があるからだと思える、実際そうだと納得できるだけのものをおさちゃんは持ってる。だから株が上がる。男が上がる。
女は選ぶべきだ。
自分の価値に直結する。
嫁選びで男を上げた代表格はわたるくんだろう。本人のトップ就任がどうなるかわからない段階で、嫁は誰がいい云々している間もなく檀ちゃんと一緒に星トップコンビ就任が発表されちゃったから、回りも祝福とともに受け入れざるをえなかった側面もあるけど。でも檀ちゃんほどのパワーを持つ娘役をしっかり受け止めたわたるくんは、「ゴージャス」「懐が深い」という形容詞を手に入れた。
それまでのわたるくんが持っていた形容詞は「大型」とか「男らしい」であって、決して“豪華”系ではなかったはずだ。それがプラスされる形で新たな形容詞が加わって、トップになって男を上げた。檀ちゃんが先に卒業するので、きっと若くてフレッシュな嫁ももらえるだろう。さらにわたるくんの男が上がることは間違いない。
トップ本人が嫁選びにどれだけ影響力があるかは知らない。劇団の嫁選びが常に正解だとは限らない。えみくらちゃんをりかちゃんの嫁にしたのは今でも首を傾げざるをえない。でも、花組の場合の「あすかイヤだ」は劇団に届いたように思う。それで、よかったのかなぁ?
ショーですら、おさちゃんとふーちゃんはあまり絡まず、おさちゃんはのどかちゃんと踊ったりしていた。あすかちゃんは樹里ちゃんと絡んでいたし、おさちゃんが熱く踊っていた相手は樹里ちゃんだった・・・。
どこが花組初日の感想なんだかわからないが、あすかちゃんのインパクトがとても強い観劇だった。
ここまで熱く語れるって、私って、もしかしておさファン、あすかファンになりかけてるのか!?次回作、あすかちゃんがどこまでまた頑張ってくれるか、すごく楽しみだ。
おさちゃんのお嫁さんはたぶん最後までふーちゃんだろうけど、あすかちゃんが側にいるってのも悪くないな、と思う。
私もそう思うけど。いや、私もおさちゃんの知り合いじゃない。
明らかに、誰の目にもそう映るほど、自分のことを愛している人なんだなぁ。
それがおさちゃんの魅力だ。自分への自信。ためらいのないアピール。最近やっと私もそれが違和感なく受け入れられるようになってきた。オドオドしているおさちゃんなんて格好よくないわ。
おさちゃんのナルぶりが気持ちよくなってきたら、今度は気になってきたのが相手役とのバランスだ。おさちゃんが自分を愛すれば愛するほど、それが“相手役で満足できないから、自分をより愛するようになりました”って風に見えちゃうんだー!!
なぜあすかちゃんじゃダメだったの?
今でもよく覚えている。おさちゃんとみどりちゃんが組んだ花組「エリザベート」。これでみどりちゃんは退団が決まっていたから、次の相手役に誰がなるか、ネット上ではかまびすしいことこの上なかった。その時、一番に名前が挙がっていたのが遠野あすかちゃん。「カナリア」で、おさちゃんとコンビを組んでいたそうだが、私はあんまり印象に葉残っていない。実は花組は興味がなかったせいもあり、あすかちゃんの顔も名前も知らなかった。だが、ネット上では「おさの嫁に遠野あすかはイヤだ」の大シュプレヒコールが巻き起こっていて、それであすかちゃんの名前を知ったと言っても過言ではない。
あれだけおさファンが嫌がっているあすかちゃんてどんなひどい娘役なんだ?でもちゃんとみどりちゃん体調不良のときにエリザの代役もこなしたし。何がそんなにイヤなんだ?よくわからなかったが、おさちゃんのことを一番よく知っているおさファンが嫌がっているんだから、何か合わないんだろう、ならやめといた方が後々お互いのためだ。
トップ娘役なんて、ヅカファン総小姑の小言を浴びる立場だからね。“合わない”のは致命的。未来永劫ファンに恨まれるよ。トップ時代を台無しにした、って。
どんな娘役ならトップファンは満足するんだろう。
スタイルがよくて美しくて、ダンスも歌も芝居も上手で、常に一歩引いて男役を立てて。華があってお化粧もアクセサリーもセンスがよくて。そんな娘役どこにいるんだ!?いや、いるな、花ちゃんそうじゃん。でもやっぱり不満を持つ人は持つもんなぁ。
おさファンもすごいドリームを見ていたんだろうなぁ。ついこの間まで3番手か4番手だったおさちゃんが、あっという間にトップに上り詰め、お披露目は「エリザベート」で大成功、これで素晴らしい嫁を望まないほうがおかしい。
そこへ発表されたのが、ふーちゃんだった。ふーちゃんはちょうどその頃、ゆうかちゃん宙バウの「エイジ・オブ・イノセンス」のヒロインで一躍注目を浴びていた。景子先生の緻密な脚本(ね、緻密って言葉、こう使っていいですよね?>kineさん)にふーちゃんの未亡人の風情とがしっとりとあって、とってもよかった。
だから私はまぁ、いいんじゃない?と思っていた。おさファンも大嫌いなあすかちゃんでなくてよかったねー、と。
その後、それでもやっぱり「ふーちゃんイヤだ」の声もあり、それはしょうがないよね、全面的に受け入れられる嫁なんていないもんね、と傍観していた。出産やご贔屓退団があり、もしかして、私、まともにおさちゃんとふーちゃんが組んだ作品観たの、これが初めてか?「琥珀」観てない、「不滅」観てない、「野風」観てない、「ジャワ」観てない、「エスペランサ」観てない、「天の鼓」観てない。ありゃりゃ。「天使」は観たけどあれって組んでたうちに入らないよね?
でもって、今回のお芝居はオギー作。遠慮なく、自分のイメージ通りの役を当てる演出家。あらすじ読んだ限りでは、ふーちゃんの役は気高くてとってもよさげ。「イングリッシュ・ペイシェント」のヒロインみたいな感じ?
お芝居終演後、ロビーでくつろぐ緑野師匠のところに駆けつける。お友達さんもご一緒だったのに、私は遠慮なくわめきたててしまった。「なんでなんで、おさちゃんはあすかちゃんじゃダメだったの!?」困惑されるお2人。すみません。それを決めたのは劇団であり、あすかイヤだ!の声を上げていたのは大多数のおさファンだったものね。
ふーちゃんでも悪くはないよ、ふーちゃんは未亡人つーか、人妻の風情はぴか一。師匠も「今回はよかったですよ」と褒めていた。
でもね、でもね、おさちゃんの持ち味(!?すみません)の“ナルシスト”がどうももうひとつ小気味よくならないんだ。
ふーちゃんはダンナがいるのに未亡人なんだ。その未亡人になんでおさちゃんが惚れるのかわからないんだ。いや、惚れてない。単に自分の傷を共有してくれそうな手ごろな人妻がいたからキスしてみました、に見えちゃうんだ。やっぱり自分しか愛せない人に見えるんだ。それもマイナス方向で。
ああ、これがあすかちゃんが相手役なら!お互いに自分が一番大切な者同士、対等な関係でいられる。それでも自分に一番合うのはお互いだ、と認識しているライバルのような夫婦関係で、自由で魅力的なカップルになったろう。そう、バトラーとスカーレットのような。
おさちゃんのナルも、あれだけの嫁を前にしてなお自分が一番というのなら、それだけの実力・魅力があるからだと思える、実際そうだと納得できるだけのものをおさちゃんは持ってる。だから株が上がる。男が上がる。
女は選ぶべきだ。
自分の価値に直結する。
嫁選びで男を上げた代表格はわたるくんだろう。本人のトップ就任がどうなるかわからない段階で、嫁は誰がいい云々している間もなく檀ちゃんと一緒に星トップコンビ就任が発表されちゃったから、回りも祝福とともに受け入れざるをえなかった側面もあるけど。でも檀ちゃんほどのパワーを持つ娘役をしっかり受け止めたわたるくんは、「ゴージャス」「懐が深い」という形容詞を手に入れた。
それまでのわたるくんが持っていた形容詞は「大型」とか「男らしい」であって、決して“豪華”系ではなかったはずだ。それがプラスされる形で新たな形容詞が加わって、トップになって男を上げた。檀ちゃんが先に卒業するので、きっと若くてフレッシュな嫁ももらえるだろう。さらにわたるくんの男が上がることは間違いない。
トップ本人が嫁選びにどれだけ影響力があるかは知らない。劇団の嫁選びが常に正解だとは限らない。えみくらちゃんをりかちゃんの嫁にしたのは今でも首を傾げざるをえない。でも、花組の場合の「あすかイヤだ」は劇団に届いたように思う。それで、よかったのかなぁ?
ショーですら、おさちゃんとふーちゃんはあまり絡まず、おさちゃんはのどかちゃんと踊ったりしていた。あすかちゃんは樹里ちゃんと絡んでいたし、おさちゃんが熱く踊っていた相手は樹里ちゃんだった・・・。
どこが花組初日の感想なんだかわからないが、あすかちゃんのインパクトがとても強い観劇だった。
ここまで熱く語れるって、私って、もしかしておさファン、あすかファンになりかけてるのか!?次回作、あすかちゃんがどこまでまた頑張ってくれるか、すごく楽しみだ。
おさちゃんのお嫁さんはたぶん最後までふーちゃんだろうけど、あすかちゃんが側にいるってのも悪くないな、と思う。
哀しい歌声が聞こえた
2005年3月30日 宝塚先日、キャトルに行ったとき、耳慣れたメロディラインが流れて来た。
忘れようにも忘れられない「ドルチェ・ヴィータ」のテーマソング、「マスカレード」だ。
足がぴたりと止まる。
何度この歌を聞いたことか。劇場で、車の中で、テレビの前で、パソコンの前で。
すぐ、ほら、トリップできる。あの数カ月前の日々に。私が誰を好きだったかを思い出せる。
だが、メロディラインはあの「マスカレード」なのに、少々アレンジが違うようだ。歌っているのは・・・そう、とうこちゃんだ。
透明な、でも心にしみる芯のある、歌声。シビさんが歌っていたはずの歌詞の部分も、とうこちゃんの静かなたんたんとした歌声で再現される。
聞いたことが無いうた。
きっと主題歌CDの分なんだろうな、などと思っていたが、今頃「ドルチェ・ヴィータ」の主題歌CDなんて流すかな?CDコーナーの前を通ると新発売らしいCDが目に入った。そして歌声がイシちゃんに変わった。
そうか、2004年大劇場作品の主題歌集のCDなんだ。収録曲を確かめるとそう、「マスカレード」の次は雪組の「青い鳥」だった。「マスカレード」のためだけに、この主題歌集を買うのはちょっと、と思い棚にCDを戻して、キャトルを出た。
でも、その後もずっとあの歌声が耳にしみついて離れない。とうこちゃんの声は、哀愁に充ちていた。誰かを失った哀しみを、歌声の中に包み込んでいるような。私にはそう聞こえた。
今度またキャトルに行ったら、「ドルチェ・ヴィータ」の主題歌CDを捜してみよう。もし見当たらなかったら、主題歌集を買ってもいい。あの哀しい歌声、聞けばまた哀しくなっても、もう一度聞きたいから。哀しみを共有できる間に、もう一度、静かに聞いてみたいから。
☆
今日の日本vsバーレーン戦は、私はやはりお布団の中にいた。ぶつぶつ。この前のイラン戦、引き分けていれば楽だったのになぁ。ホームだし、向こうは引き分け狙いで来るだろう。でもこちらとしては勝たないと後が辛い。
息子が大喜びでやってきて、のしかかったり布団の中に入ってみたり。油断していてまた頭で前歯にぶつかられた。
そうこうしているうちに試合終了。オウンゴールで買ったのかぁ。ま、それでも勝ちは勝ちだから、とりあえずほっとする。
どうしてすぐマスコミは1位だ2位だというのだろう。出場権さえ取れればいいんだ。1位でも2位でも関係がない。勝ち点10が当確ラインとすると、現在勝ち点は6だから、あと残り3試合で1勝1引き分けが最低ラインかな。
残りはバーレーンでのアウエイと、イランのホームと、北朝鮮のアウエイ。北朝鮮はもうかなり望みが薄いけど、対日本戦となると意地になるからやりにくいなぁ。イランもホームなら後押しできる。先に出場権確定してくれたら、こっち相手にはそれなりに気を抜いて来る(だろう)から、やりやすくなるけどな。バーレーンは自分のホームだし、負けるわけにはいかないから頑張って来るだろう。バーレーンに勝てれば一番いいなぁ。
次の試合はさらに2ヶ月以上先の6月。とりあえずサッカーは一息。
忘れようにも忘れられない「ドルチェ・ヴィータ」のテーマソング、「マスカレード」だ。
足がぴたりと止まる。
何度この歌を聞いたことか。劇場で、車の中で、テレビの前で、パソコンの前で。
すぐ、ほら、トリップできる。あの数カ月前の日々に。私が誰を好きだったかを思い出せる。
だが、メロディラインはあの「マスカレード」なのに、少々アレンジが違うようだ。歌っているのは・・・そう、とうこちゃんだ。
透明な、でも心にしみる芯のある、歌声。シビさんが歌っていたはずの歌詞の部分も、とうこちゃんの静かなたんたんとした歌声で再現される。
聞いたことが無いうた。
きっと主題歌CDの分なんだろうな、などと思っていたが、今頃「ドルチェ・ヴィータ」の主題歌CDなんて流すかな?CDコーナーの前を通ると新発売らしいCDが目に入った。そして歌声がイシちゃんに変わった。
そうか、2004年大劇場作品の主題歌集のCDなんだ。収録曲を確かめるとそう、「マスカレード」の次は雪組の「青い鳥」だった。「マスカレード」のためだけに、この主題歌集を買うのはちょっと、と思い棚にCDを戻して、キャトルを出た。
でも、その後もずっとあの歌声が耳にしみついて離れない。とうこちゃんの声は、哀愁に充ちていた。誰かを失った哀しみを、歌声の中に包み込んでいるような。私にはそう聞こえた。
今度またキャトルに行ったら、「ドルチェ・ヴィータ」の主題歌CDを捜してみよう。もし見当たらなかったら、主題歌集を買ってもいい。あの哀しい歌声、聞けばまた哀しくなっても、もう一度聞きたいから。哀しみを共有できる間に、もう一度、静かに聞いてみたいから。
☆
今日の日本vsバーレーン戦は、私はやはりお布団の中にいた。ぶつぶつ。この前のイラン戦、引き分けていれば楽だったのになぁ。ホームだし、向こうは引き分け狙いで来るだろう。でもこちらとしては勝たないと後が辛い。
息子が大喜びでやってきて、のしかかったり布団の中に入ってみたり。油断していてまた頭で前歯にぶつかられた。
そうこうしているうちに試合終了。オウンゴールで買ったのかぁ。ま、それでも勝ちは勝ちだから、とりあえずほっとする。
どうしてすぐマスコミは1位だ2位だというのだろう。出場権さえ取れればいいんだ。1位でも2位でも関係がない。勝ち点10が当確ラインとすると、現在勝ち点は6だから、あと残り3試合で1勝1引き分けが最低ラインかな。
残りはバーレーンでのアウエイと、イランのホームと、北朝鮮のアウエイ。北朝鮮はもうかなり望みが薄いけど、対日本戦となると意地になるからやりにくいなぁ。イランもホームなら後押しできる。先に出場権確定してくれたら、こっち相手にはそれなりに気を抜いて来る(だろう)から、やりやすくなるけどな。バーレーンは自分のホームだし、負けるわけにはいかないから頑張って来るだろう。バーレーンに勝てれば一番いいなぁ。
次の試合はさらに2ヶ月以上先の6月。とりあえずサッカーは一息。
檀ちゃんミュージックサロンが発表された時、緑野師匠やkineさんたちに鼻息荒く「行きましょう!」と誘いをかけ、チケットの手配までつけてしまった。
私は観たかった。檀ちゃんの歴史を。まみさんと組み、わたるくんと組んだトップ娘役時代を振り返りたかった。それはケロちゃんの歴史とも重なるから。私の宝塚ファンの歴史と同じだから。
が、ぜーんぜん期待とは違っていた。そうだよね、ケロちゃんのDSはサヨナラショー代わりだったんだ。檀ちゃんはこれからちゃんと大劇と東宝でサヨナラショーがあるんだもの、ここでわざわざやらなくてもいい。もっと大勢の人に観てもらうべきだ。
そこで私が観たのは、檀ちゃんの「自分はこうありたい」というそのままの姿だった。“誰々の相手役”とか“○組トップ娘役”という外向けにいつもふんわりとまとっているベールを、ばさっと脱ぎ捨てた姿だった。
オトコマエの檀ちゃん。薄々はこういう人だろう、と察しはついていたが、その通り、「これが檀れいよ!」というストレートなメッセージを受け取ったように思う。
受け取ったよ檀ちゃん。美しい、という以外のもっともっとくっきりした形で、檀れいを認識することができた。退団前に教えてもらえた。
タカラジェンヌは実際は、男役より娘役の方が性格的には丈夫っつーか、男らしいっつーか、ぶっちゃけキツイということを聞いたことがある。そりゃそうだろう、タカラジェンヌとしてスポットを浴びられる席は娘役の方が少ない。その少ない席をめぐって背の高さが一般人並みであるということで娘役になった、技術に秀でた女の子たちが争うのだもの。気が強くないとやっていけないはずだ。
「結婚したら旦那様のネクタイを結んであげる@おかっちMCでのコメント」などの夢を見ているのは、男役の方なんだろうなぁ。
檀ちゃんは和服で美空ひばりを歌い踊り、チャイナドレスで花束を受け取り、ソフト帽に黒パンツスーツでキザっていた。
その隣にオトコなぞ不要だった。
センターで一人で立てる人だったんだ。それはもちろん、月、星、とトップ娘役を経てきて身につけた実績、パワーと貫禄だろうけど、並みのオトコなど要らないわ、と思えた。
そして、この人の2番目のダンナはわたるくん並みじゃないとダメだったんだ。ここまで研10前後の男役を圧倒するパワーを芯から身につけちゃったら、もう退団の時期なんだ。そう思った。いくら可憐なフリをしても本人がしんどいだろう。もうそんなことをする時期じゃないんだ。
外へ出て行く時期なんだ。もうそろそろ行かなきゃいけないんだ。
正直、私は檀ちゃんはわたるくんと同時卒業、添い遂げて欲しいと思っていた。でもMSを観て、檀ちゃんの決断は正しかったと、心から思えた。
会場の後方に作られたお立ち台に登り、黒の上着を脱ぐとキラキラ光る銀のビスチェ姿に。美しく潔い檀ちゃん。
でも、最後に、そこは自分の役割をよくわかってこの年月を経てきた檀ちゃんは、白いドレス姿になった。トップ娘役の必須条件、白いドレスを着こなして最後の歌を歌ってくれた。
涙はなし!私はこれからも顔を上げて生きていきます、そう感じられた。頑張ってね、あなたなら大丈夫だと、そう思った。次回星組観るのは私にとっては非常に辛いことだけど、観にいくからね。
☆
あさこちゃんもゆうひちゃんも来てなくて残念。「かしげちゃんが客席に来てくれて・・」と檀ちゃんがMCで言ってびっくり。「来てました?」と師匠たちに聞くと「目の前にいた」とのこと、マジで全然気がつきませんでした。
ほら、私薄い人、スルーしちゃうから。あははは。・・・って、ケロちゃんもオフはひじょーひじょーに薄いですから。かしげちゃんはそれでもオフはシャープで瞳が美しい美人さんですが、ケロちゃんはそれよりずっと薄いっす・・・これから街中で会ってもわからないかもしれない(涙)。・・・・私に期待しないでください。目の前のかしげがわからない人間に、街中のケロがわかるわけない、と自分でも思います。
あ、結局檀ちゃんMSにはケロちゃん来て無かったようです。
しぃちゃんはわかりましたよ!サトリちゃんと先に琥珀のロビーに行ったのですが、目の前でしぃちゃんが笑ってました。すぐ目に入る顔ですね。
私は観たかった。檀ちゃんの歴史を。まみさんと組み、わたるくんと組んだトップ娘役時代を振り返りたかった。それはケロちゃんの歴史とも重なるから。私の宝塚ファンの歴史と同じだから。
が、ぜーんぜん期待とは違っていた。そうだよね、ケロちゃんのDSはサヨナラショー代わりだったんだ。檀ちゃんはこれからちゃんと大劇と東宝でサヨナラショーがあるんだもの、ここでわざわざやらなくてもいい。もっと大勢の人に観てもらうべきだ。
そこで私が観たのは、檀ちゃんの「自分はこうありたい」というそのままの姿だった。“誰々の相手役”とか“○組トップ娘役”という外向けにいつもふんわりとまとっているベールを、ばさっと脱ぎ捨てた姿だった。
オトコマエの檀ちゃん。薄々はこういう人だろう、と察しはついていたが、その通り、「これが檀れいよ!」というストレートなメッセージを受け取ったように思う。
受け取ったよ檀ちゃん。美しい、という以外のもっともっとくっきりした形で、檀れいを認識することができた。退団前に教えてもらえた。
タカラジェンヌは実際は、男役より娘役の方が性格的には丈夫っつーか、男らしいっつーか、ぶっちゃけキツイということを聞いたことがある。そりゃそうだろう、タカラジェンヌとしてスポットを浴びられる席は娘役の方が少ない。その少ない席をめぐって背の高さが一般人並みであるということで娘役になった、技術に秀でた女の子たちが争うのだもの。気が強くないとやっていけないはずだ。
「結婚したら旦那様のネクタイを結んであげる@おかっちMCでのコメント」などの夢を見ているのは、男役の方なんだろうなぁ。
檀ちゃんは和服で美空ひばりを歌い踊り、チャイナドレスで花束を受け取り、ソフト帽に黒パンツスーツでキザっていた。
その隣にオトコなぞ不要だった。
センターで一人で立てる人だったんだ。それはもちろん、月、星、とトップ娘役を経てきて身につけた実績、パワーと貫禄だろうけど、並みのオトコなど要らないわ、と思えた。
そして、この人の2番目のダンナはわたるくん並みじゃないとダメだったんだ。ここまで研10前後の男役を圧倒するパワーを芯から身につけちゃったら、もう退団の時期なんだ。そう思った。いくら可憐なフリをしても本人がしんどいだろう。もうそんなことをする時期じゃないんだ。
外へ出て行く時期なんだ。もうそろそろ行かなきゃいけないんだ。
正直、私は檀ちゃんはわたるくんと同時卒業、添い遂げて欲しいと思っていた。でもMSを観て、檀ちゃんの決断は正しかったと、心から思えた。
会場の後方に作られたお立ち台に登り、黒の上着を脱ぐとキラキラ光る銀のビスチェ姿に。美しく潔い檀ちゃん。
でも、最後に、そこは自分の役割をよくわかってこの年月を経てきた檀ちゃんは、白いドレス姿になった。トップ娘役の必須条件、白いドレスを着こなして最後の歌を歌ってくれた。
涙はなし!私はこれからも顔を上げて生きていきます、そう感じられた。頑張ってね、あなたなら大丈夫だと、そう思った。次回星組観るのは私にとっては非常に辛いことだけど、観にいくからね。
☆
あさこちゃんもゆうひちゃんも来てなくて残念。「かしげちゃんが客席に来てくれて・・」と檀ちゃんがMCで言ってびっくり。「来てました?」と師匠たちに聞くと「目の前にいた」とのこと、マジで全然気がつきませんでした。
ほら、私薄い人、スルーしちゃうから。あははは。・・・って、ケロちゃんもオフはひじょーひじょーに薄いですから。かしげちゃんはそれでもオフはシャープで瞳が美しい美人さんですが、ケロちゃんはそれよりずっと薄いっす・・・これから街中で会ってもわからないかもしれない(涙)。・・・・私に期待しないでください。目の前のかしげがわからない人間に、街中のケロがわかるわけない、と自分でも思います。
あ、結局檀ちゃんMSにはケロちゃん来て無かったようです。
しぃちゃんはわかりましたよ!サトリちゃんと先に琥珀のロビーに行ったのですが、目の前でしぃちゃんが笑ってました。すぐ目に入る顔ですね。
花組初日と檀ちゃんMS(速報)
2005年3月26日 宝塚翌日に書いている辺りで既に「速報」とは言えないのだが、突き出しっつーか、アミューズっつーか。さわりだけ書いておいて同じネタでしばらく書きつなごうという魂胆です。
昨日は終わった後も、「緑野師匠と仲間たち」でくっちゃべっていたため、帰宅したのが遅めで。帰りたくなかったのさ。エリザ楽に行けなかった分、楽しくて楽しくて。で、帰ると日本代表の試合もやってるし。気になるから帰る道すがら携帯で試合経過はチェックしていたけど。
私が見たら負けるんだから、見ない方が良い、とさっさと風呂入って寝たのに、負けちまったよーん。
新聞の見出しは「3位転落」とかあったけど、まだ2試合目。全部で6試合やるんだからさ。サッカーの試合はホームでは必ず勝ち、アウエイでは引き分けを狙うっていうのが鉄則。負けたけど、敵地で1点取れたのは後々響いて来るかもしれない。
今回はアジア枠は恵まれていて、Aグループ、Bグループどちらも上位2位まではW杯出場枠が取れる。3位になってもどっかとのプレーオフに回れるから、ま、何とかなるんじゃないかいな?じっくり慌てず一試合ごとに計算してやっていって欲しい。
☆
「Diary Note」ヅカ日記にこの人あり!の緑野師匠のところからきてくださった方、こんばんは。
緑野こあら師匠にご紹介いただきましたが、私が「チェリ」です。まぁ、もうご存じですね。なぜ私(だけ)が、師匠の日記に出て来る愛称と日記のペンネームが違うかというと、こんな風に自分でも日記を書くようになるとは思わなかったためです。師匠とお知り合いにならせていただいてしばらく後、「登録だけしておこうかな」と深く考えずに登録しました。で、汐美真帆退団で、激しく書きまくることになってしまったんですね。
ここの日記って、ペンネーム、後からは変更できないんですよ(泣)。変更したい場合は再登録。となるとこれまでのログの移動がめちゃ大変。手作業でやるしかないので。
ま、そんなことはどうでもいいとして。
私は師匠をとっても尊敬していますとも!そんなにケリなんか入れてません(多分)!ゆうひくんほどにも!!いや、時々、手や足が出ちゃうこと、あるかもしれないけど(ごにょごにょ)・・・だって師匠ってば、反応が素直すぎるんですもん!
檀ちゃんMSの時も、「うたかたの恋」はこのMS唯一の檀ちゃんトップ時代の曲でした。ええ、私の前のご贔屓さまが檀ちゃん組んでいた頃の歌です。なのに、おかっちと檀ちゃんのデュエットが始まった途端、斜め前の師匠の肩が大きく震え出し、口に手を当て頭が揺れ、ヒィヒィ笑って(声は出さずとも心の声が聞こえました)おられて、それが止まらないんですよ!?
とってもセンシティブなお心の持ち主な師匠ですから、ものすごーくツボに入っちゃったんでしょうね。
気が付いたら肩をパシパシやっちゃってました。
全国1000万人の緑野師匠のファンの皆様、師匠はとても反応が素敵な方なので、こうしてお知り合いにさせていただいて、お話させていただけるのは、とっても光栄なことだと「心から」思っております。
あまりこれからは、足や手が出ないよう、心掛けるようにいたします(多分・笑)。
☆
で、檀ちゃんMSは、サヨナラの意味合いはとっても薄いショーでした。ケロちゃんの時はあれがサヨナラショーだったのですものね。
檀ちゃんはこれから大劇場でちゃんとサヨナラショーがあるんですもんね。やっぱりそれを観るしかないかな。
おっとこマエな檀ちゃんが、自分がやりたいことをやりたいようにやる、という感じで伸び伸びやってました。最初のご挨拶で檀ちゃん自信も「大劇場でお見せしている檀れいとは違う姿をお見せしたい」とか言ってましたし。
檀ちゃんはとにかく貫禄が違う。その前に見た花組初日、初舞台生たちがラインダンスを披露していた。檀ちゃんが78期の最下位だったのは有名な話。口上が回って来るのも最後だったろう。そんなびりっけつの娘役が、十数年たつと、ここまで堂々と艶やかに、真ん中で歌い踊れるようになるのだろうか、と感慨深かった。
ダテに月、星と返り咲きを果たしてはいない。
ちょっとうるっと来てしまったのは、最後の曲。歌詞が、ね。「もう行かなきゃ」いけないんだ。でもそれは納得できた。檀ちゃんにとってはもうここが退団の時なんだろうな、と素直に思えた。
☆
花初日はオギーのお芝居ということもあっていそいそと出かけた。オギーと酒井ってこの前のどっかの組の芝居とショーの演出家が入れ替わったってことだな。
花初日は初舞台生の初日。私が座っていた1階席は、初舞台生の親族父兄とおぼしき人たち、そしてトップファンが中心だったように思う。
お芝居は親族父兄たちからは困惑のオーラがばしばしと、ショーはオサさまの女装に笑い声とそれをバネにした拍手とが、ある一角から盛大に上がっていた。
お芝居はなぁ、私はオギーが好きだし(何せいまだに大劇芝居で一番好きなのは「螺旋のオルフェ」だもの)、としこちゃんのダンスとあすかちゃんの生きの良さを見ているだけでも楽しめる。
でも「螺旋」で寝ちゃった人たちは、あとその時間が30分長くなったのってことだからなぁ。
ショーは、酒井先生。ショーだとマトモになるんですね。こっちもあすかちゃんがすごくて。
じゅりちゃんが最初に大階段を降りて来たので、数カ月前のことを思い出して涙ぐんでしまった。いや、じつは初舞台生の緑の袴を見ただけでじわっときてしまっていたのだが。
どちらも、トップ娘役は誰だろう、とちょっと疑問に思ってしまいました(笑)。
昨日は終わった後も、「緑野師匠と仲間たち」でくっちゃべっていたため、帰宅したのが遅めで。帰りたくなかったのさ。エリザ楽に行けなかった分、楽しくて楽しくて。で、帰ると日本代表の試合もやってるし。気になるから帰る道すがら携帯で試合経過はチェックしていたけど。
私が見たら負けるんだから、見ない方が良い、とさっさと風呂入って寝たのに、負けちまったよーん。
新聞の見出しは「3位転落」とかあったけど、まだ2試合目。全部で6試合やるんだからさ。サッカーの試合はホームでは必ず勝ち、アウエイでは引き分けを狙うっていうのが鉄則。負けたけど、敵地で1点取れたのは後々響いて来るかもしれない。
今回はアジア枠は恵まれていて、Aグループ、Bグループどちらも上位2位まではW杯出場枠が取れる。3位になってもどっかとのプレーオフに回れるから、ま、何とかなるんじゃないかいな?じっくり慌てず一試合ごとに計算してやっていって欲しい。
☆
「Diary Note」ヅカ日記にこの人あり!の緑野師匠のところからきてくださった方、こんばんは。
緑野こあら師匠にご紹介いただきましたが、私が「チェリ」です。まぁ、もうご存じですね。なぜ私(だけ)が、師匠の日記に出て来る愛称と日記のペンネームが違うかというと、こんな風に自分でも日記を書くようになるとは思わなかったためです。師匠とお知り合いにならせていただいてしばらく後、「登録だけしておこうかな」と深く考えずに登録しました。で、汐美真帆退団で、激しく書きまくることになってしまったんですね。
ここの日記って、ペンネーム、後からは変更できないんですよ(泣)。変更したい場合は再登録。となるとこれまでのログの移動がめちゃ大変。手作業でやるしかないので。
ま、そんなことはどうでもいいとして。
私は師匠をとっても尊敬していますとも!そんなにケリなんか入れてません(多分)!ゆうひくんほどにも!!いや、時々、手や足が出ちゃうこと、あるかもしれないけど(ごにょごにょ)・・・だって師匠ってば、反応が素直すぎるんですもん!
檀ちゃんMSの時も、「うたかたの恋」はこのMS唯一の檀ちゃんトップ時代の曲でした。ええ、私の前のご贔屓さまが檀ちゃん組んでいた頃の歌です。なのに、おかっちと檀ちゃんのデュエットが始まった途端、斜め前の師匠の肩が大きく震え出し、口に手を当て頭が揺れ、ヒィヒィ笑って(声は出さずとも心の声が聞こえました)おられて、それが止まらないんですよ!?
とってもセンシティブなお心の持ち主な師匠ですから、ものすごーくツボに入っちゃったんでしょうね。
気が付いたら肩をパシパシやっちゃってました。
全国1000万人の緑野師匠のファンの皆様、師匠はとても反応が素敵な方なので、こうしてお知り合いにさせていただいて、お話させていただけるのは、とっても光栄なことだと「心から」思っております。
あまりこれからは、足や手が出ないよう、心掛けるようにいたします(多分・笑)。
☆
で、檀ちゃんMSは、サヨナラの意味合いはとっても薄いショーでした。ケロちゃんの時はあれがサヨナラショーだったのですものね。
檀ちゃんはこれから大劇場でちゃんとサヨナラショーがあるんですもんね。やっぱりそれを観るしかないかな。
おっとこマエな檀ちゃんが、自分がやりたいことをやりたいようにやる、という感じで伸び伸びやってました。最初のご挨拶で檀ちゃん自信も「大劇場でお見せしている檀れいとは違う姿をお見せしたい」とか言ってましたし。
檀ちゃんはとにかく貫禄が違う。その前に見た花組初日、初舞台生たちがラインダンスを披露していた。檀ちゃんが78期の最下位だったのは有名な話。口上が回って来るのも最後だったろう。そんなびりっけつの娘役が、十数年たつと、ここまで堂々と艶やかに、真ん中で歌い踊れるようになるのだろうか、と感慨深かった。
ダテに月、星と返り咲きを果たしてはいない。
ちょっとうるっと来てしまったのは、最後の曲。歌詞が、ね。「もう行かなきゃ」いけないんだ。でもそれは納得できた。檀ちゃんにとってはもうここが退団の時なんだろうな、と素直に思えた。
☆
花初日はオギーのお芝居ということもあっていそいそと出かけた。オギーと酒井ってこの前のどっかの組の芝居とショーの演出家が入れ替わったってことだな。
花初日は初舞台生の初日。私が座っていた1階席は、初舞台生の親族父兄とおぼしき人たち、そしてトップファンが中心だったように思う。
お芝居は親族父兄たちからは困惑のオーラがばしばしと、ショーはオサさまの女装に笑い声とそれをバネにした拍手とが、ある一角から盛大に上がっていた。
お芝居はなぁ、私はオギーが好きだし(何せいまだに大劇芝居で一番好きなのは「螺旋のオルフェ」だもの)、としこちゃんのダンスとあすかちゃんの生きの良さを見ているだけでも楽しめる。
でも「螺旋」で寝ちゃった人たちは、あとその時間が30分長くなったのってことだからなぁ。
ショーは、酒井先生。ショーだとマトモになるんですね。こっちもあすかちゃんがすごくて。
じゅりちゃんが最初に大階段を降りて来たので、数カ月前のことを思い出して涙ぐんでしまった。いや、じつは初舞台生の緑の袴を見ただけでじわっときてしまっていたのだが。
どちらも、トップ娘役は誰だろう、とちょっと疑問に思ってしまいました(笑)。
エリザ楽を諦めたお陰で(泣)、息子は元気に復活。保育園に通い始めました。インフルエンザではなかったようで、喉の腫れから熱を出したらしい。
あとわずかで0歳児クラスも終了(とっくに1歳、もうすぐ2歳なのに)。可愛がってもらっていた先生たちともお別れ。ま、隣のクラスに移るだけなんだけど。
“保育園児1歳の冬は過酷”というのは聞いていたけど、2月までは順調だった。3月に入ってインフルエンザ禍に巻き込まれ、えらいことでした。自分のことは仕事以外なーんにも出来なかった。マニキュアもはげはげ。
もう熱、出さないでね、と言いたいが、そうもいくまい。私の息子だもん。私自身喉が弱く、すぐ喉を腫らして熱を出していた幼少期だった。喉が腫れても熱が出なくなったのは、運動部に入って身体を鍛え始めた中学生になってからだった。
あと10年、諦めて息子に付き合うしかないな。熱を出すのは自然な免疫反応だし、繰り返しいろいろなウイルスや菌にやられることによって、自分自身の力を強くしていくんだろうし。
☆
そうか、エリザの楽はさえちゃんのサヨナラだったんだ。
師匠の日記を読むまで、全く意識していなかった。エリザをもう一回観られること、サヨナラショーを観られること、ばかり楽しみにしていたような気がする(そのための息子の体調への懸念と)。
迂闊な私。そうだ、私はご贔屓を見送ったばかりなんだ。
いつもそう。自分の中に傷があることに気がつかず、うっかり行動してべそべそする。まみさんの時もそうだった。まみさん卒業後、間もないというのに月のエンカレに誘っていただいて元気に出かけてしまった。
そこで月組組子たちの中にまみさんの影をあちこちに見つけてしまい、べそべそしていた。自分がそんなに傷ついてるとは気がついてなかったんだ。
汐美さんを見送って、今度私が傷つくとしたら星組大劇場公演だと思っていた。でもさえちゃんを見送る白い人の群れを見ると、間違いなく思い出しただろう、あの11月8日と12月26日を。
私も緑野師匠と一緒に見たかったな。痛みもあるだろう、でもその痛みを共有できるひとがいるというのは幸せだ。私もあなたも、あのひとが大好きだったんだよという暖かい思いもまた、共有できるから。
また次、檀ちゃんが卒業する。美しい美しい檀ちゃん。その次は樹里ちゃん。そうやって次々と美しく卒業していくひとたちのそのひとりに、私たちのご贔屓はなってしまったんだな。
今、舞台で頑張っている生徒さんたちも、またその行列に加わるのか。不思議な世界。まだまだやれるのに、充分美しいのに全てを手放してその世界と別れていく。卒業後の彼女たちが、どうか幸せでありますように。もちろん、ケロちゃん、約束どおり、幸せになっていてくださいね。
で、汐美さんは、どこでどうしているのだろう???
あとわずかで0歳児クラスも終了(とっくに1歳、もうすぐ2歳なのに)。可愛がってもらっていた先生たちともお別れ。ま、隣のクラスに移るだけなんだけど。
“保育園児1歳の冬は過酷”というのは聞いていたけど、2月までは順調だった。3月に入ってインフルエンザ禍に巻き込まれ、えらいことでした。自分のことは仕事以外なーんにも出来なかった。マニキュアもはげはげ。
もう熱、出さないでね、と言いたいが、そうもいくまい。私の息子だもん。私自身喉が弱く、すぐ喉を腫らして熱を出していた幼少期だった。喉が腫れても熱が出なくなったのは、運動部に入って身体を鍛え始めた中学生になってからだった。
あと10年、諦めて息子に付き合うしかないな。熱を出すのは自然な免疫反応だし、繰り返しいろいろなウイルスや菌にやられることによって、自分自身の力を強くしていくんだろうし。
☆
そうか、エリザの楽はさえちゃんのサヨナラだったんだ。
師匠の日記を読むまで、全く意識していなかった。エリザをもう一回観られること、サヨナラショーを観られること、ばかり楽しみにしていたような気がする(そのための息子の体調への懸念と)。
迂闊な私。そうだ、私はご贔屓を見送ったばかりなんだ。
いつもそう。自分の中に傷があることに気がつかず、うっかり行動してべそべそする。まみさんの時もそうだった。まみさん卒業後、間もないというのに月のエンカレに誘っていただいて元気に出かけてしまった。
そこで月組組子たちの中にまみさんの影をあちこちに見つけてしまい、べそべそしていた。自分がそんなに傷ついてるとは気がついてなかったんだ。
汐美さんを見送って、今度私が傷つくとしたら星組大劇場公演だと思っていた。でもさえちゃんを見送る白い人の群れを見ると、間違いなく思い出しただろう、あの11月8日と12月26日を。
私も緑野師匠と一緒に見たかったな。痛みもあるだろう、でもその痛みを共有できるひとがいるというのは幸せだ。私もあなたも、あのひとが大好きだったんだよという暖かい思いもまた、共有できるから。
また次、檀ちゃんが卒業する。美しい美しい檀ちゃん。その次は樹里ちゃん。そうやって次々と美しく卒業していくひとたちのそのひとりに、私たちのご贔屓はなってしまったんだな。
今、舞台で頑張っている生徒さんたちも、またその行列に加わるのか。不思議な世界。まだまだやれるのに、充分美しいのに全てを手放してその世界と別れていく。卒業後の彼女たちが、どうか幸せでありますように。もちろん、ケロちゃん、約束どおり、幸せになっていてくださいね。
で、汐美さんは、どこでどうしているのだろう???