友会が「行きなさいね」とチケットを当ててくれたので、行くのを楽しみにしていた。滅多にない、祝日の千秋楽。さえちゃんのサヨナラショーもあるし、初日以来の「月エリザ」。

チャイルドルームも予約をし、準備万端、会えるはずの人たちにも連絡し、うきうきしていたのに。

息子、発熱。

昨日のこと、友人とお昼に子連れランチを楽しんでいた。せっかくとったお子さまランチに息子は全く手をつけず、真っ赤な顔をしていた。おかしいな、ということでランチを切り上げ、家に帰って熱をはかると39℃。がーん。

まさか今頃熱がでるとは思ってなかった。インフルエンザから順調に回復し、この連休の土日は暖かいということだったし、ゆっくりお散歩したりしようと思っていただけだったのに。

あまりに急激な熱の上昇に、インフルエンザを疑わざるをえなかった。B型は済んだけどA型はまだなんだもん。救急病院に電話してみるが、発熱してから間もなすぎて、判定はできないだろう、熱だけなら大丈夫だから明日の朝まで頑張ってみて、とアドバイスされる。

時々息子はぱっと高い熱を出し、下がることもあるから様子を見ることにする。だがどんどん熱は上がっていき、夜には39.7℃に、しかも嘔吐までしてしまった。

ここまできたらもう2日後にムラに連れていくことは諦めねばなるまい、と腹をくくった。救急で診てもらったが、やはり早過ぎて判定不可能。ただ、喉が腫れているということで、咳と喉の薬をもらう。熱がこのまま続けば、また明日来て判定してもらうことにする。

友人にメールし、楽チケを引き取ってもらう手はずを整える。ゆうひファンで、楽チケをさばきで捜すつもりと聞いていたから、喜んで引き取ってもらえることになった。事情をわかってくれる人なので「そんなに早く判断しなくても、もし大丈夫になったら自分で観てね」と。

ありがたいなぁ。でも、彼女にはケロちゃんの退団公演でもお世話になったし、ひとつ恩返しができたとほっとする。

もしこれがご贔屓の退団公演だったら、無理して連れていったろう。育休中で少々熱を出しても後日ゆっくりさせればいいという状態だったらまた、行ったろう。

でも、今はそういう無理をすると自分だけの問題じゃなくなるから。子供のことで仕事に穴をあけてはならない、と復帰の時にきつく言われているし、そのためにいろんな人に迷惑をかけることになる。

でも、でも、悔しいよお!チケットを渡すために友人に会うと「観てほしかったなぁ、大分変わって来てるよ」とのこと。ま、でも悔しい気持ちをわかってくれる友人と話を出来ただけでも大分気持ちが楽になった。

で、息子は今日はもうすっかり熱は下がってしまい、家の中を暴れ回っている。

こんなことなら、明日も大丈夫だったかも?と思うが、前のインフルエンザB型の時、発熱した翌日は何もしないのに熱が下がってしまい、元気にしていた。2日後に高い熱を出したのだ。だから明日までとりあえずは油断せず、様子をみていなければ。

チケットあったのに、サヨナラショーつきの楽が見られなかったのは2度目だな。宙組のナオちゃんの時も。あの時は早産ぎみになってしまって、主治医から家での安静を言い渡されてしまって、家から一歩も出られなくなってしまったからなぁ。

あああ、悔しい。でもしょうがない。切り替えましょ。

つくづく、退団公演の最中、元気で過ごしていてくれた息子に感謝しなければ、と思う。
息子が早めに寝てくれたので、とりあえずビデオを見ておこうとセット。

そっか、お茶会だけじゃなくて、その前後の駐車場から会場までの汐美さんにもカメラが密着していてその表情をとらえていた。

会の代表さんやスタッフさんがついて歩いているし、会場の男性従業員さんたちがドアを開けたりいろいろとしている。その中をすっすっと歩いている汐美さんは、スターの風格充分で、オーラが出まくっている。普通の人じゃ、ない。写真集用の写真を撮るときのポーズもぴたっと決まっている。この人が退団後、どうやって普通の人になるんだろう。

お茶会の内容そのものは、実際に参加していたので2倍速で飛ばし見。また後日ゆっくり見よう(見るかな?)。実は「汐美真帆は最後云々」を聞きたくないから見られないだけだったりして。

歌だけは聞いた。楽しそうに歌ってるなぁ。

写真集で感じた「立っているだけで男役の風情」というのがさらにビデオでは感じられて、もったいないよ〜と思わず口に出してしまう。

べそべそ、じめじめ。

今頃一体、どこで何をしておられるやら。

     ☆

私は株のことは詳しくないし、あんまり興味はないが、ホリエモンは好きではない。なーんか会社を買うことが好きな人、ってイメージで。

世の中の人はホリエモン支持の人が多いんだね。

それが「裸の王様」を讃えていた国民たち、にならないといいな、と思っている。ホリエモンを支持することが時代遅れと言われない条件、みたいな。

気になっていることはそれだけ。

ライブドアという会社だって、近鉄買収騒ぎまでは知らない人が多かったはずだ。IT企業というだけで、その実態っつーか実績ってそんなにすごい?ホームページを作る会社、なら世の中にはゴマンとあるし、ポータルサイトとしてはまだまだ、でしょう?

ソフトバンクや楽天のような新しいビジネスモデルを作ってきたわけではないようだし。

いや、もともとライブドアも買収で手に入れたようだから(近鉄やどっかの田舎競馬も買おうとしていたよね)、そうやって買収するってことをビジネスモデルとする会社なのかもしれないな。

放送とネットの融合といわれても、今の私にはどんな新しい価値が生みだされるのか見当もつかないから、買収による効果を評価はまだできないしな。
その志なしで、広告料収入目当てに企業価値を高くしようってことだけだったりするのかなぁ。

ま、どっちにしろ今はNHK教育以外、ほとんどテレビ見ないし(笑)、ラジオも聞かない(車の中では「ドルチェ・ヴィータ!」だし)からまぁ、どうでもいいっちゃいいや。

袴姿と芸名の私

2005年3月16日 宝塚
汐美東京会から、お茶会ビデオが届いた。

私はお茶会ビデオとかは買わないたちだが、今回は最後だし。それに写真集がとっても素敵なので、楽しみにしていた。

東京会のお茶会のビデオには写真集がセットされている。お茶会での汐美さんをそれは美しく撮って四角い写真集にしてくれるのだが、それが欲しくてビデオを買っているともいえる。いろいろな表情を見せる汐美さん、その顔や姿がさりげないカットの中でいくつも再現されている。

ビデオはいつ見られるかわからないので(息子起きてる間は無理、昼寝中は横にいないと起きちゃうから無理、夜中だけだけど平日は昼間の仕事で疲れ、土日は息子に付き合って疲れているから最近は寝るのが早い)、とりあえず写真集だけ見る。

キレイだよ〜、もったいないよ〜。退団前ならではなのか、清清しい美しさに満ちている。それに加え髪をなでつけていたせいか、とっても「男役」なのだ。14年かかって手に入れた立っているだけでにじみ出ている男役としての風情。これを手に入れた人はどのくらいいるというのか。

ああ、もったいない。なんで辞めちゃったのか。じめじめ。

笑顔もとっても素敵。裏表紙がちょっと見返り気味のカットなんだけど、それが“じゃあ、ね”とお別れを言っているように見えて、また、じめじめ。

じめじめ、じめじめ。しばらくじめつかせてください。

これからまだまだ、ラストディとか14thヒストリーとか届くのに。じめつきは終わりそうにない。

      ☆

3月も中旬を過ぎ、街中で卒業式に向かうのであろう袴姿の女の子たちを見かける。頑張って着付けて、慣れない草履(ブーツも多いようだが)で一心に歩く姿は初々しく、でもどこか野暮ったげで、愛らしい。

私が最後に汐美さんを見たのは、フェアウエルでの袴姿だから、街中でそういう袴姿を見ると思い出すのは汐美さんのこと。

すっきりと美しく着こなした緑の袴。めそめそ、じめじめ。

何度も着て着慣れているのだな、とごく自然に着ていたその姿(その姿でジュリーの真似したりしていたけど)を今でも鮮明に思い出すことができる。

東宝宝塚劇場の?落としの日、2001年元旦の東宝前を映した映像を見せてもらったことがある。?落としを担当したのはまみさんが率いていた月組。まみさんの退団公演でもあった。当然、ケロちゃんも参加していた。オープニングセレモニーが始まると月組生そろって劇場前に出てきて、出初式などを見ていた。

その時も袴姿だった。寒い日だったのに。相変わらずゆうひちゃんと並んでくっついて歩いていた。ケロちゃんの袴姿を意識してみたのはそれが最初だったように思う。すっきりしてきれいだな、と思ったように記憶している。

90周年記念式典の様子がNHKニュースで放映されたときのこと。近畿ローカルでやや長めのバージョンが流されたのだが、大階段に袴姿の全ジェンヌが勢ぞろいした画像が流れ、次の瞬間、ひとりのジェンヌさんがアップになった(それから全体へ引いていく)。それがなんとケロちゃんだった。びっくりしたー!400人からのジェンヌさんがいる中でなぜケロちゃん???たまたまDVD録画をしていたので、お宝映像としてRAMに移して保存している。

ケロちゃんの袴姿、私の思い出いろいろ、ということで。

     ☆

ゆうひちゃんと言えば、ケロちゃんが退団発表した直後のお茶会で、「私はこれからも大空祐飛として生きていきます」と発言したという書き込みを見た記憶がある(間違ってたらすみません)。ケロちゃん退団でゆうひちゃんはどうするのか!?と心配するファンへ向けての発言だったのではないかな、と思う。まだまだ頑張りますよ、安心してね、と。

それを見たとき、「ああ、ケロちゃんと退団のこと、いろいろ話したんだな」と思った。なぜそこまで飛躍(妄想の域?)するかというと、ゆうひくんは自分が芸名の「大空祐飛」だと、意識している印象があまりなかったからなのだ。なんつーか、そのまんまというか。「私は本名の○○○○で、しかも大空祐飛」であることをごく自然に、当然と受け取っているように感じていた。一方、ケロちゃんはこれまでも時折「本名の私、汐美真帆の私」といったような発言をしていた。区別してるんだなーと思っていた。

退団直前直後に、「汐美真帆はこれで最後云々」という発言をいくつも繰り出して、ファンを哀しませていた汐美さんだが、それは実はご自身が一番「汐美真帆」に未練があるからじゃなかったかな、と最近思うようになった。

そうやってファンに向けて発言し、気持ちを振り切ることで「汐美真帆」つまりタカラジェンヌとしての自分に自ら区切りをつけようとしていたのではないか、と。

汐美真帆がまた復活するかどうかは私にはわからない。もし復活しないとしたら、もうそれは彼女が本名のご自分にすっかり同化してしまって、汐美真帆が入る余地がなくなり、それで十二分に幸せだと思って生きていけるからだろうから、それなら私は諦められる。彼女が幸せならそれが一番だから。

もしまた彼女が自分にとって汐美真帆が必要だと思ったら、復活するだろう。全面的にではなくてほんの数パーセントでも。それなら私はそれもとっても嬉しい。

自分が「汐美真帆」として、タカラジェンヌとして生きていくこと、退団し本名の自分として生きていくこと、退団するということはどういうことなのかetc.ゆうひくんと話をしたんじゃないかな、と思う。
だからゆうひくんの「これからも大空祐飛として生きていきます」という発言が出てきたんじゃないかな、と思う。

汐美さんの大劇場楽の日、楽屋口でにこにこと、それはにこやかに笑って手を振って、汐美さんを見送ってくれたゆうひくん。あれだけ笑えるなら、きっと、汐美さんの退団を彼女なりに納得して見送ってくれたんだろう。ありがとう。

でも、そんな風に笑えなくて、未だにじめじめしているのは、ここにいる私です。



友会でTCAが当たったので「今年は気楽に観るか〜、ゆうひくんを観とくかな?」などと思っていたのに、今年って月組出ないのね!?ご贔屓がいないとなると、誰が、どの組が出るかここまで無関心になれるものだったのね。去年は目を皿のようにしたもんなぁ。遠い思い出さ。

      ☆

息子のインフルエンザ騒ぎで先週いけなかった歯医者に3週間ぶりに行く。この間、寝るときだけガードをはめていたが、特に痛くなることもなく穏やかに過ごせていた。
部分レントゲンを撮ると、かなりよくなっているようだ。といっても歯の根のヒビはレントゲンには写らないから、その周囲の膜か何かの断裂を見ているらしいのだけど。

さらにこのまま1ヶ月置くことになった。触らないのが得策、という判断だ。ここで油断して硬いもの噛み切ったりしたらダメなんだろうなぁ。朝食のトーストが噛み切れなくなってもう3ヶ月だよ。きっと当分ダメなんだろうな。

      ☆

正塚先生は、さららんやほっくんに「さりげない演技」を求めるんじゃないっすかねー?いや「カナリア」系のなりきりを求めるかしら?確かに楽しみだ!
朝、起きると師匠からとっても素敵なメールが。

サトリちゃんがムラに来るらしい。詳細は私は書かないけど、これは行かねば!と思えるお誘いだった。久々にサトリちゃんにも会いたいしなぁ。

息子もほぼ完治し、朝から元気にいたずらの限りを尽くして私をベッドから追い出していた。この分ならお出かけも問題なさそう。私だってそろそろお出かけしたいよ。

午前中に着々と掃除、洗濯をし、夕食の下ごしらえも済ませ、息子のお出かけセット(着替えとかオムツとかおやつとか)も鞄に詰め込んだ。

ところが息子が・・・寝ない。いつもの休日なら、11時頃から寝始めて、お昼過ぎに起き、昼食を取る。それからでかければちょうどいいかと思っていたのに。

ならば早めに昼食を済ませ、うとうとしかけた辺りで車に乗せれば一発よ!?ムラに着くまでがお昼寝タイム、とほくそ笑んでいたら、昼食が終わってすぐ、寝ちまったよ〜。

出発のリミットタイムが近付いてくるのに、息子はすぴすぴと熟睡。インフルエンザ明けの幼児を叩き起こすのもためらわれ、じりじりしているうちにタイムアップ。泣きながら師匠に「行けません(涙)」メールを送る。

サトリちゃんからのGJの正体メールもいただき、なぜ、行けなかったのか〜、と地団駄を踏む。見たかったよー。

息子はしばらくしてご機嫌よく起き出し、おやつを食べていた。あ〜あ。しょうがないよなぁ、インフルエンザだもん。2歳前の子供だもん、予定通りにはいかないわ、番狂わせが面白・・・くないけど。

くすんくすん。師匠からのメールで、いろいろな方とお目にかかるチャンスだったことも知り、悔しさがいや増す。

お写真、楽しみにお待ちしておりますっ!

     ☆

平日、毎朝8時30分からの「おかあさんといっしょ」をDVDに撮り溜めているので、週末はちょっと時間が欲しい時にはそれを見せる。

最初に「おかあさんといっしょ」を見たとき、感動したのは「これが“はなはなマロン”かぁ!?」だった。はなはなマロンさんのPN
の由来が解けたのだ。

「はなはなマロン」は「おかあさんといっしょ」の一場面「でこぼこフレンズ」に出て来るアニメのキャラクターなのだ。いくつもの個性豊かなキャラクターが毎日日替わりで赤いドアから出て来る。何が出て来るか楽しみではある。

最初は「はなはなマロン」すらわからなかった私も、今では大分わかるようになった(自慢)。会社の帰りに梅田の阪神百貨店の「NHKキャラクターグッズ」のコーナーで「たまご王子」のソフト人形を買ったりする自分がちょっとイヤ(笑)。息子が好きでねぇ、たまご王子。毎日抱いて寝ています。

体操のお兄さんとお姉さんが4月から交代するのだけど、土曜日の「おかあさんといっしょ」が「親子で遊ぼう」みたいな番組になって、そちらに二人で異動するそうだ。専科行きみたいなものか?

しかし余計なことを。土曜日だからせっかくだから親子で遊びましょってか?こちとら平日の疲れを癒すために土日はあるってんだ。土曜日は、息子が「おかあさんといっしょ」を見ている間だけが、のんびり朝の新聞&朝食タイムなのに。増々DVDのお世話になることになりそう。

昨日(土曜日)の番組は「おかあさんといっしょ・ファミリーコンサート」の様子が放映されていたのだけど、しょうこちゃんはさすが、ステージに立つことそのものに慣れや余裕が感じられた。

体操のお兄さんとお姉さんは、今の歌のお兄さんとお姉さん(しょこちゃん)よりキャリアは長いけど、やはり「おかあさんといっしょ」では“歌”の人の方がトップ扱いなんだなぁ。立ち位置は歌の人たちの方が常にセンターに立っている。切ないもんだ。

・・・「おかあさんといっしょ」ですら、立ち位置チェックをしてしまう、ヅカファンの性だよな、なんて思いながら、ムラに行けなかった午後をDVDで録画再生しながら思って見ておりました。
翌日も保育園お休み。相変わらず機嫌の悪い息子。身体はダルいだろうし、家の中になぜずっと閉じ込められているかわからないのだろう。何もかも「イヤ!イヤ!イヤ!」。2歳になると嫌々病が始まると聞いていたが、インフルエンザを引き金にそっちの病気も発症してしまったか!?

この日はようやく夕方も夜も36℃台に熱が収まってくれた。夜もそれまでは夜中に何度も目を覚ましてぐずっていたのが、1〜2回になってしっかり眠れるようになってきたようだ。

翌日も、本来なら休ませる方がいいのだろうが、そろそろ限界(本人のストレスも。周囲も。ちなみに私はずっと仕事行ってました。いろんな手を駆使しておりました)なので、思い切って保育園に行かせることにする。幸いとても暖かい日だったし。

保育園に行くと、同じクラスが先生は全員、お友達は数人を残してほとんど全員がやられてしまったことがわかる。その日もどうも数人しか登園しないようだった。

3月のこの時期、保育園は定員いっぱいを受け入れているので(4月は定員の半分位。徐々に受け入れ人数を増やしていく仕組み)、普段なら教室にてんこもりの子供たちがいるのに、この日は教室が閑散としていた。

息子は朝「保育園行くよ」と声をかけると嬉しそうに玄関に走って行った。よほど家の中に飽きていたのだろう。

だが、さすがに疲れたのか夜は食事もせずに寝てしまった。一度起きたので、機嫌が悪く泣きわめくのを無視して風呂へ。代謝が激しいのに1週間身体も頭も洗ってないから、におってきてるし、本人身体がかゆがるし。風呂にいれるとさっぱりしたのかすぐ眠ってしまった。

翌朝はようやくご機嫌で起きてきた。元気よく保育園に行ってくれた。お迎えに行くと「いつもの元気がない」といわれたけど、病み上がりだし、昨日のことを思えば十分元気。機嫌よく風呂に入り、歯磨きも率先して口を開いてくれて、なんとか完治かな、という感じ。

やれやれ。丸一週間かかったよ。

私は今のところ発症していない。息子と一緒によく寝ていたせいか、家をじめじめにしても加湿したお陰か、やっぱり予防接種のせいか。多分もう大丈夫だと思うけど。

風邪はひいてしまったらしく、咳が激しく出る。結膜炎にかかってしまったらしく、目の周りにびっしり目やにが。歯医者も行けなかったしなぁ。

息子の後を追うように、妹の子供もインフルエンザに。近隣の市に住んでいるのだが、あちらはA型で妹もかかってしまったそうだ。二人とも予防接種していたのに。妹の子供は発熱は1日ですぐひいたようだが、妹は2日間、寝込んでいた。

予防接種にしても、タミフルにしても、賛否両論あるようだが、うちは来年もきっと性懲りなく予防接種するだろうな。息子はB型の抗体ができてるといいんだけど。「予防接種している」という安心感はやはり、有り難い。型というか株が合えば効くだろうし。
一番大切なのは、注意深く様子を見ていることだと思う。そして、その時の一番いいと思う方法をとるしかないと思うから。私だってそうやって大きくなってきたのだから。

     ☆

息子のインフルエンザに振り回されている間に、気がつくと月エリザもあと1週間じゃないですか!?長い公演期間だなぁと思っていたのに。結局初日しか観てない。うーん。今どんなことになっているのかしら?確か星バウもやっていたような気がするんだけど。
先週木曜日、久々に保育園から「息子返品」の電話が。

その日は朝からなんとなく熱っぽく、やばいなぁと思っていたから折りこみ済み。仕事を切り上げて保育園に。割と元気で、私が迎えに行くと大喜びしていた。けほけほ咳もしていたし、また喉が腫れてるかなぁ?と思っていた。

が、保育士さんと話すと、その日だけで同じクラスで5人が返品されたとか。保育士さんも2人インフルエンザで倒れたとか。

やーばーいー。

熱は38度そこそこだったが、そのまま病院へ。しかし、発熱からの時間が短すぎて、インフルエンザかどうか判定できないと言われてしまった。本人、喉が渇いたというのでりんごジュースちゅーちゅー飲んでたりしてたし、先生にバイバイと手を振ったりしていたから、元気と判断されたのだろう、あっという間に診察が終わってしまった。待合室にはぐったり母親に抱かれた子供も多いからしょうがない。軽い薬(鼻水出しやすくするとか、お腹がゆるいのでビオフェルミンとか)だけもらった。

もしインフルエンザなら、発症してから1〜2日が危ないということなので、注意深く様子を見ていた。食欲はあまりないようだったが、水分はしっかり摂り、夜はぐっすり寝ていた。時々起きて、変わった様子がないかだけはチェックしていた。

翌日は熱も下がり、ご機嫌にしていたが、夜にまた発熱!寝ているうちにどんどん熱が上がっていく。本人はぐうぐう寝ているんだけど、額や首筋が熱くて。翌朝にはとうとう39℃を越えてしまったので、病院に行くことにする。中耳炎の可能性もあるから、小児科と耳鼻科のはしご。

先に小児科(内科兼)に行ったらもう激混み!子供よりも大人の方が多く、待合室でぐったりしている。

息子は朝から元気だったので「おかあさんといっしょ」を見てから行ったのが敗因で、16番目で2時間待ち!?ずっと待合室にいたらインフルエンザウイルスをもらいそうなので、先に耳鼻科に行くことにする。途中、「茶!」と水分を要求するので、持って出たりんごジュースや幼児用イオン飲料が役に立った。

耳鼻科は耳鼻科で、花粉症と思われる人たちでいつもよりかなり混んでいた。息子はご機嫌で(だから39℃越えてるんだって)、絵本読んだりおもちゃ出してきたり、愛想振りまいたり。

診察してもらうと中耳炎ではないという診断。ついでに鼻掃除、耳掃除してもらう。「これから小児科に行かれるならややこしいし、そちらでインフルエンザの判定してもらって、お薬も」ということに。

小児科に戻ったものの、まだ順番来ておらず。リストはさらに伸びていて、まだこれから受付する人も。一体何時に終わることやら。

幸い、すぐに呼ばれて診察。呼吸音はきれい。喉がちょっと赤い。鼻に長い綿棒を突っ込んで鼻水(?)採取。あっという間に「インフルエンザB型」と判定されてしまった。

予防接種したのになぁ。先生によるとA型はかなり効果があるが、B型はかかる人が多いということ。ということは、親もかかるってことですか?「家族全員かかる場合もありますね」と。ひー。

子供からのウイルスは防ぎようがない。職場や電車と訳が違う。鼻先5センチからくしゃみ連発されたり、鼻水拭いたり、同じ枕で寝たり、ちゅーとキスされたり、食べ残しを食べたり、なんてことは職場ではありえないもの(泣)。

タミフルを処方します、ウイルスが完全にいなくなる5日後まで全部お薬飲んでください、熱が下がったら保育園行ってもいいけど、薬は飲み続けてください、とのこと。

相変わらず息子は元気で、先生に手を振ったりしてるもんだから、「今、39℃ないでしょう?」と。これだけ元気なら他の症状の薬はいらないでしょうと、タミフルだけをもらう。座薬は手持ちのアンヒバ100mgでOKとのこと。

この際、とユルいお腹についても相談するが、全く問題なし、大人になってもユルくて日に2〜3回トイレに行く人もいるし、ちょうど大人のものを食べるようになって出るものも変わってきたせいでしょう、食欲もあり元気もあるなら全く心配要りません、ヨーグルトを毎食大匙1〜2さじ食べるといいですよ、だそうで。なーんだ。インフルエンザだからといっても特に食べるものに制限はないそうで、食べたいものをどうぞ、だし。

息子は帰り道、ベビーカーで寝てしまった。家に着き、薬を飲ませ、食事をし(いちごぐらいしか食べなかったけど)、寝室へ。私も頭痛がすごかったので、一緒に寝る。

夕方起きて熱を測ると相変わらず39℃台。でも元気で「おかあさんといっしょ」の録画を見まくる。食事は量は少ないながらしっかり食べる。ミルクも飲ませて寝室へ。

この夜は熱が高く、なかなか寝付けなかったようで泣いて何度も目を覚ました。そのたびにイオン飲料は飲んでいた。熱を測ると39.9℃。うーん。ちょっと悩んだが、座薬を入れる。前に突発性発疹をやったときにも何度か使ったが、1〜2時間しか効かない。熱を下げるということはウイルスの味方をするということだもんなぁ。これで寝付けるならいいか。
結局何度も何度も目を覚ましつつ、朝10時まで寝ていた。土日で発症するなんて、なんて親孝行な息子だろう。

起きて熱を測るとなんと37℃に。朝昼兼用の食事を摂り、薬を飲んでびわ湖毎日マラソンを見ていたら、膝でうとうと。二人でまた寝る。時々薄目を開けて、私が横にいるのを確認する。そっと起きて家事をしていたら、泣いて追いかけてきた。何にもできやしない。諦めて一緒に寝る。結局夕方6時まで寝てしまった。

熱は36℃台に落ちていて、夕食は普通に食べていた。すごいなぁ。子供だからか薬のせいか。あまりにも元気だし(猫にのしかかり、積み木で遊び、お絵かきし)、しばらくお風呂に入ってなくて体のあちこちをかゆがるので、ざっとお湯をかけてやる。すぐにミルクを飲ませ寝かせたが、昼間に寝すぎたせいか全然寝付いてくれなかった。

夜中に額に手を当てても、ほどよく冷えていて発熱はもうないようだった。

保育園には熱が下がったら行ってよし、ただし薬は飲み続けることといわれていたが、さすがにもう行かせるのはためらわれるので家で静養させる。

昼間は元気で、ごく普通の休日のように過ごしていたのに、夕方からまた熱が上がり、夜にはまた39℃を越えてしまった。ぼーっとしていて嘔吐もあったので、救急に連れていく。ほとんど人がおらず、すぐ診てもらえた。大丈夫、薬を引き続き飲んでくださいとのことでほっとする。

一旦下がっていた熱が急に上がることもあるんだ。B型にはタミフルが効きにくいということもあるようだ。

翌日も保育園はお休み。昼間は熱は落ち着いているのに、夕方から夜になると上がって来る。とほほ。外へ全く行けないから、ストレスもたまっているらしく機嫌が悪い悪い。「お外!」と指を指す始末。お風呂にも入れないから、身体に何か発疹までできてしまって、かゆがってかゆがって。

一度、タミフルを暴れてこぼしてしまったので、追加で1服分もらいに医院へ行ったが、相変わらず激混み。薬をもらうだけでも30分程後に来て下さいといわれた。機嫌の悪い息子に100均でおもちゃを買ったり、書店で付録付きの雑誌を買ったり。
ばったり。

インフルエンザB型にやられました。息子だけですが、子供が病気をすると周りも巻き込まれてもう大変、です。

私は夜中じゅうぐずる息子を抱っこしていて、風邪がひどくなっただけで、うつらなかったですが。

予防接種、子供には効きにくいのかなぁ?いや、どっちにしろB型には効きにくいそうですが。

タミフルも効きにくいらしく、熱が何度もあがってきてぐったり。

激しく咳き込んで鼻血出すし。

でも本人は、熱が下がると元気なんで、家の中にずっといてストレスがたまるらしく、機嫌が悪い悪い。外に行きたくてうずうずしてる様子。保育園行ってるとイベントいろいろで楽しいもんなぁ。家の中じゃあ、お絵描きくらいしかできないし。

保育園でもらったのは間違いなく、同じクラスの子は3/4近くが休んでしまってたそうです。

皆のため、早く保育園行って欲しいっす。

そしてつくづく思ったこと。

「退団公演中じゃなくてよかったーーーーーーっ」
スカイステージの番組表に、汐美さんの三越のトークショーの写真がアップされていた。「髪を短くしている」「パーマをあてた」とは聞いていたが、ナルホドこんな感じだったのね。

な、何とも言いがたい。ほら、写真に写るたびに別人なお人だから。

あれから約2ヶ月。今はどんな感じになってるんだろう。2ヶ月もあれば髪の毛は大分伸びるよね。街で見かけてもまだわかるかなぁ?

・・・・太ってませんように。

トークショーは2回とも収録されていて(嬉しいなぁ)、2回目はダイジェストだそうだ。2回目の質問コーナーがどれだけ放映されるかも、楽しみなんですけど>ね?師匠。

    ☆

息子のお腹がどうもユルい。

かれこれ3週間近くそんな感じ。持ち直したかなーと思うとまたユルくなる。回数は1日1回程度だし、本人元気があふれまくってる。機嫌もいい。食欲もある。水分もしっかり取ってる。

しかし先週末にとうとう1日に何回もオムツ替えをすることになり、これはいい加減まずいかも?と思った。でも下痢ってんじゃないからインフルエンザ菌があふれているだろう病院にも連れて行きたくないし。

私の健康保険組合の電話相談に電話してみる。

症状を話すと「心配いらないと思いますよ。食事を離乳食後期みたいにして、夜はお腹を冷やさないように腹巻して」とアドバイスされる。

ははあ。確かに、食欲あるのをいいことに、果物食べ放題、チョコレートもがつがつと。生クリームのついたケーキも食べてたし、野菜ジュースを冷蔵庫から出してすぐちゅーちゅー。もちろん食事は大人と同じ。保育園ではおやつに冷たい牛乳も飲んでるはず。

夜は気がつくと布団をはいでパジャマ一枚で大の字になっている。

これじゃあ、直らんわ。母、心を入れ替え、保育園には直るまでおやつはお茶にしてもらい、野菜ジュースは室温に戻してから。果物は控えめに。食事も消化のよいものに、と対策を打つ。

で、腹巻。

仕事を切り上げ、腹巻買いに行くことにする。しかし、腹巻ってどこに売ってんの?ベビー用品店かな?

帰り際にいつもオシャレな同僚と立ち話。「今日はもう帰るわ。子供の腹巻買いにいかないと」「可愛いの買ってあげてくださいねー。くまさんとかのついたのとか、売ってますもん」「え?どこに売ってんの?」「女性の下着やさんに売ってますよ」とのこと。

半信半疑のまま、下着ショップへ。いやー、ホントに売ってるわ!毛糸のぱんつと並びで置かれている。どのショップもちゃんと扱っている。ワコールのショップでくまのプーさんの絵のついたのを選ぶ。

「これって大人の女性用ですよね?いつ着る(履く?)んですか?」「皆さん、厚着される時に下に着られたりするようですよ。たくさん着てしまえばわからないから」「もうすぐ2歳の子供でもいけますかね」「よく伸びますから大丈夫ですよ。ただ肌が弱いと心配かも」それはパジャマの上から着せるから大丈夫。

寝る前に息子にはかせる。プーさんはわかるようでニコニコしている。さすがに大きくて、胸からお尻まですっぽり覆っている。これでお腹、治るといいな。

こんなん売ってるのねーとしみじみしていたが、はっと思い出す。汐美さんが前にカフェブレイクで「腹巻を首に巻いてます」って言ってなかったか?「可愛いの最近売ってますよね」と言われて、司会の中井美穂さんが困っていたような気がする。

これのことかー。しかし、汐美さん、どんな顔して腹巻買ってたんだろう(笑)。首用、喉の保護、って言いながら買ったのかな?

私も首に巻いて(履いて?)みる。確かに暖かくずれなくていい。私は喉が痛いときにマフラーを巻いて寝るのだが、胸元がモコモコするし、朝になるとどっか行ってしまってたりする。腹巻、いいかもしれない。

でもなんだかちと苦しいような。鏡で見ると首周りが盛り上がっている。うーん。私、首、短い?いや、汐美さんが長いんだな、きっと。

     ☆

音楽学校の卒業式の風景が新聞に載っていた。いいなぁ。彼女たちのジェンヌ人生はこれからだ。汐美さんのジェンヌ人生は終わってしまったんだなぁ、とまた思って悲しくなった。

     ☆

無理やり汐美ネタにしているわけではありませんが(苦笑)、ま、私はしばらくはこうやってじめじめしてると思います。

汐美さんの話題でリアルタイムのものがないので、なんだか寂しい感じですね。観劇したときはもちろん、その感想も書くつもりですが、子連れで観劇するとなるとかなりの気合が必要で。観劇回数が減ってしまってます。

私は真琴→汐美とブランクなしで4年突っ走っちゃったんで(間に出産もあったし)、ちょっとお疲れってのもあります。特にこの1年は大変だった。職場復帰して半年は慣れない生活で右往左往。ちょっと落ち着いたかな?と思ったらドカンと退団発表でおおわらわ。
最近やっとマニキュア塗ったり美容院行ったりしてます。これまで優先順位つけると切り捨ててきた「自分へのケア」がやっとできるようになった感じ。ちっとも連絡取ってなかったヅカ以外の友達とも会いたいしなぁ。

でも、ご贔屓がいない生活ってスカスカします(笑)。なんとなく張りがない感じ。こういう気分でいる時に、新しいご贔屓って降ってくるものなんでしょうかね。

猫好きってヤツは

2005年2月22日
火曜日、定例の歯医者行き。根が割れて差し歯を仮止めしている前歯を診てもらう。歯のぐらぐらは大分マシになっているそうだ。これで差し歯を本止め?してもいいかも、ということだったが、まだ怖い。つけるときに相当歯に力を加えるから。

また2週間、様子を見ることになった。うまくこのまま持たせたいというのが主治医の意見。根は割れているものの、抜くほどではないが噛む(上下の歯同士が当たる)ことは難しい。中途半端な状態だそうだ。あと数年でももってくれれば御の字だとは私も思っているし、頑張ってみようか。

今日は歯医者がすいていたので、主治医とおしゃべり。

「これから他の歯を無くさないようにするのは、歯周病に気をつけることですかね?」
「うん。僕はそう思う。歯茎の手入れやね。歯が無くなる原因はこの年代からは圧倒的に虫歯より歯周病やわ。磨いても歯周病で歯がグラグラしてくるんやわ。特に奥歯がね」
「80歳で20本残ってる人いるんですか?」
「いるよ。親知らずまで全部きれいに32本残してる人もいるな。そういう人はマメに歯医者に来てるわ」

歯のガードと胃痛の関係はないそうだ。唾液は別に胃を荒らすことはないそうで。うーむ。じゃあ何がいけなかったのか?ま、お薬がよく効いてきているのか、徐々に吐き気と胃痛はなくなってきている。今朝は薬を飲み忘れたし。薬を飲み忘れるようになると、直ってきた証拠だそうだ。

      ☆

歯医者の待合室に「週刊女性」があったので突進。例のゆうひくんのページを見
る。かわいいなぁ、ハウルくん。いや、男の子か女の子か知らないけど一応。

いいなぁ、いいなぁ。私がゆうひくんの知り合いなら、一番早いお休みに絶対見せてもらいに行く!少しも早く!だって、多分ハウルくんはあの写真の時で生後2ヶ月位。猫は成長が早くて、生後6ヶ月ともなるともう、ひと回り小さい大人猫みたいになる。

仔猫の可愛らしさを増長する、大きな耳、目、おもちゃに飛び掛る寸前におしりふりふりしたり、トテトテとおっかなびっくり歩いたりする仔猫特有のしぐさ。これらが楽しめるのはほんの数ヶ月のことなのだもの。これからともに生きる20年近い猫の生涯でたったそれだけ。

もちろん大人猫には大人猫の可愛らしさがあるし、歳取った猫は宝石のように(byしましまえぶりでぃ)可愛くていとおしいものだけど。

猫友達が仔猫を飼い始めたと聞くと、いさんで駆けつけた。東京からやってくる友人もいた。猫好きにとってはそれが当然。我が家ももちろん、うちの子たちがやってきてしばらくは毎週末、お客さまに来ていただいた。みんな、自分ちにちゃんと猫がいてその子のことを世界一愛していても、仔猫と遊びたいんだ。わずかな時間しか楽しめないチャンスを逃したくないんだ。

お土産は何がいいかな。ハウルくんの心をとらえるものが、今はゆうひくんにも一番喜ばれるものだろう、ええ、布ガムテやビニール袋よりも!

ペットショップには猫のグッズやご飯が山のようにあるから迷うが、まずはねずみのおもちゃ。これに関心を示さなかった猫はいない!(断言)。大人猫でも仔猫でも。うさぎか何かの毛でできていてねずみのような形をしている。これを目の前に置くと、追い掛け回して走り回り、噛み付いて遊ぶ。しっぽに羽根がついてるのより、全身毛だけのものがいい。しっぽは皮のひも。なかなか売ってないので、みつけたらまとめ買いしておく。一個200円位だし。

猫おもちゃの定番、ぱたぱた=猫じゃらし。がまの穂みたいなあれだけど、先に細いリボンがついているのが一番反応がよかった。振るとどうも鳥の羽音に似た音を出すらしい。

頂いたモノでは、鈴が中に入ってるボールは小さい頃は喜んで追いかけていた。レーザーの光点が出るポインターも喜んでいた。

他にもいろいろいただいた。猫の育児本、猫なんでも百科(猫の手帖のがベスト)、毛取りブラシ、大きな羽根のついたおもちゃetc.

ご飯関係は基本的にあげないほうがいい。どのご飯をあげるかは飼い主のポリシーによるし何せ猫は好みがうるさい。こっちの缶詰は喜んで食べるのにこっちの缶詰は見向きもしないってことはよくある。だから犬の缶詰に比べて猫の缶詰ははるかに種類が多いのだ。カリカリもより美味しいもの=高いものを食べさせてしまうと、逆戻りは絶対しないので困るのは飼い主さんになるから。

爪とぎは必需だけど、これも好みがいろいろあって(遠い目)。じゅうたんタイプ、麻布タイプ、いろいろとお金を出して買ったのに結局ウチの子たちが愛用しているのは、1つ170円のダンボール製の。ええ、コーナンブランドのものです!

汐美さんにも猫のおもちゃをプレゼントしていたこともある。

芦屋のペットショップに売っていたくじゃくの羽根。猫じゃらし代わりに、と売られていたので何本か買ってお茶会で渡した。羽根なら衣装部さんいけばたくさんあるかもしれないけど(笑)。

もっといろいろあげたかったな。ゆうひくんファンはいいな。これからいろいろ上げられる。何がいいかな?と考える楽しみがある。あげたくても汐美ファンはもうあげられない。じめじめ。

     ☆

そして今日、2月22日は猫の日。「にゃんにゃんにゃん」だからね。我が家の猫たちも今日はダイエットをお休みにして、缶詰をあげました。いつも息子の相手してもらってごめんね。ありがとね。長生きしてね。
携帯アドレスを複雑なのに替えてから、迷惑メールは根絶された。自分でアドレス覚えられなくなったけど。

だがワン切りは相変わらず。そんなに多い方じゃなかったけど、それでも時々は来る。真夜中、寝ている時とかは迷惑。枕元に携帯置いてるし。

この数日、かかってくるワン切りはしつこかった。毎日必ず掛けて来る。その度に着信履歴を消すのが面倒よ。しかも最近のワン切りは凝ってるよね、発信元がフリーダイヤルにまでなるんだもん。どういう偽装方法なんだろう?今日は掛かって来た時たまたま手に持っていた。10回も鳴らすなんてワン切りじゃなくてテン切りよね・・・って?ん?

・・・もしかして、これって、私に用事があるん?

そういやあ、留守禄に「NTTカード交換センター」からメッセージが入っていたよなぁ?NTTが発信元なら0120ナンバーで発信することもできるよなぁ?

慌ててリダイヤルするが、営業時間は終了していた。あうあう。

     ☆

NTTは街角に数年前から設置をしていた公衆電話「IC電話」を撤去するという。そのため、ICテレホンカードは無償で通常のテレホンカードに交換してくれる。
わざわざ営業所まで行かなくても、NTTのサイトから封筒がプリントアウトできるので、それに必要事項を書き込んで送れば、向こうで計算して残度数を通常テレホンカードを送ってくれる。当然、送料は往復無料。送る時に普通便だと心配なら、配達記録でもOK。その送料もNTT持ち。いよっ!さすがNTT!太っ腹!

なんてなー。IC電話導入のためにどれだけコスト掛かったんだ?公衆電話が2台あるところは1台は必ずIC電話に置き換わっていった。最初のIC電話は、確か硬貨が使えなかった。徐々に硬貨も使えるものに置き換わっていったけど、ICカードを持っていなければ使いにくいことこの上なかった。いろいろ機能があるようだったが、さっぱり使い方がわからなかった。電話ボックス内のどこにも、その使い方が提示されてないんだよ。まったく。技術的にもいろいろ投入していただろうに、誰も使えないんじゃさっぱりじゃん。

そこまでやっておいて、撤去ってか?カード交換もコストかかるよな?いちいち送って来た人間に電話して確認してるわけだから。あーあー。

その使いにくいIC電話なのに、私はICカードを持っていた。なぜなら、宝塚のチケット取りに必要だったから。

IC電話は使う人が少ないので、ICカードさえもっていれば遠慮なく公衆電話を独占できたのだ。でもカードを認識してから実際にプッシュできるようになるまで、若干のタイムラグがあって、結局リダイヤルの回数が少なくなるから、あんまりいい電話機じゃなかったな。

     ☆

宝塚のチケット取りは、まずは友の会での抽選や、貸し切り公演への申し込みなどから始まる。一般発売があって、あとはチケットを持っているもの同士で交換したり、オークション、掲示板で入手したり。一般ルートではないがで生徒さんのお席をお願いしたりすることもある。もちろん会へのお取り次お願いも。今はぴあもネットでの抽選が増えて来たが、基本は電話掛けだったりする。

なぜか私は電話がよくかかる人、という評判があったことがある。プレイガイドではなく貸し切り公演とかだったけど。

実は秘密があった。

ある場所から電話掛け(公衆電話or携帯)をすると必ずつながったのだ。

なぜその場所ならつながったのか。NTTの回線にはつながりやすい場所とつながりにくい場所があるとかいう噂もある。たとえば警察や市役所の近くは、災害時などに優先的につながるとかつながらないとか。また、回線の配線の都合で、本線に近い場所があるとかないとか。その場所はたまたまそういう場所だったのかもしれない。

よくその場所にでかけて、私は電話していた。

今はほとんどしない電話かけ。でもその頃は電話かけして必死になってまで欲しいチケットがあったのだ。電話がつながった時の達成感はそれは素敵だった。苦労が報われた思いがした。

でももう多分、しない。先着順の電話かけがどんどん減ってるし、そこまでのエネルギーをかけるなら、オークションで落とした方が結局はペイする場合が多い。特にムラなら大劇場はまず大丈夫。バウも今年は全然OK。息子もいるし自由に電話かけできる状況じゃないし。

それに一番の理由は、ご贔屓さんが退団してしまったことですな。

なら、そのかかりやすい場所を公表して欲しいと思われる方もいらっしゃるかもしれない。

それはしない。だってまたいつ、どうしてもチケットを欲しいご贔屓ができるかもしれないもの!(笑)

それに、そういう場所はきっとあちこちにあると思う。私も「そこにいけば必ずかかる!」という気持ちを強く強くもって掛けていたからかかったように思う。

わざわざ「掛かるはずの場所」に出かけてかけるから、自然と1回でも多くリダイヤルしようと指先にも力が入る。絶対掛かるはず、と思い込んでるから諦めない。休憩しない。結局はそれだけのことだったんじゃないかと、今は思う。

で、ICカード。このカードには有効期限というものがあって、それを過ぎたカードは交換に手数料がかかると留守録に入っていた。まぁ、それはしょうがないとして、普通のテレカに交換してもらっても使うあてがないなぁ。災害時には公衆電話の方がかかりやすいだろうとか言われてるけど、停電したらテレカは使えないし。財布の肥やしの種類が変わるだけかもしれない。

     ☆

昨日の日記で書いたファミリーランド跡地のことを調べてみたら、どうもコーナン(ホームセンター)はできないらしい。

できるのはベビーザラス(赤ちゃん用品店)、ティップネス(フィットネスクラブ)に加えてイタリアンレストランらしい。

コーナンができるという噂を鵜呑みにしてしまったよ。コーナン建設とコーナン商事(ホームセンター、すずみんの実家)は別モノなのかな?ま、どっちでもいいや。

     ☆

先週から胃が痛くて胃が痛くて。最初の数日は脂っこいものを控えめにして様子を見、それでもダメで漢方系の市販胃薬を飲み、それでもダメで転げ回るほど痛くて、とうとう内科へ。

胃が荒れているのでしょうということで、胃薬と吐き気止めをもらってここ数日飲んでいる。なんとか胃痛は収まって来た。

でもなんで?特に悩み事があるわけでもなく、食べ過ぎってこともない。強いていえば、コーヒーの飲み過ぎくらい?でもいつもの量だけど。

考えられるとすると、歯のガード。ガードをしている間は口に異物感があるから大量のだ液が出る。だ液はあれでけっこう強い消化力があるから、それで胃が荒れたかな?明日また歯医者の日なので、先生に聞いてみよう。

歯はよくも悪くもならない。噛みさえしなければ痛くはならず小康状態って感じ。さて、どうなりますやら。
週末、音楽学校文化祭を観に来るという友人に会うために、久々に息子連れて車でムラへ向かった。観劇はなし。

武庫川沿いの桜並木の下を走る(帰り道では警察がお仕事中でした・・・)。桜の木はまだ冬仕様。灰色の枝をが幾重に重なり、その隙間からまた灰色の空が見えていた。

去年の春、満開の桜の下を走り抜けた時、まさか次の桜の時にはケロちゃんがいないなんてこと、想像しなかったよなぁ、などと思う。何を見てもそうやってじめじめと哀しんでいる私。いいのよ、哀しめる間は哀しんでおかないと。

お出かけではしゃぐ息子を持てあましつつ、友人とおしゃべり。楽しかった。

友人と別れた後、計画ではガーデンフィールズに行くつもりだった。息子を広い場所で思いきり遊ばせてやりたかったのだが、天候がよくなくて断念。もうちょっと暖かくなってから行こう。

にしても、これだけムラに通いながら、ガーデンフィールズに行ったことはなかった。どこまでが無料でどこからが有料ゾーンなのかがはっきりしない。犬とか触れるのは有料?チケットの半券持ってたら無料なの?

車でJRの宝塚駅まで行ったので、反対側からファミリーランド跡地を見ることになった。何やら四角いでっかい建物が建築中。「コーナン建設」とあったからもしかしてやっぱりコーナンができるの?建築確認申請までは読めなかったけど。ベビーザラス、フィットネスとは聞いていたが、コーナンは建築だけ?

はぁ。便利といえば便利だけどねぇ。なんだかこう露骨で。とはいえ、猫ご飯のお世話になってるから、観劇の帰りに買って帰られるのは便利だな。

その他の敷地はどうも住宅展示場になるらしい。住宅展示場はいいな。車が入れないから息子を放つにはちょうどいい。無料だし。

なんだかどんどん時は過ぎてるんだな、と感じてしまった。

     ☆

「おかあさんといっしょ」の体操のお兄さんが3月末で交代するそうだ。全然知らなかったが、あの体操のお兄さんは12年、やっていたそうだ。

そうだったのかぁ。彼のことを「カリスマのお兄さん」と聞いたことがあって、なんでなの?そんなに今風のハンサムでもないしぃ、いい男というと「BSおかあさんといっしょ」のお兄さんたちの方が恰好いいよ、と思っていたらそれだけ長いことやっていたってこともあったんだな。

「おかあさんといっしょ」を見るようになってわかったこと。お兄さんには「歌の」ひとと「体操の」ひとがいる。お姉さんは「うたの」しょうこちゃんだけだけど、「デポンのお姉さん」というダンスのひともいる。コンサートはこの4人が出る。デポンの人も3月末で交代だそうだ。

12年といえば、ヅカファンとしては花ちゃんのことを思い浮かべずにはいられない。いいのっ!私は花ちゃん、もっとやって欲しいもん!

就任12年後に、まだ白いダルマ姿で大階段に立てる人って他にいる?たとえばかなみちゃんが12年後に、もっと若かったえみくらちゃんが12年後に、白ダルマ姿になれるか?というと多分なれない。花ちゃんだからできるんだ。

体操のお兄さんが辞める時には、サヨナラショーみたいなのはあるのかな?と思ってしまったのはヅカファンの性ですな。

     ☆

NHKの「新・シルクロード」にどうもなじめない。

25年もたっているのだから、例えばウルムチやトルファンが近代化してビルの街になっていてもそれはしょうがない。

でも何か、違う。郷愁に全く誘われない。

視点が違う気がする。「シルクロード」は旅人の視点だった。そこにある街、人、歴史を淡々と見せ、語ってくれていた。不器用なまでに素直に。観る者の視点に近いそれは、自分もまた旅人であるような錯覚を起こさせた。

強烈な郷愁。まるで前世の記憶まで掘り起こすような懐しさに突き動かされ、私はインドの奥まで行ってしまった。行かなければ、どうしても行かなければ、自分の目で見なければ。そう思い全くためらわずに飛行機に乗ってしまった。

「新・シルクロード」は行く必要を感じさせない。この場にいて、座って見ているだけでいい。そう感じてしまう。CGで見えないものも見せてくれる。俳優を使った(であろう)再現ドラマで当時の人の葛藤も表現してしまう。

視点は旅人ではない。もっと高みから観る者を導く教育者のようだ。知らない者たちに教えてやろうという姿勢が見える。たとえそこへ行ったところで、一般の人たちには見えないだろうものまで見せてやろう、と。

そんな必要、あるんだろうか。何もかも見せなければならないのだろうか。想像の余地や自分の5感を試したくなる気持ちを、残しておいてはくれないのだろうか。

確かに25年の間に、プチシルクロードみたいな番組もたくさんあって、新しい切り口でこの場所を見せる難しさもあるだろう。私たちの情報量も多くなって、とことんまでやって欲しいというニーズもあるのかもしれない。

でも、私にの中の「シルクロード」とは別物だな、と思ってしまった。

語りが松平氏ってのもあるんだな。「その時歴史は動いた」まんま。「新・シルクロード」は「その時歴史は動いた」別バージョンだと思って気楽に見ることにしよう。
「週刊女性」の宝塚ページ、今週はゆうひちゃん。ルドルフがメインだけど、飼い始めたという猫の写真が載っていた。かわいーかわいー。おみみが大きくて、まだまだ仔猫ちゃん。こりゃあ、家に帰るのが楽しみだわ。仔猫だと目一杯遊んで、こてんと寝てしまう。後ろを付いて歩かれるかもしれない。きっとゆうひちゃんと一緒に寝てるだろうなぁ。

「愛猫ハウル」くんと書き添えてあった。ということは男の子かな?

ロシアンブルーだそうだが、私はロシアンブルーはグレー(ブルーグレー)の単色だと思っていた。ゆうひくんとこの仔猫は黒?ライトの加減かな?白い、猫のおもちゃ(ねずみか何かの)をお腹に抱えているようだ。可愛いなぁ。

ホントのロシアンブルーは、うぐいす姉妹さんとこのゴロンタ&ニャンニャン兄弟がそう。「しましまえぶりでぃ」1巻の見返しに写真が載ってます(←マニアックですみません)。

ゆうひくんはどうして猫にしたんだろう?きりやんは犬だよね。

ケロちゃんは完全な猫派だから影響されたかな?ケロちゃんはお茶会でも「好きな動物は?」とかいう質問にも、迷うことな「猫!」と答えていた。ケロちゃんとこは実家に(大きな)猫が2匹いるはず。ミトラとロデム。ロデムは名前の通り、黒猫さん。ミトラは茶色かシマかそんな柄だった。たしかどっちも女の子。
とうこちゃんとこにも2匹いるはずだから、猫派が多いのかもしれない。

で、ゆうひちゃん、東京公演の間はハウルくんをどうするんだろう?そっか、あんまり心配することないか、ゆうひくんは実家が東京なんだからそこへ連れていけばいいだけだ。で、自分も実家から通う、と。

小さいうちに乗り物に乗せたり、別の家に連れていったりすると、ちゃんとそれに適応できるんです、猫だって。知人の猫は車乗り猫だし、この前電車で会った猫さんはご主人さまが旅行の間、わざわざ名古屋から神戸まで運ばれてきていた。しょっちゅう来てると預かり主さんはおっしゃってた。

我が家の猫たちのように箱入りに育ててしまうと、病院への片道20分の車の中ですらわめき続ける猫になってしまいますって。

猫はご飯をあげて、トイレの砂替えて、後は子猫の間はよく遊んでやりさえすれば、実はそんなに手のかかる生き物ではないです。日に何回もお散歩行かなければならないわんちゃんの方が、飼うのは大変じゃないかなぁ、と思います。

      ☆

緑野こあら師匠にお貸ししたミャウリンガル。えーえー、もう、ぜんっぜん使えませんでしたとも!発売されると聞くや否や、最寄のペットショップに予約をかけ、買ってきてすぐ使いましたよ。猫がなんて言ってるのか、知りたいのは当然じゃないですか。何やら一所懸命話しかけてくれる時もあるのだけど、なんて言ってるのか、全然わからない。

マイク感度を「Hi」にしていても、猫の鳴き声全然ひろってくれない。ミャウリンガルはその形が猫をモチーフにして作られているので、耳の形にとんがってるんですが、そこに頭をこすりつけ、すりすりする始末。えらい高いマッサージ器だったわ。

・・・師匠から返却されてきたら、ラッピングし直して、ゆうひちゃんにプレゼントしようかしら。
長年会社勤めをしていると、その年のバレンタインのトレンドにきっちり振り回される。知らず知らずのうちにのせられているということなんだけど。

今年は義理チョコが減り、「友チョコ」「自分チョコ」に高級品を、というのが流行のようだが、確かに私も義理チョコはほとんど買わなかった。会社の同僚や上司でお世話になった人にわずかだけ。
あとは友達(女性)や親族(父や妹のダンナとか)に渡した。自分用は少しだけ。普段からチョコレートは「食べたいな」と思ったときに買っているので。身軽だったらこの機会に百貨店のバレンタイン特設売り場に乗り込んで、普段は関西では手に入らないチョコレートを買ったかもしれない。

ショコラティエブームはもう知らん、という感じ。もともとトリュフより板チョコとかアーモンド入りとかシンプルなものが好きだったので、あれこれ技を尽くされても付いていけないのだ。

それでも美味しいチョコレートにこだわるのは、製菓を習っていたときに、「チョコレートには美味しいものと美味しくないものがある」と舌で実感したからだ。
ケーキ用の材料に先生が用意したチョコレートを味見したとき、これまで気軽にコンビニやスーパーで買っていたものは何だったんだろう、と思った。味が違っていた。特に先生が自分の研究用にベルギーから取り寄せたという製菓用の極上と思われるチョコレートは、さらに美味しかった。あれはどこのなんていうチョコレートだったのか。メモしておかなかったことが悔やまれる。

今はそこそこのお値段で、でも種類が豊富で味も確かなあるお店のものを定番に買っている。最近は店舗も増えてきて、気軽に会社帰りに買えるし。そこのものなら安心して「美味しいから食べてみて」と人に勧められる。美味しいものは人と食べたほうが美味しいしね。だから今年は「友チョコ」も「義理チョコ」もそこのもの。

息子もそこのチョコレートを食べさせてしまったので、もういけない。冷蔵庫に仕舞ってあるのを知っているので、食後になると冷蔵庫の前まで私の手を引っ張って連れて行き、「いっこ!いっこ!」と催促する。「いっこだけよ!」と言っていたので、チョコレートのことを「いっこ」という名前だと思っている。
最初に食べさせた時の息子の顔は忘れられない。“この世にこんなに美味しいものがあったんだ”と目を見開き、頬にえくぼをつくりながら口をもぐもぐさせていた。そうよ、世の中には美味しいものがたくさんあるんだよ。一緒にこれから食べていこうね。

学生時代にヨーロッパ回ったとき、スイス人の方からお土産にいただいたリンツのチョコレートがとびきり美味しかった。でも日本で買うリンツはあの味とは違う。どうしてだろう。
ベルギーではゴディバのチョコレートも買って帰ったが、その時はそこまで美味しいとは思えなかった。

さて、過去にはいろいろあった。

得意先へ「バレンタイン営業」と称して、チョコレートを持って配って歩いたこともあった(ケチな上司に代わってからはヤメ。購入費は女性社員に持たせておいて、配るのは自分ってなぁ)。それなりに効果はあった。男性女性区別なく渡していたら、案外女性の得意先担当者が喜んでくれたように思う。

「義務チョコ」時代もあったな。バブルな時代だったか、女性社員ひとりひとりが男性社員ひとりひとりに配らねばならない雰囲気があった。いったいどの部署の人まで配ればいいのか、後から後から買い足したりして結構大変だった。
その人へ向けてのメッセージカードつける人あり、もらったチョコレートの数を競うように机の上にずらずら並べる人あり。
一番困ったのは、もらえるまで何かと用を作ってその辺りをうろうろする人。部署が違うこともあり用意してなかったのだけど、1日中落ち着かなかった。それに懲りて、翌年からは早々に机の上に置いておくことにした。300円か500円で付いて回られなくて済むならその方がいいし。

その後は異動もあって、全くそういうことをしない部署に行ってからは何も買わない時代もあったり。

震災の年はバレンタインのチョコレートを自粛するムードがあったようだが、神戸の製菓会社は余計に打撃を受けたようで、自粛っていうのも外からの判断だとかえって迷惑ってこともあるんだなぁ、と思った。

製菓会社や百貨店は、来年はどんなブームを仕掛けてくるかな。こうまでいろいろやってくれるとかえって面白い。ブームがあるからこそ、美味しいチョコレートを食べられるようになってきてるんだし。

マーケティングでの定番は高付加価値化だけど、今年、それはかなり成功しているように思う。ショコラティエという手段で。パイを広げる方向もあると思うから、来年は「男性から女性へ」のチョコレートが増えるように仕掛けるかな?と思っている。
男性ってチョコレートもらって嬉しいだろうか。「数」やらもらえた事実が嬉しいっていうのはあるだろうけど、味やブランドの価値がわかる男性は、申し訳ないけど、少ないような気がする。
チョコレートもらって嬉しいのはやっぱり女性でしょう。義理or義務チョコが減って、「数」という価値基準が下がっていくと、どうせなら渡して喜ばれる女性にあげたいと思わないかなぁ?買う人が倍に増える分、市場は拡がると思うんだけど。
いえ、決して自分が欲しいから、というわけではありません。甘いものばっかりたくさんもらっても、食べられないから困るし。美味しいチョコを少しだけ、がいい。

ということで、来年は「友チョコ」に加え「逆チョコ」が増える、という無責任な予想でした。

      ☆  

ちなみに、ケロちゃんにはできる限り毎年、チョコレートあげてました。自分で食べていたとは思えないけど(太るじゃん)、なんとなく。いつだったかの「歌劇」の「月刊エピソード(毎月統一テーマだった頃)」、ケロちゃんとコムちゃんが「チョコレートはあげるものという意識はなくてもらうものだと思っていた」みたいな発言があって、ウケてしまった。
ケロちゃんは女子校だし、ボーイッシュなタイプだったろうからもらうことが多かったんだろうなぁ。根っからの男役さんだったんだな。

彼女のいた場所

2005年2月12日
彼女はいつも、お日様のよく当たる、公園の隅の植え込みの間にいた。

そこは人通りも多かったが、行き交う人の横でゆっくり丸くなっていた。

植え込みの間は芝生が下草になっていたのだけど、彼女がまあるくなって寝るものだから、彼女の形に草がやわらかくつぶされ、へこんでいた。

彼女はひととのバランスの取り方が上手だった。

彼女の左耳は小さな切れ込みがあって、それが彼女が一代限りだということを示していた。

どこかの病院に連れて行かれて、その処置は施されたのだろう。そういうことをされても、ひとの側で悠然と眠れる子だった。

行き交う人は家族連れが多く、少年や少女たちか代わる代わる彼女に触れて行った。彼女の一族はおしなべて、こどもが嫌いなものなのに、彼女は子供たちが自分に触れるのを受け入れていた。

それだけひとと接する機会が多くても、彼女はもらったものを食べ過ぎたり、近付き過ぎて嫌な目にあったりすることもなかったようだった。小さなほどよくまあるい身体と、手触りよく手入れされたシマの毛皮を保ち続けていた。

大雪でも、台風でも、猛暑でも、ひとが家に閉じこもっていた間も、彼女はどこかでそれらをしのぎ、お日様が彼女を照らす日になると、自分の居場所にやってきて、目を細めて行き交うひとを観ていた。

まだこの世に来て、さほど時間はたっていなかったろうに、どこでそんな距離感と居場所をみつける術を知っていたのだろう。

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私は花屋で買った白いマーガレットの花束を息子に持たせて、ベビーカーを押して歩いた。彼女がいた場所が近付くと「あいっ」と私に渡してくれた。

「さよなら言いに行こうね、お花もっていくのよ」と息子には言った。彼女は息子の相手もちゃんとしてくれた。家の猫たちにやるように、遠慮なくのしかかり全身でスキンシップを楽しんでいた。それでも彼女は小さな声で「きゅーきゅー」と言うだけで逃げもしなかった。ありがとう。ごめんね。

包み紙をはずし、彼女のいた場所にそっと置いた。

次に生まれてくる時は、もっともっと幸せでありますように。彼女は今までもきっと幸せだったろうけど、もっともっと幸せが待っていますように。

世界中の猫がもっと幸せでありますように。

そのために、私ができることは、まずは自分の猫を幸せにすること、なんだと思う。

狭いマンションに閉じ込めて暮らさせているけど、ご飯と、暖かい寝床と、新鮮なお水と、撫でる手は一生用意することを約束するよ。

猫たちが私に与えてくれるものは、そんなものでは返せないくらい、大きくて心を暖めてくれるものだから。

      ☆

それにしても、ウチの子たちはちと太り過ぎ?お腹がたるんでいて、走るとゆさゆさ揺れるんだけど、その腹が左右に揺れるってどうよ?

息子が生まれてオチオチ昼寝できなくなって、ストレスで食べ過ぎてるのもあるんだろうなぁ。ごめんよ。
前にも書いたけど、私はヘタレ。まともに日本代表の試合を観ることができない。重要な試合になればなるほど。

でも昨日はなんだか楽勝気分で、キックオフに間に合うように会社を出たりなんかしちゃったりして。ところが、先取点を取った後、のんびり試合を観ていたのがよくなかったんだ。同点にされてしまった。

げーっと思いながら、息子を風呂に入れ、寝室に連れ込んでいるうちに、ロスタイムで勝ってしまった。

やはり、私が試合を観ると負けるんだな。気をつけよう。なるべく観ないようにしよう。勝った試合だけ、あとで録画を観ればいいし。

なんて、結局怖くてマトモに観られないだけなんだけど。

     ☆

樹里ちゃん、退団かぁ。スターカレンダーにも載ったし、これからも頑張ってくれるかと思っていたのに。

新神戸であったコンサートを観に行った時、マイクトラブルで歌がほとんど聞こえなかった場面があった。
最後の挨拶で「私は、負けません」とちょっと冗談めかしながら言っていた。ケロちゃん同様新公主役してなかったのに、あそこまで行って、新専科に行くことになって、あとガイチさんと2人ってところまで粘ってたから、本気で頑張れるところまで頑張るつもりなんだ、と思っていたのに。

これから大劇場、東宝、日生とあるのはわかっていたけど、間にパリ祭があるんだね。これがDSの代わりになるね。パリ祭ならビデオ、出るはず・・・だよね?劇団からちゃんと配慮してもらえていることが嬉しかった。
日生はあるにしても、大劇場の最後はやっぱりオギーがらみか。オギーは人を退団したい気分にする演出家なのかい?などと考えてみたりした。ショーは酒井だけど、芝居よりゃあマシでしょう。

樹里ちゃんは芝居も歌もダンスもいける人だけど、私はダンスが好き。しゃきしゃきとよく動く身体が気持ち良かった。白でもなく、黒でもなく、不思議な印象の色の持ち主だったなぁ。

東京までは観に行けそうにないから、大劇場でしっかり観ておきたいと思っている。

     ☆

師匠、あのお、それでケロちゃんには、罪悪感とか気恥ずかしさとかなんとかは、ありましたか?多分、ないですよね?いやあったのかな?うーんうーん、まだその辺、ピンと来ない腐女子見習い(永久)です。

     ☆

はなはなマロンさま。「ムシキング」友(?・笑)の友人からは今夜も電話がかかってきました。あと4枚でコンプだそうですが、どうしても手に入らないと。オークションというのはネットをやらない人にとっては敷居が高いのでしょうかねぇ。1枚5000円程度ですから、4枚2万円分の100円玉もってゲーセンで粘ったら手に入るのでは?と励ましておきました。

     ☆

魔法使いの弟子さま。生命力あふれるあさこエリザ、にご賛同いただき(^^;)。それが瑞々しいフルーツになるかどうかはわかりませんが。ルキーニのナイフを受け止める仕草が、もう少し弱々しくてもいいんじゃないかとは思います。初日はなんだかこのままナイフによる格闘シーンにはいってもおかしくない勢いが感じられました。いよっ!、あさこちゃん!でした。

     ☆

今朝、ちょっと(かなり)辛いことがあった。猫がらみ。うちの猫たちのことではないけど。へこんでます。くすん。
恒例、火曜日の歯科通院。

今週はとても調子がよかった。時間を置いたため歯の根を包む膜が復活してきたのか、ガード(寝るときしかはめてないけど)のお陰で歯へのダメージが減ってきているのか。ほとんど痛みを感じなくなっていた。
唯一、歯が息子の頭とぶつかった日は痛くなってしまってがっくりきてたけど、翌日には何とか復活。ちょうど今、息子を膝に座らせていると頭が私の口辺りに来るのだ。前は顎の下だったのに。大分大きくなってきたなー。

主治医もほっとした様子。とりあえず少し間を開けて様子を見ましょうということになった。次の通院は2週間後。今日は部分レントゲンと歯の掃除。
歯の掃除のときに右上前歯2番に小さな虫歯がみつかって治療。麻酔も必要ないくらい小さなもの。歯と歯の隙間でブラシが届かない場所らしい。歯全体としてはよく磨けているけれど、隙間はデンタルフロスで3〜4日に1度でいいから掃除したほうがいいと勧められた。

デンタルフロスの使い方は、歯の間に差し込んで少し置くと唾液で糸が膨らんでくる。膨張したところで接する歯の左右をこする。この湿らせる、がポイントだそうだ。糸の表面積が増えて広い面積を優しくこすれるらしい。まずは買ってこないとな。

前歯でモノを噛むのはまだ禁止。当分諦めてくださいとのこと。えーん、骨付き肉(スペアリブや手羽先、ケンタ)が食べられない、カスクート(フランスパンのサンドイッチ)もダメ。私の好物は前歯で噛むものが多いなぁ。
息子にもぶつかられないように、と。それがなかなか難しい。「顔にプロテクターでもしといてください」って。

      ☆

歯医者だけではなく、昨日は目医者にも行った。正確にはコンタクトレンズの買い替え。目薬を差してアレルギー性結膜炎は治まったけど、異物感はどうしようもない。ソフトレンズにしていた土日は症状が出てなかったから、前に言われたとおりハードレンズが痛んでいるのだろう。2万円足らずだし、買い替えを決意。ソフトレンズでもいいのだけど、もともと涙が足りない私。ソフトはどうも目が乾く。
今までのと同じ度数で用意してもらい、目のチェック。すぐOKが出る。目の中は充血もすっきりしており、問題ないそうだ。「猫ちゃんがいるんですよね?目薬、全部さしきってみてください」と。猫毛が原因なのかなぁ。あと1、2ヶ月で猫毛祭りが始まる。家中猫毛がふわふわ、ふわふわ。掃除が大変だ。

しかし今日はやばかった。息子を風呂に入れていた時、おもちゃを投げられて、それが眼に当たった。コンタクトを入れたままだったがなんとかそこは直撃を免れたが、眼球には当たってしまった。
知っている人が、子供の投げたおもちゃが眼に当たり、網膜剥離を起こしたと聞いたことがある。気をつけないと。

      ☆

私はテレビの前に2時間、座っていることができない。宝塚のビデオもリモコン片手に飛ばし見するか、新聞か本を持ってきてながら見している。生で観ていないものは特にダメ。劇場で観た時の記憶を掘り起こす作業もないし。
ま、宝塚に限らずドラマもテレビの映画もじっと座って見ていられないんですが。

でもそんな私がふと見始めて、最後まで飛ばさずに見てしまった作品が2つだけある。

「エリザベート(雪組)」と「凍てついた明日」だ。

出演者の大部分が「わ、この人も出てるの?豪華メンバー!」という現役メインの生徒たちで、初心者ファンの私も知っている人たちだったこと、そして作品の力、だったのだと思う。

「凍てついた明日」は何度見てもまだわからないことがあるので、語るのは難しい。つーか、オギー作品は頭で理解するもんじゃないんだろうな。

そして「エリザベート」。現在上演中の月組には申し訳ないけど、私にはこれがデフォルト。星組はまりこトートが歌い始めて耳を疑い見るのをやめてしまったし、宙組はビデオがあまりよくないと聞いて見ていない。ずんこさんなら上手いだろうな、と思うけど。花組は生で何回か観た。

雪エリザ。

一路さんトート、歌唱力はもちろんだけどその存在は「死」そのもの。宝塚のヒトが人間以外のものを、しかも主役として演じることがあるのだと驚き、完成度の高さに何も言うことがなかった。

ゆきちゃんフランツ。私のこのフランツが好きで好きで。もう〜「このマザコンっっ!」とこぶし握っちゃうほどの甘ったるさ、そして色気。でもエリザを愛しているのが伝わってきて切なくて切なくて。王子様然としていてトートとちゃんと張り合える存在だし。

花ちゃんは言わずもがな。このときまだ研4か5だったんだよね?鏡の間の美しさはこの世のものとは思えなかった。「死」に魅入られるあやうさに満ちていた。

朱さんのゾフィは最初画面に出てきたときびっくりした。こんなメイクあり?緑野師匠に教えていただいたのだが、あれはかなりデフォルメしたアニメちっくな役作りだったそうだ。役がちゃんと際立っていて、歌もすごかった。

子ルドルフのとうこちゃん。出番あれっぽっちなのに、きちんそ存在感があった。

そのルドルフが育ってたーたんになるっつーのはなんか納得いかなかったけど、まぁ。歌は上手いよね。その後、新公のかしげルドルフ見て納得しまくってしまった。

マデレーネはダンサーゆりちゃんだし、黒天使はすっしぃさんいるし、ねったんの顔もわかるし、ゆみこちゃんもいる。

革命家にケロちゃんいる〜。ケロちゃん、ちゃんと研5で革命家に入ってたんだ。たかちゃんも一緒だ。

人数も多くて、ハンガリーの場面などもスカスカしていない。舞台からねじ伏せられるような迫力が感じられた。

こう再演が続くと、役ごとの比較も楽しみのひとつではあると思う。演じ方、役へのはまりかたをあれこれ論じるのも「エリザベート」観劇の要素ですらあるだろう。
でも私にとっては雪エリザはたぶん、最高であってこれから何度再演されても越えられないと思う。そういうスタンスでいながら新しいエリザが上演される度に比較しながら観るのはもったいないことなんだろうな。演じている生徒さんにも失礼だろうな。

その最も大きな原因は、実は花ちゃんでもイチロさんでもない。

イシちゃんなんだ。

イシちゃんのルキーニ。これがすごかった。狂言回しというのはこういうことを言うんだ。たった一人、舞台から浮いていて、狂気と皮肉に満ちていて。舞台と客席の中辺りにいて、世界を操っていた。ルキーニとして最高というよりも、宝塚の配役として最高だと思った。

私がイシちゃんを見始めたときはもうトップさんで、なんだかワンパターンよね、などと思っていた。特に面白みもないし。ほら、私、エンタテイナー・真琴つばさのファンだったし。

そのイシちゃん、なんてすごいんだ。これができるのはこの人しかいないだろう。普通のルキーニはできても、イシちゃんのルキーニは誰にもできない。あれは一体なんだったんだ。

轟ルキーニがあるから到達できない雪エリザがある。私はそう思ってしまう。

その後のリカちゃん、わたるくん、あさこちゃん、きりやん、ごめんなさい。それぞれにいいところ、独自色もあると思うのだけどあのルキーニに私は脳天殴られて、ルキーニとはこれ、イシちゃん素晴らしい!で固まってしまっているのだ。

イシちゃんルキーニがもし復活したら、迷わず初日に駆け付けるだろうな、と思う。あのルキーニに操られるために。
今年のTCAの出演者が発表になっている。ふっ、去年の苦い思い出がよみがえるわ。みらんちゃん出ないんだ。だから茨の道だと。オギー演出なら観たいかな。ダンスリサイタルも。まぁ、チケットと休みの取れ具合によりますか。

ご贔屓がいないから、単に出し物として楽しめるかもしれない。もちろん、これは負け惜しみ。ご贔屓の扱いで一喜一憂するのがヅカファンの醍醐味のひとつですから。どんな扱いでも、いてくれることは幸せだ。

       ☆

中日は行きません。行かないけど気にはなるので、緑野師匠を質問責めに。とほほ。やっぱりやりすぎでしたか。でもそれがケロちゃんのよいところではあると思っているけれど。だって誰がやっても同じところに収まるなら、面白くないじゃないですか。他に誰もいないから、好きだったんだ、私は。汐美真帆が。

       ☆

さて、「エリザ」。

1月28日の日記にも書いたけど、「エリザベート」が5回も再演を重ねてなお、客が入り続ける理由を、考えたことがある。

「少女時代、おてんばでやりたいことやりたい放題、あるがままの自分でOK」
「誰もが憧れる王子さまから一目ぼれされ、プロポーズされる。花嫁修業にいそしんでいた姉を差し置いて」
「結婚式は盛大で豪華。まさに玉の輿」
「結婚後、絶対権力者の姑がいようとも、自分を失わないで生きると自分に誓える」
「人生を常に見守ってくれる存在がある。しかも魅惑に満ちて美しいものから誘惑されるという形の見守り」
「子供は跡継ぎ含めて男女とりまぜ3人」
「出産後も体型や美貌を維持。世界で一番美しいという評判」
「地位も名誉もある夫から、人生ではもちろん仕事の上でも君が必要といわれる」
「仕事で大成功。原因は実家の財力や本人の懸命な努力というよりも、もって生まれた“美貌”による」
「社会的評価は夫より高いほど。もちろん姑には完全勝利」
「浮気した夫を置いて世界各地を自由に旅行。それだけの自由、行動力、財力あり」
「自分は愛してなくても、夫からは一生愛されている実感がある」
「死してなお、自分を永久に愛してくれる存在が待っている」

現代の女の人生で、どの局面でも“こうありたい”と思えることを、実行しちゃってるのが「エリザベート」シシィの人生なんじゃないか。例えば私なら、出産後(出産前もだが)ウエスト50cmなんて夢だーい。

息子を失うだとかそりゃ痛みもいろいろあるから、シシィの人生が女の理想の人生には見えないようになっているけど、そういうものをとっぱらってしまったら「理想の人生つなぎあわせ」だ。
だから、素直にシシィに共感してしまう。そうよ、私の人生はこんなんじゃないわ、きっと明日にはシシィみたいな人生が待っているわ。

宝塚なんだからそれでいい。見終わった後は「明日も頑張ろう」と思える。これが一番大事だもの。

シシィに共感するから、トートに「息子を奪われ」る場面では、大切なものを持っていかれたという哀しみの感情になる。「黄泉に連れていってもらう」から、やっと安寧の場所を得た安らぎとカタルシスが味わえる。
花ちゃんマジックとも相乗効果。どこにでもいそうな女性が、内面で深く悩み、考え、絶望し、また生きていく。女の人生、単純じゃない。理想の姿を得ていていても、様々なことに悩み苦しむのは私だけじゃないと思える。

ところが、今回の月エリザ。あさこちゃん、悩むより先に感情とあるがままの勢いで人生駆け抜けちゃったように見えたのだ、私には。あさこスカーレットを観たときも「あんた、何にも考えてないでしょ!?」と思った。それと同じ印象があさこシシィにあった。

だからkineさんに「恋を知らない少女が本当の愛に気づく話でしょ?」と言われ、「そうか、そうだったんだ」と目からうろこだった。あさこシシィは素直な女性だったんだ。ホントはそんなに悩む必要、なかったんだ。

月エリザでは、私はシシィには共感できなかった。トートに共感してしまった。だから「愛しい女の息子を誘惑し」手に入れられてよかったね、愛しい女がやっと振り向いてくれて「黄泉に連れていけて幸せだ」みたいに、主語が変わってしまったのだ。

観る前には想像もしなかった。

さえトートは「死」ではあったけど、ずっと昔、人間だったことがあるようなや優しげな「死」だった。
永く独りで漂っていた闇の中で出会ってしまった運命の(?)女性。自分は歳を取らない。じっくりじっくり彼女が自分を振り向いてくれるのを待つ。時々闇から姿を現して。
働きかけて今度こそシシィが振り向いてくれたかと思っても、また思うとおりにはならない。その時に見せる傷ついた顔が生生しくて秀逸で。ひたすら一人の人を思うトートに、気がついたら共感してしまっていた。

シシィのことは外から見ていた。こんな人もいるだろうな、なるほどな、と。あさこシシィは生きていく底力があるように思えた。結局、誰かに助けてもらう必要はないんじゃないかなぁ、というニュアンスがあちこちに感じられたのだ。それは扇を広げるしぐさひとつだったり、セリフの言い回しひとつだったりする、ささいなことなんだけど。

今のもっと若い世代の女の人たちは、あさこシシィのように、底力の強さを持っているかもしれない。私たちの世代が悩み苦しみながらうじうじしていたところを、ひらっと飛び越えていくような。

自分を投影することはできないけど、たくましくていいか、私にとってはそんなシシィだった。
大劇場で初めて今回のエリザのポスターを見た時、友人と「ホントにやるんだねぇ」「キャスティングのみかと思ったよね」などと言い合った月組エリザ。

ゆうひファンの友人に「初日行くんだ」と言ったら「勇気あるね」と言われた月組エリザ。

あさこファンの友人に「チケット余裕あるけどどう?」と聞いたら「観たいような観たくないような」と口を濁された月エリザ。

いや、私もほとんどネタ公演だよなーと思いつつ、せっかく友会が「行きなさいね」とチケット当ててくれたから、行ってきました、月エリザ初日。

いやあ、なかなか面白かったです。

一番印象に残ったのは、さえちゃんの堂々としたトップぶり。あの前の公演の影の薄さはどこへやら。しっかりしたトップさんだった。なにより、トートという人間でないものの存在が、さえちゃんのキャラクターとぴったりあい、さらに気持ちがとっても伝わってくるトート様だったので、トート様に共感してしまった。初めてだ。いつも私はシシィに共感していたので。
歴代一番長いと思われるカツラもよく似合っていて美しく(ばさっとかきあげるところとかもありました)衣装もよく似合ってました。

その他、印象に残ったことをいくつか。

・あさこシシィは、ガタイのしっかりしたシシィでした。肩幅がすごい。でも思った程ヘンじゃなかったです。歌もさえちゃんと相当歌い込んだな、という印象。とにかく線が太く男役バリバリでした。扇ひろげる仕草とか豪快豪快。実際は170cm以上あったという長身のシシィですから、こういうシシィもありかな、という感じです(ウエスト50cmはきつかろう・・・)。衣装は新調でしょう。ちゃんとあさこちゃんの雰囲気や体型に合うように作ってあってなかなかよかったです。
・ゆうひルドルフは美しい!綺麗!恰好いい!お化粧もよくなってまして、歌も歌えてました。何より雰囲気がルドルフにぴったり!死ぬシーンも美しく、ゆうひくん観るだけでも通ってもいいです。セリ下がりでトートにキスされてました。花ゆみこちゃんはミルクとかでバイトしてましたが、ゆうひくんはルドルフ一本勝負だったようです。
・きりやんルキーニ、ちずさんゾフィは想定範囲内。ガイチさんフランツは真面目で固そう。あさこちゃんが線が太すぎるから苦戦中かも。もうちょっとシシィを愛してることが伝わってこないと、浮気のとことか鏡の間とか感動が薄くなってしまう。
・るいるいも綺麗で良かったです。ちゃんとキャラクターが立ってました。
・あいあい、黒天使の中で目立ってました!綺麗で可愛い。もちろんマデレーネも。ちゃんとトウで立ってたし。
・革命家たち(さららん、ほっくん、めおちゃん)もまあ、こんなもん?ほっくん、髭が違和感なくて(苦笑)。
・えりちゃんマダムヴォルフはさすが。オリジナリティありました。
・たまこちゃんのヴィンディッシュ嬢、よかったです。迫力も狂気も切なさも全部表現できていたと思います。小道具はシフォンのストールと扇。肩にかけたり身体を縛ったり。
・あーちゃんヘレネとっても可愛い。シシィより可愛い(笑)。
・越リュウツエップス、花ちはるさんが色気垂れ流しだった分、さっぱり気味?もうちょっと色気出してもいいんじゃないかな。
・東宝の演出変更に影響受けるかな?と思いましたが、特に変更なし。ちゃんと昇天シーンもあった。変わったな、と気が付いたのは体操のシーン、ベッドが盆に上って回転し正面でストップ。さえちゃんがベッドの上に立ち上がることかな。
・のぞみちゃん、頑張ってました。回りがベテランさんばっかりの中で「彼女はきれいだ〜」と歌ってました。
・全体的に1幕より2幕の方がしっくりくる感じがしました。

こんなとこかなー。また改めて感想書きます。今日は師匠とkineさんとご一緒させていただいて、とーっても楽しかったです。

遠い日の記憶

2005年2月2日 宝塚
先日の三越でのトークが、スカイステージで3月に放映されるという。ご案内のページを見ていると「元星組 汐美真帆」とあった。

雪組、月組、星組と組み替えてきたケロちゃん。一番短いのが星組で2年足らずだったというのに、これからは永久に「元星組」となるんだな、と思うと不思議な気がした。

もちろん、星組、今の星組で退団できたのは幸せなことだったと私は思っているんだけど。

     ☆

今日からは中日公演「王家に捧ぐ歌」。去年、今年のラインナップが発表になったとき、今年の楽しみは中日くらいかね、などと友人と話をしたことを思い出した。

もうずっとずっと昔のことのように思える。

なんだか遠いところまで来てしまったなぁ。
2004年12月6日の日記で「恐ろしい現実」という一文を書いたが、実はあの時書かなかったことがある。怖くて書けなかったこと、だ。

退団者のファンというのは、ものすごい勢いで減っていく、ということだ。倍々ゲームの逆で減っていく。どのOGでもあまり例外はないと思う。OGのファンはある一定量以外はいつまでもOGのファンではいない。

そして自分の気持ちも同様に。

そうなるんじゃないかというのが一番、怖かった。

つくづく、あの頃の日記というのはあの時しか書けなかったな、と思う。痛さと熱に満ちた文章、リアルタイムだからこそ書けた。もしほとぼりが冷めた頃に、とかおもんぱかって、1ヵ月後の今頃書いたとしたら、誰か読んでくれただろうか。面白かっただろうか。

私自身、あれだけ書けただろうか。だから、書いてよかったと思う。

汐美さんの退団から1ヶ月が過ぎて、自分の気持ちがどう変わったかと考えてみると、変わったような変わらないような。好きなのはものすごい好き。相変わらず他のジェンヌさんが目に入らない。

でも、「会えなくなるなんてイヤだイヤだ」と駄々こねしていた気持ちはちょっと落ち着いてきて「もうこのまま二度と舞台で観られなくても、それはしょうがないか」という気分になってきている。
ま、舞台外では二度と会えないことはないだろう(意地でも会ってやる!?)と思っているせいもあるだろうけど。

どうにもこうにも、舞台で「女」な汐美さんを想像できないってのもある(「ESP」のスパニッシュの女見て絶句したし、メール夫人もなぁ)。昔の新聞記事で「10年後は何をやっていますか?」という質問に、ケロちゃんは「愛情あふれるいい奥さんになっていると思います」と答えていた。なら、それもいいか、と思う。ご自分のお母さんが憧れの人だというし。

でももし、また舞台に立つ選択をし、なりふり構わず(例えば必死になって「女」になるとか)してもらっても私は構わない。軌道修正はいくらでも。生きていくんだから、いいじゃない。

今は、私は汐美さんがどんな選択をしても、多分、その舞台を観にいく。今はまだ、汐美さんが大好きだから。多分これからも、ずっと好きだから。

     ☆

火曜日は歯医者の日。

この1週間、やっぱり日によって痛かったり痛くなかったり。

ブリッジについてネットで調べてみると、30代女性の同じような症例(前歯抜歯)もあり、しょうがないことなのかとそろそろ諦めなければいけないか、という気分になってきた。
だが、土台になる左右の歯のエナメル質を削るため、神経を抜く必要があるとか書かれている。そんなバカな。2番の歯は差し歯だから削るとしても(これだって7万円の陶器製の歯を入れているのにパァか・泣)、もう一本の前歯は元気なんだ。これの神経を抜くのは非常に抵抗がある。神経のない歯に息子に頭突きされたら、また根が割れてしまうじゃないか。

主治医に確認するしかない、と歯医者へ。今日は前歯のみのガード(マウスピース)を作ってもらった。前のマウスピースは上の歯全体に被せなければならないので、非常に使いにくかったが、これなら前歯だけなので気軽につけたり外したりできる。装着感もよかった。

先生に神経を抜くのか?とたずねたら「抜かなくても充分いけます」とのこと。ほっとする。さらに早めに抜歯した方が今後のためを思うとよいのか、ずっとうずいているが中が化膿したり骨が溶けたりすることはないのか、と聞く。「中が化膿したらそれはすぐわかる。今のところ大丈夫。それくらいは外から見てちゃんとチェックしている。骨も大丈夫」。よかったー。抜歯も早いほうがよいとかいうわけではなく、できる限り頑張ってそれでもダメとなってからでいいそうだ。

根が割れているのはどうしようもないから、そこを包む膜が再生してくれるのをガードを被せて待っている状態なのだそうだ。いわば傷がついているわけだ。でも歯のことなので、気になって噛んだり舌で触ったりしているので、なかなかよくならない。傷口を触っているのと同じこと。だからガードを作ったそうだ。確かによく食べた日の翌日は痛い。

ということで、なるべく触らず、なんとかもってくれるように、再生するように頑張るしかない、ということだ。

目的がはっきりすれば、対処はしやすい。頑張ろう。ダイエットにもなるじゃあないか!?

それにしてもお金、かかるなぁ。1回行くと最低でも1,200円とか1,500円とか。今回みたいにガードを作ったり差し歯(陶器製じゃなくて保険効く分)作ったりするとすぐ5,000円超える。ちなみにブリッジするとなると、治療費は別として保険効く分なら1万円ちょっと位だそうだ。陶器製はもっと高いだろうな。キレイだけど歯が落ち着くまでは保険の分でいいか。

もうちょっと息子が大きくなったら、息子連れで来よう。私は小さい時から歯医者にはよく行っていたが、あの空間自体が大嫌いで行きたくなくて痛くても黙っていたように思う。で、結局悪化させていた。痛くないときに行く歯医者は怖くないから、歯医者に慣れさせておくのも手だな、と思っている。

      ☆

妊娠、出産するまで「私が死んでも悲しむ人はいても、困る人はいない」がいろいろなことの判断基準だった。

だが今は、息子は私が死んでも悲しくはないだろうが(小さすぎてよくわからんだろう)、困るだろう。

中尊寺ゆつこ氏が亡くなられた。子どもさんは4歳と1歳とか。どれだけ無念だったことだろう。

母親になってしまった以上、生きていかねばならないんだなぁ。なんとしても。勝手に投げちゃいけないんだな。生きたくても生きていけなかった人もいるのだから。

でももし死ぬことがあっても、それはしょうがないか。あと40年か50年したら息子を置いて死ぬのは間違いないんだから。
それが運悪く早まってしまうことは、あるかもしれない。でもきっと大丈夫。人類はよいしょ、よいしょ、とそうやって遺伝子を受け渡してきたんだから。

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